ここ数年、コロナ過で半導体不足から新車が不足し、中古車市場が好調でした。
コロナも落ち着きだし、半導体の供給も回復傾向、新車販売も回復傾向です。
まだ、コロナ前の19年までは回復していませんが、一時期ほどの新車不足はありません。
新車納期も短くなってきているなどのニュースもあります。
今後も半導体の供給が安定し、新車販売が伸びてくることが予想されます。
そうなると、気になるのが新車不足で好調だった中古車市場です。
先日、中古車販売大手ネクステージについての記事が出ていたので紹介します。
中古車販売大手のネクステージが3日発表した2022年12月〜23年5月期の連結決算は、純利益が前年同期比9%減の56億円だった。高止まりが続いていた中古車相場が下落したことで、中古車の販売価格が低下したほか、在庫処分でオークションへの出品が増え利益率が低下した。
売上高は26%増の2298億円だった。中古車相場が下げ止まりになったことで購買意欲が高まり、販売台数は前年実績を上回った。一方、営業利益は13%減の79億円だった。中古車を買い取って販売する間に相場が下落すると利益率が低下する。高止まりしていた相場が年初から下落に転じたことが重荷となった。
23年11月期通期の純利益予想(前期比24%増の172億円)に対する進捗率は33%にとどまっているが、見通しを据え置いた。同社は相場変動の影響を比較的受けにくい低単価品の比率を高めて利益率を高めており、第2四半期は四半期として過去最高益だった。
2022年12月〜23年5月期連結決算純利益が前年比9%減
当然、新車回復、中古車市場不調は多くの人に予測できた展開の1つで、実際に起こっています。
では、その展開を予測したうえでネスステージに投資チャンスがあったのか??
信用売りにより下落後の買い戻し、または、下落後の購入チャンスはあったのか??
チャートを見ていきましょう
10年と3年のチャートです。
10年チャートを見ると、2020年から大幅に株価が上昇しています。
4月ごろに少し下落していますが、コロナ過の上がり方を考えれば下がり切っておらず、6月に大幅に回復しています。
・下がったところで買う、と言う戦略は余程読み切らないと難しいですね。
・信用売りで売却し、買い戻すと言う場合は下がりだした所で売却していたら利益を取れた可能性はあります。
どこが高値で、どこまで下落するかを読み切れるかと言うと、 思ったほど下落しきっておらず、後出しなら分かるのですが、傾向が明確になってから乗るには思ったよりは難しいですね。
コロナ過に伸びた他の市場はどうか??
コロナが落ち付きだし業績が悪化??元に戻りだしている??
そういった企業も当然あります。
が、一概にそうでも無く、例えば、
メルカリの株価は
2021年の12月ごろに大幅に下がっていますが、まだコロナ過です。
恐らく下落理由はアメリカ事業の不調と広告宣伝費の先行投資による利益の悪化です。
コロナが5類になった後も上昇しており、ECから実店舗に戻る傾向以上に、コロナ過で付いた顧客+物価高により需要が増え、株価が上がっている様に見えます。
他にも
楽天市場
こちらは楽天グループとしてはコロナ終息とともに株価が大幅下落しているような株価にはなっていますが、実際は楽天モバイルの不調が響き下落しています。
楽天市場の単体の業績としては
昨年1〜3月期より営業利益は減っていますが、売上は伸びています。
チャンスは転がっているし、予測通りの市場になっている物も多いですが、株価を読み切れるかと言うとなかなか経験と分析が必要のようです。