ユースでの監督経験はあるもののトップチームを指揮するのは初めて。
だったらヘッドコーチを置くなどの協力体制を取れればもう少し違ったのではないかなと思います。
特に連敗することも多くなかなか修正できない部分が多かったのは原崎さんだけでいろいろ背負いすぎたところもあったのかなと思います。
コーチ陣にも責任は多少なりあるのかなと。
攻撃と守備に分けて考えていきたいと思います。
原崎さんが率いたのは34試合。
その間の得点数が63得点。
1試合の平均得点は1.85点。
個人の能力を活かすための立ち位置の取り方があったと思います。
開幕時のメンバーは下記の通りです。
そして、このメンバーが攻撃時には下記のように序盤戦ではなっていました。
サイドハーフが中に立ち位置を取り、外側を空ける。
そしてサイドハーフ、ボランチ、フォワードが近い距離感を保ちながら細かいパス交換をし崩していく。
行き詰まったらサイドに展開する。
個人能力を活かしながら細かく繋いで崩していくスタイルは多くのサポーターをワクワクさせたはずです。
ただ、中盤戦に入り相手が研究を進めてくるとなかなか崩しきれずに得点を奪えなくなってきてしまった。
原因としては守備のやり方をいろいろと変えたために攻撃時の立ち位置を取るのが遅くなってしまったこと。
そして、氣田、遠藤、中山の離脱が非常に痛かったと思います。
特に氣田の離脱。苦しかった時にドリブルで一人で持ち上がり陣地を押し返してくれる。これに救われたことはかなり多かったはずです。
今年、名倉や大曽根、内田を獲得したのはドリブルで押し返してくれる選手が欲しかったというのもあったのかなと。
結果的には解任されてしまいましたが、攻撃面ではかなりワクワクされるサッカーを原崎さんが観せてくれたと思ってます。
守備面に関してです。
34試合で48失点。
1試合平均では1.41失点。
2021シーズンから続いていたクロス対応の部分でなかなか改善されなかったのが痛かったなと思います。
人数はいるけど人に付けない、クロスを上げる選手に対してもっと寄せれるはずなのに寄せ切らない。
前監督時代からの癖が抜けきれなかったのが問題だったなと。
序盤戦はそれでも打ち勝っていき、首位にも立った頃に自分も含めて多くの人が
『これだけ失点してたらJ1では戦えない』
そう思ったと思います。
ここから大きく歯車が狂ってしまったのかな?と今にしてみれば思います。
じゃあ、失点数を減らすということにフォーカスした時に原崎さんはいろいろな手を打って来たあたりは原崎さんのアイデアの多さを見たのかなと。
セットプレーの際の選手の配置を変える。
相手のサイドハーフの選手についてサイドバックがマンマーク気味で付く。
攻撃時には中に立ち位置を取っていたサイドハーフがそこまで中に入らなくし、サイドの人数を手薄にしない。
いろいろと試行錯誤をしていたなと。
ただ、それでもなかなか失点は止まらない。
そして、守備に振った分攻撃の迫力が少し落ちたのかなと。
J1が少し見えたことで増した周りからの大きな期待感。
それによって新人監督である原崎さんに大きなプレッシャーをかけてしまいすぎた部分もあったのかなと。
解任された後に読んだもので、原崎さんはユースの監督だった時にインタビューの際に笑顔が多かったのが、トップチームの監督になってから険しい表情になってしまった。それほどプレッシャーのある仕事なんだ。
これを読んだ時に周りからの影響も大きかったのかなと。
ただ、原崎サッカーの完成形をぜひ見たかった。
原崎さんにはベガルタに残って欲しかったな。
というのが自分の本音です。
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