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2017年10月05日

水原希子が“炎上”するワケ——批判する人が持つ「複雑な悪意」の正体

サイゾーウーマン  より 

水原希子が“炎上”するワケ——批判する人が持つ「複雑な悪意」の正体

水原希子を CMキャラクターに 起用したサントリー 「ザ・プレミアム・モルツ」 の公式Twitterアカウントに、 「エセ日本人」 「反日モデル」など、 “人種差別”ともとれるような、 ヘイトに満ちた返信が相次ぎ、 ネットを中心に大きな騒ぎとなった。 その後も 出演したテレビ番組での発言が 批判されたり、 映画の評価が低いことを 彼女の演技力のせいと報じられるなど、 たびたび騒動の中心となっている。 そんな水原へ向けた攻撃は、 なぜこんなにも激化するのだろうか?  いったい どんな人が批判的なコメントを 綴っているのか?  『悪意の心理学 悪口、嘘、ヘイト・スピーチ』 (中公新書)の著者であり、 社会心理学的な見地から “ことばとコミュニケーション” に関する研究を進めている、 愛知学院大学心身科学部心理学科の 岡本真一郎教授に聞いた。

■差別や偏見だけでなく、嫉妬も炎上の引き金に

サントリーのTwitterアカウントに向けては、 アメリカ人の父と 韓国人の母の間に生まれたハーフで、 国籍はアメリカという 彼女の出自に絡めた非難の言葉が目立った。 しかし、 「今回の騒動で 書き込みをしている人の心理は、 外国人に対する排斥意識がすべてではない」 と岡本教授は語る。 「インスタグラムを中心にした、 水原さんのさまざまなSNSでの言動についての 反発心が、 今回の騒動の引き金となった可能性は 十分にあるでしょう」 もともと水原のSNSには、 “中国を侮辱した” と指摘されて 世界各国を巻き込むこととなったツイートや、 “FUCK YOU” と大胆にロゴが入ったTシャツを着た写真、 トップス1枚で トイレの便座にまたがる写真など、 賛否両論を招くことを想像しやすい、 挑発的な投稿も少なくない。 今回、水原へ罵詈雑言の数々を発したのは、 ネット上で右翼的な立場をとる、 いわゆる“ネトウヨ”が多いのではないかと 岡本教授は分析する。 「投稿の内容から見ると、 おそらく右翼でも、 街宣活動に参加する人ではなく “ネトウヨ”ではないでしょうか。 前者ならば、 水原さんのような “いちタレント”の騒動に、 いちいち頭を突っ込んだりしないように思います。 遊び半分のような、 気楽な気持ちで書き込んでいるのかもしれません」 岡本教授の著書によれば、 不快感を表したり 相手を攻撃するときには、 卑罵語や差別語、 ヘイト・スピーチなど、 あらゆる種類の言葉が 用いられるという。 ちなみに卑罵語とは “ガリガリ”“アホ”などの 表面的なののしり言葉に加えて、 「消えうせろ」 「汚らわしい」 などの具体的な 内容を伝える言葉も含む。 そして、 どんな文脈で言葉が発せられるかによって、 同じ単語でも意味合いは変化する。 「ネットという手軽なツールを選んで、 非難の言葉を発するという点でも、 熟慮せず安易な気持ちで 書き込んでいるのが想像できます。 そのため、 根深い悪意から書き込むというよりは、 水原さんをからかって動揺するのを楽しんでいる、 そんな “表面的な悪意” があるかと思います」 一方で、 彼女に向けられた批判的な言葉は、 単純な悪意から発されているものばかりではないと、 岡本教授は説く。 「モデルとして活躍する 並外れた容姿をお持ちの水原さんに対して、 嫉妬・羨望の裏返しで 攻撃している人も、 きっといるはずです。 有名人でもある程度目立つ人は、 注目を集める分だけ、 やはり炎上のリスクも高まってしまいがちです」

■批判対象のリアクションを見て、よりエスカレートすることも

どんな意図があるにせよ、 批判的な言葉が集まれば、 人気商売の有名人は、 なにかしらの反応を示すことが多い。 水原の場合は騒動の数日後、 「LOVE & PEACE」と、 自身の思いをツイートした。 「人間というのは 自分がやることに対する リアクションを見て、 相手の動揺が感じられれば、 よりエスカレートします。 中には、 批判派の似通った意見を参照して、 同調している人もいるものです」 そこで岡本教授が懸念するのは、 この騒動を受けて発された、 あるタレントのツイートだ。 「“本名での活動”を提言した、 タレントのフィフィさんのツイートは 気になっています。 もともと水原さんに 批判的な感情を持つ人の中には、 この提言を攻撃材料として 利用する人が現れることが、 十分に考えられます。 フィフィさんはご自身も タレント活動をされているので、 そのように利用される可能性を 想定できたはず。 親切心からであっても、 慎重に発言すべきだったのではないでしょうか。 今の時代、 批判の標的とされるのは、 もちろん水原さんだけではありません。 また炎上を引き起こす人の数は、 ネットユーザー全体から見れば ごく少数だと先日も報じられていました。 しかし、 攻撃を仕掛けてくる側が どんな心理であろうとも、 実際に言われた側は たまったものではないと私は思います。 何度も何度も、 同じような言葉でけなされるわけですから」 とはいえ、いかなるウワサや非難も、一定の時間がたてば、いつしか沈静化する。 「同じ話題に対して、 盛り上がれる期間は限られています。 現にそうであるように、 新しい“なにか”が 起こらない以上は 話も進展しないため、 別の標的に移っていくもの。 しかし ネット上のデータは 記録として残りますし、 いざとなれば引き出して、 また拡散されていくことでしょう」 また水原が 次になにかアクションを起こせば、 批判が集まる可能性は高い。 そして、それが収まると、 別のターゲットが攻撃されるのだろう。 人に悪意がある限り、 炎上は繰り返し、 永遠に終わらないのかもしれない。 (門上奈央) 岡本真一郎(オカモト・シンイチロウ) 京都大学大学院文学研究科博士過程(心理学専攻)満期退学。愛知学院大学文学部講師、助教授、教授を経て、現在は心身科学部心理学科教授として教鞭に立つ。『悪意の心理学 悪口、嘘、ヘイト・スピーチ』(中公新書)ほか著書を多数手がける。
違和感のあるものを 排除しようとする気持ちは 誰でもある。 多い・少ない があるだけだ。 水原さんの場合 魅力や存在感と 違和感が表裏一体だから 辛い。 つまり 同じものを見て よく言えば かっこよかったり 素敵だと 感じさせるものを ある種の人たちにとっては 鼻持ちならないような カッコつけて 得意になっているような 違和感として 捉えているのだろう。 確かに 普通の日本人が あまりやらないことをやって 結果的に それで注目を集めたり フォロワーを増やしたりするから ある種の人たちからすると 「一言何かは言ってやりたい」 気持ちに させるのだろう。 違和感によって 嫌悪と悪意を 引き出される人は 一定数いる。 特に嫌韓を唱える人にとっては 何か言わずにはいられない衝動に導かれる。 「違和感」 とは言わないまでも 嫌韓を唱える人以外の 日本人にも 到底理解できないようなことを 韓国は 平然と 国家ぐるみでやる。 普通の人でさえ 「できればお付き合いはご遠慮したい」 感じになってしまう。 そして 今までの人生で いろいろな不満や怒りという毒を 心の底に 溜め込んで来た方々にとっては 毒を放出して 爆発させる場所になってしまう。 毒は他人に向けられているうちは 自分を蝕んでいることには なかなか気づかない。
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