牛魔王登場?
ナツノナカノです。
涼しくなった夜風を感じながら、今日もパタリロ西遊記!のお話をさせて頂きます!
パタリロ西遊記!(第3巻) (白泉社文庫) [ 魔夜峰央 ]
パタリロ西遊記!もコミックス版で五巻に入りました。道中では人助けをしたり小物妖怪を退治したり、はたまた真面目一辺倒の捲簾大将 沙悟浄の過去のロマンスを聞いたりと、天竺への旅も順調に進んでいきます。
そして一行は、とある町へとやってきます。そこの庄屋さんにもてなしを受けた一行は牛魔王に関する気になる話を聞くことになります。
牛魔王とは牛魔党を率いる妖怪マフィアの大ボスですね。奥さんは羅刹女。三つ子の息子たちはそれぞれ青該児(せいがいじ)紅孩児(こうがいじ)黄孩児(おうがいじ)です。いずれもかなりの強者で、下っ端の部下たちもすぐに人殺しをする本当に悪いやつらです。
先日の戦闘で黄孩児には負傷させましたが惜しくも逃げられ、紅孩児は盤古羅漢の眼力によって改心、天界で仏門に入りました。
親切な庄屋さんで聞いた話というのはこうです。火えん山(かえんざん)の主、牛魔王から書状が届き、暑いのが嫌なら金を払えと言ってきたと言うのです。たしかにこの辺りは半年前から急に地熱が上がり、人々は難儀な生活を強いられているのでした。
そこで、急遽火えん山に調査に訪れた悟空、沙悟浄、八戒の三人なのですが、そこで出会ったのは牛魔王ではなく、元天界の警備隊長のおじいさんでした。
牛魔王ではなく、岐阜魔王と名乗っていたややこしいおじいさんですが、身の上話を聞くとそれは悟空に非常に関係ある話だったのです。
五百年前、悟空が天界で大暴れした時のことです。みなの制止もふりきって暴れていた悟空は孔子様が丹薬を練る際に使用している 「神仙炉」を外界に弾き飛ばしてしまったのです。そして当時警備隊長だったおじいさんは責任をとって五百年間 「神仙炉」を探し回るはめになります。炉は地中でプレートの中をあちこち動き回り、ようやく静止。しかし地中で超高熱になってしまい大爆発の可能性を秘めていました。
爆発の予定は三日後、悟空は皆に責められしぶしぶモグラに化けて炉を掘り返そうとします。そしてその頃、牛魔王の部下三千人も神仙炉を手に入れようと現場に向かっていました。
三日後、悟空はなんとか炉を掘り返し、地上に持ち上げますがあまりの高熱のため誰も近づけない状態に。ところがその時、謎の大きな手が炉に制御棒を指しこみ 「神仙炉」ごとどこかへワープさせたのです。さらには、沙悟浄と八戒も牛魔王の部下たちの前に突然ワープさせられます。しかし二人の猛者はとっさに状況を理解し、盤古羅漢と協力して兵隊を打ち破るのでした。
さて、彼らをワープさせた大いなる存在とは…
お釈迦様ですね、いざというときに出てきますね。
そして今回かなり意味深なことを言って去って行きます。
「牛魔王…やつにはいささか貸しがある…」
妖怪マフィアの牛魔王と、釈迦牟尼尊者。いったいどんな知り合いなんでしょうか。
気になるところで、本日はここまでです。
あぁやっぱり漫画は面白い。
次回もパタリロ西遊記!です