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2015年11月21日
【麦子さんと】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)
本日の映画紹介。
【麦子さんと】
【出演者】
小岩麦子:堀北真希
小岩憲男(兄):松田龍平
赤池彩子(母):余貴美子
井本まなぶ(タクシー運転手):温水洋一
ミチル(墓地の受付):麻生祐未
麻生春男(旅館店主):ガダルカナル・タカ
麻生夏枝(旅館女将):ふせえり
麻生千蔵(春男の息子):岡山天音
やまだ(麦子の同僚):田代さやか
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【感想】
静かな映画です。
基本的に私の好きなタイプの映画。
主人公の考え方が変わっていくタイプの映画。
一人一人の役者さんの表情に注目です。
みんな実力者の俳優揃いなので、
演技を見ていて面白かったです。
ストーリー性に後一押しあったなら〜。
でも、この手の映画はこれくらいで良いのかも!
それが持ち味なんですね!
母の思いを感じたいときに見る映画です。
基本的に家庭環境的に感情移入はしにくいので、
その中でも見ていられる映画という点では、
良かったんだな〜。って感想書いていて思います。
【あらすじ】(ネタバレあり)
ある町に着いた小岩麦子は駅員に話しかけられた。
「本当に会ったこと無い?」
「なんか会った事あるような気がするんだけどな〜」
麦子は駅を出てタクシーに乗った。
八幡浜旅館までと伝えた麦子は帽子を脱いだ。
ミラー越しに麦子を見た運転手の井本まなぶは、
「なっ!!!」
と後ろを見た。
前を見ずに運転する井本に麦子は、
「前!前!前!」
自転車に乗った警察官をひいてしまう井本。
直ぐにタクシーを降りた井本は声をかける。
小さな町では警察官も知り合い。
鼻血を出す程度でおとがめなし。
タクシーに戻った井本は麦子に、
「昔の知り合いにあまりに似てたもんで。」
そして警察に再び話しかける井本。
「昔ここにいた彩子さんって覚えてない?」
警察は答えた。
「誰ですか?」
「鼻血出ちゃったじゃないですか。」
麦子は自分の持っていたポケットティッシュを、
警察官に渡した。
再び走り出したタクシーで井本は言った。
「30年くらい前かな?」
「君にそっくりな子がいてさ〜」
「赤池彩子ちゃんって言うんだけど。」
「みんな彩子ちゃんに夢中だったもんな〜」
それを聞いて麦子は答えた。
「もしかしてその彩子って言う人、
この人だったりして?」
そう言って骨箱を見せた麦子。
「その彩子って言う人、私の母親っぽいんだけど。」
またもや後部席を見る井本。
「だから前!」
怒られて前に視線を戻した井本は言う。
「そうか〜。彩子ちゃん亡くなったのか〜」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
バイトから家に帰った麦子。
マンションの前で兄の憲男が、
中年のオバサンと話をしていた。
「だから帰れって言ってるだろ。」
中年のオバサンさんは麦子を見て言う。
「麦ちゃん?」
それをあしらう様に憲男は言った。
「二度と来ないで。さようなら。」
家に入った麦子は憲男に聞いた。
「今の誰?」
憲男は答えた。
「ババアだよ。」
「ババアって言ったら母親だろ。」
戸惑う麦子に憲男は、
「そっかお前小さかったから覚えてないか。」
「あれババアだよ!」
「大体何年も連絡無かったに、
今更一緒に暮らそうなんて虫が良すぎるよ。」
「親父が死んでから3年間、
俺がこの家の家賃やら何やら
やりくりしてきたわけだし・・・」
「俺がさ。今はお前の親父だし、
母親みたいなもんじゃん。」
「だからさ。どうだっていいだろババアなんて。」
麦子は答えた。
「お兄ちゃんがいればいい。」
「本当感謝しているよ。」
その後もグチグチとお金について話す兄。
「あ〜。もう感謝してるって言ってるでしょ!」
次に日バイト先に来た彩子。
「麦ちゃん大きくなったね〜」
「お兄ちゃんから聞いていると思うけど。」
麦子は言った。
「私はあなたと暮らす気ないので。」
「今更あなたのお世話にならなくても、
2人でやっていくんで。」
母は続けた。
「一緒に生活したら、
その分楽になると思うんだけど。」
「このままだと今まで通り、
入金するの大変になると思うんだけど。」
麦子は驚いた。
「えっ?」
憲男の言っていることとは違い、
彩子は毎月15万入金していた。
その夜、彩子と憲男は家で話していた。
一緒に住むことを反対していた憲男。
しかし結論として一緒に暮らすことになった。
憲男は麦子に言う。
「一緒に住むことになったから。」
「正直言って、入金無かったらきついでしょ?」
彩子も麦子に言った。
「麦ちゃ〜ん。よろしくね〜。」
彩子の引っ越しが終わると、憲男は麦子に言う。
「俺さ〜。近々家をでようと思ってるんだよね。」
「だってあいつ、うぜ〜じゃん。」
「それに彼女から、
同棲したいって言われてるんだよね〜。」
嫌がる麦子の意見は聞かず、
数日後に憲男は引っ越していった。
残された麦と母。
彩子の目覚まし時計の音は大きく、
それでも目覚めない彩子。
週刊誌を捨てていいと伝えると、
単行本まで捨てる始末。
日々の慣れない生活が続いた。
毎日コンビニ生活の麦子だが、
彩子は手料理を作ってくれた。
どう接してよいのか分からない麦子。
ある日麦子は食材を買いに出かけ、
帰りの遅い彩子に料理を作った。
帰ってきた彩子に聞く。
「ねえ。豚カツ好きだっけ?」
彩子は答えた。
「私最近脂っこいものダメなんだよね〜。」
「どうして?」
麦子は言った。
「聞いただけ。」
しかし、麦子の作った豚カツを見つけた彩子。
「あれっ?この豚カツ麦ちゃんが作ったの?」
「ひょっとして?これ私に?」
麦子は照れながら答えた。
「そういうわけじゃないけど、余ったから。」
喜んだ彩子は言う。
「これ頂こうかな?」
強がる麦子。
「じゃあ勝手に食べれば。」
豚カツを口にして彩子は満面の笑みで、
「麦ちゃん。美味しいよ!」
しかし彩子はトイレに駆け込んだ母。
トイレから出て来た彩子は言う。
「ごめんね。ちょっと体調悪くてさ。」
心配そうに聞く麦子。
「ねえ。どっか悪いの?」
今度は彩子が強がり言う。
「ちょっと寝れば全然大丈夫。」
「麦ちゃん。ちょっとお願いしたいんだけど。」
「足が痺れちゃって。」
「ちょっとマッサージしてくれない?」
麦子は不機嫌そうに彩子に言う。
「私も疲れてるんだけど。」
そう言いながらもマッサージをしてあげた麦子。
ある日麦子は憲男の職場に行った。
「お願い。30万でもいいの。」
声優の専門学校へ入るための
入学資金を借りようとお願いしたのだった。
憲男は麦子に言った。
「悪いけど俺も金ねえし、無理だわ。」
「ババアに頼めば?」
「何時までも夢ばっかり追いかけないで、
俺みたいに真面目に働けば?」
そんな上から目線の憲男に麦子は、
「何よ偉そうに。もういい。」
そう言ってその場を後にした。
麦子が家に帰ると入学の資料が届いていた。
しかし、それを勝手に開けて見ていた彩子。
麦子の不満は爆発した。
「ねえこれ。何勝手にあけてるの?」
「それに台所何なの?散らかしぱっなしだし。」
「いつも寝てばっかじゃん。」
そのタイミングでなる目覚まし時計。
「だからうるさいって。」
そう言って目覚まし時計を投げつけた。
それでも怒らずに笑いながらに言う彩子。
「私に何かできることがあったら言ってね。」
「頼りないかもしれないけど、一応母親だし。」
麦子は怒りながら続けた。
「私あなたのこと母親だと思ってないから。」
数日後。彩子が死んだ。
駆けつけた麦子に憲男は言う。
「ババア。末期の肝臓がんだって。」
「意味分かんねえよな。」
「いきなり訪ねて来たと思ったら、
急に死にやがって。」
「まあ。ざまあねえよな。」
「家の家賃はどうするんだよって話だよ。」
そして麦子と憲男だけで彩子の葬儀を行なった。
骨となった彩子を見て憲男は言った。
「こんなに小さくなっちゃうんだもんな」
彩子の遺骨の前で憲男は泣いていた。
家に戻ると憲男は麦子に言った。
「四十九日のとき仕事休めないかも。」
「納骨くらい1人で大丈夫だろ。」
頷き憲男に聞いた麦子。
「あの人もしかして、
一緒に暮らそうって言ったのって、
自分が死ぬの近いって分かって・・・」
「そんな訳無いか・・・」
憲男は答えた。
「たまたまっしょ!」
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
タクシーは八幡浜旅館に着いた。
旅館に入ると店主の春夫と女将の夏枝が
麦子の顔を見て驚いた。
夏枝は昔の彩子の写真を持って来た。
初めて見た若かった頃の彩子の写真。
それは麦子と瓜二つであった。
「似すぎてて気持ち悪いな〜」
そう言った麦子に対して夏枝は言う。
「アイドル歌手目指してただけあって、
違う感じだったよね〜」
「本当あの時の佐江子ちゃんは可愛くて、
本物のアイドルみたいだったよ。」
旅館には彩子の娘が来たと知り、
続々と集まってくる町民たち。
みんな彩子との思い出話をする。
それは彩子を中心とした同窓会の様になっていた。
翌日麦子は墓地を訪れた。
受付にいたミチルは麦子を見て言った。
「信じられないわね〜。」
「綾子ちゃんが。まだ若いのに。」
「それにしてもそっくりね〜。」
しかし埋葬許可書がないと言われ、
埋葬が出来ない事になった麦子。
兄に電話したが直ぐには届かない。
宿に泊まるお金のない麦子を、
ミチルが家に泊めてくれた。
彩子と仲が良かったと話すミチル。
「綾子ちゃんが歌手目指して、
上京するまでよく遊んでたの。」
「実際難しかったんだろうけど、
彩子ちゃん本気で頑張ってたんだよ。」
翌日ミチルは観光案内をしてくれた。
そして作ってくれた料理は、
以前に彩子が作ってくれたカボチャ炊き込みご飯。
町民は皆、彩子にそっくりな麦子に優しかった。
ミチルの姿に彩子を照らし合わせた麦子。
麦子は声優を目指していることを教えた。
そしてミチルに言う。
「ミチルさん見たいな人が、
お母さんだったら良かったのにな。」
それを聞きミチルは言った。
「彩子ちゃんだって良いお母さんでしょ。」
すぐに反論した麦子。
「あの人はお母さんじゃないです。」
町で会った八幡浜旅館の息子の千蔵に誘われ、
町の祭りに行った麦子。
千蔵は麦子に井本とミチルの話をした。
井本は昔、彩子のストーカーだったという噂。
ミチルはバツイチで子供がいるとの話。
祭り会場のステージでは町民の演奏。
このイベントは40周年。
司会者は麦子を見て突然言った。
「これは珍しい人が着てますね。」
「以前この町に住んでいた、
赤池彩子さんのお嬢さんがお見えになってます。」
「せっかくなんで、
ステージに上がってきてもらいましょう。」
観客から拍手を送られ、
嫌々ながらもステージに上がった麦子。
「麦子ちゃんにステージに上がってもらうと、
まるでタイムスリップした気分になりますね。」
「タイムスリップついでに麦子ちゃんにも、
赤いスイートピー歌ってもらいましょうかね〜。」
断る麦子だが、半強制で曲が流れ出す。
しかし歌えない麦子・・・
祭り会場で麦子は夏枝に会った。
麦子は夏枝に言った。
「お祭り凄い盛り上がってるみたいですね〜。」
夏枝は返した。
「でも昔はもっと盛り上がったのよ。」
「綾子ちゃんが歌ったときが、
ピークだったんじゃないかな?」
そんな話に水を差したのは千蔵。
「ババアさ〜。金貸して。」
相変わらずの態度を見て麦子は言う。
「私帰ろうかな?」
帰るとミチルはご飯を作って待っていた。
そんなミチルに麦子は言う。
「子供に会いたいと思わないんですか?」
ミチルは答えた。
「え〜。誰かから聞いちゃった?」
「もちろん会いたいよ。」
「今は会わないほうがいいかなって・・・」
「麦子さんなら分かると思うけど、
お互いいろいろあるじゃない。」
麦子は言った。
「私には良く分からないです。」
翌朝、麦子をボウリングに誘った井本。
井本に麦子は彩子のことを聞いた。
「あの人のこと好きだったんですか?」
井本は答えた。
「そりゃ好きだったけど、
俺だけじゃなかったけどね〜。」
麦子は続けて聞く。
「まさか、告白とかしてないですよね?。」
井本は昔の事を話した。
「彩子ちゃんが上京するとき、
たまたま駅で会ったんだよね。」
「歌手になること、
ずっと両親に反対されてたんだよね。」
「それでついに家を飛び出そうと決心したんだよ。」
「最後に気持ちだけでも伝えようかと思ったけど、
結局言えなかったよ・・・」
家を出た彩子は凄い荷物を抱えて駅にいた。
そこで井本に会い井本に話したという。
反対していた両親がお金や荷物まで渡してくれた。
鍋やら目覚まし時計やら沢山を・・・
「向こうじゃ起こしてくれる人いないだろうって、
目覚まし時計まで無理やり渡されちゃった。」
「本当。おかしいよね。頑張らなきゃだね。私。」
その話を聞き、
自分が投げた目覚まし時計を思い出した麦子。
その後ミチルと合流して居酒屋に行った麦子。
お酒が入りミチルに絡む麦子。
「なんで子供に会わないの?」
「いつでも会おうと思えば会えるのに何で?」
ミチルは濁す。
「それは色々と事情があるじゃない。」
麦子は食い下がらず続ける。
「はあ?どんな事情があるって言うんですか?」
ミチルは言い訳を始めた。
「別れた旦那だってまだ若いし、
再婚だってするでしょ?」
「そしたら新しいお母さん、
子供たちは迎えるわけでしょ?」
「そしたら私って・・・」
麦子はミチルの言葉を遮り言った。
「そんなのそっちが勝手に決めているだけで、
子供には関係ないでしょ!」
その言葉を聞いて逆に質問するミチル。
「麦子ちゃんはどんな事情があるにせよ、
お母さんに会いに着て欲しかった?」
麦子は答えた。
「私は別に親なんてどうでもいい。」
それを聞いてミチルは悲しそうな顔をした。
その顔を見て麦子は続けた。
「悲しそうな顔するのやめて欲しいんだけど。」
「何そうやって悲壮感だしまくってるの?」
「結局会えないのはさ、
自分で理由膨らましているだけじゃん。」
「それなのに、
私も会いたいの〜。辛いの〜。って顔して。
自分を正当化して逃げているだけじゃん。」
「いい大人が本当にバカみたい。」
大人の対応をするミチル。
「そうよね〜。麦子ちゃんの言う通りね。」
「麦子ちゃんは、
本当に会いに着て欲しいって思わなかった?」
「会いたいって思わなかった?」
麦子は答える。
「私は一度も思ったことは無かったです。」
「あの人が死んだ時だって、
まったく悲しくなかったし。」
「ミチルさんの子供も、
会いたいと思わないんじゃないですか?」
「もしかしたらミチルさんが死んだときも、
私みたいに涙1つ見せないかもしれないですよ。」
ずっと話を聞いていた井本がとめた。
「麦子ちゃん。
そんなガキみたいなこと言うの止めなよ。」
麦子は怒った。
「ガキってなんですか?」
「私別に間違ったこと言ってないと思うけど。」
井本は諭した。
「それがガキだって言ってるんだよ。」
「本当はお母さんに
会いたくてしかたなかったくせに。」
「もっと素直になったほうがいいんじゃないの?」
「ミチルちゃんは彩子ちゃんじゃないんだよ。」
「お母さんにいえなかったこと、
ミチルちゃんにぶつけたって仕方ないでしょ。」
「麦子ちゃん。佐江子ちゃんはもういないんだよ。」
「麦子ちゃんも色々辛かっただろうし、
腹立つことも色々あるだろうけど、
もう許してあげなよ。」
「麦子ちゃんのお母さんは1人しかいないんだよ。」
「彩子ちゃん1人なんだよ。」
その日麦子は、遺骨を抱えて旅館へ言った。
ミチルの家には泊まり難く、旅館で一泊した。
翌日。いよいよ納骨の朝。
旅館を後にしようとした麦子。
そこに千蔵が来て夏枝に言う。
「ねえ、一万円貸してよ。」
夏枝は鼻で笑い言う。
「どうせパチンコでも行くんでしょ?」
笑った夏枝を千蔵は突き倒した。
その瞬間麦子は千蔵の頬をぶっていた。
墓地に着くとミチルがいた。
「昨日は泊まるとこ大丈夫だったの?」
酷い事を言ったはずなのに、
優しく大人の対応をするミチル。
麦子は素直に謝った。
「昨日は私酔っ払っていろいろすみませんでした。」
「私ってガキですね。」
「昨日井本さんが言ってたことその通りだなって。」
「ずっとお母さんに会いたいって思ってたのに、
実際会ったらどう接していいか分からなくて。」
「ミチルさんも子供にあってあげてください。」
「きっと会いたいって思っているはずですよ。」
そしてミチルと共に納骨を終えた麦子。
「お母さんがっかりしただろうな〜。」
「結局最後まで心開かなかったし。」
麦子の言葉にミチルは言った。
「がっかりなんてしてないわよ。」
「私ね。佐江子ちゃんが東京行った後、
一度だけ会ったことがあるのよ。」
「お母さんのお墓参りに来たことがあってね。」
「そのときおなかの中には麦子ちゃんがいて。」
「歌手になる夢はかなわなかったけど、
今人生で一番幸せだって。」
「その時の彩子ちゃん、ものすごい綺麗だった。」
「麦子ちゃんに会えて嬉しかったはずよ。」
「でも安心したわ。」
「麦子ちゃんいつも彩子ちゃんのこと、
あの人って呼んでたけど、
今日はちゃんとお母さんって呼んでるから。」
麦子は言った。
「私お母さんにひどい事言ったんです。」
「母親と思ってないって・・・」
「そしたら、
母親じゃなければ何?父親と思ってるの?
ってくだらないこと言って笑ってたけど、
そのときのお母さん。凄い悲しそうだった。」
「その悲しそうな顔、毎日思い出すの。」
そう言って泣き出した麦子。
ミチルはそっと後ろから抱きしめた。
納骨が終わるり墓地を出ると、
井口が駅まで送ろうと待っていた。
そんな井口に麦子は言った。
「電車まで時間があるし歩いていきます。」
「歩きたい気分なんです。」
「いろいろとありがとうございました。」
井本のタクシーからは、
『赤いスイートピー』が流れていた。
駅まで歩く麦子。
麦子は『赤いスイートピー』を口ずさんでいた。
道ですれ違った警察官は、
以前渡したポケットティッシュを出して言う。
「これさ、こないだもらったやつ。」
「その中にさ、こんなの挟まってたんだけど。」
「これ大事なやつじゃないの?」
「返しておくから。」
それはなくしたと思っていた納骨許可証。
そして麦子は憲男に電話した。
「今から帰る。」
「来てよかったよ。本当はもっと居たいくらいだし。」
憲男は言う。
「もう少しゆっくりしていけば?」
麦子は答えた。
「そういうわけにはいかないよ。」
「帰ってバイトして、入学金ためなきゃだし。」
憲男は思い出したように言った。
「埋葬許可書探すときに家の中見たら、
ババアの通帳があって、
大した金額は入ってなかったんだけど、
それにメモが入っていて、
『少ないお金だけど麦子の夢に使ってください』
って書いてあったよ。」
「良かったな。じゃあ気をつけて帰れよ。」
横を通り過ぎた自転車。
その後ろに乗る小さな女の子。
自分と母と照らし合わせた麦子の脳裏に、
母の顔が思い出された。
駅につくと駅員は言った。
「なんかどっかで会ったような?」
「もしかして芸能人の人?」
麦子は笑った。
(終わり)
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小岩麦子:堀北真希
小岩憲男(兄):松田龍平
赤池彩子(母):余貴美子
井本まなぶ(タクシー運転手):温水洋一
ミチル(墓地の受付):麻生祐未
麻生春男(旅館店主):ガダルカナル・タカ
麻生夏枝(旅館女将):ふせえり
麻生千蔵(春男の息子):岡山天音
やまだ(麦子の同僚):田代さやか
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【感想】
静かな映画です。
基本的に私の好きなタイプの映画。
主人公の考え方が変わっていくタイプの映画。
一人一人の役者さんの表情に注目です。
みんな実力者の俳優揃いなので、
演技を見ていて面白かったです。
ストーリー性に後一押しあったなら〜。
でも、この手の映画はこれくらいで良いのかも!
それが持ち味なんですね!
母の思いを感じたいときに見る映画です。
基本的に家庭環境的に感情移入はしにくいので、
その中でも見ていられる映画という点では、
良かったんだな〜。って感想書いていて思います。
【あらすじ】(ネタバレあり)
ある町に着いた小岩麦子は駅員に話しかけられた。
「本当に会ったこと無い?」
「なんか会った事あるような気がするんだけどな〜」
麦子は駅を出てタクシーに乗った。
八幡浜旅館までと伝えた麦子は帽子を脱いだ。
ミラー越しに麦子を見た運転手の井本まなぶは、
「なっ!!!」
と後ろを見た。
前を見ずに運転する井本に麦子は、
「前!前!前!」
自転車に乗った警察官をひいてしまう井本。
直ぐにタクシーを降りた井本は声をかける。
小さな町では警察官も知り合い。
鼻血を出す程度でおとがめなし。
タクシーに戻った井本は麦子に、
「昔の知り合いにあまりに似てたもんで。」
そして警察に再び話しかける井本。
「昔ここにいた彩子さんって覚えてない?」
警察は答えた。
「誰ですか?」
「鼻血出ちゃったじゃないですか。」
麦子は自分の持っていたポケットティッシュを、
警察官に渡した。
再び走り出したタクシーで井本は言った。
「30年くらい前かな?」
「君にそっくりな子がいてさ〜」
「赤池彩子ちゃんって言うんだけど。」
「みんな彩子ちゃんに夢中だったもんな〜」
それを聞いて麦子は答えた。
「もしかしてその彩子って言う人、
この人だったりして?」
そう言って骨箱を見せた麦子。
「その彩子って言う人、私の母親っぽいんだけど。」
またもや後部席を見る井本。
「だから前!」
怒られて前に視線を戻した井本は言う。
「そうか〜。彩子ちゃん亡くなったのか〜」
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バイトから家に帰った麦子。
マンションの前で兄の憲男が、
中年のオバサンと話をしていた。
「だから帰れって言ってるだろ。」
中年のオバサンさんは麦子を見て言う。
「麦ちゃん?」
それをあしらう様に憲男は言った。
「二度と来ないで。さようなら。」
家に入った麦子は憲男に聞いた。
「今の誰?」
憲男は答えた。
「ババアだよ。」
「ババアって言ったら母親だろ。」
戸惑う麦子に憲男は、
「そっかお前小さかったから覚えてないか。」
「あれババアだよ!」
「大体何年も連絡無かったに、
今更一緒に暮らそうなんて虫が良すぎるよ。」
「親父が死んでから3年間、
俺がこの家の家賃やら何やら
やりくりしてきたわけだし・・・」
「俺がさ。今はお前の親父だし、
母親みたいなもんじゃん。」
「だからさ。どうだっていいだろババアなんて。」
麦子は答えた。
「お兄ちゃんがいればいい。」
「本当感謝しているよ。」
その後もグチグチとお金について話す兄。
「あ〜。もう感謝してるって言ってるでしょ!」
次に日バイト先に来た彩子。
「麦ちゃん大きくなったね〜」
「お兄ちゃんから聞いていると思うけど。」
麦子は言った。
「私はあなたと暮らす気ないので。」
「今更あなたのお世話にならなくても、
2人でやっていくんで。」
母は続けた。
「一緒に生活したら、
その分楽になると思うんだけど。」
「このままだと今まで通り、
入金するの大変になると思うんだけど。」
麦子は驚いた。
「えっ?」
憲男の言っていることとは違い、
彩子は毎月15万入金していた。
その夜、彩子と憲男は家で話していた。
一緒に住むことを反対していた憲男。
しかし結論として一緒に暮らすことになった。
憲男は麦子に言う。
「一緒に住むことになったから。」
「正直言って、入金無かったらきついでしょ?」
彩子も麦子に言った。
「麦ちゃ〜ん。よろしくね〜。」
彩子の引っ越しが終わると、憲男は麦子に言う。
「俺さ〜。近々家をでようと思ってるんだよね。」
「だってあいつ、うぜ〜じゃん。」
「それに彼女から、
同棲したいって言われてるんだよね〜。」
嫌がる麦子の意見は聞かず、
数日後に憲男は引っ越していった。
残された麦と母。
彩子の目覚まし時計の音は大きく、
それでも目覚めない彩子。
週刊誌を捨てていいと伝えると、
単行本まで捨てる始末。
日々の慣れない生活が続いた。
毎日コンビニ生活の麦子だが、
彩子は手料理を作ってくれた。
どう接してよいのか分からない麦子。
ある日麦子は食材を買いに出かけ、
帰りの遅い彩子に料理を作った。
帰ってきた彩子に聞く。
「ねえ。豚カツ好きだっけ?」
彩子は答えた。
「私最近脂っこいものダメなんだよね〜。」
「どうして?」
麦子は言った。
「聞いただけ。」
しかし、麦子の作った豚カツを見つけた彩子。
「あれっ?この豚カツ麦ちゃんが作ったの?」
「ひょっとして?これ私に?」
麦子は照れながら答えた。
「そういうわけじゃないけど、余ったから。」
喜んだ彩子は言う。
「これ頂こうかな?」
強がる麦子。
「じゃあ勝手に食べれば。」
豚カツを口にして彩子は満面の笑みで、
「麦ちゃん。美味しいよ!」
しかし彩子はトイレに駆け込んだ母。
トイレから出て来た彩子は言う。
「ごめんね。ちょっと体調悪くてさ。」
心配そうに聞く麦子。
「ねえ。どっか悪いの?」
今度は彩子が強がり言う。
「ちょっと寝れば全然大丈夫。」
「麦ちゃん。ちょっとお願いしたいんだけど。」
「足が痺れちゃって。」
「ちょっとマッサージしてくれない?」
麦子は不機嫌そうに彩子に言う。
「私も疲れてるんだけど。」
そう言いながらもマッサージをしてあげた麦子。
ある日麦子は憲男の職場に行った。
「お願い。30万でもいいの。」
声優の専門学校へ入るための
入学資金を借りようとお願いしたのだった。
憲男は麦子に言った。
「悪いけど俺も金ねえし、無理だわ。」
「ババアに頼めば?」
「何時までも夢ばっかり追いかけないで、
俺みたいに真面目に働けば?」
そんな上から目線の憲男に麦子は、
「何よ偉そうに。もういい。」
そう言ってその場を後にした。
麦子が家に帰ると入学の資料が届いていた。
しかし、それを勝手に開けて見ていた彩子。
麦子の不満は爆発した。
「ねえこれ。何勝手にあけてるの?」
「それに台所何なの?散らかしぱっなしだし。」
「いつも寝てばっかじゃん。」
そのタイミングでなる目覚まし時計。
「だからうるさいって。」
そう言って目覚まし時計を投げつけた。
それでも怒らずに笑いながらに言う彩子。
「私に何かできることがあったら言ってね。」
「頼りないかもしれないけど、一応母親だし。」
麦子は怒りながら続けた。
「私あなたのこと母親だと思ってないから。」
数日後。彩子が死んだ。
駆けつけた麦子に憲男は言う。
「ババア。末期の肝臓がんだって。」
「意味分かんねえよな。」
「いきなり訪ねて来たと思ったら、
急に死にやがって。」
「まあ。ざまあねえよな。」
「家の家賃はどうするんだよって話だよ。」
そして麦子と憲男だけで彩子の葬儀を行なった。
骨となった彩子を見て憲男は言った。
「こんなに小さくなっちゃうんだもんな」
彩子の遺骨の前で憲男は泣いていた。
家に戻ると憲男は麦子に言った。
「四十九日のとき仕事休めないかも。」
「納骨くらい1人で大丈夫だろ。」
頷き憲男に聞いた麦子。
「あの人もしかして、
一緒に暮らそうって言ったのって、
自分が死ぬの近いって分かって・・・」
「そんな訳無いか・・・」
憲男は答えた。
「たまたまっしょ!」
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タクシーは八幡浜旅館に着いた。
旅館に入ると店主の春夫と女将の夏枝が
麦子の顔を見て驚いた。
夏枝は昔の彩子の写真を持って来た。
初めて見た若かった頃の彩子の写真。
それは麦子と瓜二つであった。
「似すぎてて気持ち悪いな〜」
そう言った麦子に対して夏枝は言う。
「アイドル歌手目指してただけあって、
違う感じだったよね〜」
「本当あの時の佐江子ちゃんは可愛くて、
本物のアイドルみたいだったよ。」
旅館には彩子の娘が来たと知り、
続々と集まってくる町民たち。
みんな彩子との思い出話をする。
それは彩子を中心とした同窓会の様になっていた。
翌日麦子は墓地を訪れた。
受付にいたミチルは麦子を見て言った。
「信じられないわね〜。」
「綾子ちゃんが。まだ若いのに。」
「それにしてもそっくりね〜。」
しかし埋葬許可書がないと言われ、
埋葬が出来ない事になった麦子。
兄に電話したが直ぐには届かない。
宿に泊まるお金のない麦子を、
ミチルが家に泊めてくれた。
彩子と仲が良かったと話すミチル。
「綾子ちゃんが歌手目指して、
上京するまでよく遊んでたの。」
「実際難しかったんだろうけど、
彩子ちゃん本気で頑張ってたんだよ。」
翌日ミチルは観光案内をしてくれた。
そして作ってくれた料理は、
以前に彩子が作ってくれたカボチャ炊き込みご飯。
町民は皆、彩子にそっくりな麦子に優しかった。
ミチルの姿に彩子を照らし合わせた麦子。
麦子は声優を目指していることを教えた。
そしてミチルに言う。
「ミチルさん見たいな人が、
お母さんだったら良かったのにな。」
それを聞きミチルは言った。
「彩子ちゃんだって良いお母さんでしょ。」
すぐに反論した麦子。
「あの人はお母さんじゃないです。」
町で会った八幡浜旅館の息子の千蔵に誘われ、
町の祭りに行った麦子。
千蔵は麦子に井本とミチルの話をした。
井本は昔、彩子のストーカーだったという噂。
ミチルはバツイチで子供がいるとの話。
祭り会場のステージでは町民の演奏。
このイベントは40周年。
司会者は麦子を見て突然言った。
「これは珍しい人が着てますね。」
「以前この町に住んでいた、
赤池彩子さんのお嬢さんがお見えになってます。」
「せっかくなんで、
ステージに上がってきてもらいましょう。」
観客から拍手を送られ、
嫌々ながらもステージに上がった麦子。
「麦子ちゃんにステージに上がってもらうと、
まるでタイムスリップした気分になりますね。」
「タイムスリップついでに麦子ちゃんにも、
赤いスイートピー歌ってもらいましょうかね〜。」
断る麦子だが、半強制で曲が流れ出す。
しかし歌えない麦子・・・
祭り会場で麦子は夏枝に会った。
麦子は夏枝に言った。
「お祭り凄い盛り上がってるみたいですね〜。」
夏枝は返した。
「でも昔はもっと盛り上がったのよ。」
「綾子ちゃんが歌ったときが、
ピークだったんじゃないかな?」
そんな話に水を差したのは千蔵。
「ババアさ〜。金貸して。」
相変わらずの態度を見て麦子は言う。
「私帰ろうかな?」
帰るとミチルはご飯を作って待っていた。
そんなミチルに麦子は言う。
「子供に会いたいと思わないんですか?」
ミチルは答えた。
「え〜。誰かから聞いちゃった?」
「もちろん会いたいよ。」
「今は会わないほうがいいかなって・・・」
「麦子さんなら分かると思うけど、
お互いいろいろあるじゃない。」
麦子は言った。
「私には良く分からないです。」
翌朝、麦子をボウリングに誘った井本。
井本に麦子は彩子のことを聞いた。
「あの人のこと好きだったんですか?」
井本は答えた。
「そりゃ好きだったけど、
俺だけじゃなかったけどね〜。」
麦子は続けて聞く。
「まさか、告白とかしてないですよね?。」
井本は昔の事を話した。
「彩子ちゃんが上京するとき、
たまたま駅で会ったんだよね。」
「歌手になること、
ずっと両親に反対されてたんだよね。」
「それでついに家を飛び出そうと決心したんだよ。」
「最後に気持ちだけでも伝えようかと思ったけど、
結局言えなかったよ・・・」
家を出た彩子は凄い荷物を抱えて駅にいた。
そこで井本に会い井本に話したという。
反対していた両親がお金や荷物まで渡してくれた。
鍋やら目覚まし時計やら沢山を・・・
「向こうじゃ起こしてくれる人いないだろうって、
目覚まし時計まで無理やり渡されちゃった。」
「本当。おかしいよね。頑張らなきゃだね。私。」
その話を聞き、
自分が投げた目覚まし時計を思い出した麦子。
その後ミチルと合流して居酒屋に行った麦子。
お酒が入りミチルに絡む麦子。
「なんで子供に会わないの?」
「いつでも会おうと思えば会えるのに何で?」
ミチルは濁す。
「それは色々と事情があるじゃない。」
麦子は食い下がらず続ける。
「はあ?どんな事情があるって言うんですか?」
ミチルは言い訳を始めた。
「別れた旦那だってまだ若いし、
再婚だってするでしょ?」
「そしたら新しいお母さん、
子供たちは迎えるわけでしょ?」
「そしたら私って・・・」
麦子はミチルの言葉を遮り言った。
「そんなのそっちが勝手に決めているだけで、
子供には関係ないでしょ!」
その言葉を聞いて逆に質問するミチル。
「麦子ちゃんはどんな事情があるにせよ、
お母さんに会いに着て欲しかった?」
麦子は答えた。
「私は別に親なんてどうでもいい。」
それを聞いてミチルは悲しそうな顔をした。
その顔を見て麦子は続けた。
「悲しそうな顔するのやめて欲しいんだけど。」
「何そうやって悲壮感だしまくってるの?」
「結局会えないのはさ、
自分で理由膨らましているだけじゃん。」
「それなのに、
私も会いたいの〜。辛いの〜。って顔して。
自分を正当化して逃げているだけじゃん。」
「いい大人が本当にバカみたい。」
大人の対応をするミチル。
「そうよね〜。麦子ちゃんの言う通りね。」
「麦子ちゃんは、
本当に会いに着て欲しいって思わなかった?」
「会いたいって思わなかった?」
麦子は答える。
「私は一度も思ったことは無かったです。」
「あの人が死んだ時だって、
まったく悲しくなかったし。」
「ミチルさんの子供も、
会いたいと思わないんじゃないですか?」
「もしかしたらミチルさんが死んだときも、
私みたいに涙1つ見せないかもしれないですよ。」
ずっと話を聞いていた井本がとめた。
「麦子ちゃん。
そんなガキみたいなこと言うの止めなよ。」
麦子は怒った。
「ガキってなんですか?」
「私別に間違ったこと言ってないと思うけど。」
井本は諭した。
「それがガキだって言ってるんだよ。」
「本当はお母さんに
会いたくてしかたなかったくせに。」
「もっと素直になったほうがいいんじゃないの?」
「ミチルちゃんは彩子ちゃんじゃないんだよ。」
「お母さんにいえなかったこと、
ミチルちゃんにぶつけたって仕方ないでしょ。」
「麦子ちゃん。佐江子ちゃんはもういないんだよ。」
「麦子ちゃんも色々辛かっただろうし、
腹立つことも色々あるだろうけど、
もう許してあげなよ。」
「麦子ちゃんのお母さんは1人しかいないんだよ。」
「彩子ちゃん1人なんだよ。」
その日麦子は、遺骨を抱えて旅館へ言った。
ミチルの家には泊まり難く、旅館で一泊した。
翌日。いよいよ納骨の朝。
旅館を後にしようとした麦子。
そこに千蔵が来て夏枝に言う。
「ねえ、一万円貸してよ。」
夏枝は鼻で笑い言う。
「どうせパチンコでも行くんでしょ?」
笑った夏枝を千蔵は突き倒した。
その瞬間麦子は千蔵の頬をぶっていた。
墓地に着くとミチルがいた。
「昨日は泊まるとこ大丈夫だったの?」
酷い事を言ったはずなのに、
優しく大人の対応をするミチル。
麦子は素直に謝った。
「昨日は私酔っ払っていろいろすみませんでした。」
「私ってガキですね。」
「昨日井本さんが言ってたことその通りだなって。」
「ずっとお母さんに会いたいって思ってたのに、
実際会ったらどう接していいか分からなくて。」
「ミチルさんも子供にあってあげてください。」
「きっと会いたいって思っているはずですよ。」
そしてミチルと共に納骨を終えた麦子。
「お母さんがっかりしただろうな〜。」
「結局最後まで心開かなかったし。」
麦子の言葉にミチルは言った。
「がっかりなんてしてないわよ。」
「私ね。佐江子ちゃんが東京行った後、
一度だけ会ったことがあるのよ。」
「お母さんのお墓参りに来たことがあってね。」
「そのときおなかの中には麦子ちゃんがいて。」
「歌手になる夢はかなわなかったけど、
今人生で一番幸せだって。」
「その時の彩子ちゃん、ものすごい綺麗だった。」
「麦子ちゃんに会えて嬉しかったはずよ。」
「でも安心したわ。」
「麦子ちゃんいつも彩子ちゃんのこと、
あの人って呼んでたけど、
今日はちゃんとお母さんって呼んでるから。」
麦子は言った。
「私お母さんにひどい事言ったんです。」
「母親と思ってないって・・・」
「そしたら、
母親じゃなければ何?父親と思ってるの?
ってくだらないこと言って笑ってたけど、
そのときのお母さん。凄い悲しそうだった。」
「その悲しそうな顔、毎日思い出すの。」
そう言って泣き出した麦子。
ミチルはそっと後ろから抱きしめた。
納骨が終わるり墓地を出ると、
井口が駅まで送ろうと待っていた。
そんな井口に麦子は言った。
「電車まで時間があるし歩いていきます。」
「歩きたい気分なんです。」
「いろいろとありがとうございました。」
井本のタクシーからは、
『赤いスイートピー』が流れていた。
駅まで歩く麦子。
麦子は『赤いスイートピー』を口ずさんでいた。
道ですれ違った警察官は、
以前渡したポケットティッシュを出して言う。
「これさ、こないだもらったやつ。」
「その中にさ、こんなの挟まってたんだけど。」
「これ大事なやつじゃないの?」
「返しておくから。」
それはなくしたと思っていた納骨許可証。
そして麦子は憲男に電話した。
「今から帰る。」
「来てよかったよ。本当はもっと居たいくらいだし。」
憲男は言う。
「もう少しゆっくりしていけば?」
麦子は答えた。
「そういうわけにはいかないよ。」
「帰ってバイトして、入学金ためなきゃだし。」
憲男は思い出したように言った。
「埋葬許可書探すときに家の中見たら、
ババアの通帳があって、
大した金額は入ってなかったんだけど、
それにメモが入っていて、
『少ないお金だけど麦子の夢に使ってください』
って書いてあったよ。」
「良かったな。じゃあ気をつけて帰れよ。」
横を通り過ぎた自転車。
その後ろに乗る小さな女の子。
自分と母と照らし合わせた麦子の脳裏に、
母の顔が思い出された。
駅につくと駅員は言った。
「なんかどっかで会ったような?」
「もしかして芸能人の人?」
麦子は笑った。
(終わり)
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2015年10月28日
【もらとりあむタマコ子】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)
本日の映画紹介。
【もらとりあむタマ子】
【出演者】
坂井タマ子:前田敦子
坂井善次(父):康すおん
坂井啓介:鈴木慶一
坂井よし子:中村久美
曜子:富田靖子
仁(中学生):伊東清矢
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【感想】
不思議な映画でした。
現代の若者を描きたかったのか、
不意に見える家族の絆を描きたかったのか?
分からないけど、なんか見てしまいました。
面白いか?
分かりません・・・
それでいい映画なんだと思います。
それしか言えません。
面白い映画が見たくて見るものでもなく、
ただボーっと見て欲しいですね〜
こんな感想じゃ分からないかっ!
でも本当に思ったままを書くとこうなりました・・・
【あらすじ】(ネタバレあり)
甲府スポーツ店の朝。
遅めの朝食を食べるタマ子。
タマ子の父親である善次は店を開けて接客。
店の奥ではタマ子が漫画を読み続ける毎日。
接客の合間に洗濯をしてふと見ると、
食器をそのままでトイレで漫画を読むタマ子。
「タマ子!」
善次は怒り気味の口調で呼ぶが、
「トイレ!」
それ以上に怒り気味の声で返され、
結局食器を洗うのは善次。
タマ子は漫画を読み、そのまま昼寝・・・
一方で父親は食事の用意をして・・・
ご飯が出来上がるとタマ子は起きて夕食を食べる。
ある日の夕食。
ニュースを見ていたタマ子は言う。
「ダメだな。日本は・・・」
すると善次は聞いた。
「お前どっか体悪いのか?」
「少しは就職活動しているのか?」
「なんで大学行かせたと思っているんだよ?」
「卒業しても何もしないで食って寝て漫画読んで。」
「日本がダメなんじゃなくて、お前がダメなんだよ!」
怒った口調の善次に、それ以上の形相で、
「そんな事言わなくても働くわよ。私だって!」
そんなタマ子に善次はさらに聞く。
「いつなんだよ!」
タマ子も負けじと、
「少なくても今ではない!」
〜〜大晦日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
年末を向かえ店の大掃除をする父。
一方で食料品の買い物に行くタマ子。
タマ子は従兄弟の啓介が彼女と歩くのを見た。
その夜。御節を持ってきて叔母さんのよし子。
その御節と善次の作った蕎麦を食べる二人。
タマ子は食べながら携帯をいじっていた。
「食べるか携帯かどっちかにしろ。」
そうタマ子に言った善次に対して、
「今のうち新年のメール送っておくの。」
「年が明けると通じなくなるから。」
と返したタマ子。
善次は、
「その機転を就職活動にも活かしてくださいよ。」
とだけ言っても蕎麦をすすった。
それを見て話を変えたタマ子。
「ねえちゃんは?お母さんからも連絡ないね。」
「先月連絡したときは電話するって言ってたのに。」
「今度バリ島行くんだって。」
それを聞いて無言の善次。
「私もどっか行こうかな?」
善次は口を開けた。
「一緒に行ってくればいいじゃない。」
タマ子は返した。
「嫌だよ。」
それに対して善次は、
「父さんと行くか?」
その言葉に被せるように、
「嫌だ。絶対に無理。」
〜〜春になった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
タマ子は美容室に行き、履歴書を書いていた。
そして同時にダイエットを始めた。
更にタマ子は善次に言う。
「ねえ服買いたいんだけど。」
「面接用・・・」
それから数日後に住職が家に来た。
「そういえば3日前にタマちゃん来たよ。」
「真剣に拝んでたよ。」
「お守りも買ってくれてさ。」
善次は言った。
「ようやくその日が来たかな?」
一方でタマ子は啓介の家にいた。
啓介の家は写真屋。
啓介はタマ子に聞いた。
「どんな感じに撮ればいい?」
タマ子は答えた。
「自然な感じで!透明感!」
「あんたこれ絶対誰にも言っちゃダメだからね。」
そして写真を撮り終えたタマ子は聞いた。
「いつできる?」
啓介は答えた。
「なるべく早く。」
その夜。
「タマちゃん。ハイこれ。」
「いいやつだから。」
そう言って善次はタマ子に小さな紙袋を渡した。
紙袋に入った小さな箱を開けると、
高級そうな時計が入っていた。
それを見たタマコは直ぐに言った。
「いくらしたの?」
「ねえ。返してきて。」
父はそれに対して。
「いいから。いいから。」
次の日タマ子の部屋を掃除していた善次。
善次はゴミ箱からタマ子の書いた履歴書があった。
その履歴書には、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今の自分は私ではありません。
生きている以上誰もが何かを演じている。
私は誰かになっている時が一番自然に思うのです。
そんな私に新しい名前を付けてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と書かれていて、
机にはアイドルオーディションの雑誌もあった。
その日店番をしていたタマ子。
「タマ子ちゃん。」
それは啓介の父であった。
内緒だったはずの写真を啓介ではなく、
啓介の父が届けにきたのだ。
動揺したタマ子。
その夜善次とタマ子はしばらく無言が続いた。
最初に話しかけたのは善次だった。
「父さん嬉しいよ。」
「タマ子が何かをやろうとしてくれたことがさ〜。」
「応援するよ。お父さんは。」
それを聞いたタマ子は答えた。
「もう嫌だ〜。」
「辞めてやる。全部辞めてやる。」
フォローするように善次は言った。
「可愛いってタマ子。全然いけてるって。」
そんな善次の言葉にすら、
「それが嫌なの。そういうのが嫌なの。」
そう言って自分の部屋へと閉じこもってしまった。
善次は黙ってタマこ子の写真を見ていた。
その日でタマ子のダイエットは終わった。
一方で写真屋ではタマ子の写真が飾られた。
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
〜〜夏〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
食料品を買いに行ったタマ子が、
昔の同級生を見かけた。
今の姿で知り合いに会いたくなかったタマ子は、
同級生を避けて通ろうとした。
しかし気付かれ声をかけられる。
「タマ子?いつ帰って来たの?」
二人には気まずそうな空気が流れる。
家に帰ったタマ子は甲子園野球を見ていた。
「このクソ熱いのに野球なんか良くやるよね?」
それに対して善次は
「青春だぞお前!」
「いろんな人間がいるんだよ。」
「タマ子はタマ子のままでいいって言ってるの!」
いつもと雰囲気の違う善次を見て、
「もしかして良いことでもあった?」
「今日何?夜?」
善次の事より夕御飯のほうが気になるタマこ子。
その夜はよし子の家へと行った。
話題はよし子が善次に紹介した、
アクセサリー教室の先生。
「善ちゃんに良い人出来たら、
タマちゃんだって安心して家出て行けるじゃない?」
興味を持ったタマコは父に聞いた。
「どんな人?」
善次は答える。
「別に・・・」
「よっちゃん面白がっているだけだから。」
それに対してタマ子は言った。
「まあ父さんがって言うより、
向こうが父さんいいって思ってないのに・・・」
それ対して
「バカ・・・」
としか言わない善次であった。
翌日タマ子は写真屋の前にいた。
そして、彼女と歩く啓介を見つけると、
「一緒に来て欲しいんだけど。」
舌打ちして啓介は言う。
「恋に部活に忙しいんだよね。誰かと違って。」
タマ子は頭を叩いて啓介を連れて行った。
向かった先は赤川アクセサリー教室。
善次がよし子の紹介で会った人が働く教室。
「とにかくその先生って言う人、
見てくればいいから。」
「で、どんな人だったか教えてくれればいいから。」
そう言い啓介を送り出した。
言われるままに教室に入る啓介。
「初めてですか?」
そう先生に声をかけられた啓介は、
言われるままにアクセサリーを作った。
戻った啓介は報告した。
「初めて3年目だって、教室。」
「1人で上井沢のマンションに住んでるんだって。」
「あと、猫飼ってて、うどんが好きなんだって。」
どうでもいい情報にタマ子は聞く。
「美人?」
啓介は首をかしげて言った。
「どちらかといえば・・・」
「タマ子のお父さん、あの人と結婚するの?」
タマ子は答えた。
「しないよ。」
次の日、タマ子は善次に言った。
「やっぱり危ないと思うな〜」
「そのアクセサリー教室って、
結構男のお客さん多いらしいし、
先生目当てで通っている人多いだろうな〜」
それに対して善次は言う。
「タマ子お前それ見たことしゃべっているのか?」
「違うだろ?」
「憶測で人をあだこうだ言うもんじゃないよ。」
タマ子は言う。
「怒るって事は好きなんじゃん!」
善次は反応に困りながら、
「怒ってないよ。」
そう言って仕事に戻った。
そのやり取りのあとで、
タマ子は自ら教室に足を運んだ。
教室に入ったタマ子に、
先生の曜子はアクセサリーの作り方を教えてくれた。
できたアクセサリーを見て曜子は言った。
「あなた青似合うと思う。」
それを聞いたタマ子は、
「お父さんには似合わないと思うしな〜」
先生は聞き返した。
「お父さん何している人?」
タマ子は素直に答えた。
すると曜子は言う。
「あなたがタマ子さん?」
「一度ご飯を食べに行って・・・
優しい人ね〜、楽しかったな〜」
タマ子は否定した。
「外面いいんですよ!」
「ただのオッサンですから!」
そして父の作った料理や、
日常の生活にグチグチと文句を言った。
そして最後に言ったのは、
「一番ダメなところは、
私に出て行けって言えないことですよ。」
「ちゃんと目を向いて言えないんですよ。」
「父親として失格なんです。」
それを聞いた先生は、
「坂井さん良い人なのね〜」
「なんで次の人見つけないんだろうって・・・」
「分かった!タマ子ちゃん面白いから?」
帰り道、タマ子は母に電話した。
「まずいよ父さん。」
「恋人できちゃうよ。」
「再婚ありえるよ〜十分に・・・」
反応がない母にタマ子は聞いた。
「私どうなるの?」
「冷たくない?」
母は返した。
「母さんと父さんは別々に暮らしているのよ。」
「お姉ちゃんだって結婚しているんだし。」
「タマ子だけよそんな事言っているの。」
「母さんだって悪いと思っているのよ〜」
「でもどうしようもないこともあるの。」
「タマ子も自分の生活ちゃんとするの!」
「タマ子、東京来る?」
数日後。
善次はタマ子に聞いた。
「お前曜子さんの教室行ったろ?」
タマ子は聞き返した。
「曜子さん何か言ってた?」
「あの人いい人だよね。」
「あの人ならいい!」
すると善次は言う。
「今更他人と暮らすなんて嫌だよ父さん。」
少し間が空き善次は続けた。
「タマ子、夏が終わったらこの家出て行け。」
「就職決まらなくても、とにかく家出ろ!」
あっけにとられたタマ子。
タマ子は答えた。
「合格。」
予想外の言葉に善次は、
「何だそれ?」
翌日タマ子は店の開店準備をして、洗濯をした。
その後、街にある商店の前のベンチで、
啓介とアイスを食べていた。
「私夏終わったらここ出るから。」
啓介は聞いた。
「どこ行くの?」
タマ子は答える。
「まだ決めてないけど、どっか行くでしょ。」
「啓介は?レギュラーなれそう?」
「彼女は?」
啓介は答える。
「別れた。自然消滅。」
タマ子は頷き言う。
「そんなもんだな!」
アイスを食べ終え啓介は帰って行った。
タマ子も立ち上がり大きく背伸びをする。
「自然消滅って・・・」
「久々に聞いた。」
(終わり)
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【出演者】
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坂井啓介:鈴木慶一
坂井よし子:中村久美
曜子:富田靖子
仁(中学生):伊東清矢
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【感想】
不思議な映画でした。
現代の若者を描きたかったのか、
不意に見える家族の絆を描きたかったのか?
分からないけど、なんか見てしまいました。
面白いか?
分かりません・・・
それでいい映画なんだと思います。
それしか言えません。
面白い映画が見たくて見るものでもなく、
ただボーっと見て欲しいですね〜
こんな感想じゃ分からないかっ!
でも本当に思ったままを書くとこうなりました・・・
【あらすじ】(ネタバレあり)
甲府スポーツ店の朝。
遅めの朝食を食べるタマ子。
タマ子の父親である善次は店を開けて接客。
店の奥ではタマ子が漫画を読み続ける毎日。
接客の合間に洗濯をしてふと見ると、
食器をそのままでトイレで漫画を読むタマ子。
「タマ子!」
善次は怒り気味の口調で呼ぶが、
「トイレ!」
それ以上に怒り気味の声で返され、
結局食器を洗うのは善次。
タマ子は漫画を読み、そのまま昼寝・・・
一方で父親は食事の用意をして・・・
ご飯が出来上がるとタマ子は起きて夕食を食べる。
ある日の夕食。
ニュースを見ていたタマ子は言う。
「ダメだな。日本は・・・」
すると善次は聞いた。
「お前どっか体悪いのか?」
「少しは就職活動しているのか?」
「なんで大学行かせたと思っているんだよ?」
「卒業しても何もしないで食って寝て漫画読んで。」
「日本がダメなんじゃなくて、お前がダメなんだよ!」
怒った口調の善次に、それ以上の形相で、
「そんな事言わなくても働くわよ。私だって!」
そんなタマ子に善次はさらに聞く。
「いつなんだよ!」
タマ子も負けじと、
「少なくても今ではない!」
〜〜大晦日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
年末を向かえ店の大掃除をする父。
一方で食料品の買い物に行くタマ子。
タマ子は従兄弟の啓介が彼女と歩くのを見た。
その夜。御節を持ってきて叔母さんのよし子。
その御節と善次の作った蕎麦を食べる二人。
タマ子は食べながら携帯をいじっていた。
「食べるか携帯かどっちかにしろ。」
そうタマ子に言った善次に対して、
「今のうち新年のメール送っておくの。」
「年が明けると通じなくなるから。」
と返したタマ子。
善次は、
「その機転を就職活動にも活かしてくださいよ。」
とだけ言っても蕎麦をすすった。
それを見て話を変えたタマ子。
「ねえちゃんは?お母さんからも連絡ないね。」
「先月連絡したときは電話するって言ってたのに。」
「今度バリ島行くんだって。」
それを聞いて無言の善次。
「私もどっか行こうかな?」
善次は口を開けた。
「一緒に行ってくればいいじゃない。」
タマ子は返した。
「嫌だよ。」
それに対して善次は、
「父さんと行くか?」
その言葉に被せるように、
「嫌だ。絶対に無理。」
〜〜春になった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
タマ子は美容室に行き、履歴書を書いていた。
そして同時にダイエットを始めた。
更にタマ子は善次に言う。
「ねえ服買いたいんだけど。」
「面接用・・・」
それから数日後に住職が家に来た。
「そういえば3日前にタマちゃん来たよ。」
「真剣に拝んでたよ。」
「お守りも買ってくれてさ。」
善次は言った。
「ようやくその日が来たかな?」
一方でタマ子は啓介の家にいた。
啓介の家は写真屋。
啓介はタマ子に聞いた。
「どんな感じに撮ればいい?」
タマ子は答えた。
「自然な感じで!透明感!」
「あんたこれ絶対誰にも言っちゃダメだからね。」
そして写真を撮り終えたタマ子は聞いた。
「いつできる?」
啓介は答えた。
「なるべく早く。」
その夜。
「タマちゃん。ハイこれ。」
「いいやつだから。」
そう言って善次はタマ子に小さな紙袋を渡した。
紙袋に入った小さな箱を開けると、
高級そうな時計が入っていた。
それを見たタマコは直ぐに言った。
「いくらしたの?」
「ねえ。返してきて。」
父はそれに対して。
「いいから。いいから。」
次の日タマ子の部屋を掃除していた善次。
善次はゴミ箱からタマ子の書いた履歴書があった。
その履歴書には、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今の自分は私ではありません。
生きている以上誰もが何かを演じている。
私は誰かになっている時が一番自然に思うのです。
そんな私に新しい名前を付けてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と書かれていて、
机にはアイドルオーディションの雑誌もあった。
その日店番をしていたタマ子。
「タマ子ちゃん。」
それは啓介の父であった。
内緒だったはずの写真を啓介ではなく、
啓介の父が届けにきたのだ。
動揺したタマ子。
その夜善次とタマ子はしばらく無言が続いた。
最初に話しかけたのは善次だった。
「父さん嬉しいよ。」
「タマ子が何かをやろうとしてくれたことがさ〜。」
「応援するよ。お父さんは。」
それを聞いたタマ子は答えた。
「もう嫌だ〜。」
「辞めてやる。全部辞めてやる。」
フォローするように善次は言った。
「可愛いってタマ子。全然いけてるって。」
そんな善次の言葉にすら、
「それが嫌なの。そういうのが嫌なの。」
そう言って自分の部屋へと閉じこもってしまった。
善次は黙ってタマこ子の写真を見ていた。
その日でタマ子のダイエットは終わった。
一方で写真屋ではタマ子の写真が飾られた。
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〜〜夏〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
食料品を買いに行ったタマ子が、
昔の同級生を見かけた。
今の姿で知り合いに会いたくなかったタマ子は、
同級生を避けて通ろうとした。
しかし気付かれ声をかけられる。
「タマ子?いつ帰って来たの?」
二人には気まずそうな空気が流れる。
家に帰ったタマ子は甲子園野球を見ていた。
「このクソ熱いのに野球なんか良くやるよね?」
それに対して善次は
「青春だぞお前!」
「いろんな人間がいるんだよ。」
「タマ子はタマ子のままでいいって言ってるの!」
いつもと雰囲気の違う善次を見て、
「もしかして良いことでもあった?」
「今日何?夜?」
善次の事より夕御飯のほうが気になるタマこ子。
その夜はよし子の家へと行った。
話題はよし子が善次に紹介した、
アクセサリー教室の先生。
「善ちゃんに良い人出来たら、
タマちゃんだって安心して家出て行けるじゃない?」
興味を持ったタマコは父に聞いた。
「どんな人?」
善次は答える。
「別に・・・」
「よっちゃん面白がっているだけだから。」
それに対してタマ子は言った。
「まあ父さんがって言うより、
向こうが父さんいいって思ってないのに・・・」
それ対して
「バカ・・・」
としか言わない善次であった。
翌日タマ子は写真屋の前にいた。
そして、彼女と歩く啓介を見つけると、
「一緒に来て欲しいんだけど。」
舌打ちして啓介は言う。
「恋に部活に忙しいんだよね。誰かと違って。」
タマ子は頭を叩いて啓介を連れて行った。
向かった先は赤川アクセサリー教室。
善次がよし子の紹介で会った人が働く教室。
「とにかくその先生って言う人、
見てくればいいから。」
「で、どんな人だったか教えてくれればいいから。」
そう言い啓介を送り出した。
言われるままに教室に入る啓介。
「初めてですか?」
そう先生に声をかけられた啓介は、
言われるままにアクセサリーを作った。
戻った啓介は報告した。
「初めて3年目だって、教室。」
「1人で上井沢のマンションに住んでるんだって。」
「あと、猫飼ってて、うどんが好きなんだって。」
どうでもいい情報にタマ子は聞く。
「美人?」
啓介は首をかしげて言った。
「どちらかといえば・・・」
「タマ子のお父さん、あの人と結婚するの?」
タマ子は答えた。
「しないよ。」
次の日、タマ子は善次に言った。
「やっぱり危ないと思うな〜」
「そのアクセサリー教室って、
結構男のお客さん多いらしいし、
先生目当てで通っている人多いだろうな〜」
それに対して善次は言う。
「タマ子お前それ見たことしゃべっているのか?」
「違うだろ?」
「憶測で人をあだこうだ言うもんじゃないよ。」
タマ子は言う。
「怒るって事は好きなんじゃん!」
善次は反応に困りながら、
「怒ってないよ。」
そう言って仕事に戻った。
そのやり取りのあとで、
タマ子は自ら教室に足を運んだ。
教室に入ったタマ子に、
先生の曜子はアクセサリーの作り方を教えてくれた。
できたアクセサリーを見て曜子は言った。
「あなた青似合うと思う。」
それを聞いたタマ子は、
「お父さんには似合わないと思うしな〜」
先生は聞き返した。
「お父さん何している人?」
タマ子は素直に答えた。
すると曜子は言う。
「あなたがタマ子さん?」
「一度ご飯を食べに行って・・・
優しい人ね〜、楽しかったな〜」
タマ子は否定した。
「外面いいんですよ!」
「ただのオッサンですから!」
そして父の作った料理や、
日常の生活にグチグチと文句を言った。
そして最後に言ったのは、
「一番ダメなところは、
私に出て行けって言えないことですよ。」
「ちゃんと目を向いて言えないんですよ。」
「父親として失格なんです。」
それを聞いた先生は、
「坂井さん良い人なのね〜」
「なんで次の人見つけないんだろうって・・・」
「分かった!タマ子ちゃん面白いから?」
帰り道、タマ子は母に電話した。
「まずいよ父さん。」
「恋人できちゃうよ。」
「再婚ありえるよ〜十分に・・・」
反応がない母にタマ子は聞いた。
「私どうなるの?」
「冷たくない?」
母は返した。
「母さんと父さんは別々に暮らしているのよ。」
「お姉ちゃんだって結婚しているんだし。」
「タマ子だけよそんな事言っているの。」
「母さんだって悪いと思っているのよ〜」
「でもどうしようもないこともあるの。」
「タマ子も自分の生活ちゃんとするの!」
「タマ子、東京来る?」
数日後。
善次はタマ子に聞いた。
「お前曜子さんの教室行ったろ?」
タマ子は聞き返した。
「曜子さん何か言ってた?」
「あの人いい人だよね。」
「あの人ならいい!」
すると善次は言う。
「今更他人と暮らすなんて嫌だよ父さん。」
少し間が空き善次は続けた。
「タマ子、夏が終わったらこの家出て行け。」
「就職決まらなくても、とにかく家出ろ!」
あっけにとられたタマ子。
タマ子は答えた。
「合格。」
予想外の言葉に善次は、
「何だそれ?」
翌日タマ子は店の開店準備をして、洗濯をした。
その後、街にある商店の前のベンチで、
啓介とアイスを食べていた。
「私夏終わったらここ出るから。」
啓介は聞いた。
「どこ行くの?」
タマ子は答える。
「まだ決めてないけど、どっか行くでしょ。」
「啓介は?レギュラーなれそう?」
「彼女は?」
啓介は答える。
「別れた。自然消滅。」
タマ子は頷き言う。
「そんなもんだな!」
アイスを食べ終え啓介は帰って行った。
タマ子も立ち上がり大きく背伸びをする。
「自然消滅って・・・」
「久々に聞いた。」
(終わり)
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2015年06月19日
【森崎書店の日々】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)
本日の映画紹介。
【森崎書店の日々】
【出演者】
貴子:菊池亜希子
英明:松尾敏伸
トモコ:田中麗奈
サトル:内藤剛志
高野:奥村智史
藤崎書店の客:吉沢悠
マスター:きたろう
サブ:岩松了
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【感想】
温かい話です。
内藤さんの言葉と好きですね〜
最後の田中麗奈さんの言葉も名言。
こんな温かい街だったら、
人間の心って豊かになるんでしょうね〜
ホッコリしたいときには良い映画です!
感動があると言うわけでもなく、
ストーリーが良いというわけでもないんですが、
心温まるんですよね〜♪
これ系の映画私好きなんです。
是非一度見てください。
【あらすじ】(ネタバレあり)
貴子と英明はとあるレストランでデートしていた。
2人で話す。他愛もない会話。
その時近くの席に店員がバースデーケーキを運んだ。
その席の友人たちの祝福モード。
それを見た英明は突然話した。
「俺結婚することになったんだ。」
貴子は聞いた。
「することになった?」
「誰と誰が?」
秀樹は言った。
「俺と彼女が・・・」
貴子は自分が彼女と思っていた・・・
貴子は1人アパートに帰った。
当然の如く落ち込む貴子。
売る本の根付けをしていたサトル。
そこに現れた常連客のサブ。
サブは以前から探していた本を渡されて、
上機嫌で帰っていく。
依然として落ち込んだままの貴子。
職場でもまったく身が入らない。
数日後貴子は仕事を辞めた・・・
引きこもりになって寝続けていた貴子。
貴子のもとに母から電話が入った。
「貴子。元気にしている?」
「せっかく入った会社だったのにね〜」
「いつまでもそんな状況よくないよ。」
同時期サトルのもとへ電話が入った。
「サトル?あんたは元気?」
貴子の母はサトルの姉。
姉に聞いてサトルは貴子に電話した。
「貴子ちゃん元気?」
「サトルです。今書店から電話してます。」
貴子は言った。
「サトルおじさん?」
サトルは言った。
「しばらく働く気ないなら家こないか?」
「腰痛めちゃってさ〜」
「病院行く日に店開けてくれればそれでいいんだよ。」
「店の上に部屋もあるし。」
数日後。悩んでいた貴子のもとにサトルから手紙が届いた。
それはサトルの店。藤崎書店の地図が入っていた。
貴子はそれを見て小さい頃にサトルから貰った、
お年玉の宝の地図を思い出していた。
貴子は決意してサトルの書店を訪れた。
サトルとは8年ぶりの再会であった。
店の中に通された貴子は言った。
「かび臭い。」
それに対してサトルは言った。
「しっとりしていると言って欲しいな。」
そしてこれから住む2階の部屋に通された。
そこは明らかに物置・・・
「本どければ何とかなるよ!」
貴子はサトルのいない日は店番をした。
客はめったに来ないが、サブが来た。
「サトルさんは?って言うか誰?」
「バイトの子?」
貴子は答えた。
「私バイトって言うか・・・」
「叔父は1時くらいには着ますが。」
サブは貴子に話しかけてきた。
「今日は志賀直哉を読もうと思ってね。」
「君本は読まないの?」
「薄っぺらい人間になりたくなきゃ、
ここにある本少しは読みなさいよ。」
そういうとサブは本の話を続けた。
とても長い話・・・
しばらくしてサトルが帰ってきた。
貴子はサブの長い話で疲れていた。
そんな貴子はサトルに聞いた。
「この店大丈夫?」
サトルは笑って答えた。
「厳しいね〜」
「今は古本が売れない時代だからね〜」
「でもこういう本が好きな人もいてね。」
「ここにある本はどれでも読んでいいからね。」
失恋してから貴子の虚無感たっぷりの生活は続いた。
そんな貴子を心配するサトル。
貴子に声をかけ続けるサトル。
ある日サトルは貴子を誘った。
連れて行ったのは、とある喫茶店。
マスターは30年営業を続ける老舗。
喫茶店で貴子はサトルに聞いた。
「叔父さんは私くらいの時、何してたの?」
サトルは答えた。
「本を読みまくって旅してたかな?」
「いろんな世界を見てみたかった。」
「そして自分の可能性を見てみたかった。」
そう話すサトルに貴子は再び聞いた。
「それで何か見つかったの?」
サトルは答えた。
「見つかったとも言うし、
見つかるものではないとも言う。」
「そうこうしているうちに、
親父が倒れて店を継いだんだ。」
「これほど僕に向いている職業はないと思うよ。」
貴子は言う。
「いいな〜。自分の好きなことやって生きていける。」
しかしサトルは答えた。
「そうでもないよ。今でも迷うことはあるし・・・」
サトルが客と話しているとき、
マスターが貴子に話しかけてきた。
「是非、神保町の生活を楽しんでよ。」
そんなマスターに貴子は言った。
「叔父も同じようなこと言うんですよね。」
マスターは答えた。
「そりゃそうさ。」
「サトルさん以上に、この街を愛している人はいないよ。」
「いろいろあったみたいだけど、
未だにこの街にいる。」
貴子は小さかったときの記憶を思い出していた。
実家の縁側で1人泣くサトルの背中だった・・・
喫茶店の帰り道サトルに貴子は聞いた。
「私、今時間を無駄にしているのかな?」
サトルは返した。
「そんなことないよ。」
「今は夏休み。」
「君という船は今この街に碇をおろしてる。」
「よく休んだら、
また出向したらいいんじゃないか?」
その日から貴子は本を読み出した。
あれから何冊もの本を読んだ。
そんな時、古本の一冊に線が引かれていた。
『視ることは、それはもう何かなのだ。
自分の魂の一部分あるいは、
全部がそれに乗り移ることなのだ。』
古本に見せられた貴子。
店に来たサブに言った。
「私こういう街があるって知らなかったな。」
サブは答える。
「本屋だけで170件以上。」
「ここは世界一の書店街なんだ。」
それを聞いた貴子は言う。
「それぞれの本屋さんに、
ちゃんとそれぞれの色がある。」
「みんなそれぞれ。
いろいろあっていいんだな〜って・・・」
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貴子は街になじんできていた。
マスターの店で働くトモコと仲良くなり、
喫茶店にも足を運ぶようになった。
神保町の書店をめぐっては本を読んだ。
そんなある日、
書店に並んでいない一冊の本を見つけた貴子。
貴子はサトルに聞いた。
「この本って何?」
サトルは言った。
「この前仕入れた本だよ。」
「これだけ値段が決まらなくて。」
「これ貴子ちゃんに値段つけてもらうよ。」
「読んで思った値段つけて。」
貴子はサトルに言った。
「この前まで本のことに興味が無かったのに、
今こうしているんだもん。」
そんな貴子にサトルは答える。
「いいんじゃない?」
「いつからでも人生始まる感じがして。」
神保町の古本祭り。
街中に古本の出店が並ぶ。
藤崎書店も祭りに参加した。
貴子と露店で本を売っていると、
サトルは貴子に話し始めた。
「この祭りをやると、
つくづく神保町って本みたいだって思うよ。」
「開けるまでは凄く静かで、
開くととてつもない世界が広がっていて、
閉じるとまたシーンと静かになる。」
貴子はそれに対して一言。
「私は好きだな〜この街。」
そんな貴子にサトルは言った。
「貴子ちゃんが居たかったら、
いつまででも居ていいからね〜。」
常に優しくしてくれるサトル。
そんなサトルに貴子は聞いた。
「何でそんなに私に優しくしてくれるの?」
サトルは答えた。
「貴子ちゃんが好きだからだ。」
「君は僕の天使だ。」
「君は恩人だ。」
「生まれたときに・・・」
「前に旅の話したでしょ。」
「その旅始めるきっかけになったのは、
貴子ちゃんなんだよ。」
「大学を卒業して出版社に就職したんだけど、
商業的に本を売るのが無理だったんだ。」
「この世界に自分の居場所なんて、
ないんじゃないかって思っていた。」
「自分の殻に閉じこもっていたともいえるし、
破れなかったともいえる。」
「そんな時に君が生まれた。」
「生まれたての君を見たときに涙が出そうになって。」
「もう少し頑張ろうかなって思うようになった。」
「今は自信がないけど、
いつか自信を持ってここが自分の居場所だって、
言えるようになりたいって。」
珍しく自分の話をするサトルに貴子は聞いた。
「それで居場所は見つかったの?」
サトルは答えた。
「そういうことになるのかな?」
「ずいぶん時間はかかったけど。」
「世界に飛び出して最後にたどり着いた場所が、
自分が子供の頃から知り尽くした場所だなんて・・・」
「でもその時には場所ではなくて、
大切なのは気持ちだって分かっていたから。」
「本当にいつまで居てもいいからね。」
そういい残してサトルは1人喫茶店へ行った。
喫茶店でサトルはマスターに聞いた。
「人はいつも失ったものを、
探しながら生きているんですかね?」
マスターは聞き返した。
「桃子さん?」
サトルは返した。
「桃子のことや、あの店を継いだころのことなんです。」
「桃子は僕があの日引き止めていたら、
引き留まったんですかね?」
マスターは静かに答えた。
「それは何者にもわからないことですね。」
英明のことを忘れかけていたある日、
サトルと本の引き取りに向かった貴子。
帰りの運転中に横断歩道を渡る英明を見かけた。
忘れかけていた記憶が蘇り、
再び暗闇のどん底に戻ってしまった貴子。
サトルは元気のない貴子を気にした。
そして貴子に聞いた。
「ここに来る前に何があったんだ?」
「苦しいなら全部話しちゃったほうがいいんじゃない?」
サトルの優しさに泣き出した貴子。
そして英明とのことを話し始めた。
「私何見ていたんだろう・・・」
「いっぱい寝たら・・・
そして起きたら無かったことにならないかなって・・・」
「ならないんだよね。」
サトルは言った。
「今からそいつを謝罪させに行こう。」
「君を傷つけたんだから。」
「悔しくないの?」
「いつまでも過去の亡霊に付きまとわれることになるよ。」
そして貴子とサトルは英明のもとへ・・・
英明にサトルは謝罪させようとする。
しかしサトルはまったく動じない。
「何でこいつの言うこと全部鵜呑みにするんだよ。」
「会社辞めたのもこいつの勝手だろ。」
「どういうつもりだよ。」
それを聞いた貴子は英明に言った。
「私はあなたのことが好きだった。」
「私は物じゃないの。」
「普通に物を考えて、泣くことだってある。」
「私は苦しかった。」
貴子の気持ちを受け、サトルも英明に言う。
「この子は素直に言ったんだ。」
「君も正直に答えるべきじゃないのか?」
それでもまったく動じない英明。
「警察を呼ばれたくなかったら帰ってくれ。」
そう言って家に入っていった。
帰りの車サトルは貴子に言った。
「ごめんね。」
貴子は言う。
「ああやって自分の気持ち言うの始めてかも知れない。」
「なんかちょっと軽くなった。」
次の日貴子はサトルに預かった一冊の本を読み終えた。
そして自分で値段をつけた。
書店の本棚に本を入れて本に向かって拝む貴子。
貴子はサトルに言った。
「私ここ出て行くね。」
「仕事探してここ出て行く。」
サトルは言った。
「急だね。」
貴子は返す。
「急じゃないんだ。踏ん切りついたし・・・」
出て行くことを決めた貴子。
仲良くなったトモコに話した。
「私も自分の足で歩こうと思う。」
「この街出るの少しさびしいけどね。」
するとトモコは言う。
「私もこの街好きだよ。」
「ここに来ると思うの。」
「自分で価値を作れる人間になるんだって。」
「ある古本屋さんの言葉でね、
価値のあるものを買うのではなく、
価値を作れる人間は強い。」
「私もそんな人間になりたいんだ〜。」
貴子は答えた。
「いいね〜。」
(終わり)
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【森崎書店の日々】
【出演者】
貴子:菊池亜希子
英明:松尾敏伸
トモコ:田中麗奈
サトル:内藤剛志
高野:奥村智史
藤崎書店の客:吉沢悠
マスター:きたろう
サブ:岩松了
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【感想】
温かい話です。
内藤さんの言葉と好きですね〜
最後の田中麗奈さんの言葉も名言。
こんな温かい街だったら、
人間の心って豊かになるんでしょうね〜
ホッコリしたいときには良い映画です!
感動があると言うわけでもなく、
ストーリーが良いというわけでもないんですが、
心温まるんですよね〜♪
これ系の映画私好きなんです。
是非一度見てください。
【あらすじ】(ネタバレあり)
貴子と英明はとあるレストランでデートしていた。
2人で話す。他愛もない会話。
その時近くの席に店員がバースデーケーキを運んだ。
その席の友人たちの祝福モード。
それを見た英明は突然話した。
「俺結婚することになったんだ。」
貴子は聞いた。
「することになった?」
「誰と誰が?」
秀樹は言った。
「俺と彼女が・・・」
貴子は自分が彼女と思っていた・・・
貴子は1人アパートに帰った。
当然の如く落ち込む貴子。
売る本の根付けをしていたサトル。
そこに現れた常連客のサブ。
サブは以前から探していた本を渡されて、
上機嫌で帰っていく。
依然として落ち込んだままの貴子。
職場でもまったく身が入らない。
数日後貴子は仕事を辞めた・・・
引きこもりになって寝続けていた貴子。
貴子のもとに母から電話が入った。
「貴子。元気にしている?」
「せっかく入った会社だったのにね〜」
「いつまでもそんな状況よくないよ。」
同時期サトルのもとへ電話が入った。
「サトル?あんたは元気?」
貴子の母はサトルの姉。
姉に聞いてサトルは貴子に電話した。
「貴子ちゃん元気?」
「サトルです。今書店から電話してます。」
貴子は言った。
「サトルおじさん?」
サトルは言った。
「しばらく働く気ないなら家こないか?」
「腰痛めちゃってさ〜」
「病院行く日に店開けてくれればそれでいいんだよ。」
「店の上に部屋もあるし。」
数日後。悩んでいた貴子のもとにサトルから手紙が届いた。
それはサトルの店。藤崎書店の地図が入っていた。
貴子はそれを見て小さい頃にサトルから貰った、
お年玉の宝の地図を思い出していた。
貴子は決意してサトルの書店を訪れた。
サトルとは8年ぶりの再会であった。
店の中に通された貴子は言った。
「かび臭い。」
それに対してサトルは言った。
「しっとりしていると言って欲しいな。」
そしてこれから住む2階の部屋に通された。
そこは明らかに物置・・・
「本どければ何とかなるよ!」
貴子はサトルのいない日は店番をした。
客はめったに来ないが、サブが来た。
「サトルさんは?って言うか誰?」
「バイトの子?」
貴子は答えた。
「私バイトって言うか・・・」
「叔父は1時くらいには着ますが。」
サブは貴子に話しかけてきた。
「今日は志賀直哉を読もうと思ってね。」
「君本は読まないの?」
「薄っぺらい人間になりたくなきゃ、
ここにある本少しは読みなさいよ。」
そういうとサブは本の話を続けた。
とても長い話・・・
しばらくしてサトルが帰ってきた。
貴子はサブの長い話で疲れていた。
そんな貴子はサトルに聞いた。
「この店大丈夫?」
サトルは笑って答えた。
「厳しいね〜」
「今は古本が売れない時代だからね〜」
「でもこういう本が好きな人もいてね。」
「ここにある本はどれでも読んでいいからね。」
失恋してから貴子の虚無感たっぷりの生活は続いた。
そんな貴子を心配するサトル。
貴子に声をかけ続けるサトル。
ある日サトルは貴子を誘った。
連れて行ったのは、とある喫茶店。
マスターは30年営業を続ける老舗。
喫茶店で貴子はサトルに聞いた。
「叔父さんは私くらいの時、何してたの?」
サトルは答えた。
「本を読みまくって旅してたかな?」
「いろんな世界を見てみたかった。」
「そして自分の可能性を見てみたかった。」
そう話すサトルに貴子は再び聞いた。
「それで何か見つかったの?」
サトルは答えた。
「見つかったとも言うし、
見つかるものではないとも言う。」
「そうこうしているうちに、
親父が倒れて店を継いだんだ。」
「これほど僕に向いている職業はないと思うよ。」
貴子は言う。
「いいな〜。自分の好きなことやって生きていける。」
しかしサトルは答えた。
「そうでもないよ。今でも迷うことはあるし・・・」
サトルが客と話しているとき、
マスターが貴子に話しかけてきた。
「是非、神保町の生活を楽しんでよ。」
そんなマスターに貴子は言った。
「叔父も同じようなこと言うんですよね。」
マスターは答えた。
「そりゃそうさ。」
「サトルさん以上に、この街を愛している人はいないよ。」
「いろいろあったみたいだけど、
未だにこの街にいる。」
貴子は小さかったときの記憶を思い出していた。
実家の縁側で1人泣くサトルの背中だった・・・
喫茶店の帰り道サトルに貴子は聞いた。
「私、今時間を無駄にしているのかな?」
サトルは返した。
「そんなことないよ。」
「今は夏休み。」
「君という船は今この街に碇をおろしてる。」
「よく休んだら、
また出向したらいいんじゃないか?」
その日から貴子は本を読み出した。
あれから何冊もの本を読んだ。
そんな時、古本の一冊に線が引かれていた。
『視ることは、それはもう何かなのだ。
自分の魂の一部分あるいは、
全部がそれに乗り移ることなのだ。』
古本に見せられた貴子。
店に来たサブに言った。
「私こういう街があるって知らなかったな。」
サブは答える。
「本屋だけで170件以上。」
「ここは世界一の書店街なんだ。」
それを聞いた貴子は言う。
「それぞれの本屋さんに、
ちゃんとそれぞれの色がある。」
「みんなそれぞれ。
いろいろあっていいんだな〜って・・・」
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貴子は街になじんできていた。
マスターの店で働くトモコと仲良くなり、
喫茶店にも足を運ぶようになった。
神保町の書店をめぐっては本を読んだ。
そんなある日、
書店に並んでいない一冊の本を見つけた貴子。
貴子はサトルに聞いた。
「この本って何?」
サトルは言った。
「この前仕入れた本だよ。」
「これだけ値段が決まらなくて。」
「これ貴子ちゃんに値段つけてもらうよ。」
「読んで思った値段つけて。」
貴子はサトルに言った。
「この前まで本のことに興味が無かったのに、
今こうしているんだもん。」
そんな貴子にサトルは答える。
「いいんじゃない?」
「いつからでも人生始まる感じがして。」
神保町の古本祭り。
街中に古本の出店が並ぶ。
藤崎書店も祭りに参加した。
貴子と露店で本を売っていると、
サトルは貴子に話し始めた。
「この祭りをやると、
つくづく神保町って本みたいだって思うよ。」
「開けるまでは凄く静かで、
開くととてつもない世界が広がっていて、
閉じるとまたシーンと静かになる。」
貴子はそれに対して一言。
「私は好きだな〜この街。」
そんな貴子にサトルは言った。
「貴子ちゃんが居たかったら、
いつまででも居ていいからね〜。」
常に優しくしてくれるサトル。
そんなサトルに貴子は聞いた。
「何でそんなに私に優しくしてくれるの?」
サトルは答えた。
「貴子ちゃんが好きだからだ。」
「君は僕の天使だ。」
「君は恩人だ。」
「生まれたときに・・・」
「前に旅の話したでしょ。」
「その旅始めるきっかけになったのは、
貴子ちゃんなんだよ。」
「大学を卒業して出版社に就職したんだけど、
商業的に本を売るのが無理だったんだ。」
「この世界に自分の居場所なんて、
ないんじゃないかって思っていた。」
「自分の殻に閉じこもっていたともいえるし、
破れなかったともいえる。」
「そんな時に君が生まれた。」
「生まれたての君を見たときに涙が出そうになって。」
「もう少し頑張ろうかなって思うようになった。」
「今は自信がないけど、
いつか自信を持ってここが自分の居場所だって、
言えるようになりたいって。」
珍しく自分の話をするサトルに貴子は聞いた。
「それで居場所は見つかったの?」
サトルは答えた。
「そういうことになるのかな?」
「ずいぶん時間はかかったけど。」
「世界に飛び出して最後にたどり着いた場所が、
自分が子供の頃から知り尽くした場所だなんて・・・」
「でもその時には場所ではなくて、
大切なのは気持ちだって分かっていたから。」
「本当にいつまで居てもいいからね。」
そういい残してサトルは1人喫茶店へ行った。
喫茶店でサトルはマスターに聞いた。
「人はいつも失ったものを、
探しながら生きているんですかね?」
マスターは聞き返した。
「桃子さん?」
サトルは返した。
「桃子のことや、あの店を継いだころのことなんです。」
「桃子は僕があの日引き止めていたら、
引き留まったんですかね?」
マスターは静かに答えた。
「それは何者にもわからないことですね。」
英明のことを忘れかけていたある日、
サトルと本の引き取りに向かった貴子。
帰りの運転中に横断歩道を渡る英明を見かけた。
忘れかけていた記憶が蘇り、
再び暗闇のどん底に戻ってしまった貴子。
サトルは元気のない貴子を気にした。
そして貴子に聞いた。
「ここに来る前に何があったんだ?」
「苦しいなら全部話しちゃったほうがいいんじゃない?」
サトルの優しさに泣き出した貴子。
そして英明とのことを話し始めた。
「私何見ていたんだろう・・・」
「いっぱい寝たら・・・
そして起きたら無かったことにならないかなって・・・」
「ならないんだよね。」
サトルは言った。
「今からそいつを謝罪させに行こう。」
「君を傷つけたんだから。」
「悔しくないの?」
「いつまでも過去の亡霊に付きまとわれることになるよ。」
そして貴子とサトルは英明のもとへ・・・
英明にサトルは謝罪させようとする。
しかしサトルはまったく動じない。
「何でこいつの言うこと全部鵜呑みにするんだよ。」
「会社辞めたのもこいつの勝手だろ。」
「どういうつもりだよ。」
それを聞いた貴子は英明に言った。
「私はあなたのことが好きだった。」
「私は物じゃないの。」
「普通に物を考えて、泣くことだってある。」
「私は苦しかった。」
貴子の気持ちを受け、サトルも英明に言う。
「この子は素直に言ったんだ。」
「君も正直に答えるべきじゃないのか?」
それでもまったく動じない英明。
「警察を呼ばれたくなかったら帰ってくれ。」
そう言って家に入っていった。
帰りの車サトルは貴子に言った。
「ごめんね。」
貴子は言う。
「ああやって自分の気持ち言うの始めてかも知れない。」
「なんかちょっと軽くなった。」
次の日貴子はサトルに預かった一冊の本を読み終えた。
そして自分で値段をつけた。
書店の本棚に本を入れて本に向かって拝む貴子。
貴子はサトルに言った。
「私ここ出て行くね。」
「仕事探してここ出て行く。」
サトルは言った。
「急だね。」
貴子は返す。
「急じゃないんだ。踏ん切りついたし・・・」
出て行くことを決めた貴子。
仲良くなったトモコに話した。
「私も自分の足で歩こうと思う。」
「この街出るの少しさびしいけどね。」
するとトモコは言う。
「私もこの街好きだよ。」
「ここに来ると思うの。」
「自分で価値を作れる人間になるんだって。」
「ある古本屋さんの言葉でね、
価値のあるものを買うのではなく、
価値を作れる人間は強い。」
「私もそんな人間になりたいんだ〜。」
貴子は答えた。
「いいね〜。」
(終わり)
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2015年04月22日
【未来少年コナン 巨大機ギガントの復活!(特別篇)】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)
本日の映画紹介。
【未来少年コナン 巨大機ギガントの復活!(特別篇)】
【出演者】
コナン:小原乃梨子
ラナ:信澤三惠子
ブライアック・ラオ(ラナの祖父):山内雅人
ジムシィ(コナンの友人):青木和代
ダイス(インダストリア貿易局員):永井一郎
レプカ(インダストリア行政局長):家弓家正
モンスリー(インダストリア行政次長):吉田理保子
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【感想】
「風の谷のナウシカ」と同時公開日となった作品。
TVシリーズで人気の高かったところの再編集。
これは劇場版にしなくてよかったのでは?
と少し思ってしまいました。
通常の劇場版見た後に見るべき作品。
まとめすぎてストーリーが微妙・・・
繋がっていますが・・・
改めて、アニメ版全て見たくなりました。
それでも宮崎駿ワールドは残ってますけど!
【あらすじ】(ネタバレあり)
西暦2008年。
人類の最終戦争における、
超磁力兵器の使用により、
大規模な地殻変動がおこり、
5大陸はことごとく海中に没した。
そして20年。
一面海に覆われたかのように見えた地球にも、
わずかに生き残った人たちが生活していた。
離れ小島で育ったコナンもその1人であった。
ある日コナンの住む島に、
ラナという少女が流れ着いた。
ラナは世界復活の鍵を握る、
太陽エネルギーの権威ラオ博士の孫娘で、
このエネルギーを悪用しようとする、
レプカ一味に誘拐されたのだ。
レプカ達の悪の要塞
インダストリアに潜入したコナンたちは、
今まさに飛び立たんとするギガントを発見した。
インダストリアの博士たちは、
地下のエネルギー漏れに気づいた。
レプカは地下で生きていた。
それを知らずにラオは、
太陽エネルギーを復活させたのであった。
レプカは武装する兵士を使い、
地下でギガントの復活をたくらんでいた。
その日が訪れた。
レプカはインダストリアの司令室を占拠し、
エネルギーをギガントへ注入した。
毒蛾と呼ばれたギガント。
一体でも世界を滅ぼす力を持っている。
それに気づいたラナとモンスリー。
ラオへ報告した。
気力だけで生きてきたラオ。
もう立つこともできない状態。
「あいつを飛び立たせてはダメだ。」
「コナンたちに伝えてくれ。」
ラナとモンスリーはコナンのもとへ走った。
報告を受けたコナン、ジムシィ、ダイス。
インダストリアの司令室に向かった。
そこにはエネルギーの注入が終わり、
今にも飛び立とうとするギガントがあった。
モンスリーの運転する飛行船で近づくが、
大きさが違いすぎて近づけない。
ギガントはインダストリアを飛びたった。
そしてインダストリアの中心地に爆撃をした。
コナンの近づいてという指示で、
ギガントに体当たりしたモンスリー。
そしてギガントの内部に潜入した。
ダイスはモンスリーに言う。
「インダストリアのみんなを、
ハイハーバーに届ける奴がいないだろ。」
モンスリーとラナを戻した3人。
ギガントの中に潜入していった。
動く要塞のギガント。
中心部に行くのは困難だった。
そこでコナンは船体を走って中央を目指す。
レプカは船体から銃で応戦するが、
それを利用して船体に火災を起こさせる。
ギガントに搭載される7つのエンジン。
ひとつのエンジンルームを破壊した3人。
しかしレプカはあっさりと、
そのエンジンを切り離した。
別行動を始めたコナン。
ダイスとジムシィは放銃室に忍び込み、
再度ギガント本体に銃撃をした。
レプカはそれに気づき放銃室を切り離した。
ギガントに残されたコナン。
ギガントは火をあげて失速していた。
レプカは脱出用飛行船で逃げようとするが、
コナンはそれに気づき、
レプカを脱出船から突き落とした。
コナンの帰りを待つラナ。
ハイハーバーを目指し出航の準備をする。
3人が帰り次第出航する予定である。
その時、遠くの海が大きな音を立てて光りだす。
ラナはラオに原因を聞きに行く。
ラオは言った。
「地核の最後の支えが崩れた。」
「早く出航したほうがいい。」
しかしコナン達の帰りを待とうと言う住人。
ラナとモンスリーは出航を決意する。
インダストリアの住人を乗せた船は出港した。
コナン、ダイス、ジムシィがいない船。
ダイスとジムシィは、
墜落した機体の上で生きていた。
そこに通りかかったインダストリアの船。
ダイスとジムシィは助かったが、
コナンの消息がわからない。
ラオは悲しむラナに言った。
「コナンも今度は、
お前の助けが必要なのかもしれない。」
「今度はラナが行ってあげる番じゃないか?」
「ラナ。コナンの声が聞こえないんだね。」
「ラナ飛ぶんだ。」
「コナンのことだけ思えば飛べる。」
そう言われたラナ。
自分の能力をコナンのためだけに注いだ。
空を飛ぶ鳥に乗せて、
自分の気持ちを飛ばした。
コナンは遠くの海で生きていた。
直ぐに船を旋回させてコナンを救出する。
インダストリアの船に戻ったコナン。
戻ったコナンにラオは言う。
「コナン。お帰り。ありがとう。」
「これからは君たちの時代が始まるんだ。」
「力を合わして素晴らしい世界をつくってくれ。」
そして今度はラナに話す。
「飛べたね。」
コナンとラナの手を重ね自分の手で包み込む。
「コナン。ラナを頼む。」
「私は疲れた。」
「しかし、これほど安らかな気持ちになれたことはない。」
「眠らせておくれ。」
そう言ってラオは息を引き取った。
ラオの葬儀。
ダイスは最後の言葉を送る。
「博士。戦いのときは終わりました。」
「だが私達は決して忘れません。」
「最も苦しい戦いのときに、
あなたは最も大きな勇気と愛を示された。」
「ありがとう博士。」
「私達は新しい世界に出発します。」
「どうか安らかに。」
そして棺は海に流された・・・
(終わり)
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【未来少年コナン 巨大機ギガントの復活!(特別篇)】
【出演者】
コナン:小原乃梨子
ラナ:信澤三惠子
ブライアック・ラオ(ラナの祖父):山内雅人
ジムシィ(コナンの友人):青木和代
ダイス(インダストリア貿易局員):永井一郎
レプカ(インダストリア行政局長):家弓家正
モンスリー(インダストリア行政次長):吉田理保子
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【感想】
「風の谷のナウシカ」と同時公開日となった作品。
TVシリーズで人気の高かったところの再編集。
これは劇場版にしなくてよかったのでは?
と少し思ってしまいました。
通常の劇場版見た後に見るべき作品。
まとめすぎてストーリーが微妙・・・
繋がっていますが・・・
改めて、アニメ版全て見たくなりました。
それでも宮崎駿ワールドは残ってますけど!
【あらすじ】(ネタバレあり)
西暦2008年。
人類の最終戦争における、
超磁力兵器の使用により、
大規模な地殻変動がおこり、
5大陸はことごとく海中に没した。
そして20年。
一面海に覆われたかのように見えた地球にも、
わずかに生き残った人たちが生活していた。
離れ小島で育ったコナンもその1人であった。
ある日コナンの住む島に、
ラナという少女が流れ着いた。
ラナは世界復活の鍵を握る、
太陽エネルギーの権威ラオ博士の孫娘で、
このエネルギーを悪用しようとする、
レプカ一味に誘拐されたのだ。
レプカ達の悪の要塞
インダストリアに潜入したコナンたちは、
今まさに飛び立たんとするギガントを発見した。
インダストリアの博士たちは、
地下のエネルギー漏れに気づいた。
レプカは地下で生きていた。
それを知らずにラオは、
太陽エネルギーを復活させたのであった。
レプカは武装する兵士を使い、
地下でギガントの復活をたくらんでいた。
その日が訪れた。
レプカはインダストリアの司令室を占拠し、
エネルギーをギガントへ注入した。
毒蛾と呼ばれたギガント。
一体でも世界を滅ぼす力を持っている。
それに気づいたラナとモンスリー。
ラオへ報告した。
気力だけで生きてきたラオ。
もう立つこともできない状態。
「あいつを飛び立たせてはダメだ。」
「コナンたちに伝えてくれ。」
ラナとモンスリーはコナンのもとへ走った。
報告を受けたコナン、ジムシィ、ダイス。
インダストリアの司令室に向かった。
そこにはエネルギーの注入が終わり、
今にも飛び立とうとするギガントがあった。
モンスリーの運転する飛行船で近づくが、
大きさが違いすぎて近づけない。
ギガントはインダストリアを飛びたった。
そしてインダストリアの中心地に爆撃をした。
コナンの近づいてという指示で、
ギガントに体当たりしたモンスリー。
そしてギガントの内部に潜入した。
ダイスはモンスリーに言う。
「インダストリアのみんなを、
ハイハーバーに届ける奴がいないだろ。」
モンスリーとラナを戻した3人。
ギガントの中に潜入していった。
動く要塞のギガント。
中心部に行くのは困難だった。
そこでコナンは船体を走って中央を目指す。
レプカは船体から銃で応戦するが、
それを利用して船体に火災を起こさせる。
ギガントに搭載される7つのエンジン。
ひとつのエンジンルームを破壊した3人。
しかしレプカはあっさりと、
そのエンジンを切り離した。
別行動を始めたコナン。
ダイスとジムシィは放銃室に忍び込み、
再度ギガント本体に銃撃をした。
レプカはそれに気づき放銃室を切り離した。
ギガントに残されたコナン。
ギガントは火をあげて失速していた。
レプカは脱出用飛行船で逃げようとするが、
コナンはそれに気づき、
レプカを脱出船から突き落とした。
コナンの帰りを待つラナ。
ハイハーバーを目指し出航の準備をする。
3人が帰り次第出航する予定である。
その時、遠くの海が大きな音を立てて光りだす。
ラナはラオに原因を聞きに行く。
ラオは言った。
「地核の最後の支えが崩れた。」
「早く出航したほうがいい。」
しかしコナン達の帰りを待とうと言う住人。
ラナとモンスリーは出航を決意する。
インダストリアの住人を乗せた船は出港した。
コナン、ダイス、ジムシィがいない船。
ダイスとジムシィは、
墜落した機体の上で生きていた。
そこに通りかかったインダストリアの船。
ダイスとジムシィは助かったが、
コナンの消息がわからない。
ラオは悲しむラナに言った。
「コナンも今度は、
お前の助けが必要なのかもしれない。」
「今度はラナが行ってあげる番じゃないか?」
「ラナ。コナンの声が聞こえないんだね。」
「ラナ飛ぶんだ。」
「コナンのことだけ思えば飛べる。」
そう言われたラナ。
自分の能力をコナンのためだけに注いだ。
空を飛ぶ鳥に乗せて、
自分の気持ちを飛ばした。
コナンは遠くの海で生きていた。
直ぐに船を旋回させてコナンを救出する。
インダストリアの船に戻ったコナン。
戻ったコナンにラオは言う。
「コナン。お帰り。ありがとう。」
「これからは君たちの時代が始まるんだ。」
「力を合わして素晴らしい世界をつくってくれ。」
そして今度はラナに話す。
「飛べたね。」
コナンとラナの手を重ね自分の手で包み込む。
「コナン。ラナを頼む。」
「私は疲れた。」
「しかし、これほど安らかな気持ちになれたことはない。」
「眠らせておくれ。」
そう言ってラオは息を引き取った。
ラオの葬儀。
ダイスは最後の言葉を送る。
「博士。戦いのときは終わりました。」
「だが私達は決して忘れません。」
「最も苦しい戦いのときに、
あなたは最も大きな勇気と愛を示された。」
「ありがとう博士。」
「私達は新しい世界に出発します。」
「どうか安らかに。」
そして棺は海に流された・・・
(終わり)
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2015年04月21日
【未来少年コナン(劇場版)】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)
本日の映画紹介。
【未来少年コナン(劇場版)】
【出演者】
コナン:小原乃梨子
ラナ:信澤三惠子
ブライアック・ラオ(ラナの祖父):山内雅人
ジムシィ(コナンの友人):青木和代
ダイス(インダストリア貿易局員):永井一郎
レプカ(インダストリア行政局長):家弓家正
モンスリー(インダストリア行政次長):吉田理保子
おじい:山内雅人
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【感想】
宮崎駿監督が始めて手がけた作品で知られる、
未来少年コナンシリーズ。
劇場版の監督は違えど、
基本的には宮崎ワールドです。
小さい頃見ていた作品なので、
とても懐かしい気持ちで拝見しました。
やっぱりいいですね〜
今見るとストーリーが荒いですが・・・
あの当時は2008年の世界が分からなかった。
当然ですが、夢があり核への恐怖があり、
いろんな事情を取り入れた作品なんですね♪
核への恐怖を覚えたことを思い出しました。
宮崎駿ファン。ジブリファンの方は、
一度は見るべき作品と思います。
【あらすじ】(ネタバレあり)
西暦2008年7月。
人類は絶滅の危機に直面した。
核兵器をはるかに越える超磁力兵器が、
世界の半分を一瞬にして消滅させてしまったのだ。
地球は大きな変動に襲われ、地軸は捻じ曲がり、
5大陸はことごとく引き裂かれ海に沈んでしまった。
それから20年。
コナンとおじいは残され島で2人生活していた。
周りの世界がどうなったか分からない2人。
20年前に宇宙船で逃げようとして不時着した島。
以前は何人かいたのに、今は2人だけ。
コナンは海にもぐり魚を捕る生活。
そんな時島に流れ着いた少女ラナ。
おじいはラナを看病していた。
目を覚ましたラナ。
「ここはハイハーバー?インダストリア?」
「ブライアック・ラオ博士と言う人を知りませんか?」
ラナは博士の祖父を探していた。
ラナは鳥と心を通わせる少女。
そんなラナと海岸で話をするコナン。
外の世界の話をコナンは聞いた。
そして帰りたいと願うラナ。
そんな中一台の飛行船が島に下りた。
そしてその飛行船からは、武装した人間が・・・
ラナを探していた。
「大変動に何も学ばなかったのか?」
おじいはそう言って家から武器を出した。
動揺した兵士。
コナンはそれを見逃さずに石を投げた。
兵士はとっさに発砲するが、
おじいの武器に当たってしまう。
爆発するおじいの武器。
その騒動で悲鳴をあげたラナを見つけた兵士。
ラナを連れ去り島から脱出する。
コナンは飛行船の上に乗りラナを助けようとするが、
振り落とされて海に落ちてしまった。
ラナを連れ去ったのは、
インダストリア行政局のモンスリー次長。
コナンに飛行船を壊されて、
インダストリア貿易局のダイスの船に乗る。
一方コナンとおじい。
爆発の衝撃を受けたおじい。
おじいはコナンに言った。
「コナンこの島を出ろ。」
「新しい世界を探しに行け。」
「旅立つときが来たんだ。」
「くじけるなコナン。」
それを聞いて決意するコナン。
ラナを探して、この島に帰ってくると・・・
いかだを造って島を出たコナン。
ようやく島を見つけた。
島には誰もいない様子。
果物を採って食べたコナン。
いかだに戻るといかだは壊されていた。
人の気配に気づいたコナン。
突然苦しんで死んだマネをする。
コナンに近づいてきたのはジムシィ。
同じ年頃の男の子。
2人は口喧嘩を始めた後に身体能力を競った。
同じように島暮らしをしていたジムシィ。
コナンと同じ身体能力の持ち主。
お互いを認め合った2人は意気投合した。
そしてコナンにジムシィは着いていくことに・・・
そして2人が乗り込んだ船は、ダイスの船。
船に乗ってインダストリアに行こうと考えた。
しかしジムシィはご飯の匂いで調理場へ・・・
そこにあった酒を飲んでしまい酔っぱらう。
見つかってしまった2人はダイスに捕まった。
そして船員として働く羽目になってしまった。
ラナの祖父は太陽エネルギーの第一人者。
その力を使いインダストリアの復興を考えていた。
ダイスはラナから情報を聞き出す役目。
そんな中でラナは船から逃げ出したのだ。
インダストリアに着いた船。
ダイスは最高委員会に処罰を下された。
インダストリアは局長のレプカが仕切っていた。
力ずくでラナから情報を得ようと考えた。
ラナに与えられた期限は1日。
ラナはそれ以外に、
コナンが島に来ていることを知った。
行政局はコナンを捕まえるために、
ダイスの船に乗り込んだ。
感付いたコナン。
行政局の兵士から逃げラナの元へ・・・
幽閉されている塔からラナを助けたコナン。
しかし、コナンは追われてしまう。
逃げるコナンは塔内の倉庫に迷い込む。
そこにあったのは、世界を滅ぼした飛行機。
とても大きな毒蛾のような飛行機だった。
レプカは太陽エネルギーを使って、
その飛行機を動かそうとしていたのだ。
取り囲まれたコナン。
レプカはガス銃でコナンとラナを眠らせた。
目が覚めたコナン。
手足を縛られ反抗できない。
コナンに暴行を加えない代わりに、
情報を聞き出そうとするレプカ。
ラナは言った。
「あなたには協力しない。」
その時コナンは手足を縛られた状態で、
レプカに襲い掛かった。
レプカは痛手を負って医務室に・・・
変わりにモンスリーがコナンを捕まえた。
ダイスは、レプカや最高委員会に不満を持っていた。
どうせ太陽エネルギーを得たらお払い箱だと・・・
そしてラナ救出とハイハーバーへ帰還を計画した。
ダイスに船員は協力した。
インダストリアの塔に乗り込んだダイス。
ラナを助けて逃げる。
「コナンも助けて。」
と言うラナの言葉を尻目に、
コナン1人牢獄に残してラナを乗せた船は出港した。
逃げたダイスとラナを見ていたコナン。
牢獄で死んだフリをして逃げ出した。
そしてダイスの船を追う、
モンストリーの飛行船に忍び込んだ。
モンストリーの飛行船が、
ダイスの船に追いついたころ、
コナンは飛行船から海へ飛び込んだ。
しかし手足が縛られたコナン船には追いつけない。
ダイスはレプカ対策を考えた。
船の船首に縛りつけ、攻撃させないようと・・・
「撃ったらラナも死ぬぞ。」
と言う作戦であった。
しかし・・・撃ってくるレプカ。
威嚇射撃であったが、ダイスの予定はくるった。
180度旋回して逃げることにした。
船首に巻きつけられたラナ。
「コナンが呼んでいる。」
追いつけなかったコナン。
その方角に船は戻っていたのである。
船にへばりつくコナン。
ラナは縛られた縄を歯で切り、
脱出ボートに乗ってコナンを助けた。
そこに追いついたレプカ。
ダイスを尻目に逃げるコナンとラナ。
追いかけるレプカの船。
銃撃を受けてボートは沈んでしまう。
コナンは手足を縛られているため動けず、
海の底で息ができないでいた。
ラナは何度も海面へ行き、
口移しで酸素をコナンにあげた。
しかしラナの体力も限界に・・・
その時コナンは脅威の身体能力で、
錠を引きちぎりラナを救出した。
追っ手から逃げ切ったコナンとラナ。
とある無人島に逃げていた。
インダストリアの悪行に激怒したコナン。
インダストリアを滅ぼそうと計画を立てた。
1人で乗り込むコナン。
それを追ってラナとダイスとジムシィも乗り込む。
一方レプカは忍び込んだラナを捕まえようと考える。
塔に住む人間を殺してもラナを捕まえようと・・・
そんなレプカにモンスリーが進言する。
「人間には太陽が必要です。」
「ここはくだらない鉄とプラスティックの檻です。」
レプカは怒り、モンスリーの射殺を命令した。
そして塔の居住区に水を流し込んだ。
そして、塔内に放送を流した。
「お前らは必要ない。」
「お前らの生き残る道はラナを引き渡すこと。」
ラナは言う。
「みんなの命を保証するなら、そこに行きます。」
そしてラナはレプカの前に行く。
しかしレプカは住人を殺した・・・
ようやくコナンはダイスとジムシィと合流した。
そして、地下から脱出しラナのもとへ・・・
トロッコを逆さにして3人海中を歩いた。
一方ラナは捕まっていたラオと再開した。
「インダストリアを捨てるなら、
太陽エネルギーを復活させよう。」
ラナは近寄るがラオは目が見えない。
2人はテレパシーで会話した。
ラナはレプカに言った。
「おじいさんには何を言っても無駄よ。」
「おじいさんはもう何も見えない。」
ラオ入った。
「お前の心は、
いつも優しいもので満ちているんだね。」
「レプカがお前を、
酷い目に合わせているのではないか?」
ラナは言った。
「いいえ。レプカはどうすることも出来ないわ。」
そしてラナはレプカに言った。
「おじいさんは決して、
太陽エネルギーを復活させないは。」
「降伏するのはあなたたちです。」
「おじいさんはもう眠っています。」
「私が呼ばなければ、
このまま二度と目を覚ましません。」
「あなたたちは勝てません。決して。」
コナンたちが地上に出ると、
そこではモンストリーの射殺が行われていた。
コナンはモンストリーを助けた。
そしてモンストリーはコナンに協力した。
レプカはラナを高台に吊るした。
博士を目覚めさせるように要求して。
ラナは心の中で叫んだ。
『コナン。私もうダメ。』
その時聞こえたコナンの声。
塔のコントロール室を、
モンストリーの協力で制圧した。
同時に地下に閉じ込められた住人を助けた。
地下の住人が一斉に上がってきたため、
レプカの部下も身動きが取れない。
ラナを助けに行ったコナン。
レプカは1人ラナを連れて逃げようとしていた。
ラナを人質にとったレプカ。
「降伏するならラナを返す。」
そう言って飛行船に乗り込んだ。
コナンは一旦怖気づいたように見せ、
鉄の棒を飛行船に投げつけた。
飛行船のモーターに直撃して落ちる飛行船。
コナンは飛行船に乗り込みラナを助ける。
レプカの乗せた飛行船は爆発した・・・
レプカのいなくなったインダストリア。
ラナの意思でラオが、
太陽エネルギーを復活させた。
そしてダイスにラオは言った。
「私がいない間この子たちを守って欲しい。」
そしてラオは世界を回ると言い出した。
インダストリアのような国を助けるために。
そこに住む多くの人を助けるために。
「私が太陽エネルギーを研究したのは、
世界の人々の幸せを願ったため。」
「君たちはハイハーバーに行って、
待っていてもらいたい。」
「あの島には君たちが学ぶことが、
たくさんあると思う。」
「ラナを頼むよコナン君。」
そう言って1人旅立つラオ博士。
見送るラナとコナン。
(終わり)
〜〜RIKUのメインブログ〜〜
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〜〜RIKUのサブブログ〜〜
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
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【未来少年コナン(劇場版)】
【出演者】
コナン:小原乃梨子
ラナ:信澤三惠子
ブライアック・ラオ(ラナの祖父):山内雅人
ジムシィ(コナンの友人):青木和代
ダイス(インダストリア貿易局員):永井一郎
レプカ(インダストリア行政局長):家弓家正
モンスリー(インダストリア行政次長):吉田理保子
おじい:山内雅人
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【感想】
宮崎駿監督が始めて手がけた作品で知られる、
未来少年コナンシリーズ。
劇場版の監督は違えど、
基本的には宮崎ワールドです。
小さい頃見ていた作品なので、
とても懐かしい気持ちで拝見しました。
やっぱりいいですね〜
今見るとストーリーが荒いですが・・・
あの当時は2008年の世界が分からなかった。
当然ですが、夢があり核への恐怖があり、
いろんな事情を取り入れた作品なんですね♪
核への恐怖を覚えたことを思い出しました。
宮崎駿ファン。ジブリファンの方は、
一度は見るべき作品と思います。
【あらすじ】(ネタバレあり)
西暦2008年7月。
人類は絶滅の危機に直面した。
核兵器をはるかに越える超磁力兵器が、
世界の半分を一瞬にして消滅させてしまったのだ。
地球は大きな変動に襲われ、地軸は捻じ曲がり、
5大陸はことごとく引き裂かれ海に沈んでしまった。
それから20年。
コナンとおじいは残され島で2人生活していた。
周りの世界がどうなったか分からない2人。
20年前に宇宙船で逃げようとして不時着した島。
以前は何人かいたのに、今は2人だけ。
コナンは海にもぐり魚を捕る生活。
そんな時島に流れ着いた少女ラナ。
おじいはラナを看病していた。
目を覚ましたラナ。
「ここはハイハーバー?インダストリア?」
「ブライアック・ラオ博士と言う人を知りませんか?」
ラナは博士の祖父を探していた。
ラナは鳥と心を通わせる少女。
そんなラナと海岸で話をするコナン。
外の世界の話をコナンは聞いた。
そして帰りたいと願うラナ。
そんな中一台の飛行船が島に下りた。
そしてその飛行船からは、武装した人間が・・・
ラナを探していた。
「大変動に何も学ばなかったのか?」
おじいはそう言って家から武器を出した。
動揺した兵士。
コナンはそれを見逃さずに石を投げた。
兵士はとっさに発砲するが、
おじいの武器に当たってしまう。
爆発するおじいの武器。
その騒動で悲鳴をあげたラナを見つけた兵士。
ラナを連れ去り島から脱出する。
コナンは飛行船の上に乗りラナを助けようとするが、
振り落とされて海に落ちてしまった。
ラナを連れ去ったのは、
インダストリア行政局のモンスリー次長。
コナンに飛行船を壊されて、
インダストリア貿易局のダイスの船に乗る。
一方コナンとおじい。
爆発の衝撃を受けたおじい。
おじいはコナンに言った。
「コナンこの島を出ろ。」
「新しい世界を探しに行け。」
「旅立つときが来たんだ。」
「くじけるなコナン。」
それを聞いて決意するコナン。
ラナを探して、この島に帰ってくると・・・
いかだを造って島を出たコナン。
ようやく島を見つけた。
島には誰もいない様子。
果物を採って食べたコナン。
いかだに戻るといかだは壊されていた。
人の気配に気づいたコナン。
突然苦しんで死んだマネをする。
コナンに近づいてきたのはジムシィ。
同じ年頃の男の子。
2人は口喧嘩を始めた後に身体能力を競った。
同じように島暮らしをしていたジムシィ。
コナンと同じ身体能力の持ち主。
お互いを認め合った2人は意気投合した。
そしてコナンにジムシィは着いていくことに・・・
そして2人が乗り込んだ船は、ダイスの船。
船に乗ってインダストリアに行こうと考えた。
しかしジムシィはご飯の匂いで調理場へ・・・
そこにあった酒を飲んでしまい酔っぱらう。
見つかってしまった2人はダイスに捕まった。
そして船員として働く羽目になってしまった。
ラナの祖父は太陽エネルギーの第一人者。
その力を使いインダストリアの復興を考えていた。
ダイスはラナから情報を聞き出す役目。
そんな中でラナは船から逃げ出したのだ。
インダストリアに着いた船。
ダイスは最高委員会に処罰を下された。
インダストリアは局長のレプカが仕切っていた。
力ずくでラナから情報を得ようと考えた。
ラナに与えられた期限は1日。
ラナはそれ以外に、
コナンが島に来ていることを知った。
行政局はコナンを捕まえるために、
ダイスの船に乗り込んだ。
感付いたコナン。
行政局の兵士から逃げラナの元へ・・・
幽閉されている塔からラナを助けたコナン。
しかし、コナンは追われてしまう。
逃げるコナンは塔内の倉庫に迷い込む。
そこにあったのは、世界を滅ぼした飛行機。
とても大きな毒蛾のような飛行機だった。
レプカは太陽エネルギーを使って、
その飛行機を動かそうとしていたのだ。
取り囲まれたコナン。
レプカはガス銃でコナンとラナを眠らせた。
目が覚めたコナン。
手足を縛られ反抗できない。
コナンに暴行を加えない代わりに、
情報を聞き出そうとするレプカ。
ラナは言った。
「あなたには協力しない。」
その時コナンは手足を縛られた状態で、
レプカに襲い掛かった。
レプカは痛手を負って医務室に・・・
変わりにモンスリーがコナンを捕まえた。
ダイスは、レプカや最高委員会に不満を持っていた。
どうせ太陽エネルギーを得たらお払い箱だと・・・
そしてラナ救出とハイハーバーへ帰還を計画した。
ダイスに船員は協力した。
インダストリアの塔に乗り込んだダイス。
ラナを助けて逃げる。
「コナンも助けて。」
と言うラナの言葉を尻目に、
コナン1人牢獄に残してラナを乗せた船は出港した。
逃げたダイスとラナを見ていたコナン。
牢獄で死んだフリをして逃げ出した。
そしてダイスの船を追う、
モンストリーの飛行船に忍び込んだ。
モンストリーの飛行船が、
ダイスの船に追いついたころ、
コナンは飛行船から海へ飛び込んだ。
しかし手足が縛られたコナン船には追いつけない。
ダイスはレプカ対策を考えた。
船の船首に縛りつけ、攻撃させないようと・・・
「撃ったらラナも死ぬぞ。」
と言う作戦であった。
しかし・・・撃ってくるレプカ。
威嚇射撃であったが、ダイスの予定はくるった。
180度旋回して逃げることにした。
船首に巻きつけられたラナ。
「コナンが呼んでいる。」
追いつけなかったコナン。
その方角に船は戻っていたのである。
船にへばりつくコナン。
ラナは縛られた縄を歯で切り、
脱出ボートに乗ってコナンを助けた。
そこに追いついたレプカ。
ダイスを尻目に逃げるコナンとラナ。
追いかけるレプカの船。
銃撃を受けてボートは沈んでしまう。
コナンは手足を縛られているため動けず、
海の底で息ができないでいた。
ラナは何度も海面へ行き、
口移しで酸素をコナンにあげた。
しかしラナの体力も限界に・・・
その時コナンは脅威の身体能力で、
錠を引きちぎりラナを救出した。
追っ手から逃げ切ったコナンとラナ。
とある無人島に逃げていた。
インダストリアの悪行に激怒したコナン。
インダストリアを滅ぼそうと計画を立てた。
1人で乗り込むコナン。
それを追ってラナとダイスとジムシィも乗り込む。
一方レプカは忍び込んだラナを捕まえようと考える。
塔に住む人間を殺してもラナを捕まえようと・・・
そんなレプカにモンスリーが進言する。
「人間には太陽が必要です。」
「ここはくだらない鉄とプラスティックの檻です。」
レプカは怒り、モンスリーの射殺を命令した。
そして塔の居住区に水を流し込んだ。
そして、塔内に放送を流した。
「お前らは必要ない。」
「お前らの生き残る道はラナを引き渡すこと。」
ラナは言う。
「みんなの命を保証するなら、そこに行きます。」
そしてラナはレプカの前に行く。
しかしレプカは住人を殺した・・・
ようやくコナンはダイスとジムシィと合流した。
そして、地下から脱出しラナのもとへ・・・
トロッコを逆さにして3人海中を歩いた。
一方ラナは捕まっていたラオと再開した。
「インダストリアを捨てるなら、
太陽エネルギーを復活させよう。」
ラナは近寄るがラオは目が見えない。
2人はテレパシーで会話した。
ラナはレプカに言った。
「おじいさんには何を言っても無駄よ。」
「おじいさんはもう何も見えない。」
ラオ入った。
「お前の心は、
いつも優しいもので満ちているんだね。」
「レプカがお前を、
酷い目に合わせているのではないか?」
ラナは言った。
「いいえ。レプカはどうすることも出来ないわ。」
そしてラナはレプカに言った。
「おじいさんは決して、
太陽エネルギーを復活させないは。」
「降伏するのはあなたたちです。」
「おじいさんはもう眠っています。」
「私が呼ばなければ、
このまま二度と目を覚ましません。」
「あなたたちは勝てません。決して。」
コナンたちが地上に出ると、
そこではモンストリーの射殺が行われていた。
コナンはモンストリーを助けた。
そしてモンストリーはコナンに協力した。
レプカはラナを高台に吊るした。
博士を目覚めさせるように要求して。
ラナは心の中で叫んだ。
『コナン。私もうダメ。』
その時聞こえたコナンの声。
塔のコントロール室を、
モンストリーの協力で制圧した。
同時に地下に閉じ込められた住人を助けた。
地下の住人が一斉に上がってきたため、
レプカの部下も身動きが取れない。
ラナを助けに行ったコナン。
レプカは1人ラナを連れて逃げようとしていた。
ラナを人質にとったレプカ。
「降伏するならラナを返す。」
そう言って飛行船に乗り込んだ。
コナンは一旦怖気づいたように見せ、
鉄の棒を飛行船に投げつけた。
飛行船のモーターに直撃して落ちる飛行船。
コナンは飛行船に乗り込みラナを助ける。
レプカの乗せた飛行船は爆発した・・・
レプカのいなくなったインダストリア。
ラナの意思でラオが、
太陽エネルギーを復活させた。
そしてダイスにラオは言った。
「私がいない間この子たちを守って欲しい。」
そしてラオは世界を回ると言い出した。
インダストリアのような国を助けるために。
そこに住む多くの人を助けるために。
「私が太陽エネルギーを研究したのは、
世界の人々の幸せを願ったため。」
「君たちはハイハーバーに行って、
待っていてもらいたい。」
「あの島には君たちが学ぶことが、
たくさんあると思う。」
「ラナを頼むよコナン君。」
そう言って1人旅立つラオ博士。
見送るラナとコナン。
(終わり)
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2015年04月09日
【まほろ駅前多田便利軒】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【まほろ駅前多田便利軒】
【出演者】
多田啓介:瑛太
行天春彦:松田龍平
ルル:片岡礼子
ハイシー:鈴木杏
三峯凪子(行天の元妻):本上まなみ
山下:柄本佑
由良(小学生):横山幸汰
シンちゃん(ルルの彼氏):松尾スズキ
星:高良健吾
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【感想】
実力派若手?俳優2人のタッグ。
本当にうまいです。
役柄にあってる。
2人の掛け合いが最高に面白い作品です。
独特の世界観もそれを際立たせてます。
見ていて思ったのが、
「探偵はBarにいる」
と何か似た雰囲気を感じました。
松田くんの雰囲気なんですかね〜?
なんか松田くんの演技って、
引き込まれてしまいます。
「まほろ駅前狂騒曲」
も見てみたいと思わせる作品でした。
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜冒頭のナレーション(英田)〜
「まほろ」は
東京都から神奈川県を突き出るようにある町だ。
都会ではないけど田舎ともいえない。
海から遠いが山間部ではない。
なぜか天気予報が大抵外れる。
この町には、人も物も流行も最後に流れ着く。
「まほろ」で生まれた人は、
「まほろ」から出て行かない。
まれに「まほろ」を出た人も、
いずれ「まほろ」に舞い戻る。
ゆりかごから墓場まで、ここで一生を過ごす。
今俺はまほろ駅前で便利屋をやっている。
けっこう真面目に・・・
まほろ駅から走って1分。
歩いて3分。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
期限を決めて犬を預かる便利屋多田。
震えるチワワを見て、動物病院へ電話する多田。
次の仕事は、バスの監視。
間引き運転していると言う依頼者。
「総本数は時刻表の通りです。」
そう言って仕事を終える多田。
車に戻るとチワワがいない・・・
探していると、チワワを抱いた行天がいた。
行天は中学校の同級生。
「タバコちょうだい。」
「これ多田の犬?」
「似合わないね〜」
「ああ。俺が誰だかわからない?」
多田は答えた。
「覚えてる。行天。」
中学校の美術の時間。
多田が謝って手を怪我させた相手だ。
多田は言う。
「バスもうないぞ。」
行天は言った。
「あんたの犬抱いてたから終バス見送った。」
多田は駅まで行天を送ることにした。
車内で行天は言う。
「今晩泊めてくれ。」
「こういう寒い日は小指が痛むんだ・・・」
一旦は泊めることを、断った多田。
しかし思い直して泊めることにした。
次の日、犬を返しに行く多田。
もちろん行天も一緒だった。
依頼主の家に着くが、誰もいない。
家の中をみて夜逃げしたことを知る。
中学時代とは違い良くしゃべる行天。
多田の生活について執拗に干渉する。
自分が離婚したことを伝える多田。
行天も離婚して、子供もいた。
近所の人に聞いて引越し先を知った多田。
引越し先に向かう。
この先どうするか迷う多田。
行天は1人でアパートへ向かう。
先生を名乗って訪問した。
そして娘をアパートの前まで連れてくる。
子供に対して、現実を教える行天。
多田は言う。
「飼っていたのはお母さんじゃないだろ。」
「キミがどうしたいか聞きたい。」
少女は優しい飼い主を探してと言う。
「チワワはひとまず決着。」
「次はお前だ。」
多田が言うが、行天は
「よし帰ろう。」
「じゃあ俺のことは捨てちゃうの?」
『年明け早々、行天とチワワが同居人となった』
数日後、家には大量の悪戯電話が・・・
原因は行天。
町中に「チワワ」譲りますの張り紙を貼っていた。
そのチラシをみて現れるルル。
チワワを譲るのを断る多田。
ルルはついでに部屋の戸の修理依頼をする。
修理しているとき、現れるルルの彼氏。
勘違いした彼氏は多田に襲い掛かる。
助ける行天。
あることに気付いていた行天は、
ルルの彼氏を押さえつけて言った。
「この男と別れるなら、チワワを譲る。」
「この男の目的はこれだろ。」
そう言って、部屋にあった白い粉を出す。
『それにしても行天。』
『俺たちの共同生活はいつまで続くんだ。』
〜そして半年後の6月〜
依頼は、塾が終わる時間に子供を迎えに行く仕事。
子供の名前は由良。
家では優等生の由良。
しかし迎えに行くと、逃げるし口も悪い由良。
「子供の前でタバコやめようとか、
そういう気遣いないわけ。」
多田は煙を吐きつけ言う。
「ないね。」
「美しい肺を煙で汚してしまえ。」
「それが生きるということだ。」
ある日多田は聞く。
「自分のガキにあったこと無いって言ったな?」
行天は答える。
「うん。種付けしただけだよ。」
そして話は、子供が見ているフランダースの犬に。
「親がいないって、何て素晴らしんだろうって。」
行天が言う言葉に、多田は聞き返す。
「ルーベンスの絵の前で死ぬ羽目になってもか?」
行天は答えた。
「あれはハッピーエンドでしょ。」
それを聞いて怒る多田。
「ふざけんなよ。」
「どうして子供が死んでハッピーエンドなんだよ。」
「お前も由良の母親もいい加減にしろよ。」
「子供には親の愛情が必要なんだよ。」
冷静に答える行天。
「でも、親の愛情なくて育つ子もいるよ。」
そんな毎日が続いたある日。
車が壊れてバスに乗った多田が見たのは、
バスに乗る由良が座席の下に白い粉を貼り付ける姿。
行天も由良の家で白い粉を見つけていた。
由良を問い詰める多田。
そのとき多田の車が襲われる。
「なんじゃこりゃ〜」
おびえた由良は多田の質問に答えた。
「公園で若い男とあった。」
「バスの座席に毎日砂糖を張るだけ。」
「50個と5000円渡された。」
そして多田と行天は黒幕を探す。
ルルの彼氏だった男を捜して、
その若い男の情報を入手した。
その若い男は多田が持っている、
白い粉を取り戻したい。
多田はそれを利用して言う。
弁当屋で海苔弁18個と鮭弁13個買えと・・・
弁当屋の近くで見張る多田と行天。
弁当を買いに来たのは、小学生の女の子2人。
結局若い男とは会えなかった。
その夜は由良を迎えに行く仕事の最期。
由良は2人に言った。
「フランダースの犬について考えてた。」
「親が最初からいないのと、
親に無視し続けられるのどっちがましか。」
多田は聞く。
「あのアニメは、ハッピーエンドだと思うか?」
由良は答える。
「思わないよ。だって死んじゃうから。」
多田も言う。
「俺も思わない。」
「死んだら全部終わりだからな〜。」
由良は聞く。
「生きていればやり直せるって言いたいの?」
多田は答えた。
「やり直せることはほとんど無い。」
「いくら期待しても、
お前の親がお前の望むかたちで、
愛してくれることはないと思う。」
「だけど誰かを愛することは出来る。」
「自分に与えられなかったものを、
お前は誰かに与えることが出来るんだ。」
「生きていれば、いつでも。」
『由良お前にはああ言ったけど、
俺はまだダメなんだ。』
『誰にも、何も与えることが出来ない・・・』
数日後。
多田は、バスの間引きを調べる仕事。
行天は犬のハナちゃんを見に来た、
元飼い主を連れてルルの家にいた。
多田は行天の実家を探す女性を見つけた。
そして声をかけた。
その女性と一緒にいる1人の少女。
それは元妻と子供であった。
元妻の用件は、
「もうお金を送らなくても良い。」
しかも、子供は人工授精でできた子。
元妻は同性愛者。
行天は事情を知った上で協力したのだ。
そして条件どおりに離婚した。
ある日行天の親から連絡が来ます。
子供を引き取りたいという内容でした。
行天は任せろといったきり連絡が取れない。
心配して行天の実家に来たのでした。
もうひとつの用件は、
「恐ろしいところに行かないで。」
それを聞いて多田は行天の元妻と分かれます。
一方行天は・・・
ルルの共同生活者ハイシーと買出し。
そこにハイシーのストーカー山下が・・・
助けようとする行天。
ハイシーの彼氏の真似をして、
山下をおびき寄せた・・・
そして山下をボコボコにした。
駅までハイシーを送った行天。
「しばらくまほろを離れてなさい。」
とハイシーを電車に乗せるのだった。
家に帰った多田。
そこには探していた若い男星。
星は言った。
「山下というおかしなやつがいる。」
「そいつが行天を追っている。」
「騒ぎが大きくなったら、消えてもらう。」
「山下とお前の相方に。」
多田は行天を探しに走った。
行天は包丁を持った山下に追われていた。
トイレに隠れた行天は見つかっていまう。
そして腹部を刺された。
倒れている行天を見つける多田。
〜それから3ヶ月過ぎ 10月〜
「おい。腹から煙出てるぞ。」
病院の屋上でタバコを吸う行天。
行天は多田に言う。
「帰っていいの?」
多田は、
「他に行くところないだろ。」
「行くぞ。仕事だ。」
そうしてゴミ置き場で働く2人。
そこに警察が現れる。
「山下のことで少し聞きたい。」
2人をつけていた警察。
「多田さんお子さんを亡くしてますよね?」
「山下は血のつながりの無い、
母親と2人暮らしてたんです。」
「どんな気持ちで捜索願出したんですかね?」
話を聞き流して帰った2人。
行天は多田に聞く。
「山下くん生きてるかな?」
「生きていたらお母さんとやり直せるかな?」
多田は怒った。
「ふざけるな。」
「お前を刺した相手を心配して。」
「お前は何も持ってないように振舞ってる。」
「でもお前は全て持っている。」
「心配する人も。血の繋がった子供も。」
行天は言った。
「そうかもしれないね。」
「俺も知りたいんだ。」
「人はどこまでやり直せるのか・・・」
そう言って家を出る行天。
追いかけた多田は、自分の過去を話す。
「俺子供がいた。」
「結婚してしばらくして、友達に聞いた。」
「彼女が浮気していると。」
「その直後に妊娠が分かった。」
「妻はあなたの子だと言った。」
「ふざけるなよと思ったが信じた。」
「悔しいけど、彼女と一緒にいることを選んだ。」
「生まれてくる子に責任はないと。」
「次第に彼女への憎しみが消えた。」
「生まれたときは本当に嬉しかった。」
「でも産後直後の彼女は言った。」
「DNA鑑定しようと。」
「頭が真っ白になった。」
「俺は生まれた子をただ愛してたんだ。」
「このままが良いと願ったよ。」
「でも・・・突然死んだ。」
「気づいたときはもう冷たかった。」
「そらから半年で別れた。」
それを来た行天は言う。
「何度も言われたと思うけど、俺も言うよ。」
「あんたは悪くない。」
「由良に言ったじゃないか。」
「生きていればチャンスはあるって。」
多田は言った。
「俺だって、許されたい。」
「彼女を許したい。忘れたい。」
「でも無理だ。」
「行天。朝になったら出て行ってくれないか?」
翌朝多田が起きると行天の姿はなかった。
〜それから2ヶ月後 12月〜
1人たたずむ多田のもとに警察が・・・
「山下見つかったんですよ。」
「生きていました。小指なかったけど。」
「多田さん。知っていること言えよ。」
「便利屋やって感謝されて。」
「人を助けても、自分を救うことは出来ないよ。」
「山下の母親泣いて喜んでたよ。」
「血の繋がりもないのに・・・」
そして年が明けた。
多田は年明け早々仕事をしていた。
バスの間引き調査。
その帰り・・・
犬の泣き声がして、バス停に行くと、
そこには行天が座っていた。
「バスもうないぞ。」
行天は答えた。
「うん。知ってる。」
「帰るぞ行天。」
「多田便利軒は只今アルバイト募集中です。」
(おわり)
〜〜 関 連 商 品 〜〜
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【まほろ駅前多田便利軒】
【出演者】
多田啓介:瑛太
行天春彦:松田龍平
ルル:片岡礼子
ハイシー:鈴木杏
三峯凪子(行天の元妻):本上まなみ
山下:柄本佑
由良(小学生):横山幸汰
シンちゃん(ルルの彼氏):松尾スズキ
星:高良健吾
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
実力派若手?俳優2人のタッグ。
本当にうまいです。
役柄にあってる。
2人の掛け合いが最高に面白い作品です。
独特の世界観もそれを際立たせてます。
見ていて思ったのが、
「探偵はBarにいる」
と何か似た雰囲気を感じました。
松田くんの雰囲気なんですかね〜?
なんか松田くんの演技って、
引き込まれてしまいます。
「まほろ駅前狂騒曲」
も見てみたいと思わせる作品でした。
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜冒頭のナレーション(英田)〜
「まほろ」は
東京都から神奈川県を突き出るようにある町だ。
都会ではないけど田舎ともいえない。
海から遠いが山間部ではない。
なぜか天気予報が大抵外れる。
この町には、人も物も流行も最後に流れ着く。
「まほろ」で生まれた人は、
「まほろ」から出て行かない。
まれに「まほろ」を出た人も、
いずれ「まほろ」に舞い戻る。
ゆりかごから墓場まで、ここで一生を過ごす。
今俺はまほろ駅前で便利屋をやっている。
けっこう真面目に・・・
まほろ駅から走って1分。
歩いて3分。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
期限を決めて犬を預かる便利屋多田。
震えるチワワを見て、動物病院へ電話する多田。
次の仕事は、バスの監視。
間引き運転していると言う依頼者。
「総本数は時刻表の通りです。」
そう言って仕事を終える多田。
車に戻るとチワワがいない・・・
探していると、チワワを抱いた行天がいた。
行天は中学校の同級生。
「タバコちょうだい。」
「これ多田の犬?」
「似合わないね〜」
「ああ。俺が誰だかわからない?」
多田は答えた。
「覚えてる。行天。」
中学校の美術の時間。
多田が謝って手を怪我させた相手だ。
多田は言う。
「バスもうないぞ。」
行天は言った。
「あんたの犬抱いてたから終バス見送った。」
多田は駅まで行天を送ることにした。
車内で行天は言う。
「今晩泊めてくれ。」
「こういう寒い日は小指が痛むんだ・・・」
一旦は泊めることを、断った多田。
しかし思い直して泊めることにした。
次の日、犬を返しに行く多田。
もちろん行天も一緒だった。
依頼主の家に着くが、誰もいない。
家の中をみて夜逃げしたことを知る。
中学時代とは違い良くしゃべる行天。
多田の生活について執拗に干渉する。
自分が離婚したことを伝える多田。
行天も離婚して、子供もいた。
近所の人に聞いて引越し先を知った多田。
引越し先に向かう。
この先どうするか迷う多田。
行天は1人でアパートへ向かう。
先生を名乗って訪問した。
そして娘をアパートの前まで連れてくる。
子供に対して、現実を教える行天。
多田は言う。
「飼っていたのはお母さんじゃないだろ。」
「キミがどうしたいか聞きたい。」
少女は優しい飼い主を探してと言う。
「チワワはひとまず決着。」
「次はお前だ。」
多田が言うが、行天は
「よし帰ろう。」
「じゃあ俺のことは捨てちゃうの?」
『年明け早々、行天とチワワが同居人となった』
数日後、家には大量の悪戯電話が・・・
原因は行天。
町中に「チワワ」譲りますの張り紙を貼っていた。
そのチラシをみて現れるルル。
チワワを譲るのを断る多田。
ルルはついでに部屋の戸の修理依頼をする。
修理しているとき、現れるルルの彼氏。
勘違いした彼氏は多田に襲い掛かる。
助ける行天。
あることに気付いていた行天は、
ルルの彼氏を押さえつけて言った。
「この男と別れるなら、チワワを譲る。」
「この男の目的はこれだろ。」
そう言って、部屋にあった白い粉を出す。
『それにしても行天。』
『俺たちの共同生活はいつまで続くんだ。』
〜そして半年後の6月〜
依頼は、塾が終わる時間に子供を迎えに行く仕事。
子供の名前は由良。
家では優等生の由良。
しかし迎えに行くと、逃げるし口も悪い由良。
「子供の前でタバコやめようとか、
そういう気遣いないわけ。」
多田は煙を吐きつけ言う。
「ないね。」
「美しい肺を煙で汚してしまえ。」
「それが生きるということだ。」
ある日多田は聞く。
「自分のガキにあったこと無いって言ったな?」
行天は答える。
「うん。種付けしただけだよ。」
そして話は、子供が見ているフランダースの犬に。
「親がいないって、何て素晴らしんだろうって。」
行天が言う言葉に、多田は聞き返す。
「ルーベンスの絵の前で死ぬ羽目になってもか?」
行天は答えた。
「あれはハッピーエンドでしょ。」
それを聞いて怒る多田。
「ふざけんなよ。」
「どうして子供が死んでハッピーエンドなんだよ。」
「お前も由良の母親もいい加減にしろよ。」
「子供には親の愛情が必要なんだよ。」
冷静に答える行天。
「でも、親の愛情なくて育つ子もいるよ。」
そんな毎日が続いたある日。
車が壊れてバスに乗った多田が見たのは、
バスに乗る由良が座席の下に白い粉を貼り付ける姿。
行天も由良の家で白い粉を見つけていた。
由良を問い詰める多田。
そのとき多田の車が襲われる。
「なんじゃこりゃ〜」
おびえた由良は多田の質問に答えた。
「公園で若い男とあった。」
「バスの座席に毎日砂糖を張るだけ。」
「50個と5000円渡された。」
そして多田と行天は黒幕を探す。
ルルの彼氏だった男を捜して、
その若い男の情報を入手した。
その若い男は多田が持っている、
白い粉を取り戻したい。
多田はそれを利用して言う。
弁当屋で海苔弁18個と鮭弁13個買えと・・・
弁当屋の近くで見張る多田と行天。
弁当を買いに来たのは、小学生の女の子2人。
結局若い男とは会えなかった。
その夜は由良を迎えに行く仕事の最期。
由良は2人に言った。
「フランダースの犬について考えてた。」
「親が最初からいないのと、
親に無視し続けられるのどっちがましか。」
多田は聞く。
「あのアニメは、ハッピーエンドだと思うか?」
由良は答える。
「思わないよ。だって死んじゃうから。」
多田も言う。
「俺も思わない。」
「死んだら全部終わりだからな〜。」
由良は聞く。
「生きていればやり直せるって言いたいの?」
多田は答えた。
「やり直せることはほとんど無い。」
「いくら期待しても、
お前の親がお前の望むかたちで、
愛してくれることはないと思う。」
「だけど誰かを愛することは出来る。」
「自分に与えられなかったものを、
お前は誰かに与えることが出来るんだ。」
「生きていれば、いつでも。」
『由良お前にはああ言ったけど、
俺はまだダメなんだ。』
『誰にも、何も与えることが出来ない・・・』
数日後。
多田は、バスの間引きを調べる仕事。
行天は犬のハナちゃんを見に来た、
元飼い主を連れてルルの家にいた。
多田は行天の実家を探す女性を見つけた。
そして声をかけた。
その女性と一緒にいる1人の少女。
それは元妻と子供であった。
元妻の用件は、
「もうお金を送らなくても良い。」
しかも、子供は人工授精でできた子。
元妻は同性愛者。
行天は事情を知った上で協力したのだ。
そして条件どおりに離婚した。
ある日行天の親から連絡が来ます。
子供を引き取りたいという内容でした。
行天は任せろといったきり連絡が取れない。
心配して行天の実家に来たのでした。
もうひとつの用件は、
「恐ろしいところに行かないで。」
それを聞いて多田は行天の元妻と分かれます。
一方行天は・・・
ルルの共同生活者ハイシーと買出し。
そこにハイシーのストーカー山下が・・・
助けようとする行天。
ハイシーの彼氏の真似をして、
山下をおびき寄せた・・・
そして山下をボコボコにした。
駅までハイシーを送った行天。
「しばらくまほろを離れてなさい。」
とハイシーを電車に乗せるのだった。
家に帰った多田。
そこには探していた若い男星。
星は言った。
「山下というおかしなやつがいる。」
「そいつが行天を追っている。」
「騒ぎが大きくなったら、消えてもらう。」
「山下とお前の相方に。」
多田は行天を探しに走った。
行天は包丁を持った山下に追われていた。
トイレに隠れた行天は見つかっていまう。
そして腹部を刺された。
倒れている行天を見つける多田。
〜それから3ヶ月過ぎ 10月〜
「おい。腹から煙出てるぞ。」
病院の屋上でタバコを吸う行天。
行天は多田に言う。
「帰っていいの?」
多田は、
「他に行くところないだろ。」
「行くぞ。仕事だ。」
そうしてゴミ置き場で働く2人。
そこに警察が現れる。
「山下のことで少し聞きたい。」
2人をつけていた警察。
「多田さんお子さんを亡くしてますよね?」
「山下は血のつながりの無い、
母親と2人暮らしてたんです。」
「どんな気持ちで捜索願出したんですかね?」
話を聞き流して帰った2人。
行天は多田に聞く。
「山下くん生きてるかな?」
「生きていたらお母さんとやり直せるかな?」
多田は怒った。
「ふざけるな。」
「お前を刺した相手を心配して。」
「お前は何も持ってないように振舞ってる。」
「でもお前は全て持っている。」
「心配する人も。血の繋がった子供も。」
行天は言った。
「そうかもしれないね。」
「俺も知りたいんだ。」
「人はどこまでやり直せるのか・・・」
そう言って家を出る行天。
追いかけた多田は、自分の過去を話す。
「俺子供がいた。」
「結婚してしばらくして、友達に聞いた。」
「彼女が浮気していると。」
「その直後に妊娠が分かった。」
「妻はあなたの子だと言った。」
「ふざけるなよと思ったが信じた。」
「悔しいけど、彼女と一緒にいることを選んだ。」
「生まれてくる子に責任はないと。」
「次第に彼女への憎しみが消えた。」
「生まれたときは本当に嬉しかった。」
「でも産後直後の彼女は言った。」
「DNA鑑定しようと。」
「頭が真っ白になった。」
「俺は生まれた子をただ愛してたんだ。」
「このままが良いと願ったよ。」
「でも・・・突然死んだ。」
「気づいたときはもう冷たかった。」
「そらから半年で別れた。」
それを来た行天は言う。
「何度も言われたと思うけど、俺も言うよ。」
「あんたは悪くない。」
「由良に言ったじゃないか。」
「生きていればチャンスはあるって。」
多田は言った。
「俺だって、許されたい。」
「彼女を許したい。忘れたい。」
「でも無理だ。」
「行天。朝になったら出て行ってくれないか?」
翌朝多田が起きると行天の姿はなかった。
〜それから2ヶ月後 12月〜
1人たたずむ多田のもとに警察が・・・
「山下見つかったんですよ。」
「生きていました。小指なかったけど。」
「多田さん。知っていること言えよ。」
「便利屋やって感謝されて。」
「人を助けても、自分を救うことは出来ないよ。」
「山下の母親泣いて喜んでたよ。」
「血の繋がりもないのに・・・」
そして年が明けた。
多田は年明け早々仕事をしていた。
バスの間引き調査。
その帰り・・・
犬の泣き声がして、バス停に行くと、
そこには行天が座っていた。
「バスもうないぞ。」
行天は答えた。
「うん。知ってる。」
「帰るぞ行天。」
「多田便利軒は只今アルバイト募集中です。」
(おわり)
〜〜 関 連 商 品 〜〜
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・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
・☆馬の気持ち☆
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2015年04月08日
【めがね】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【めがね】
【出演者】
タエコ:小林聡美
ハルナ:市川実日子
ヨモギ:加瀬亮
ユージ:光石研
サクラ:もたいまさこ
森下(マリンパレスの店員):薬師丸ひろ子
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【感想】
静か・・・
とても静か・・・
自分のちっぽけさを知ります。
これが本当の幸せですかね・・・
複雑で過酷な現代で・・・
逃げるわけではなく、ひたすら自分と向き合う。
私は、夏休みの終わり・・・
遊びに来る叔父さんが帰った後のむなしさ・・・
そして来る前のワクワク感。
なんかそんな昔を思い出しました。
何かの終わりって寂しくて、
でもそれがあるから、次がある。
そんな映画ですね。
以前紹介した、
「ペタルダンス」
その中で、
「サヨウナラバ」
という言葉が出てきたのを思い出しました。
ほのぼのいい映画でした・・・
【あらすじ】(ネタバレあり)
南の浜辺にプロペラ機で降り立ったタエコ。
予約した宿で待ち構えていたのは、
宿の店主ユージ。
「このあたりは携帯は繋がりません。」
「春先のお客さんは3年ぶりです。」
「迷わずに来たお客さんも、3年ぶりです。」
「才能ありますよ。ここにいる才能。」
翌朝。
「おはようございます。」
客室に入り、タエコを起こすサクラ。
浜辺でメルシー体操をする町民。
朝ごはん。
食卓は、タエコとユージとサクラ。
タエコはユージに聞いた。
「今日は観光しようと思うんですが。」
「何か観光する場所ありますか?」
ユージは言った。
「観光する場所なんてありませんよ。」
タエコは驚き聞く。
「じゃあみんな何するんですか?」
ユージは答える。
「たそがれる・・・」
しばらく海辺を歩いたタエコ。
そしてサクラが営む海辺の店へ・・・
「氷ありますよ。」
タエコは、
「氷苦手なのでつめたい飲み物とか・・・」
そこにいた客のハルナ。
「ここには氷しかないよ。」
その日の晩御飯。
ユージとサクラとハルナがいた。
「たそがれるの得意じゃない。」
と言うタエコにハルナは言う。
「この時期にここに来る人は、
たそがれるのが得意な人ですから。」
「たそがれる以外に何しに来たんですか?」
困ったタエコは・・・
「いろいろ・・・」
そして2日目の朝。
またサクラが起こしに来た。
「おはようございます。」
タエコは言う。
「ここでは毎日起こされるのですか?」
限界を感じたタエコ。
島でもう一件の宿に泊まると言い出した。
しかしユージは
「あそこは、たそがれるには・・・」
タエコは
「私たそがれに来たわけじゃないので。」
そう言って宿を後にした。
タエコを送るのはハルナ。
タエコは聞く。
ユージとサクラの関係を・・・
ハルナは言う。
「もの凄い関係。」
「サクラさんは春になるとここに来ます。」
「それより地図見てください。」
ユージからもらった地図を見るタエコ。
ほぼ一本線の地図。
コメントが・・・
『なんとなく不安になってきて。
2分走ったら、そこを右へです。』
それだけでたどり着いた宿。
「マリンパレス」
そこで見た風景。
みんなで農作業する客。
そしてそれを食べるという。
それを聞いたタエコは、
もといた宿に戻ろうとする。
重たいキャリーバックを持って歩く。
途中くじけそうになったとき・・・
サクラが自転車で迎えに来た。
タエコはキャリーバックを捨てて、
自転車に乗せてもらった。
3日目の朝。
サクラは起こしに来なかった。
そして朝の体操を遠くから見て少し踊った。
朝ごはん。
タエコとユージとサクラとハルナ。
ハルナはタエコに言う。
「メルシー体操一緒にやりませんか?」
それに返してタエコは、
「客でもないのに、
何でいつもご飯を食べているんですか?」
ハルナは、
「昨日見ました。
サクラさんの後ろに乗せてもらってましたね。」
かみ合わない会話。
ハルナは聞いた。
「どうしてタエコさんはここに来たんですか?」
タエコは答えた。
「携帯電話が繋がらない場所に来たかった。」
ハルナは
「また遅刻だ。」
とだけ言って、その場を立ち去る。
ユージは教えてくれた。
ハルナが高校で生物の先生をしていると。
その日タエコは浜辺でたそがれた・・・
そこにヨモギがやってきた。
「先生。探しました。」
「ここで飲むビール最高ですね。」
タエコは聞いた。
「空港からここまで相当迷ったでしょ。」
ヨモギは言った。
「全然。」
そして・・・
5人でビールを飲みながら海老を食べる。
その後、
タエコとヨモギは海辺でたそがれた・・・
「先生。ここで飲むビールは最高ですが、
たそがれるのも最高です。」
タエコはユージに聞きに行く。
「たそがれるのってコツあるんですか?」
ユージは答える。
「昔のことを懐かしく思ったり。」
「誰かのことをじっくり想ったり。」
タエコは聞いた。
「ユージさんも想ったりするんですか?」
ユージは言う。
「私はただじっと待つだけですから。」
「過ぎてゆくのを。」
「でも・・・」
「あの時、あのカキ氷に出会ってなかったら。」
「ここにはいなかった気がします。」
「食べてみるといいですよ。」
「サクラさんのカキ氷。」
そう言われたタエコ。
ヨモギと一緒にカキ氷を食べることに・・・
海を見ながら食べたカキ氷。
そこにハルナが来る。
「学校はいいんですか?」
ハルナは答えた。
「休憩。」
「一生懸命頑張っても、休憩は必要でしょ。」
ハルナにもカキ氷を出すサクラ。
そこにユージが来る。
「ずるい。」
ユージの分と自分の分のカキ氷をつくるサクラ。
そして5人。
並んでカキ氷を食べる・・・
ヨモギは言った。
「人生で一番のカキ氷でした・・・」
タエコはサクラに
「おいくらですか?」
サクラは言った。
「さっき来ていた氷屋には氷を頂きました。」
タエコは聞く。
「じゃあさっき来た女の子は?」
ポケットから折り紙を出すサクラ。
それを見たヨモギは、
「ハルナさんは何を?」
「私とユージさんはマンドリン。」
そう言ってマンドリンを弾くユージとハルナ。
夕方。
サクラは宿で小豆を煮ていた。
「大切のなのは焦らないこと。」
「焦らなければ、そのうちきっと・・・」
ある日海辺で編み物をするタエコ。
ハルナはタエコの側に座り、タエコに聞く。
「タエコさんは何者ですか?」
「いつまでここに?」
タエコは答えた。
「飽きるまでずっと・・・」
ハルナは言う。
「早く飽きてください。」
「何編んでるんですか?」
タエコは答えた
「分からない・・・」
あくる朝。
メルシー体操をするタエコとヨモギ。
その日、ハルナにタエコは聞いた。
「サクラさんって普段何してるんですか?」
ハルナは言った。
「分かったとして、だからってどうなんでしょう。」
「サクラさんの自転車の後ろ乗ったくせに。」
そこに現れたヨモギ。
「サクラさんの自転車の後ろ乗ったんですか?」
「僕も乗りたい。」
ある日5人は海辺でビールを飲んだ。
ヨモギが突然。
「先生。」
「旅は思いつきで始まりますが、
永遠には続きませんよ・・・」
「先生」
「僕はそろそろ帰ります。」
そう言ってドイツ語で何か話す。
(このドイツ語は最後に書く「めがね」の和訳)
それから数日後。
サクラさん紙袋を渡し、
「カキ氷のお返しです。」
そう言ったタエコ。
中身は毛糸で出来た何か・・・
それを見たハルナは
「もうすぐ夏だって言うのに・・・」
更に数日たった朝。
食卓にはユージとタエコだけ。
「サクラさんは?」
そう聞いて、浜辺の店へ走る。
「店は閉められていた・・・」
タエコは帰ることにした。
帰りはハルナが送る。
またしても道に迷ったハルナ。
地図を見るタエコ。
「なんとなく不安になってきて、
80mくらい走ったらそこを右です。」
ハルナは聞いた。
「始めて島に来たとき迷いました?」
タエコは答えた。
「いいえ」
ハルナは続ける。
「それ私依頼の快挙です。」
「才能あるって言われませんでした?」
タエコは聞いた。
「ここにいる才能?」
「喜ぶべきなんですかね?」
そう言って車から顔を出したタエコ。
「めがね」を外したときに「めがね」を落とす。
1人宿に残るユージは釣りをしていた。
連れない釣り。
しかし何かがかかった。
引き上げると・・・
「めがね」
翌年。
島にいるユージとハルナ。
空を見上げて「来た。」とつぶやく。
そして、そこにはタエコもいる。
サクラさんの店を空ける。
するとサクラさんが島に来た。
後ろにはヨモギも歩いている・・・
(終わり)
〜〜 め が ね 〜〜
作詞:太田恵美
作曲:大貫妙子
迷わずに 鳥は海を渡る
あたたかな月は人を照らす
そして季節は色づき
この場所に立ち
風に吹かれよう
大地も人も 愛しく
すべてがここにある
そして自由に生きている
私がここにいる
you live freely only by your
readiness to die
悲しみの 人に出会った時
私には何が出来るのだろう
たった ひとつのことだけ
あなたと並び
海へと向かおう
大地も人も 愛しく
すべてがここにある
そして自由に生きている
私がここにいる
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【出演者】
タエコ:小林聡美
ハルナ:市川実日子
ヨモギ:加瀬亮
ユージ:光石研
サクラ:もたいまさこ
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【感想】
静か・・・
とても静か・・・
自分のちっぽけさを知ります。
これが本当の幸せですかね・・・
複雑で過酷な現代で・・・
逃げるわけではなく、ひたすら自分と向き合う。
私は、夏休みの終わり・・・
遊びに来る叔父さんが帰った後のむなしさ・・・
そして来る前のワクワク感。
なんかそんな昔を思い出しました。
何かの終わりって寂しくて、
でもそれがあるから、次がある。
そんな映画ですね。
以前紹介した、
「ペタルダンス」
その中で、
「サヨウナラバ」
という言葉が出てきたのを思い出しました。
ほのぼのいい映画でした・・・
【あらすじ】(ネタバレあり)
南の浜辺にプロペラ機で降り立ったタエコ。
予約した宿で待ち構えていたのは、
宿の店主ユージ。
「このあたりは携帯は繋がりません。」
「春先のお客さんは3年ぶりです。」
「迷わずに来たお客さんも、3年ぶりです。」
「才能ありますよ。ここにいる才能。」
翌朝。
「おはようございます。」
客室に入り、タエコを起こすサクラ。
浜辺でメルシー体操をする町民。
朝ごはん。
食卓は、タエコとユージとサクラ。
タエコはユージに聞いた。
「今日は観光しようと思うんですが。」
「何か観光する場所ありますか?」
ユージは言った。
「観光する場所なんてありませんよ。」
タエコは驚き聞く。
「じゃあみんな何するんですか?」
ユージは答える。
「たそがれる・・・」
しばらく海辺を歩いたタエコ。
そしてサクラが営む海辺の店へ・・・
「氷ありますよ。」
タエコは、
「氷苦手なのでつめたい飲み物とか・・・」
そこにいた客のハルナ。
「ここには氷しかないよ。」
その日の晩御飯。
ユージとサクラとハルナがいた。
「たそがれるの得意じゃない。」
と言うタエコにハルナは言う。
「この時期にここに来る人は、
たそがれるのが得意な人ですから。」
「たそがれる以外に何しに来たんですか?」
困ったタエコは・・・
「いろいろ・・・」
そして2日目の朝。
またサクラが起こしに来た。
「おはようございます。」
タエコは言う。
「ここでは毎日起こされるのですか?」
限界を感じたタエコ。
島でもう一件の宿に泊まると言い出した。
しかしユージは
「あそこは、たそがれるには・・・」
タエコは
「私たそがれに来たわけじゃないので。」
そう言って宿を後にした。
タエコを送るのはハルナ。
タエコは聞く。
ユージとサクラの関係を・・・
ハルナは言う。
「もの凄い関係。」
「サクラさんは春になるとここに来ます。」
「それより地図見てください。」
ユージからもらった地図を見るタエコ。
ほぼ一本線の地図。
コメントが・・・
『なんとなく不安になってきて。
2分走ったら、そこを右へです。』
それだけでたどり着いた宿。
「マリンパレス」
そこで見た風景。
みんなで農作業する客。
そしてそれを食べるという。
それを聞いたタエコは、
もといた宿に戻ろうとする。
重たいキャリーバックを持って歩く。
途中くじけそうになったとき・・・
サクラが自転車で迎えに来た。
タエコはキャリーバックを捨てて、
自転車に乗せてもらった。
3日目の朝。
サクラは起こしに来なかった。
そして朝の体操を遠くから見て少し踊った。
朝ごはん。
タエコとユージとサクラとハルナ。
ハルナはタエコに言う。
「メルシー体操一緒にやりませんか?」
それに返してタエコは、
「客でもないのに、
何でいつもご飯を食べているんですか?」
ハルナは、
「昨日見ました。
サクラさんの後ろに乗せてもらってましたね。」
かみ合わない会話。
ハルナは聞いた。
「どうしてタエコさんはここに来たんですか?」
タエコは答えた。
「携帯電話が繋がらない場所に来たかった。」
ハルナは
「また遅刻だ。」
とだけ言って、その場を立ち去る。
ユージは教えてくれた。
ハルナが高校で生物の先生をしていると。
その日タエコは浜辺でたそがれた・・・
そこにヨモギがやってきた。
「先生。探しました。」
「ここで飲むビール最高ですね。」
タエコは聞いた。
「空港からここまで相当迷ったでしょ。」
ヨモギは言った。
「全然。」
そして・・・
5人でビールを飲みながら海老を食べる。
その後、
タエコとヨモギは海辺でたそがれた・・・
「先生。ここで飲むビールは最高ですが、
たそがれるのも最高です。」
タエコはユージに聞きに行く。
「たそがれるのってコツあるんですか?」
ユージは答える。
「昔のことを懐かしく思ったり。」
「誰かのことをじっくり想ったり。」
タエコは聞いた。
「ユージさんも想ったりするんですか?」
ユージは言う。
「私はただじっと待つだけですから。」
「過ぎてゆくのを。」
「でも・・・」
「あの時、あのカキ氷に出会ってなかったら。」
「ここにはいなかった気がします。」
「食べてみるといいですよ。」
「サクラさんのカキ氷。」
そう言われたタエコ。
ヨモギと一緒にカキ氷を食べることに・・・
海を見ながら食べたカキ氷。
そこにハルナが来る。
「学校はいいんですか?」
ハルナは答えた。
「休憩。」
「一生懸命頑張っても、休憩は必要でしょ。」
ハルナにもカキ氷を出すサクラ。
そこにユージが来る。
「ずるい。」
ユージの分と自分の分のカキ氷をつくるサクラ。
そして5人。
並んでカキ氷を食べる・・・
ヨモギは言った。
「人生で一番のカキ氷でした・・・」
タエコはサクラに
「おいくらですか?」
サクラは言った。
「さっき来ていた氷屋には氷を頂きました。」
タエコは聞く。
「じゃあさっき来た女の子は?」
ポケットから折り紙を出すサクラ。
それを見たヨモギは、
「ハルナさんは何を?」
「私とユージさんはマンドリン。」
そう言ってマンドリンを弾くユージとハルナ。
夕方。
サクラは宿で小豆を煮ていた。
「大切のなのは焦らないこと。」
「焦らなければ、そのうちきっと・・・」
ある日海辺で編み物をするタエコ。
ハルナはタエコの側に座り、タエコに聞く。
「タエコさんは何者ですか?」
「いつまでここに?」
タエコは答えた。
「飽きるまでずっと・・・」
ハルナは言う。
「早く飽きてください。」
「何編んでるんですか?」
タエコは答えた
「分からない・・・」
あくる朝。
メルシー体操をするタエコとヨモギ。
その日、ハルナにタエコは聞いた。
「サクラさんって普段何してるんですか?」
ハルナは言った。
「分かったとして、だからってどうなんでしょう。」
「サクラさんの自転車の後ろ乗ったくせに。」
そこに現れたヨモギ。
「サクラさんの自転車の後ろ乗ったんですか?」
「僕も乗りたい。」
ある日5人は海辺でビールを飲んだ。
ヨモギが突然。
「先生。」
「旅は思いつきで始まりますが、
永遠には続きませんよ・・・」
「先生」
「僕はそろそろ帰ります。」
そう言ってドイツ語で何か話す。
(このドイツ語は最後に書く「めがね」の和訳)
それから数日後。
サクラさん紙袋を渡し、
「カキ氷のお返しです。」
そう言ったタエコ。
中身は毛糸で出来た何か・・・
それを見たハルナは
「もうすぐ夏だって言うのに・・・」
更に数日たった朝。
食卓にはユージとタエコだけ。
「サクラさんは?」
そう聞いて、浜辺の店へ走る。
「店は閉められていた・・・」
タエコは帰ることにした。
帰りはハルナが送る。
またしても道に迷ったハルナ。
地図を見るタエコ。
「なんとなく不安になってきて、
80mくらい走ったらそこを右です。」
ハルナは聞いた。
「始めて島に来たとき迷いました?」
タエコは答えた。
「いいえ」
ハルナは続ける。
「それ私依頼の快挙です。」
「才能あるって言われませんでした?」
タエコは聞いた。
「ここにいる才能?」
「喜ぶべきなんですかね?」
そう言って車から顔を出したタエコ。
「めがね」を外したときに「めがね」を落とす。
1人宿に残るユージは釣りをしていた。
連れない釣り。
しかし何かがかかった。
引き上げると・・・
「めがね」
翌年。
島にいるユージとハルナ。
空を見上げて「来た。」とつぶやく。
そして、そこにはタエコもいる。
サクラさんの店を空ける。
するとサクラさんが島に来た。
後ろにはヨモギも歩いている・・・
(終わり)
〜〜 め が ね 〜〜
作詞:太田恵美
作曲:大貫妙子
迷わずに 鳥は海を渡る
あたたかな月は人を照らす
そして季節は色づき
この場所に立ち
風に吹かれよう
大地も人も 愛しく
すべてがここにある
そして自由に生きている
私がここにいる
you live freely only by your
readiness to die
悲しみの 人に出会った時
私には何が出来るのだろう
たった ひとつのことだけ
あなたと並び
海へと向かおう
大地も人も 愛しく
すべてがここにある
そして自由に生きている
私がここにいる
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2015年03月31日
【間宮兄弟】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【間宮兄弟】
【出演者】
間宮明信:佐々木蔵之介
間宮徹信:塚地武雅(ドランクドラゴン)
葛原依子:常盤貴子
本間直美:沢尻エリカ
本間夕美:北川景子
大垣賢太(信明の上司):高嶋政宏
安西美代子(大垣の不倫相手):岩崎ひろみ
浩太(直美の彼氏):佐藤隆太
大垣さおり(大垣の妻):戸田菜穂
間宮順子(兄弟の母):中島みゆき
犬上(依子の彼氏):桂憲一
ビデオ屋の店員:鈴木拓
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【感想】
兄弟愛と複雑な恋愛を描いた作品。
なんかホッコリする映画でした。
こんなに純粋な兄弟っていいな〜。
でも一般的にはキモい兄弟。
人に好かれる兄弟。
静かな家での2人の生活。
幸せな生活って、こんなものなのか?
って思わせる映画でした。
結末も何もなく兄弟の日常を、
断片的に描いた作品。
そんな感じの映画って最近多いです。
そんなシリーズの中では、
好きな映画ですね〜
こんなシリーズの映画って、
どうしてもあらすじが書きにくい。
断片的に描かれて、
それを書いても最終的には繋がらない・・・
これが嫌ですね〜
【あらすじ】(ネタバレあり)
下町のマンションで仲良く暮らす間宮兄弟。
兄の明信はビール会社の商品開発研究員。
弟の徹信は小学校の校務員だ。
仲の良い2人の兄弟。
女性との関係もない2人。
そんなある日、
徹信は家でカレーパーティーをしようと言い出す。
徹信は同じ学校で働く先生依子を誘う。
明信は日々通うビデオショップの店員直美を誘う。
実は徹信が前もって直美に頭を下げていたのだ。
2人とも興味のない徹信。
兄のために開くパーティーなのである。
こうしてカレーパーティー当日。
2人の家に女性が入るのも初めて・・・
依子と直子は間宮家の前で偶然一緒になり、
つまらなかったら帰りましょう。
合図は頭をかいたら。と・・・
間宮兄弟が用意したカレーは、
「ビーフ」「チキン」「シーフード」
カレーを食べた後は、4人でモノポリー。
モノポリーが終了したとき頭をかく依子。
ここで2人は帰ることに・・・
その後の間宮兄弟は楽しく反省会。
しかし、2人とも彼氏がいた・・・
そんな事は知らない2人。
徹信はまたしてもパーティーを企画する。
直子に電話すると、妹の夕美が出る。
そして夕美も浴衣パーティーに来ることに・・・
同時に夕美の彼氏も・・・
パーティーの前日。
明信は仕事の上司大垣にお願い事をされる。
不倫をしていた大垣。
妻と会って分かれられるように、
何とか妻に取り持って欲しいと言う内容。
平和に暮らしていた明信。
こんな状況は始めてである。
一方徹信は、学校で依子に呼ばれていた。
行った教室の黒板には、
不登校の小学生が書いた文章が・・・
〜〜黒板に書かれた言葉〜〜
みんなと一緒になんて無理です。
自分のことしか分からない。
みんなのことは分からない。
私が頭が痛くても、
痛い顔したり、声出したり。
泣かないと分からない。
でも、そんな事をしょっちゅうやってたら、
私のことだばかり心配して、
めちゃめちゃになる。
きっとみんなも、
頭が痛かったりするのだろうけど、
みんな我慢している。
私はもしかすると、
我慢できない子供かもしれない。
だとしたら、
みんなに迷惑かけないよう、
独りぼっちになった方がいいと思う。
お父さんも、お母さんも、
お前がいない方が幸福だ、
と言っていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これを呼んだ徹信。
「この文章にはないと言う言葉が、
8つ隠されてます。」
と同時に、依子に
ケセラセラと言う曲を聞かせる。
曲の意味は「なるようになるさ」。
徹信に好意を抱く依子であった。
その帰り、ぼったくりバーに入ってしまう徹信。
コーヒー牛乳2本で10万円を取られる。
平和な暮らしをしていた徹信。
こんなにイライラするのは始めてである。
パーティー当日。
パーティーに行く前に、彼氏と別れる依子。
そしてパーティーは始まる。
神経衰弱をやってモノポリー、
そして線香花火。
こうして終わるパーティー。
何気ない穏やかなパーティー。
パーティー後は兄弟の楽しい反省会。
間宮兄弟は盛り上がる。
明信は出張に出ていた。
ホテルから電話する兄弟。
「1日の終わりに、
こうやって電話できるやつがいるって、
いいな。落ち着く。」
こうして眠りに着く明信。
徹信のもとには、一本の電話が・・・
相手は石垣の妻。
明信宛の電話であった。
明信に渡すものがあると言う。
変わりに受け取りに行く徹信。
そこで、明信と大垣の関係が分かる徹信。
同時に大垣の妻に一目惚れする徹信。
徹信は、そんな事をしている明信に不満を漏らす。
「相手のことはどうだっていい。」
「自分のことはどうなんだよ。」
「直美ちゃんとの関係はどうなんだ。」
と言うのであった。
次の日明信は直美へ勇気を出し
「今度2人でどこかに行きませんか?」
と言うのであった。
すると直美は
「私本当は好きな人がいるんです。」
と言って誤るのであった。
「徹信さんには言ってたんですが・・・」
明信は徹信に言う。
「お前知っていて言わなかったのか?」
そんな明信に対し、
「俺は好きだったら、どんな状況でも行く。」
と言うのであった。
そこで、徹信が大垣の妻を好きなことを気付く明信。
数日後覚悟を決めた徹信。
大垣の奥さんに会いに行く。
しかし、当然の如く玉砕。
そしてその帰り道。
依子が知らない男性と手を繋ぎ歩いていた。
落ち込む徹信。
そこにきたのは明信。
そして、
「2人で今までどおり暮らそう。」
「静かに・・・」
次の日徹信の学校に遊びに来る夕美。
何度か彼氏と遊びに来ていたが、
今日は1人だった。
「どうしたの?1人」(徹信)
「あいつパリに行ったの。」(夕美)
俺のこと待っていてくれるか?
と言った彼に断るといった夕美。
「それよりそっちのただ1人の人は?」(夕美)
「振られました。」(徹信)
そんな徹信に後ろから抱きつく夕美。
「これは違うよ。愛じゃないよ。」
「友情の抱擁だから。」
夕美は直美を誘っていた。
「間宮兄弟とおでんパーティーしに行こうよ。」
「本当はクリスマスパーティーって、
言いたかったのに、
おでんパーティーって言うところが、
奥ゆかしくていいじゃない。」
間宮兄弟は、
2人でクリスマス旅行の計画を立てるのでした。
そんな時に徹信の携帯がなり、
2人は喜びます・・・
(終わり)
〜〜 関 連 商 品 〜〜
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・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
・☆馬の気持ち☆
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【間宮兄弟】
【出演者】
間宮明信:佐々木蔵之介
間宮徹信:塚地武雅(ドランクドラゴン)
葛原依子:常盤貴子
本間直美:沢尻エリカ
本間夕美:北川景子
大垣賢太(信明の上司):高嶋政宏
安西美代子(大垣の不倫相手):岩崎ひろみ
浩太(直美の彼氏):佐藤隆太
大垣さおり(大垣の妻):戸田菜穂
間宮順子(兄弟の母):中島みゆき
犬上(依子の彼氏):桂憲一
ビデオ屋の店員:鈴木拓
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【感想】
兄弟愛と複雑な恋愛を描いた作品。
なんかホッコリする映画でした。
こんなに純粋な兄弟っていいな〜。
でも一般的にはキモい兄弟。
人に好かれる兄弟。
静かな家での2人の生活。
幸せな生活って、こんなものなのか?
って思わせる映画でした。
結末も何もなく兄弟の日常を、
断片的に描いた作品。
そんな感じの映画って最近多いです。
そんなシリーズの中では、
好きな映画ですね〜
こんなシリーズの映画って、
どうしてもあらすじが書きにくい。
断片的に描かれて、
それを書いても最終的には繋がらない・・・
これが嫌ですね〜
【あらすじ】(ネタバレあり)
下町のマンションで仲良く暮らす間宮兄弟。
兄の明信はビール会社の商品開発研究員。
弟の徹信は小学校の校務員だ。
仲の良い2人の兄弟。
女性との関係もない2人。
そんなある日、
徹信は家でカレーパーティーをしようと言い出す。
徹信は同じ学校で働く先生依子を誘う。
明信は日々通うビデオショップの店員直美を誘う。
実は徹信が前もって直美に頭を下げていたのだ。
2人とも興味のない徹信。
兄のために開くパーティーなのである。
こうしてカレーパーティー当日。
2人の家に女性が入るのも初めて・・・
依子と直子は間宮家の前で偶然一緒になり、
つまらなかったら帰りましょう。
合図は頭をかいたら。と・・・
間宮兄弟が用意したカレーは、
「ビーフ」「チキン」「シーフード」
カレーを食べた後は、4人でモノポリー。
モノポリーが終了したとき頭をかく依子。
ここで2人は帰ることに・・・
その後の間宮兄弟は楽しく反省会。
しかし、2人とも彼氏がいた・・・
そんな事は知らない2人。
徹信はまたしてもパーティーを企画する。
直子に電話すると、妹の夕美が出る。
そして夕美も浴衣パーティーに来ることに・・・
同時に夕美の彼氏も・・・
パーティーの前日。
明信は仕事の上司大垣にお願い事をされる。
不倫をしていた大垣。
妻と会って分かれられるように、
何とか妻に取り持って欲しいと言う内容。
平和に暮らしていた明信。
こんな状況は始めてである。
一方徹信は、学校で依子に呼ばれていた。
行った教室の黒板には、
不登校の小学生が書いた文章が・・・
〜〜黒板に書かれた言葉〜〜
みんなと一緒になんて無理です。
自分のことしか分からない。
みんなのことは分からない。
私が頭が痛くても、
痛い顔したり、声出したり。
泣かないと分からない。
でも、そんな事をしょっちゅうやってたら、
私のことだばかり心配して、
めちゃめちゃになる。
きっとみんなも、
頭が痛かったりするのだろうけど、
みんな我慢している。
私はもしかすると、
我慢できない子供かもしれない。
だとしたら、
みんなに迷惑かけないよう、
独りぼっちになった方がいいと思う。
お父さんも、お母さんも、
お前がいない方が幸福だ、
と言っていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これを呼んだ徹信。
「この文章にはないと言う言葉が、
8つ隠されてます。」
と同時に、依子に
ケセラセラと言う曲を聞かせる。
曲の意味は「なるようになるさ」。
徹信に好意を抱く依子であった。
その帰り、ぼったくりバーに入ってしまう徹信。
コーヒー牛乳2本で10万円を取られる。
平和な暮らしをしていた徹信。
こんなにイライラするのは始めてである。
パーティー当日。
パーティーに行く前に、彼氏と別れる依子。
そしてパーティーは始まる。
神経衰弱をやってモノポリー、
そして線香花火。
こうして終わるパーティー。
何気ない穏やかなパーティー。
パーティー後は兄弟の楽しい反省会。
間宮兄弟は盛り上がる。
明信は出張に出ていた。
ホテルから電話する兄弟。
「1日の終わりに、
こうやって電話できるやつがいるって、
いいな。落ち着く。」
こうして眠りに着く明信。
徹信のもとには、一本の電話が・・・
相手は石垣の妻。
明信宛の電話であった。
明信に渡すものがあると言う。
変わりに受け取りに行く徹信。
そこで、明信と大垣の関係が分かる徹信。
同時に大垣の妻に一目惚れする徹信。
徹信は、そんな事をしている明信に不満を漏らす。
「相手のことはどうだっていい。」
「自分のことはどうなんだよ。」
「直美ちゃんとの関係はどうなんだ。」
と言うのであった。
次の日明信は直美へ勇気を出し
「今度2人でどこかに行きませんか?」
と言うのであった。
すると直美は
「私本当は好きな人がいるんです。」
と言って誤るのであった。
「徹信さんには言ってたんですが・・・」
明信は徹信に言う。
「お前知っていて言わなかったのか?」
そんな明信に対し、
「俺は好きだったら、どんな状況でも行く。」
と言うのであった。
そこで、徹信が大垣の妻を好きなことを気付く明信。
数日後覚悟を決めた徹信。
大垣の奥さんに会いに行く。
しかし、当然の如く玉砕。
そしてその帰り道。
依子が知らない男性と手を繋ぎ歩いていた。
落ち込む徹信。
そこにきたのは明信。
そして、
「2人で今までどおり暮らそう。」
「静かに・・・」
次の日徹信の学校に遊びに来る夕美。
何度か彼氏と遊びに来ていたが、
今日は1人だった。
「どうしたの?1人」(徹信)
「あいつパリに行ったの。」(夕美)
俺のこと待っていてくれるか?
と言った彼に断るといった夕美。
「それよりそっちのただ1人の人は?」(夕美)
「振られました。」(徹信)
そんな徹信に後ろから抱きつく夕美。
「これは違うよ。愛じゃないよ。」
「友情の抱擁だから。」
夕美は直美を誘っていた。
「間宮兄弟とおでんパーティーしに行こうよ。」
「本当はクリスマスパーティーって、
言いたかったのに、
おでんパーティーって言うところが、
奥ゆかしくていいじゃない。」
間宮兄弟は、
2人でクリスマス旅行の計画を立てるのでした。
そんな時に徹信の携帯がなり、
2人は喜びます・・・
(終わり)
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2015年03月29日
【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら】
【出演者】
川島みなみ:前田敦子
宮田夕紀:川口春奈
北条文乃(みなみの後輩マネージャー):峯岸みなみ
加地誠(監督):大泉洋
浅野慶一郎(ピッチャー):瀬戸康史
柏木次郎(キャッチャー):池松壮亮
星出純(キャプテン):入江甚儀
二階正義(補欠・マネージャー):鈴木裕樹
桜井祐之助(ショート):西井幸人
朽木文明(外野手):矢野聖人
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【感想】
面白い。
野球物の青春映画って、
私のつぼです!
泥臭い青春っていいですよね!
これ前田敦子じゃなかったら・・・
あんまり書いたら怒られますね・・・
あらすじがとても長くなってしまいました。
セリフも結構書いちゃったので・・・
原作も読みましたが、
本当に面白い作品ですね〜
ドラッカーの教えを忠実に再現しています。
確かにこれを利用すると
何でも成功に導くことが出来るような・・・
大泉さんと池松くんがうまいんです。
池松くんアカデミー新人賞おめでとう!
【あらすじ】(ネタバレあり)
幼馴染の夕紀は入院していた。
見舞いに行ったみなみ。
夕紀は高校野球部のマネージャー。
夕紀は万年一回戦負けの野球部を、
甲子園に行かせるのが夢。
夢を語る夕紀。
見舞いの帰りに夕紀の母から、
近いうちに手術を受けることを知る。
帰宅部であったみなみは、
夕紀の代理で高校野球部のマネージャーになる。
みなみは挨拶で、
「この野球部を甲子園に連れて行きたい。」
そう断言するのであった。
笑う監督と部員。
しかしみなみは本気だった。
みなみは帰りに本屋に立ち寄る。
そして店員に
「私マネージャーになりたいんです。」
「マネージャーになるための本はないですか?」
本屋の店員が出したのは、
『P・F・ドラッカー』の本。
「世界中のマネージャーがこの本の読んでいる。」
そう言われ購入するみなみ。
大きな間違いであった。
しかし、その本を読み出すみなみ。
〜マネージャーの資質〜
マネージャーに出来なければならないことは、
そのほとんどが教わらなくとも学ぶことが出来る。
しかし、学ぶことの出来ない資質。
始めから身につけていなければ
ならない資質が一つだけある。
才能ではない。
真摯(ひたむき)さである。
夕紀の見舞いに訪れたみなみ。
夕紀に質問する。
「野球部の定義って何?」
〜組織の定義〜
あらゆる組織において
共通のものの見方
理解、方向付け、努力を現実にするには、
「われわれの事業は何か。何であるべきか。」
を定義することが不可欠である。
夕紀は答える。
「そんなの野球するためじゃないの?」
しかしみなみは
「ドラッカーはこういっているんだ。」
「分かりきった答えが正しいことはほとんどない。」
「夕紀は何でマネージャーになったの?」
夕紀は答える。
「それはみなみのせいだよ。」
みなみは小学生のときエースで4番だった。
最後の打席にたったみなみ。
みなみはサヨナラヒットを打つ。
それを見て感動を覚えた夕紀。
だからマネージャーになったと・・・・・
みなみは本屋で部員の二階に会った。
ドラッカーファンの二階にたいして、
「野球部の顧客とは?」
と聞くみなみ。しかし二階は言う、
「マネジメントと野球部のマネージャーは違う。」
それを聞いていた店員は、
「営利目的のない組織でもマネジメントはある。」
「高校野球に関わるほとんどの人」
「保護者。学校。高校野球連盟。部員。」
と言うのであった。
みなみは疑問を抱くのであった。
お金が関係ないのに何で野球やるんだろう?
しかしその答えは夕紀が言っていたこと。
「感動」だと気付く。
その最大限が甲子園に行くことだと。
コミュニケーションをとろうと考えるみなみ。
監督はコミュニケーション下手。
理由は前監督が真剣に指導して、
そのあまり暴力を振るった。
そしてクビになってしまったのである。
それが原因で熱意のある指導が出来なくなった監督。
ショートの祐之助は監督と慶一郎のことを話す。
仲悪くなった理由。
フォアボールを連発して交代となった慶一郎。
始まりは祐之助のエラーであった。
それから苛立ってフォアボールを連発。
自分のせいであると感じ練習に行きにくいと。
ピッチャーの慶一郎はそのことを語る。
エラーをカバーしようとして頑張った。
そしたら肩に力が入ってあんな結果にと。
その話を監督に伝えにいくみなみ。
そう思っていたなんて考えてなかった。
祐之助のエラーで腹を立てたと思ってた。
みなみはその気持ちを直接話して欲しい頼む。
しかし、慶一郎と向き合おうとしない監督。
練習試合の日。
普段練習に来ないメンバーが集まる。
9回同点。
またしても祐之助がエラーをしてしまう。
その直後、慶一郎はストライクが入らなくなる。
監督は交代させなかった。
しかし、アドバイスも指示も出来ない監督。
そしてフォアボール押し出しでゲームセット。
試合後の部室で監督は言う。
「いい試合だったと思う。」
「今日の反省点を生かして来年の夏頑張ろう。」
するとキャッチャーの次郎が、
「慶一郎の球とるの嫌です。」
「練習にも出ないのに投げる資格はないと思います。」
部員も俺もそう思うと言い出す。
それを聞いた監督は声を荒げて言う。
「そんなピッチャーはいないんだ!」
「フォアボールを出したくて出すピッチャーはいない。」
「慶一郎は精一杯投げた。」
「祐之助のエラーをカバーしようとして頑張った。」
「俺がしっかりしていなかったのが悪い。」
「慶一郎すまなかった。みんなすまなかった。」
頭を下げた監督。
次の日から、部員は集まった。
今まで練習に来なかった部員も全員集まった。
そしてチームは変わった。
練習方法も変わった。
3つのチームに分けての練習。
そして責任感を付けていった部員。
高校3年の夏の大会まで後半年・・・
練習試合では負けなくなってきた。
しかし今のレベルではまだ甲子園にいけない。
みなみの最後の仕上げ。
それはイノベーション。
組織の外に対する改革。
高校野球そのものを変える。
古いものは全て捨てようと・・・・・
検問かである監督に話に言ったみなみ。
今の野球界で古いものはと聞くと、
「それは送りバント」
「ボール玉を打たせる投球術」
監督はそう言った。
「革新的な戦略は今までも打ち出された。」
そう語る監督に、
「先生が伝説の名匠になりませんか?」
と話すみなみ。
監督が立てた作戦。
「ノーバント・ノーボール作戦。」
・ノーバント作戦
ボールとストライクを見極める。
練習はそれに絞る。
・ノーボール作戦
全休ストライク。
その代わり守備力アップが必要。
投手は下半身の鍛錬。
野手は全身守備での練習。
みなみは夕紀に会いに行く。
頑張っているみなみに夕紀は言った。
「頑張った過程が大事だと思う。」
それに対してみなみは答えた。
「でも私は野球部のマネージャーとして、
結果を大切に思わないわけにはいかないんだ。」
「野球部を甲子園に連れて行くことが私の責任。」
そして夏の大会が始まった。
「ノーバント・ノーボール作戦」で勝ち進む。
そして準決勝。
またしても祐之助はエラーをしてしまう。
しかし、慶一郎は今までと違った。
そして野手の支えで勝つのであった。
試合後、監督と二階、みなみでミーティング。
二階は祐之助を決勝で使うのは反対と言う。
それに対してみなみは言う。
全ての始まりは祐之助のエラー。
二階は言う。
「みなみは今までプロセスでなく結果。」
「そう言っていたじゃないか?」
「どうして?」
悩むみなみ。
その時監督は祐之助の起用を決定する。
ミーティング後に夕紀の病院に集められる部員。
夕紀はもう意識がなくなっていた。
そしてみんなが集められた。
みんな一言ずつ話しかけてと・・・
みなみは夕紀に対して言う。
「私たち勝つから夕紀も勝とうよ。」
夕紀の母はみなみに言った。
「もう許してやって。」
「昨年入院したときにもう無理といわれてた。」
「でも1年生きてくれた。」
「生かしてくれたのはみなみちゃんなの。」
「でももう限界なの。」
「許してあげて。」
事実をしったみなみは、
「私夕紀にとんでもないことを言った。」
「プロセスじゃなくて、結果が大事だって。」
「私何てこと言ったんだろう。」
そして泣き崩れるみなみ。
そして決勝戦の朝、夕紀は息を引き取った。
監督は部員の前で言う。
「今日は決勝戦でだ。」
「みんなが最大の目標として、
この一年間目指してきた大切な日です。」
「その日に最も大切な人が亡くなりました。」
「みんなが今日何をすべきか、
何をしなくてはいけないか、
みんなが一番分かっていると思う。」
「今日はそれをやろう彼女の思いに答えよう。」
それを聞いていたみなみ。
「意味ないよ。」
「夕紀は死んだ。」
「彼女のために戦っても仕方ない。」
「この一年は無駄だった。」
「夕紀は無理やり一年間戦わされた。」
「私のせいで・・・・・」
「私はマネージャー失格。」
「私は野球が大嫌いなの!」
慶一郎は言います。
「知ってたよ夕紀に聞かされてた。」
「みんな夕紀に言われてた。」
「みなみは私の代わりにマネージャーになった。」
「もし私に何かあって、
みなみがマネージャー辞めたいって言ったら、
引き止めて欲しい。」
みなみはそれを聞き、
「夕紀は私にも言おうとしたんだ。」
「でも私が言わせなかった。」
「プロセスよりも結果が大事って言ったから。」
そう言って走り出すみなみ。
そして転んでしまうみなみ。
幻覚を見る。
ドラッカーが話しかけてくる幻覚。
ドラッカーはみなみに尋ねる。
「君は何をしなければいけないか
分かっているね?」
みなみは答えた。
「本当は大好きな野球。」
「それから逃げ続けていた。」
「もう逃げません。」
ドラッカーは言った。
「今一番求めているものは?」
みなみは答える。
「真摯さです。」
そして目を覚ますみなみ。
球場へと向かうのであった。
決勝戦。
9回2対1で負けています。
ツーアウト2塁。
エースピッチャーの慶一郎は監督のもとへ。
「変えてください。限界です。」
「俺みんなのこと信じてるんで。」
祐之助のファインプレーでこの難をしのぎます。
9回裏ツーアウト。
バッター純。
セーフティーバントで二郎に託す。
しかし二郎には敬遠。
バッターは祐之助。
「敬遠でのフォアボールは使ってはいけない。
というイノベーションを起こす」
そう言って二郎の代走で二階を行かせる監督。
二階は大胆なリードで投手を翻弄する。
大降りする祐之助。
「あんな大降りしてたら打てないよ。」
二郎は言うが、その言葉に反応するみなみ。
祐之助の投手を警戒させない戦略。
次の球、的を絞って打つ祐之助。
小学生のみなみが最終打席でやった戦略。
そして二階も三塁を回る。
セーフ!!!
逆転サヨナラツーベース。
こうして甲子園への切符を手に入れたのでした。
(終わり)
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【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら】
【出演者】
川島みなみ:前田敦子
宮田夕紀:川口春奈
北条文乃(みなみの後輩マネージャー):峯岸みなみ
加地誠(監督):大泉洋
浅野慶一郎(ピッチャー):瀬戸康史
柏木次郎(キャッチャー):池松壮亮
星出純(キャプテン):入江甚儀
二階正義(補欠・マネージャー):鈴木裕樹
桜井祐之助(ショート):西井幸人
朽木文明(外野手):矢野聖人
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【感想】
面白い。
野球物の青春映画って、
私のつぼです!
泥臭い青春っていいですよね!
これ前田敦子じゃなかったら・・・
あんまり書いたら怒られますね・・・
あらすじがとても長くなってしまいました。
セリフも結構書いちゃったので・・・
原作も読みましたが、
本当に面白い作品ですね〜
ドラッカーの教えを忠実に再現しています。
確かにこれを利用すると
何でも成功に導くことが出来るような・・・
大泉さんと池松くんがうまいんです。
池松くんアカデミー新人賞おめでとう!
【あらすじ】(ネタバレあり)
幼馴染の夕紀は入院していた。
見舞いに行ったみなみ。
夕紀は高校野球部のマネージャー。
夕紀は万年一回戦負けの野球部を、
甲子園に行かせるのが夢。
夢を語る夕紀。
見舞いの帰りに夕紀の母から、
近いうちに手術を受けることを知る。
帰宅部であったみなみは、
夕紀の代理で高校野球部のマネージャーになる。
みなみは挨拶で、
「この野球部を甲子園に連れて行きたい。」
そう断言するのであった。
笑う監督と部員。
しかしみなみは本気だった。
みなみは帰りに本屋に立ち寄る。
そして店員に
「私マネージャーになりたいんです。」
「マネージャーになるための本はないですか?」
本屋の店員が出したのは、
『P・F・ドラッカー』の本。
「世界中のマネージャーがこの本の読んでいる。」
そう言われ購入するみなみ。
大きな間違いであった。
しかし、その本を読み出すみなみ。
〜マネージャーの資質〜
マネージャーに出来なければならないことは、
そのほとんどが教わらなくとも学ぶことが出来る。
しかし、学ぶことの出来ない資質。
始めから身につけていなければ
ならない資質が一つだけある。
才能ではない。
真摯(ひたむき)さである。
夕紀の見舞いに訪れたみなみ。
夕紀に質問する。
「野球部の定義って何?」
〜組織の定義〜
あらゆる組織において
共通のものの見方
理解、方向付け、努力を現実にするには、
「われわれの事業は何か。何であるべきか。」
を定義することが不可欠である。
夕紀は答える。
「そんなの野球するためじゃないの?」
しかしみなみは
「ドラッカーはこういっているんだ。」
「分かりきった答えが正しいことはほとんどない。」
「夕紀は何でマネージャーになったの?」
夕紀は答える。
「それはみなみのせいだよ。」
みなみは小学生のときエースで4番だった。
最後の打席にたったみなみ。
みなみはサヨナラヒットを打つ。
それを見て感動を覚えた夕紀。
だからマネージャーになったと・・・・・
みなみは本屋で部員の二階に会った。
ドラッカーファンの二階にたいして、
「野球部の顧客とは?」
と聞くみなみ。しかし二階は言う、
「マネジメントと野球部のマネージャーは違う。」
それを聞いていた店員は、
「営利目的のない組織でもマネジメントはある。」
「高校野球に関わるほとんどの人」
「保護者。学校。高校野球連盟。部員。」
と言うのであった。
みなみは疑問を抱くのであった。
お金が関係ないのに何で野球やるんだろう?
しかしその答えは夕紀が言っていたこと。
「感動」だと気付く。
その最大限が甲子園に行くことだと。
コミュニケーションをとろうと考えるみなみ。
監督はコミュニケーション下手。
理由は前監督が真剣に指導して、
そのあまり暴力を振るった。
そしてクビになってしまったのである。
それが原因で熱意のある指導が出来なくなった監督。
ショートの祐之助は監督と慶一郎のことを話す。
仲悪くなった理由。
フォアボールを連発して交代となった慶一郎。
始まりは祐之助のエラーであった。
それから苛立ってフォアボールを連発。
自分のせいであると感じ練習に行きにくいと。
ピッチャーの慶一郎はそのことを語る。
エラーをカバーしようとして頑張った。
そしたら肩に力が入ってあんな結果にと。
その話を監督に伝えにいくみなみ。
そう思っていたなんて考えてなかった。
祐之助のエラーで腹を立てたと思ってた。
みなみはその気持ちを直接話して欲しい頼む。
しかし、慶一郎と向き合おうとしない監督。
練習試合の日。
普段練習に来ないメンバーが集まる。
9回同点。
またしても祐之助がエラーをしてしまう。
その直後、慶一郎はストライクが入らなくなる。
監督は交代させなかった。
しかし、アドバイスも指示も出来ない監督。
そしてフォアボール押し出しでゲームセット。
試合後の部室で監督は言う。
「いい試合だったと思う。」
「今日の反省点を生かして来年の夏頑張ろう。」
するとキャッチャーの次郎が、
「慶一郎の球とるの嫌です。」
「練習にも出ないのに投げる資格はないと思います。」
部員も俺もそう思うと言い出す。
それを聞いた監督は声を荒げて言う。
「そんなピッチャーはいないんだ!」
「フォアボールを出したくて出すピッチャーはいない。」
「慶一郎は精一杯投げた。」
「祐之助のエラーをカバーしようとして頑張った。」
「俺がしっかりしていなかったのが悪い。」
「慶一郎すまなかった。みんなすまなかった。」
頭を下げた監督。
次の日から、部員は集まった。
今まで練習に来なかった部員も全員集まった。
そしてチームは変わった。
練習方法も変わった。
3つのチームに分けての練習。
そして責任感を付けていった部員。
高校3年の夏の大会まで後半年・・・
練習試合では負けなくなってきた。
しかし今のレベルではまだ甲子園にいけない。
みなみの最後の仕上げ。
それはイノベーション。
組織の外に対する改革。
高校野球そのものを変える。
古いものは全て捨てようと・・・・・
検問かである監督に話に言ったみなみ。
今の野球界で古いものはと聞くと、
「それは送りバント」
「ボール玉を打たせる投球術」
監督はそう言った。
「革新的な戦略は今までも打ち出された。」
そう語る監督に、
「先生が伝説の名匠になりませんか?」
と話すみなみ。
監督が立てた作戦。
「ノーバント・ノーボール作戦。」
・ノーバント作戦
ボールとストライクを見極める。
練習はそれに絞る。
・ノーボール作戦
全休ストライク。
その代わり守備力アップが必要。
投手は下半身の鍛錬。
野手は全身守備での練習。
みなみは夕紀に会いに行く。
頑張っているみなみに夕紀は言った。
「頑張った過程が大事だと思う。」
それに対してみなみは答えた。
「でも私は野球部のマネージャーとして、
結果を大切に思わないわけにはいかないんだ。」
「野球部を甲子園に連れて行くことが私の責任。」
そして夏の大会が始まった。
「ノーバント・ノーボール作戦」で勝ち進む。
そして準決勝。
またしても祐之助はエラーをしてしまう。
しかし、慶一郎は今までと違った。
そして野手の支えで勝つのであった。
試合後、監督と二階、みなみでミーティング。
二階は祐之助を決勝で使うのは反対と言う。
それに対してみなみは言う。
全ての始まりは祐之助のエラー。
二階は言う。
「みなみは今までプロセスでなく結果。」
「そう言っていたじゃないか?」
「どうして?」
悩むみなみ。
その時監督は祐之助の起用を決定する。
ミーティング後に夕紀の病院に集められる部員。
夕紀はもう意識がなくなっていた。
そしてみんなが集められた。
みんな一言ずつ話しかけてと・・・
みなみは夕紀に対して言う。
「私たち勝つから夕紀も勝とうよ。」
夕紀の母はみなみに言った。
「もう許してやって。」
「昨年入院したときにもう無理といわれてた。」
「でも1年生きてくれた。」
「生かしてくれたのはみなみちゃんなの。」
「でももう限界なの。」
「許してあげて。」
事実をしったみなみは、
「私夕紀にとんでもないことを言った。」
「プロセスじゃなくて、結果が大事だって。」
「私何てこと言ったんだろう。」
そして泣き崩れるみなみ。
そして決勝戦の朝、夕紀は息を引き取った。
監督は部員の前で言う。
「今日は決勝戦でだ。」
「みんなが最大の目標として、
この一年間目指してきた大切な日です。」
「その日に最も大切な人が亡くなりました。」
「みんなが今日何をすべきか、
何をしなくてはいけないか、
みんなが一番分かっていると思う。」
「今日はそれをやろう彼女の思いに答えよう。」
それを聞いていたみなみ。
「意味ないよ。」
「夕紀は死んだ。」
「彼女のために戦っても仕方ない。」
「この一年は無駄だった。」
「夕紀は無理やり一年間戦わされた。」
「私のせいで・・・・・」
「私はマネージャー失格。」
「私は野球が大嫌いなの!」
慶一郎は言います。
「知ってたよ夕紀に聞かされてた。」
「みんな夕紀に言われてた。」
「みなみは私の代わりにマネージャーになった。」
「もし私に何かあって、
みなみがマネージャー辞めたいって言ったら、
引き止めて欲しい。」
みなみはそれを聞き、
「夕紀は私にも言おうとしたんだ。」
「でも私が言わせなかった。」
「プロセスよりも結果が大事って言ったから。」
そう言って走り出すみなみ。
そして転んでしまうみなみ。
幻覚を見る。
ドラッカーが話しかけてくる幻覚。
ドラッカーはみなみに尋ねる。
「君は何をしなければいけないか
分かっているね?」
みなみは答えた。
「本当は大好きな野球。」
「それから逃げ続けていた。」
「もう逃げません。」
ドラッカーは言った。
「今一番求めているものは?」
みなみは答える。
「真摯さです。」
そして目を覚ますみなみ。
球場へと向かうのであった。
決勝戦。
9回2対1で負けています。
ツーアウト2塁。
エースピッチャーの慶一郎は監督のもとへ。
「変えてください。限界です。」
「俺みんなのこと信じてるんで。」
祐之助のファインプレーでこの難をしのぎます。
9回裏ツーアウト。
バッター純。
セーフティーバントで二郎に託す。
しかし二郎には敬遠。
バッターは祐之助。
「敬遠でのフォアボールは使ってはいけない。
というイノベーションを起こす」
そう言って二郎の代走で二階を行かせる監督。
二階は大胆なリードで投手を翻弄する。
大降りする祐之助。
「あんな大降りしてたら打てないよ。」
二郎は言うが、その言葉に反応するみなみ。
祐之助の投手を警戒させない戦略。
次の球、的を絞って打つ祐之助。
小学生のみなみが最終打席でやった戦略。
そして二階も三塁を回る。
セーフ!!!
逆転サヨナラツーベース。
こうして甲子園への切符を手に入れたのでした。
(終わり)
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2015年03月10日
【土竜の唄】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【土竜の唄】
【出演者】
菊川玲二:生田斗真
若木純奈:仲里依紗
日浦匡也(阿湖義組):堤真一
月原旬演(阿湖義組):山田孝之
猫沢一誠(蜂乃巣会):岡村隆史
黒河剣太(元蜂乃巣会):上地雄輔
轟周宝(数奇矢会):岩城滉一
阿湖正義(数奇矢会):大杉漣
館晶(数奇矢会):斉木しげる
酒見路夫(警察): 吹越満
赤桐一美(警察):遠藤憲一
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【感想】
こちらも原作は超人気漫画!
私は漫画読んだことはありません・・・
配役が合っているか?
等は抜きにして、とにかく笑える!
実力派の役者さんが勢ぞろい!
しかも少し強面の・・・
でもみんなが面白い役に挑戦。
「土竜の唄」
を歌っているところ最高です。
(歌詞は最後に載せてます。)
ストーリー展開も面白いですし、
全てに笑いの要素を含んでいるのが◎
ストーリーが分かりやすいだけに、
どれだけ笑えるかがポイントの映画でした。
レンタルして良かった〜♪
【あらすじ】(ネタバレあり)
交番勤務の玲二は、
最低の成績で警察学校を卒業した劣等生です。
正義感は強いがために、自分主観で無茶苦茶な
検挙を繰り返しています。
そんなある日、署長にクビを言い渡されます。
しかしそれは偽りで、
潜入捜査官「モグラ」の使命を言い渡されたのです。
ターゲットは阿湖組、組長の轟周宝です。
玲二は闇カジノに行き、若頭の日浦に出会います。
日浦は玲二の根性に魅せられ、
玲二と兄弟の契りを交わすのでした。
玲二の任務は「モグラ」となり、
麻薬を取り締まることです。
力を伸ばしている蜂乃巣会との抗争の中で、
任務を遂行しようと奮闘する玲二。
麻薬を嫌う日浦から情報を得ようとしますが、
自分の組はそのようなことはしないと信じています。
しかし実際は日浦の目を盗み、
轟と月原が麻薬の取引をしていたのです。
阿湖組と蜂乃巣会の抗争は激しくなり、
玲二をかばった日浦は重症となり足を失います。
更に意識不明の日浦は黒河に拉致されるのでした。
日浦のいなくなった阿湖組は、
ロシアと蜂乃巣会の麻薬の取引を知り、
表立って横取りしようと動き出すのでした。
玲二はその情報を警察に教えます。
港での取引の日、
阿湖組と蜂乃巣会と警察が入り乱れる状態。
玲二も命の危険があります。
そこに現れるのが・・・
黒河の力を借りて復活した日浦です。
玲二を助け抗争は終わりを遂げます。
ほぼ全ての組員が検挙となるのでした・・・
〜エンドロール〜
日浦が日浦組を立ち上げると言い出します。
「モグラ」であることを知らない日浦は、
玲二に若頭になれと言うのでした・・・
(おわり)
〜モグラの唄〜
拷問されても身分を明かすな
女のフェロモンご用心
甘い言葉 それは罠
根性決めれば怖くない
悪のデパート 数寄矢会
トップは轟周宝だ
挙げろ 潜れ 潜って 挙げろ
もぐら もぐら 土竜の唄だよ
2番はないよ〜
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【出演者】
菊川玲二:生田斗真
若木純奈:仲里依紗
日浦匡也(阿湖義組):堤真一
月原旬演(阿湖義組):山田孝之
猫沢一誠(蜂乃巣会):岡村隆史
黒河剣太(元蜂乃巣会):上地雄輔
轟周宝(数奇矢会):岩城滉一
阿湖正義(数奇矢会):大杉漣
館晶(数奇矢会):斉木しげる
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【感想】
こちらも原作は超人気漫画!
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配役が合っているか?
等は抜きにして、とにかく笑える!
実力派の役者さんが勢ぞろい!
しかも少し強面の・・・
でもみんなが面白い役に挑戦。
「土竜の唄」
を歌っているところ最高です。
(歌詞は最後に載せてます。)
ストーリー展開も面白いですし、
全てに笑いの要素を含んでいるのが◎
ストーリーが分かりやすいだけに、
どれだけ笑えるかがポイントの映画でした。
レンタルして良かった〜♪
【あらすじ】(ネタバレあり)
交番勤務の玲二は、
最低の成績で警察学校を卒業した劣等生です。
正義感は強いがために、自分主観で無茶苦茶な
検挙を繰り返しています。
そんなある日、署長にクビを言い渡されます。
しかしそれは偽りで、
潜入捜査官「モグラ」の使命を言い渡されたのです。
ターゲットは阿湖組、組長の轟周宝です。
玲二は闇カジノに行き、若頭の日浦に出会います。
日浦は玲二の根性に魅せられ、
玲二と兄弟の契りを交わすのでした。
玲二の任務は「モグラ」となり、
麻薬を取り締まることです。
力を伸ばしている蜂乃巣会との抗争の中で、
任務を遂行しようと奮闘する玲二。
麻薬を嫌う日浦から情報を得ようとしますが、
自分の組はそのようなことはしないと信じています。
しかし実際は日浦の目を盗み、
轟と月原が麻薬の取引をしていたのです。
阿湖組と蜂乃巣会の抗争は激しくなり、
玲二をかばった日浦は重症となり足を失います。
更に意識不明の日浦は黒河に拉致されるのでした。
日浦のいなくなった阿湖組は、
ロシアと蜂乃巣会の麻薬の取引を知り、
表立って横取りしようと動き出すのでした。
玲二はその情報を警察に教えます。
港での取引の日、
阿湖組と蜂乃巣会と警察が入り乱れる状態。
玲二も命の危険があります。
そこに現れるのが・・・
黒河の力を借りて復活した日浦です。
玲二を助け抗争は終わりを遂げます。
ほぼ全ての組員が検挙となるのでした・・・
〜エンドロール〜
日浦が日浦組を立ち上げると言い出します。
「モグラ」であることを知らない日浦は、
玲二に若頭になれと言うのでした・・・
(おわり)
〜モグラの唄〜
拷問されても身分を明かすな
女のフェロモンご用心
甘い言葉 それは罠
根性決めれば怖くない
悪のデパート 数寄矢会
トップは轟周宝だ
挙げろ 潜れ 潜って 挙げろ
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