「上り坂」 と 「下り坂」
もう一つは、「まさか」である。
これは、おそらく、小泉純一郎元総理が言っていた言葉だ。
我が家の場合、まず第1子が「自閉症」の診断を受けた時が、
最初の「まさか」にあたるだろう。
その後、子供全員が「自閉症」と診断され、
「まっさかさま」に落ちたのだった。
療育への通所から始まり、保育園や幼稚園への入園などに関しては、
「まさか」「よもや」の連続で、どれが「上り坂」で、どれが「下り坂」だったのか
知る由もなく、歩き続けている感がある。
「イスに、じっと座っている練習」
家庭療育の1つとして、子供達全員に課している。
学校生活で、必要とされるからだ。
やらせていることは、これだけではない。
どうしても、就学時に出来なければならないのか。
できないことが出来るようになれば、手が届くところに何かがあるのか。
子供達の寝顔を見ながら、
「坂の上の雲」 司馬遼太郎 の「あとがき( ※下記 )」を思い出し、
目頭が熱くなって部屋を出た。
※司馬遼太郎 「坂の上の雲」‐あとがき‐より抜粋
このながい物語は、その日本史上類のない幸福な楽天家達の物語である。
やがて彼らは日露戦争というとほうもない大仕事に
無我夢中でくびをつっこんでゆく。
楽天家達は、そのような時代人としての体質で、
前のみを見つめながらあるく。
のぼってゆく坂の上の青い天に
もし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、
それのみを見つめて坂をのぼってゆくであろう。
cf. NHKオンデマンド 坂の上の雲
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