祖母の昔ばなし
今はもう故人ですが、それはそれは ファンキー な人でした。
とにかく話が面白くて、文字通り抱腹絶倒ものだったのです。
自称(?)お嬢様育ちだったという祖母には、面白いお話の引き出しが無限にあるように思えました。
例えば祖母の実家にいた 丁稚 どんの話。(なにしろ祖母の少女時代は、大正時代から昭和初期にかけてでしたから。)
その丁稚ドンが、ある時、お屋敷の庭で一人うんうん言いながら、 木と相撲を取っていたというのです 。
祖母曰く「あれはな。 丁稚ドンがキツネに化かされてたんやなあ。」
秀逸だったのは、祖母がまだ女学生の時に近所に住んでいた 摩訶不思議なおばあさんのドキュメンタリー。
「一人暮らしのそのおばあさんはな、雨が降ってくると、畑に生えとる ハスの葉っぱを傘にして平然と歩いてござった。」(←まるでトトロ)
「私の実家のある所はなあ、冬になると雪がドカドカ降るところなんやわ。おばあさんの小さい掘っ建て小屋みたいな家もな、雪にすっぽり埋まってしまうんや。
いやあ、おばあさん、ダイジョウブやろか?って心配してたらな、春になってようやく雪が溶けたころに、おばあさん、その家からヒョコッって出てきなさってなぁ〜。冬中、どうしてたんやろか?ホンマ、不思議な人やったわ〜。」
このおばあさんの話はなかなか長編で、私は祖母が家に遊びに来てくれる度に「おばあちゃん!あのおばあさんの話して〜!」って、ねだっていたものでした。
祖母は、これ本職にしたらいいんじゃないかしら?って思うほど素晴らしいストーリーテラーでした。
話しの運び方と言い、登場人物の声色と言い、ジェスチャーと言い、玄人はだし・・・。
祖母の話には、聞く者の心を一瞬でガシッと捉えて離さない魔力のようなものがありました。
ただし・・・です。
祖母の抱腹絶倒話には、いわゆる「教育的配慮」などというものは、ほぼありませんでした。
つまり倫理観・道徳観はミジンもなく・・・。
あえて形容するならば「ブラックユーモア」満載!?
しかし幸か不幸か、純真無垢であった当時のワタシには「おばあちゃんの話は教育的な観点から見て是か非か?」などと考えるアタマはありませんでした。
ただただ、 オカシカッタのです 。
そしていつも本音で話してくれて、楽しい「おばあちゃん」のこと、私は大好きでした。
「せっかくの人生やもんね。笑って生きなねえ〜。」
その天衣無縫さが故に、時々親戚には迷惑をかけたこともあったようでしたが・・・。
それでも祖母は祖母らしく、最後まで自分の人生をはつらつと生ききったのです。
おばあちゃん、アッパレです。
まんが日本昔ばなし (主題歌とお話)
子供時代、毎週土曜日のおたのしみと言えばコレでした。
アニメ 「まんが日本昔ばなし」です。
近年では「家政婦は見た」シリーズでも有名な市原悦子さん、俳優の常田富士夫さんのたった二人で、何通りもの声色を使い分けての昔ばなしが、とにかく面白かったのです。
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福だるまぼうろとおいリセット
日本の昔ばなしには、主人公の人間に助けてもらった動物なんかが「お礼に。」と、贈り物を持たせてくれるお話も多いですよね?
浦島太郎しかり、
舌切り雀しかり・・・。
でも時として、そこには「人間の欲深さ」を戒めるような、あんまり有り難くないトラップが仕組まれていたりするものです。
だって舌切り雀のおばあちゃんは(欲の権化のような人でしたから)、スズメのお宿から帰る際のお土産に当然、大きい方のつづらをもらったら、中から蛇やムカデや怖いものがいっぱい出てきて往生しましたものね。
浦島太郎に至っては、「開けちゃいけません。」って言われていた玉手箱を開けて、あっという間にお爺さんになってしまって・・・。
良い人だったのに、なんだかお気の毒な結末。
一方、この 福だるまぼうろとおいリセットみたいなお土産なら、どちらを選んでもウレシイな〜なんて思ってセレクトしました。
え?金銀財宝じゃないじゃないの?ですって??
いやいや。これくらいがちょうどいいんです。
ただほど高いものはない。
うまい話には裏があるのです。ご用心を・・・。(笑)
福だるまぼうろとおいりセット
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