広告
posted by fanblog
2017年10月03日
パタ西遊記(4)金角・銀角が持っていた「ひょうたん」みたいなのって…
ナツノナカノです。
さてフルメンバーが揃った三蔵法師御一行様ですが、そうなるとだんだん強い敵が現れるようになってきます。
ある日、一行は“平頂山”(へいちょうさん)へと到着します。看板には“平頂山”と書いてあるのですが、パタリロ悟空はこれは「ぴょういただきやま」と呼ぶのだ、と言い出し、そこから話が脱線して「たいらばやしかひらりんか♪いちはちじゅーの、もっくもく♪ひとつとやっつでとっきっき♪」と踊りだすのですが…お分かりですか。
パタリロ!シリーズにはとかく落語ネタが出てくるのです。ありとあらゆるところに緻密に出てきます。この「たいらばやしか…♪」も落語「平林」の一場面ですね。
パタリロ西遊記!(第1巻) (白泉社文庫) [ 魔夜峰央 ]
お話も脱線しましたが、実はこの平頂山には魔物が住み着いています。
それが200年ほど前に天上界から落ちてきた双子の魔物、金角と銀角です。
そもそも、この二人組は天上界で、孔子様のお弟子さんをしていた童子だったんですよ。
孔子様が仙薬を練る時に使う、金炉・銀炉の番をしていたんですね。
ところが盗み食いした仙丹が変容していたため、二人に邪心が芽生えてしまって、ついには外界で人間を貪り食う妖怪になりはててしまったと…
なんか可哀想な二人組なんですよ。きっとちょっとしたイタズラ心でつまみ食いしたんだと思うんですよね。童子ですから。しかし、それが取り返しのつかないことになってしまったんです。
そしてこの金角と銀角が三蔵法師の素性を調べると、なんと三蔵は釈迦牟尼尊者の二番目の弟子、金蝉老師(こんぜんろうし)の生まれ変わりであることが判明します。金蝉老師は一度悟りをひらいた後、さらに苦行を積むために外界に降り、十回生まれ変わった姿が今の三蔵法師だったのですね。
つまりものすごく得の高い僧侶なのです。
そしてそんな名僧の“肝”を食べれば数万年長生きが出来るに違いない、と金角と銀角は奮い立ちます。そうして一行に襲いかかり、序盤はあっけなく三蔵一行は囚われてしまいます。
金角・銀角の有名な武器というかグッズ、覚えていらっしゃいますか?
それが“べにひさご”です。
ひょうたんの形をしていて、栓をとってから相手の名前を呼び相手が返事をすると“べにひさご”の中に吸い込まれてしまうのですよ。「西遊記」の中ではかなりメジャーですね。
そして“べにひさご”の中には物体を溶かしてしまう溶液がたっぷりと。
悟空はそばにいた、なた三太子と共に吸い込まれてしまいます。ですが、悟空の機転で無事脱出。
三蔵、八戒、沙悟浄も囚われていますがそれぞれの活躍で無事脱出することが出来ます。
ここのシーン、1文で済ませちゃいましたけど、かなりアクションと頭脳戦が展開されてて面白いシーンになっております。
八戒なんて一度殺されちゃいますからね。悟空が何回も?化の術を使って敵を翻弄するさまもとにかく面白い。珠玉のシーンとなっております。
そして金角・銀角はどうなったかというと…
盤古羅漢に一撃でやられて果てます。
罪のない人々を殺して食べていた事は重大な罪ですね。
それにしても盤古羅漢強いなぁ。
パタリロ悟空も、盤古羅漢と対峙した時に冷や汗を流していましたしね。
さすが十六羅漢です。
パタリロ西遊記は展開が早くてアクション盛りだくさんです。
なんと痛快な漫画なのでしょうか。
ぜひみなさんも読んでみてください。
あぁやっぱり漫画って面白い。
次回もパタリロ西遊記!
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6771240
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック