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2024年11月23日

維摩池に浸かるイッシー

私、「久しぶりだけど、何処かに行ってた?」
イッシー、「六価クロムの影響なのか調子が悪いんだ」

イッシーの言う六価クロムの影響とは、以前、某会社が維摩池の近くに、発がん性物質である六価クロムを含む土を埋めたこと。


イッシー、「半減期が短かくても、DNAが傷付いたら、奇形の細胞が複製されるじゃない」
私、「そういうことか」

イッシー、「温泉に行ってた」
私、「何処の?」
イッシー、「あっち」

維摩池に面する中央通りのベンチに座るイッシーが指差したのは、東(瀬戸方面)の方向にある山々。

私、「温泉はどうだった?」
イッシー、「良い湯だったよ」

私と別れた後、維摩池を住処とするイッシーは、維摩池に浸かり星を見ていた。

久しぶりイッシー

尾張旭の踏切にいたのは、維摩池を住処とするイッシー。
「久しぶり」と声を掛けても、ノーリアクションのイッシー。
イッシーが見上げているのは、垂れ幕に描かれたグリンピーくん。

私、「知ってるの?」
イッシー、「誰、こいつ」
私、「知らない」
イッシー、「俺で良くない?」
私、「垂れ幕に描いて欲しいの?」
イッシー、「そうじゃないけど、コイツより俺で良くない?」

私、「私には見えてるけど、イッシーは他の人には見えないからダメなのよ」
イッシー、「俺って、見えてないの?」
私、「えっ知らなかったの?」
イッシー、「うん」

私以外にも、イッシーが見えるのはピュアな子供だけ。
近頃はアホな親の影響でピュアな子供が減っており、大通りを歩いていても気づかれなくなったイッシー。

瀬戸電で栄に出た時も、誰にも声を掛けられず、イッシーは落ち込んだ。
イッシー、「そう言えば、平池のアイツ、どうなった?」
私、「平池のアイツって誰のこと?」
イッシー、「・・・」
私、「ねえ、平池のアイツって誰のこと?」
イッシー、「・・・」

尾張旭には多くの池があり、人間が気付いてないだけで、各池にはイッシーのような隠れキャラが存在するようだ。

2023年09月02日

緊急速報

米国防総省が、日本周辺でも多数のUFO情報があることを発表した。
日本周辺でのUFO情報って、もしかしてイッシーのこと?
米国防総省にイッシーの存在がバレたら、大変なことになる、どうしよう?

2023年08月26日

維摩池の大捜索

イギリスでネッシー(未確認生物)の大捜索が行われるらしいですが、維摩池のイッシーに関する大捜索を行う予定は今のところありません。

2023年06月04日

維摩池のイッシー?I

イッシーの存在に気付いている大人は、今のところ私しかいない。
近所に住む幼馴染みのAは、子供の頃まではイッシーを確認出来ていたのだが、その能力は歳を重ねるたびに低下し、現在は見えてないのに、見えているとウソを付く。

A、「この頃、イッシーを見掛けないわね」
私、「そうね」
とは言ったものの、イッシーは私達の後をずっと付いて来ている。

A、「今、声が聞こえなかった?」
私、「怖いこと言わないでよ」
振り返ると、イッシーが鼻歌を歌っていた。
イッシーの最近のお気に入りソングは、「カントリーロード」。

維摩池のイッシー?H

栄町で買い物をして瀬戸電で帰って来ると、城山城(旭城)の石垣に足を出して座っているイッシーがいた。
城山城から瀬戸線までは150mほど離れており、しかも、瀬戸電には多くの人が乗っていたのだが、イッシーは私に気付き駅まで迎えに来てくれた。
私、「ダメよ、あとで」
イッシー、「・・・」
信号待ちの時も
私、「ダメって言ってるでしょ」
イッシー、「・・・」
イッシーの目当ては、私が地下街で買って来た〇〇のコロッケ。

維摩池を見下ろせるベンチに座って、イッシーにコロッケをあげると、イッシーは私の顔を見た。
私、「ダメよ。あとのコロッケは、うちに持って帰るんだから」

コロッケのことではないのか、イッシーはずっと私の顔を見ている。
あっそうか、思い出した。
私、「お食べなさい」
すると、イッシーはコロッケを嬉しそうに頬張った。

私、「ソースは付ける?」
近頃太り気味のイッシーは、首を横に振った。

維摩池のイッシー?G

イッシーと一緒に、シンボルロードの横断歩道を渡ると、自転車が走って来たため、私とイッシーは立ち止まった。
立ち止まった私に、自転車に乗る人は会釈してくれたため、私もその人に会釈をすると、一緒に立ち止まっているイッシーは悶絶。
私、「どうしたの?」
イッシー、「・・・」
イッシーが悶絶したのは、横断歩道を渡ったところで立ち止まっていたため、シンボルロードにイッシーの尻尾が出ており、それに気づかない車に尻尾が轢かれたからだ。

私、「大丈夫?冷やしたほうが良いわよ」
イッシーは痛みを堪えながら、維摩池に入って行った。

維摩池のイッシー?F

維摩池には、近隣の保育施設のチビちゃん達が、先生と一緒にやって来る。
中には、イッシーの存在に気づくチビちゃんもいるのだが、列を乱すと先生に叱られる。
そんなチビちゃんに、イッシーが手を振ると、チビちゃんは手を振リ返すため、先生は誰に手を振っているのか困惑。

私、「イッシー、ダメでしょ!」
私がイッシーを注意したのは、イッシーがチビちゃんの被っていた水色の帽子を取って被っているから。
イッシーがチビちゃんに手を振ったのは、「帽子は要らないの?」と伝えるため。

私はイッシーから帽子を受け取ると、先生に「落ちてましたよ」と言って渡す。

維摩池のイッシー?E

維摩池の遊歩道が凸凹しており、所々アスファルト補修されているのは、イッシーがステップの練習をするからだ。
イッシーが足を怪我していたため
私、「ステップの練習のしすぎじゃない?」
すると、イッシーは首を横に振って、維摩池に落ちている釣り針を指差した。

私、「大丈夫?」
釣り針が刺さっていたいのか、イッシーは泣いていた。

維摩池のイッシー?D

親戚の子を城山公園へ連れて行くと、晴れが数日続いていているのに、遊具が濡れていた。
親戚は不思議がっていたが、私はピンときた。
親戚が帰った夕方、一人で維摩池に散歩へ行くと、イッシーがいたため、「今日、城山公園に行ったでしょ?」と聞いてみると、イッシーは照れくさそうに笑った。
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