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2017年10月09日

「あんたらテロリストと同じだ!」 記者はこうして望月衣塑子氏の講演会取材を拒否された

産経新聞 より 

「あんたらテロリストと同じだ!」 記者はこうして望月衣塑子氏の講演会取材を拒否された

「やっぱり産経さんはお引き取りください」。 一瞬、何を言われたのか分からなかった。 新潟市のホテルで、 9月23日に開かれた新潟県平和運動センター主催の講演会。 ゲストスピーカーは、 東京新聞社会部の望月衣塑子記者で、 テーマは「武器輸出と日本企業−安倍政権の危険な狙い」。 県政記者クラブで告知され、 他紙の記者と同様に取材に訪れた本紙記者は、 主催者につまみ出される形で会場を退席した。 その顛末(てんまつ)は…。  本紙記者が、 この講演を知ったのは開催前日の夕方のことだった。 新潟県政記者クラブに告知されたリリースが 県政担当の記者から支局にファクスされ、 記者が取材に行くことになった。  望月記者は、 同じ大学の出身ということで個人的に親近感があった。 産経新聞と東京新聞とでは論調は異なるが、 取材現場の第一線で働く先輩記者の話を生で聞けるチャンスでもある。 北朝鮮など国際社会の情勢や問題をとらえているのか、 純粋な気持ちでぜひ、お聞きしたかった。  当日、記者が会場に着くと、 参加者とおぼしき何人かがロビーにいた。 受付の女性に名刺を手渡すと、 心なしか表情が曇ったように見えた。  「…担当者が来るまでお待ちください」 と言われ、 ロビーのソファに腰を下ろして待った。 すると、15分ほどして廊下の奥から、 キャリーバックを引いた女性が現れた。 スタッフが頭をしきりに下げており、 望月記者らしいことが分かった。 あいさつを兼ねて、 名刺交換をしようと思ったが、 2〜3分ほどスタッフと話をすると、 すぐに会場に入ってしまったので、 「講演を聞いた後にチャンスはあるだろうと…」と、 再び開演を待つことにした。  それから5分ほどして、 主催者である県平和運動センターの 有田純也事務局長が現れた。 席には着かず、 最後方のスペースで、 立って取材をするなら許可する、 と伝えられた。 写真撮影についても許可をもらい、 ようやく会場に入ることができた。  会場内は年配層が多く、 若い人は少ない印象だったが、 望月記者の講演とあってか席はほぼ埋まりかけていた。 指定された後方のスペースに荷物置き、 一息ついてから記者はトイレに行った。 手を拭きつつ会場の入り口に戻ったときだった。 事務局長の有田氏から言われたのだ。 「やっぱり産経さんはお引き取りください」と。 開演まで、あと10分だった。  予想外の展開に、 記者は内心慌てた。 「報道陣の取材は全てシャットアウトになったのか」 と問うと、 「他の社は大丈夫ですが、産経は駄目です」 との返答。 「なぜ、弊社だけが?」 と繰り返し問うと、 「産経がいると、 望月記者が話したいことを話しづらくなるからです」と、 強い口調で返ってきた。  弊社の何が恐ろしいか、 理解しかねたが、 「圧迫感を感じるというなら記者腕章も外しますし、 質問も控えます。 講演だけでも聞かせてください」 と交渉したが、シャットアウトされた。 開始直前になって、 詳しい理由も聞けずに 退去するのは納得できない。  「この講演はオープンなはずでしょう。 報道の自由は憲法でも保障されている。 そもそも講演のリリースを記者クラブに流しておきながら、 弊社のみ取材を拒否されるのは解せない。 理由をお聞かせ願いたい」  記者は説明を求めたが、 「解せないっていわれても…。 とにかく、 そう決まったんで引き取ってください」 とかたくなに拒否された。  どうにも話にならないと思いつつ、 最後に聞いた。  「貴会は主義や論調の違いだけで、 報道機関をえり好みする団体という理解でよろしいか」と。 返答は 「そうです。そのように解釈していただいて結構です」 というものだった。  帰りがけに、 講演の受付の写真を撮って帰ろうと、 カメラを向けてシャッターを切ると、 今度は、小太りの男性が 「何勝手に撮ってるんだ!」 と叫びながら、 会場から飛び出してきて、 目の前に立ちふさがった。  「講演会からは退去するよう言われましたが、 『外の写真を撮るな』 とはいわれておりません」 と返答したが、 「それがあんたの会社の言う取材なのか!」 とまくし立て、 「あんたらがやっていることはテロリストと同じだ!」 と叫んだ。 これに対し、 「あなたは弊社をテロリスト呼ばわりするのか」 と問うと、 この男性は 「へ理屈は聞いてない。写真をこの場で消せ」 とまで要求してきた。  「私個人の判断で写真は消せない。上司に相談する」 と応じたところで、 講演会が始まったようで、 この男性と、周りにいた数人の関係者は、 会場内に入っていった。  関係者などによると、 講演会で望月記者は 「北朝鮮問題は、現政権(安倍晋三政権)が対話を怠ってきた結果」 と指摘したという。 この主張は、 同記者の話の内容としては、 さして新しいものではないだろう。  個人的には、 政権批判のためだけに、 “平和”を「錦の御旗」に使うのは、 いかがなものかと記者は思う。 ただ、今回の問題と主張の内容は関係ないし、 水面下でのやり取りは不明だが、 表面上は、 望月記者自身に取材を拒否されたわけではない。  しかし、 本紙に対し、 主催者の新潟県平和運動センターが行った非常識な対応は、 失望しか覚えない。 機会があれば、大学や新聞記者の後輩、 また、産経新聞の記者としても、 望月記者の講演に対する取材機会を得たいと思う。 (新潟支局 太田泰)  【新潟県平和運動センター】所在地は新潟市中央区新光町。同センターのホームページは、センターの活動について、「国内はもとより世界の人々と連携し、核も戦争もない平和な、そして人権が尊重され、環境保護が確立される社会を作ることをめざしています。脱原発、憲法擁護、新潟水俣病支援、部落解放の運動に取り組んでいます」と説明。  「さようなら原発1000万人アクションin新潟」「東電・柏崎刈羽原発差止め訴訟」「戦争をさせない1000人委員会にいがた」「高校生平和大使派遣」−などの活動に取り組んでいる。  【望月衣塑子氏(もちづき・いそこ)】東京新聞社会部記者。昭和50年東京都生まれ。慶應大法学部卒、千葉、横浜、埼玉県警、東京地検特捜部などで事件を取材を担当。著書に『武器輸出と日本企業』(角川新書)、『武器輸出大国ニッポンでいいのか』(共著・あけび書房)−など。 
どちらかが正しくて どちらかが間違ってる とか そういう単純な図式は 不思議なほど 浮かんでこない。 正か誤か 善か悪か そういう問題ではない。 政治や思想的なことを問題にするなら 本来こうはならないのではないか という感覚がある。 政治とか思想とかの話であれば 多くは(建前だけであっても) 論理とか理性とか言語とか そういうベースで語るが これはそうではなくて 生命維持とか本能とか感情とか そういうベースのものだ。 普通に考えれば 思想とか それに基づいた政治とか そういうものは 論理とか理性とか言語 の世界に属していて だからこそ 一国の国民とか そういう大多数の 生まれも育ちも 生活環境も様々な 大きな集団に対して 説明したり 納得したり 状況を改善する道筋を共有したりが できている。 もちろん 歴史的には最初からそうではなかったわけで かつて 政治の中の 支配したり 他に対して優越したり という部分は 生命維持とか本能とか感情の世界に属していた。 それがそれでは良くないから つまり 戦争や悲惨な色々な問題を 結果的に引き起こしてしまいやすいやすいから 政治とか法律とか思想といったものを 論理とか理性とか言語の世界に持って来て 確立することで近代になった。 改めていうまでのことでもないのだが しかし 改めて考えさせられてしまうことが 最近少し多い。 一部の左派が (もちろん右派の中にも一部いるが 最近特に目立つのが一部の左派なのだが) 「反安倍」と言う時 そこには何か本能的な縄張り意識とか 自分たちの生存が脅かされているかのような恐怖とか 恐怖感を元にした仲間との連帯感とか そういう 本能の中の非常に原初的な感覚の中で 仲間を求め 帰属意識を培い またそれを醸成するために 少し極端な行動に 知らず知らずのうちに 踏み出しているのではないか と思えてしまうことが多い。 菅官房長官の会見に あれだけ質問を浴びせれば よいとか悪いとか以前に 誰でも普通の人だとは思わない。 普通の人がやらないことを 政府の会見のような公の場所でやれば 「この方はどうしてこういう行動をするのだろう」 と多くの人が思う。 聞くところによると 「権力と戦う」ためだそうだが 権力と戦う意志も行動力もある人でも 同じ行動をしない人は たくさんいるわけだから 「この人はなぜこうするのだろう」 ということは知りたくなる。 これもよいとか悪いとかの 価値判断以前だ。 しかし 特定の新聞社が取材を拒否される。 本人か主催者の判断かはわからないが どちらでも本質的には 変わりない。 自分はしつこい取材をするが 自分が取材されるのは嫌だということか。 たとえ何を書かれても それを しっかりとした 説得力のある言論で 返せばいいだけではないか。 論理とか理性とか言語 の世界にいれば普通にそう思う。 不都合も有利も不利もない。 そうならないところに 何か大きな問題 つまり 一部の左派の根本的な立脚点の問題を感じる。 生命維持とか本能とか感情とか そういう場所にいれば 自分たちが認められること 仲間を守ること 相手を駆逐することは 理由の如何に関わらず善だし そうすべきだと感じる。 そして 生命維持とか本能とか感情の世界に立脚すれば 相手がなぜそう主張するのかとか 根本的な論理性が不足してしまっているから 対話にもならないし 接点はなく 当然彼らの問題解決能力もないし 状況が変化することも期待できない。 産経新聞の記者が 東京新聞の記者の取材を拒否されるというのは 非常に象徴的な話だ。 別に産経新聞を褒めているわけではない。 産経新聞は産経新聞で少し甘いところがあって もうちょっと突き詰めて欲しいところで 大雑把な状況解説に終わってしまうところもある。 そして 確かに 右寄りと感じさせてしまうところもある。 しかし悪意は感じない。 悪意がないから 韓国に拘留されたのではないか と思っている。 権力者にとっては 悪意がないほうが ある意味 怖い。 安倍首相の演説を妨害する 人たちも 生命維持とか本能とか感情の世界に立脚している 典型的な姿だろう。 「言論の自由は保証されなければならないが 言論の妨害は言論の自由ではない」 という小賢しい中学生が好きそうな 言い尽くされたような 単純な論理も彼らには 考える素地もない状態で 生命維持とか本能とか感情の世界にいて 自分のため仲間のためと思って 日夜頑張ってるのだろう。 頑張っている方々には気の毒だが あれは犯罪だ。 当然左派の中にも良質な識者はいる。 枝野さんの知的で柔軟なバランス感覚は素晴らしい。 そのほかにも優れた人材はいる。 どうしても 生命維持とか本能とか感情の世界から 抜けられない人は そういった方々の 主張の「あり方」も 参考にしていただきたい。 右派も左派も 生命維持とか本能とか感情の世界にいて 政治や思想を語っても 意味はない 何かが本質的に変わることはない だけならいいが 本人も含め 誰にとっても よいことはない。
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