PM2.5も観測値を出すということで基本的にはよいだろう。
警報に頼るばかりは却って危険な方向だ。
気象庁もオタク的な研究ばかりして遊んでないで、情報提供を徹底すべきだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131123-00000026-mai-soci
<PM2.5>濃度予測の的中率が低迷 平均10%
毎日新聞 11月23日(土)19時44分配信
中国などから飛来する大気汚染源の微小粒子状物質「PM2.5」の濃度予測を全国の自治体が実施しているが、その的中率が低迷している。毎日新聞が九州・沖縄・山口の9県と3政令市の予測的中状況を調べると、的中率は平均10%。環境省は予測方法の改善策をまとめたため、精度は向上する見通しだが、各自治体の間ではまだしばらくは手探り状態が続きそうだ。【まとめ・関東晋慈】
【PM2.5】その本当の怖さ…肺がん、血管障害の危険増
今年2月に環境省がまとめた暫定指針では、住民に注意喚起すべき値を「日平均濃度大気1立方メートル当たり70マイクログラム超」とし、午前7時までの3時間分の平均値が85マイクログラム超なら暫定指針値を超えるとみて、住民に注意喚起するよう都道府県に求めた。
各自治体は2〜3月に順次予測を開始。熊本、大分、鹿児島、山口各県は、朝だけでなく朝から夕方まで濃度を観測するなど、暫定指針値超とみたら直ちに注意喚起する態勢を取った。福岡市は暫定指針値ではなく、環境基準値の「日平均濃度1立方メートル当たり35マイクログラム」を基に注意喚起している。
しかし、予測結果は低迷した。予測開始から今月21日までの間に、濃度超過を予測したのに超過しなかった「空振り」の回数、超過を予測しなかったのに超過した「見逃し」の回数、これに予測が的中した回数を足して分母とし、的中した回数を割って「的中率」を算定すると、▽福岡市45%▽熊本県29%▽熊本市17%−−となり、他自治体は全て0%だった(沖縄県、北九州市は予測開始後、暫定指針値超の日がなく、空振りもなかったため的中率は出ない)。
PM2.5予測によって、学校では屋外での体育授業が中止されるなど影響は大きい。世界保健機関はPM2.5など大気汚染物質による発がんリスクを5段階の危険度の最高レベルに分類した。
PM2.5の濃度予測の的中率が低い理由は、発生源や汚染の広がりが十分に解明されていない点が挙げられる。中国の工場ばい煙、自動車排ガスだけでなく、火山灰などの自然由来やガス状物質が大気中で起こす化学反応によって発生することも考えられる。更に、朝の時点で高濃度を予測しても、風などの気象条件によって午後から濃度が下がり、1日平均値で見ると結果的には暫定指針値を超えないケースもある。
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