その理由は予算が足りない・・・ということ。
少なくともインドネシア政府は自らのミスを認めたわけであり、これは損害賠償請求などで混乱するだろう。
別の資料によると、2011年からも日本の協力を得て地震・津波警報システムが整備されている。
もちろん、整備のきっかけは、2 0 0 4 年 1 2 月にインドネシア, スマトラ島 沖 で 発 生した マグニチュード 9 . 1 の 巨 大 地 震とそ れ に伴うインド 洋 大 津 波により,インドネシアをはじめ,12カ国で23万人近くが,避難を呼びかける警報もないまま命を失った、ことによるものだ。
2012年当時は、
日本の国土交通省から,国家防災庁にアドバイザーとして派遣されている徳永良雄氏によると, インドネシアの国レベルの防災体制はか なり整 ってきており,今後は,地方レベルの災害対応能力の向上が求 められている
ということだったが、この結果となっているのが現実。
そして、
2004年のインド洋大津波の後,暫定的な支 援 措 置として, 日本 の 気 象 庁とアメリカの 太平洋津波警報センターがインド洋向けの津波警報を提 供していた1)。 2 011 年に始まったインド洋津波警報システムが順調に機能することが確認されれば,2012 年末をめどに情報提供を終了する予定
とされており、当初行われていた津波警報の提供のバックアップを止めてしまっていたということが大きく影響していたのだろう。
NHKオンラインより、
インドネシア地震 津波の早期警戒システムが機能せず
2018年10月4日 4時50分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181004/k10011657321000.html?utm_int=news_contents_news-main_003
記事より、
・1400人を超える死者が確認されているインドネシアのスラウェシ島で起きた地震と津波で、インドネシアの防災当局は津波を感知して早期に知らせる警戒システムが十分に機能していなかったことを認め、今後の災害に備えて対策を進めたいと強調
・インドネシアのスラウェシ島の中部で先月28日に起きたマグニチュード7.5の地震と津波では、国家防災庁のまとめでこれまでに1407人が死亡し2549人が大けが
・国家防災庁の広報担当者は3日の会見で、津波を感知して早期に知らせる警戒システムが十分に機能していなかったことを認めました。
・インドネシアのシステムは、日本やドイツなどが支援して2008年に運用が始められたもの
・今回、津波で大きな被害を受けたパルを含め、沿岸部のまちの沖合には津波を感知するブイが設置されていたものの、壊されたり、部品を盗まれたりして2012年から機能していなかったということです。
・さらに広報官は装置の補修費を含め、減災対策の予算が足りていないと説明し、「今回の津波を受けて新たに装置を設置するなどの対策を進めたい」と強調
・現地では、「・・・まだパルは余震が起きていて息子が怖がっているので早くここを離れたいです」と
関連 NHKより
災害報道と国際協力
〔第2回〕
始動 インド洋津波警報システム
インドネシア防災体制の現状と放送局の役割 メディア研究部 田中孝
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2012_08/20120804.pdf
関連
http://www.grips.ac.jp/list/jp/facultyinfo/tokunaga-yoshio/
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