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2015年04月16日

【脳男】出演者・感想・完全ネタバレ


【脳男】

脳男.jpg
【出演者】
鈴木一郎:生田斗真
鷲谷真梨子:松雪泰子
茶屋刑事:江口洋介
緑川紀子:二階堂ふみ
水沢ゆりあ:太田莉菜
広野(刑事):大和田健介
黒田雄高(爆弾処理班):光石研
空身(鷲谷の同僚):甲本雅裕
伊能(入陶の部下):小澤征悦
藍沢(精神科医):石橋蓮司
金城理詞子(占い師):池谷のぶえ
入陶倫行(一郎の祖父):夏八木勲
志村昭文:染谷将太

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【感想】
おもしろい映画でした。
私この手の映画好きです。
というか、生田くん出演作品が好きです。
とにかく演技がうまい。
私の中ではこの年代の役者さんの中では1番?

松田くん、岡田くんも遜色ないくらいうまいですが・・・

ということでいの映画見て欲しい!
ストーリーなどは普通?
でもなんか見入ってしまう。
そんな映画なんです。

江口さんや松雪さん、染谷くんに二階堂ちゃん、
演技派がそろっていることは事実です。
それだけなんですかね〜?
でも面白い。
ストーリーは簡単なので見やすいですよ!

見てない人は見てください。
少しえげつないシーンもありますが・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
ある部屋の一室。
緑川はなんらかの実験をしていた。
その部屋にはたくさんの人間の舌の標本。
同じ部屋で水沢が金城の舌を切り落す。


ある日の朝、バスに乗ろうとした鷲谷。
バスに乗り遅れてします。
タクシーを拾おうとしたとき・・・
乗り遅れて発車したバスが爆発する。
遠くからその現場を見る緑川。

その現場で捜査をする茶屋刑事。
警視庁にも犯行声明文が送られていた。
連続爆破事件。
犯行声明文は毎回短歌が送られてくる。
そしてその犯行現場には、舌のない人間の遺体。
事件をメディアを通じて罵った人間の遺体。
今回発見された遺体は金城だった。
金城はある番組内で犯人の手がかりを占った。

犯人の手がかりを入手した茶屋。
後輩の広野を連れてアジトの工場へ向かった。
現場に着くと中から女性の悲鳴。
そして銃声が聞こえた。
2人は意を決して突入・・・
その瞬間工場は爆破。
中に入った茶屋。
そこには1人の男がいた。
同時に車の発進音が聞こえる。
茶屋はその男を逮捕した。
その男は鈴木一郎。

一郎は留置所にいた。
何も話すことなく。
そこで聞こえた犯罪者同士の会話。
留置所内でその犯罪者とすれ違った一郎。
一郎は警察官の目を盗み、
突然その犯罪者に襲い掛かった。
取り押えられた一郎。
一郎の手には犯罪者の目玉が・・・

精神科に送られた一郎。
一郎のカウンセリングするのは鷲谷。
茶屋は鷲谷に伝えた。
まるで一郎は痛みを感じないようだったと。
一郎の背中には爆風でついた痛々しい怪我。
脳には異常がない。
ただひとつ脳内麻薬と言われる、
エンドルフィンの数値が異常に高いだけ。
体内時計も毎日一定。一分の違いもなかった。

鷲谷は実験した。
一郎に近づくふりをして安全ピンを体にさす。
しかし痛みを感じない様子の一郎。
そして何らかに気付いた様子の鷲谷。
生まれながらに感情が欠落しているのでは?
人間なのにロボットのようだと・・・

その頃、緑川は水沢といた。
自分を追い込んだ一郎を探している。
緑川は吐血し倒れこむ。
水沢は緑川に言う。
「私より先に死んだらダメなんだからね。」
「あなたは私の神様なんだからね。」
犯罪者のアジトで一郎に追い詰められたとき、
工場を爆破して逃げたのはこの2人。

鷲谷は一郎の過去を追った。
過去に一郎がいた精神科医の藍沢のもとに・・・
「入陶タケキミ」と一郎のことを呼んだ。
一郎は食事も排便も全て教育で覚えた。
指示がなければ何も行わなかったそうだ。
藍沢は一郎を「脳男」と呼んだ。
そしてある日、祖父に引き取られた。

鷲谷は更に一郎の足取りを追った。
次は一郎の肉体トレーニングを行った伊能。
伊能は祖父の指示で肉体トレーニングを行った。
祖父は一郎に殺人の教育をした。
伊能は一郎に感情を教えようとした。
伊能は祖父の目を盗み屋敷の外に連れ出した。
感情が芽生えようとしたとき事件はおこった。
祖父の屋敷に入った強盗。
祖父は一郎に言った。
「悪人を殺せ。」
一郎はためらうことなく強盗を殺した。
そして数日後に2人共いなくなったと・・・

それから起きた犯人不明の殺人事件。
全て犯罪者である。
一郎の両親を車でひき殺した犯人。
その犯人も謎の殺人事件の被害者になった。

緑川は水沢の協力で、全ての情報を盗聴していた。
そして一郎の能力に興奮していた。
「私が殺してあげる・・・」

鷲谷は志村のカウンセリングも行っていた。
志村は鷲谷によって更正していた。
自分の罪をしっかりと理解していた。
鷲谷の弟に性的暴行を加え殺害したことを。
その事実を一郎に全て話した。
そして一郎の芯に話かけた。
「あなたは人殺しのために、
 生まれてきたわけじゃない。」

一郎を茶屋と広野が護送しているとき。
緑川と水沢が護送車を襲った。
一郎は緑川の接近に気付き、
護送車の中でひそかに手錠を外していた。
そして、茶屋はか銃を奪った。
緑川と水沢は護送車を止めた。
「一郎くん迎えに来たよ。」
護送車から降りる茶屋と広野。
他の警察が緑川と水沢を囲むが、
その警察官を次々と撃ち殺した。

茶屋と広野の後に車から降りた一郎。
ためらいなく緑川に銃を撃った。
緑川をかばった水沢。
水沢は犠牲となり、
そして護送車の周りを爆破する。
そのどさくさにまぎれて逃げた緑川と一郎。

茶屋は緑川と死んだ水沢の情報を入手した。
そして鷲谷に報告しに言った。
「どこか一郎と似てないか?」

同時期に鷲谷のいる病院に乗り込んだ緑川。
鷲谷を人質にとり、病院を爆破する。
病院にいた茶屋。
次々と爆破される院内。
鷲谷は爆弾を探していた。
そこに現れた一郎。
その時茶屋に緑川から電話が入る。
「一郎くんと一緒に来て。」
そして言われて行った先には、
爆弾を体中に巻かれた広野がいた。

そして再び緑川から電話が入る。
「一郎くんを殺したら助けてあげる。」
「残された時間はわずかだよ。」
「どっちを殺すか決めるだけじゃん。」

一郎は茶屋に言う。
「この爆弾は解除できません。」
意を決して一郎を撃とうとした茶屋。
しかし一郎は反抗した。
爆破まで残りわずか
その時、広野は言った。
「辞めてくれ。俺が死ぬよ。」
そして爆弾を刺激した・・・
爆発とともに広野は死んだ。

ショックで倒れこむ茶屋。
一郎はそのまま緑川のもとに向かった。
茶屋との一悶着で足を怪我したを引きずって。

一方緑川はその一部始終をモニターで見ていた。
「遊びは終わり。」
そう言って鷲谷に歩み寄り、
鷲谷の舌を切ろうとした。
しかし、その瞬間吐血してしまう。
緑川は末期がんだった。
「私は私の戦いの中で死にたいの。」
「運がいいね先生。」
そしてその部屋から鷲谷を連れ出す。

緑川を追った一郎。
地下の駐車場に向かった。
緑川は鷲谷を車に乗せて一郎を待った。
「先生。心の底から幸せって思ったことある?」
「私はなかった。ずっとそれを望んでた。」
「今がそのときよ。」
そう言って車を急発進させる緑川。
車の先には一郎が。
凄まじいスピードで衝突する。
痛みを感じない一郎。
轢かれても立ち上がった。
「痛みを感じないってどんな感じなんだろう?」
そう言って緑川は再び車を発進させた。
それでも立ち上がる一郎。
「待ってて、そろそろ行くから。」
そう言い、再び車を発進させた緑川。
鷲谷はサイドブレーキを上げた。
コントロールできず壁に衝突する車。

一瞬気を失った緑川と鷲谷。
目を開けた緑川の横には一郎が。
運転席の横のガラスを拳で殴って割る一郎。
そして車外に引っ張り出した一郎。
緑川の首を締め上げた。
緑川は苦しそうに言った。
「待ってる。」
「待ってるから。」
目を開けた鷲谷。
その光景を見て一郎に言う。
「止めて。もう誰も殺さないで。」
「人を殺すために生まれてきたわけじゃない。」
「殺人ロボットなんかじゃない。」
「私達と同じ人間なの。」

一郎は手を緩めた。
緑川はポケットから爆弾のスイッチを取り出す。
そしてボタンに手をかけようとした・・・
その時銃声が。
緑川は茶屋に撃ち殺された。
そしてその銃をそのまま一郎に向けた。
茶屋はためらいなく引き金を引いた。
『カッチャ』
玉切れだった・・・

一郎は何も言わずにボロボロな体で歩いた。
一瞬鷲谷の前で足を止め、鷲谷の目を見た。
そのままどこかに消えた・・・

数日後。雨の日だった。
更正して釈放されていた志村。
鷲谷のもとに一通のメールが入る。
『先生の一番大切な患者を殺します』
志村の家に走る鷲谷。
部屋に入ると志村の遺体があった。
そしてうめき声を聞いた鷲谷。
部屋を探すと男児がいた。
志村は鷲谷の弟にしたことと同じように、
その男児をかくまっていたのだった。
更正されたように見せて、
まったく更正していなかったのである。

数日後鷲谷の携帯に電話がかかってくる。
「私が今どんな気持ちか分かる?」
相手は一郎だった。一郎は答えた。
「過ちを見過ごすわけにはいきませんでした。」
鷲谷は聞いた。
「志村が犯行を繰り返すことが分かったの?」
一郎は答えた。
「彼の腕に真新しい子供の歯型がついていました。」
以前鷲谷のもとに釈放の挨拶に来た志村。
一郎はその時に既に気付いていたのだ。
「でも殺すことは許されない。」
「こんなこと続けてどうなるの?」
「どんな悪が死に値する基準だって言うの?」
「あなたは神じゃない。」
「善悪の基準を勝手に作って、
 審判を下す権利なんて誰にもないわ。」
そう言って、目をずらした先には一郎の姿が・・・
「あなたは私の築いたもの全てを壊した。」
一郎は言った。
「彼は先生を利用し、裏切りました。」
鷲谷は続けて問い掛ける。
「私のために彼を殺したって言うの?」
一郎は答えた。
「先生は僕のために泣いてくれました。」
「そんな人は先生だけでした。」
「感謝しています。」
そう言って微笑みを見せた一郎。
感情がなかったはずの一郎。
感情が芽生えた一郎に気がついた鷲谷。
「あなた・・・」
電話は切られた・・・・・

『どこに行くの?』
『これからどこに行くつもりなの?』

(終わり)

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