牛魔王の奥さん、羅刹女登場!
ナツノナカノです。
10月に入って寒くなってきましたね。
みなさん風邪などひきませんように。
では、今日も張り切ってパタリロ西遊記!です。
パタリロ西遊記!(第3巻) (白泉社文庫) [ 魔夜峰央 ]
さて前回、紅孩児の三つ子の弟、黄孩児の腕を切り落とすものの、すんでのところで逃げられてしまった三蔵一行です。逃げ帰った黄孩児は母親の元で静養していました。もちろん普通の人間じゃありませんから、腕を切り落としても1ヶ月ほどで元通りになるらしいのです。
なんだかトカゲみたいですね。
しかし自分の息子を傷つけられ、母親である「羅刹女」はもう怒り心頭です。
とにかく怒ってますよ。なんてったって三つ子の次男、紅孩児とも連絡がとれず、黄孩児は負傷して戻ってきたのですから。すべて、三蔵一行に関わったがために…!です。
しかも息子の一大事だってのに、牛魔王はすぐに動かない。憎き三蔵一行に早く復讐してやりたいのに本部からの連絡待ちという状態。あ〜イライラする!てなもんですよ。
いくら奥さんといえども、牛魔王の許可無しに動くことが出来ないのです。
で、羅刹女は自分の手を汚さずに三蔵一行を追い詰めることにしました。
4人の首に賞金をかけたのです。
賞金稼ぎたちに勝手に三蔵一行の始末をさせようという策略なのでした。
その頃一行はまだ西梁女人国の国境のあたりにいました。
しかし昼食中に妖怪たちに襲われ三蔵だけが連れ去られてしまいます。連れ去られた先で三蔵は女賊の頭に貞操を奪われそうになるのですが、その危機をさっと救ったのが西梁国の女軍隊です。勇ましい女性ばかりの軍隊は、八戒、沙悟浄とともに妖怪を退治、さらに大切な泉(落胎泉)を奪い返してくれたお礼だと言って宮殿へと招いてくれるのでした。
礼には及ばない、と辞退する沙悟浄を無理やり説得し八戒はニヤケ顔が止まりません。
八戒は無類の女好きなのですよ。何考えているんでしょうね。生ぐさものを断っていてもこと女性関係に関しては断とうという気がまったくないんですよ…三蔵法師の弟子ですから、一応僧侶の身なんですけどね…
そうして三蔵たちは招きに応じて宮殿へ行くのですが、美しく穏やかな宮殿内にはすでに妖怪たちがちらほらと女官に混じって今か今かと息を潜めていました。
宮殿内へ入るや、次々とチーム三蔵は命を狙われます。
ここにいてはみなに迷惑がかかる…と三蔵と沙悟浄は、すぐに宮殿を離れる事を決めますが、グズグズ言ったのは八戒ですよ。
自分一人がここに残り、混乱している国を助けてしばらくしてから一行に合流するというのです。
これを訳すると、自分はここに残って西梁国の女王と結婚し、数百人の側室を持って毎日子作りに励みたい!…ということです。
ほんとに、もう!
そして一度は八戒と別れた三蔵たちなのですが、妖怪の一人から三蔵たちの首には賞金がかかっていることを聞き、やはり今後の旅には八戒が必要という考えに至ります。
そうして強制的に合流を与儀なくされた八戒。
その時ちょうどすんでのところだったのですよ。女王とww
仲間からスケベ!と罵倒され、目的も果たせず八戒はがっくりするのでした。
この女賊から宮殿のくだりがテンポよくて面白いんですよ。
妖怪たちもキャラがたってるんです。さすが魔夜先生です。
あぁやっぱりパタリロ西遊記!は何度読んでも面白い〜
次回もパタリロ西遊記!