正直、ジュビロを解任されたばかりでのすぐの監督就任。
なんとも言えない感情になったのが正直なところです。
それでも、タイミング的にはここしかなかっただろうし、J2を知っているという意味では間違いではなかったのかなと。
ただ、伊藤監督は343を好んで使うイメージだったので442のベガルタをどうするのか興味がありました。
監督就任後の初戦となった大分戦のスタメン。
混乱を避けるためにこれまでのを継続させることを選択したと思います。
ただ、そこで結果が出なかったことが大きな決断をすることになったのかなと思います。
中3日となった次の試合の栃木戦からは343へシステム変更。
それも可変式という全く新しいことへ挑戦したことは思い切ったなと。
基本的な立ち位置は343。
攻撃の際には下記のように433に形を変えながら攻め上がる。
これを支えたのが若狭のスペースを見つけてそこに立ち位置を取る能力と真瀬の上下動する運動量だと個人的に思ってます。
ここから流れが変わるかと思ったもののなかなか流れに乗れなかった。
可変式で空いたスペースを狙われたりと相手のスカウティングに対してなかなか上回れなかったこと。
そして、中山が孤立気味になってしまったこと。なかなか押し返すのに苦労した部分もあったと思います。前半戦なら氣田が個人技で押し返してくれたものの、怪我以降パフォーマンスが安定しなくなってしまったこと。
勝つしかプレーオフの望みがなかった熊本戦からは352へシステム変更。
これは正直、驚きました。伊藤監督は自分の戦術に選手を当てはめるタイプだと思っていたので、そこを柔軟に変更しながら最適解を探していたなと思いました。
これがチームとしては大きかったと思いました。
ターゲットが2人になったこと、中山の近くに選手が常にいれるようになったことが大きかったと思います。
そして、守備の時には532と中盤の人数が減りスライドする距離が大きくなるもののスムーズだったと思います。
これを成立させるきっかけになったのが9月18日の徳島戦だったのかなと。
この試合は遠藤の退場によって後半45分間は531のシステムである程度守れたのが自信になったと思ってます。
このシステム変更がハマって劇的な勝利に繋がったこと。
最終節でプレーオフには進出できなかったものの、来シーズンに向けていい準備期間ができたのかなと思ってます。
8試合の指揮だったものの面白いサッカーをするし、現実的な選択もできる監督なんだなと思いました。
しっかりとキャンプから戦術を落とし込んだ伊藤監督のサッカーを見たいなと思わせてくれる監督だったと思います。
そして、大分戦のウォーミングアップや徳島戦の試合後などにスタンドに挨拶にくる姿。
選手を送り出すときにハグをして送り出す姿。
すごくいいなと思いながら見てました。
来シーズンが楽しみだと思ってます。
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