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2015年05月18日

インドの旅88

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日本人の彼がバイクでパナジまで遊びに行こうと言うので興味もあり行く事にしてみた。ゴアの良い所はバイクに乗ってもヘルメット着用の義務がないので、バイクで走っていると風が当たり気持ちがいい事だ。彼は走り屋ではないので危ない運転もしなく、どちらかと言うと安全運転だった。ゴアはビーチばかりの田舎町なのだがパナジは都会であった。中心地にバイクを止めて、ふらっとレストランに入ってみた。店内も綺麗で、ちょっと高いのかな?と思ったが意外に安くて、出てきたカレーも香辛料が強かったが不味くはなかった。食事のあとは見る所が特になかったのでバイクで街中を走ってみた。キリスト教が多い、この辺りは建物もどこかヨーロッパの造りをしている所が多く見られた。でも売られているコーラなんかは偽物のスターコーラと、やはりインドなんだなー。と感じた。バイクで走っている時に駅が目に入ったので、彼に駅で調べたい事があるから寄ってもらう事にした。ゴアの次に向かう先は、地図で見た限りムンバイかな?と思っていたので、チケットがいくらするのか案内所で聞いてみたが、日程が決まっていなかったので、きちんとした金額が出せないと言われ駅を後にする事になってしまった。駅から出ると彼が警察に何か言われていて、自分が近づくと英語で「このバイクの所有者は誰だ?」とまくし立てるように話してきた。所有者は誰だか分からないが、アンジュナ・ビーチ付近で借りているレンタルバイクであると説明したが、一向に警察官は信用しようとしない。彼にバイクを借りた時の証明書とかはないか聞いてみたが、全部部屋に置いてあると言うので、警察官にナンバーを調べて所有者に電話して欲しいと聞いてみたら、今度は警察官が面倒になったのか「行け!」と言ってくれて何とか帰る事が出来た。恐らく、あの警官は賄賂が欲しかったのかもしれない。とにかくアンジュナ・ビーチに着いて、トーマスのいるレストランに無事到着した。


2015年05月15日

インドの旅87

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アンジュナ・ビーチを歩いていると、日本人の彼が「先週までは、もっとバックパッカーがいたんだけどモンスーンの時期が来ているので半分位になったかなー。」と話していた。自分は季節など気にせず自由に旅をしていたので、ゴアにモンスーンが近づいている季節など全く知らなかった。そういえば昨夜も、いきなり豪雨になったのもモンスーンの季節に入ってきているのかと感じ取れた。今日でマーケットが終わりと言うのも納得出来る。レストランに戻ると、トーマスが暇そうにしていて、僕たち2人を見つけると呼んできたのでトーマスの前に座る事になった。トーマスが話出すと、昨日ドイツ人の2人を紹介してくれた事に感謝はするが、ドイツ人も白人も嫌いだと言っていた。なぜ嫌いなのか深く聞いてみたが、過去は話たくないが、いい思い出がないと言っていたので、その話はやめて他の話題に移す事にした。昨夜、ドイツ人の2人が、トーマスが旧東ドイツの人間だと聞いていたので祖国を愛し、そして祖国は統一されてしまい行き場を失ったトーマスみたいな人達がいるのかな?と勝手な判断だったが、そう思うと日本は豊かで安全な国なんだなと痛感した。トーマスの口からも、そろそろモンスーンの時期になるのでバックパッカーはネパールのカトマンズに移動しているから、自分もカトマンズに行くのか?と聞いてきた。自分は、この後にデリーを目指して、そこで旅は終えて日本に帰ると話をしたら、トーマスは、どこか遠い目をしていたのを見逃さなかった。恐らく、祖国に帰りたいのではないか?統一されたドイツに居場所がないので帰れない・帰りたくないと思うと、彼が可哀想に思えた。


2015年05月14日

インドの旅86

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マーケットは大きくて、かなり大きいものだった。各店舗の店員は、ほとんどが女性でキリスト信者ばかりと日本人の彼が話してくれた。そう言えば、ゴアはキリスト教の人間が多くいると聞いていたが、その話を忘れていた。ほとんどの買い物客は欧米人バックパッカーばかりで日本人は少ししか見当たらなかった。マーケットには色んな手作り雑貨が多く売っていたが、特に自分には買う物がなかったのでウィンドウショッピングにしかならなかったが、これだけ人が集まってくるとなると、どれだけのバックパッカーがゴアにいるんだろうと不思議に思った。一つの店の前で幼い少女がバッグを売っていて、安くするから買って欲しいと近寄ってきた。このマーケットは、今週で終わりで、つまり今日が最後みたいだ。少女はパナジやゴアに住んでいるのではなくて、田舎から出てきた出稼ぎの人だった。今夜バスで家に帰るらしく売れる物は売って田舎に帰りたいと話していた。その店を見渡しても、ほとんどが女性用のバックで自分の買える物なんてなかったので少女には悪いが店をあとにした。ドイツ人の2人もマーケットを十分に見たとの事で、ここからビーチに行って遊ぶと言うので、自分達もビーチに行って、そこからレストランに戻る事にした。


2015年05月13日

インドの旅85

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次日の朝は、あの豪雨が嘘のように晴れ渡っていた。台風が通り過ぎたのと同じで朝から蒸し暑くて、ゴアに来てから一番暑かった。裏のレストランに行ってみると、すでに日本人の彼とドイツ人の2人が朝食を取っていた。ドイツ人と言えば、トーマスも同じドイツ人なので暇になったら、ドイツ人の2人を紹介してみようとなり、トーマスの手が空いた所を狙って、ドイツ人を紹介してみた所、トーマスは2言3言のドイツ語を彼等に話して、その2人はレストランから去ろうとしてしまった。レストランの外でドイツ人の2人に何があったのか聞いてみたが「俺に話掛けるな。」と言われたと言う。しかも、トーマスは元東ドイツの人間の訛りがあったと言う。同じドイツ人なのに、未だに東と西で対立しているのか?と聞いてみた所、トーマスは身体つきから見て分かる通り、元軍人か諜報機関の人間だと思う。と彼等は話してくれた。もしかしたら、トーマスは西ドイツに負けたのが悔しくて祖国を捨てて、このゴアに長期滞在しているのかな?と考えられた。この筋書きだとトーマスが、ここに長年いるのが分かる気もする。朝から変な空気になってしまって申し訳ないと彼等に謝罪をしたが、彼等は自国の恥だと逆に自分達に謝罪をしてきた。気分も重い中、日本人の彼が「今日はマーケットが開いているので行ってみよう。」と毎週水曜日に開催されているみたいで、気分を変えるにはちょうど良かったので4人でマーケットまで歩いて行く事にした。歩いて20分も掛からない場所でマーケットはオープンしていた。結構の人数が集まっているので、かなり期待出来そうなマーケットだった。


2015年05月12日

インドの旅84

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部屋の中で、日本とドイツは戦争に負けた同志なのでお互いに嫌な過去を持っているので、お互い遠い国だけど未来を共有しようみたいな話をドイツ人としていた。ドイツ人の若者が過去の話をしてくるなんて思わなかったけど、日本人よりも深く考えているんだなー。と感心させられた。突然、大雨が降り出して宿の天井に雨粒が当たる音が時間が経つにつれて大きい音に変わっていった。まるで豪雨のような音で、部屋の中に虫が入ってきた。虫の数も大量で、これでは部屋に入れる状況ではなかったので、みんな宿へ帰る事にした。日本人の彼は、部屋を変えてもらうみたいで、また明日に会う事で今日は終わりとなった。すでに外は真っ暗で街灯も薄暗く、雨は台風がきているんじゃないか?と思うほど強雨の中を歩いて帰宅した。部屋に入るとすぐにシャワーを浴びてベッドに横になったが、屋根に当たる雨の音が酷くて中々寝る事が出来なかった。雨は一向に収まる感じはなく、その日は終わった。


2015年05月11日

インドの旅83

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レストランに帰って来ると、道に迷っていたドイツ人の2人がレストランで食事をしていたので、声を掛けてみた。片言の英語しか話せないドイツ人だったが身振り手振りで話してみると案外通じるのもである。今朝にゴアに着いたばかりで、これから何をするか決めていないみたいだったので日本人の彼が「自分の部屋は広いので遊びに来ないか?」と誘ってみた。ドイツ人も礼儀良く返事をしてくれて、とても親切で優しい2人だなー。と感じた。宿まで歩いて行く際も話していても楽しくて「ドイツ人って、こんなに穏やかで優しいのかな?」と言う雰囲気のまま宿に着いた。部屋に入るなり、日本人の彼が「マリファナでも吸いますか?」とドイツ人に話掛けると「吸いましょう。」と返事をしてきた。自分はコーラでも買ってくるよ。と外に出て店に向かった。空を見てみると厚くて大きい雲が近づいて来るのが分かった。もしかしたら、雨になるかもしれないなと思ったが、インドに来てから雨になった事がなかったので多少期待をしてしまった。部屋に戻ると、すでにマリファナでぶっ飛んでいる3人が目に入った。全員にコーラを渡して片言の英語で話していたが、なぜか第二次世界大戦の話になっていた。面白そうなのでドイツ人の話を聞く事にした。


2015年05月09日

インドの旅82

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丘からバイクで猛スピードで降りてきてレストランには、アッと言う間に着いた。トーマスが暇そうにテーブルに座っていたので、トーマスの前に2人で座って声を掛けてみた。マリファナでも吸うかい?と聞いてきたので、丁重に断り昼食を食べる事にした。トーマスに注文するだけでいいので、とても便利だった。注文しようと思ったら、トーマスが勝手に注文を決めてしまったみたいで何が出てくるんだろうと不思議に思っていたが、ナンとカレーが出てきた。トーマスが言うには欧米人が食べる食材よりもインドならカレーにした方がいい。と言ってきたのだ。食べてみると、インドを旅した中で一番美味しいカレーだった。スパイスだらけのカレーとは違ってアレンジされたカレーだった。お腹が空いていたので一気に食べてしまい、食後はトーマスにカレーのお礼を言ってお金を払ってレストランを後にした。隣のビーチまでバイクで行く事にして走り出したら、道の真ん中に白人が2人立っていたので声を掛けてみた。道に迷っているらしく、自分達が先ほどいたレストランに行きたいらしいが英語が通じなかった。彼らはドイツ人バックパッカーで手の仕草で何とか道を教えてみた。彼等は分かったみたいでレストランに向かって歩いて行った。日本人の彼はバイク飛ばしますよー!とビーチまでフルスロットルでバイクを唸らせ走り出した。


2015年05月08日

インドの旅81

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アンジュナ・ビーチ沿いを歩いて1時間も経っていたので戻る事にした。そんなに海の透明度はないが、空は晴れて心地よかった。そんなに暑くもないので、かなり過ごしやすかった。レストランまで戻って、彼のバイクで丘まで行く事にした。彼が言うには、ハーフムーン・フルムーンパーティーが行われる場所だと言う。丘の上までバイクで上がって行くと更地になっている場所があり、その真ん中辺りに簡素なバーがオープンしていた。アルコールやマリファナを吸ったり飲んだりしている人達が集まっていて、バーの店主も一緒に飲んでいると言った感じだった。日本人の彼は、先週までフルムーンパーティーが行われていたので、次回は何時なのか聞きに来たかったみたいだ。丘の上から海を眺めていたら、バイクに乗った警察官が3人現れてバーの店主に何やら話をしていた。店主からお金を貰って去って行く所まで見えたのだが賄賂だとすぐに分かった。パーティーを開く場所では警察が腐敗しているのは、このディープなアジアでは当たり前の事だった。違法なドラッグを提供してパーティーを開けば、警察は何十人と逮捕出来るのであるが、賄賂を渡しておけば当日警察が来なくてパーティーを開けるからだ。バックパッカーには何とも嬉しい場所だが、欧米人はトラブルを起こしやすいので、どちらかと言うと暴力を振るった欧米人を逮捕して欲しいとも思った。彼が戻って来てフルムーンパーティーは週末にやると情報を掴んできたので、レストランに戻る事にして、バイクに乗り丘の上から最高スピードで下った。強い風が体に当たり最高に気持ちの良い帰り道となった。


2015年05月07日

インドの旅80

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薄暗い宿の窓から朝日が入って来たので起きてみたら、まだ6時だった。昨夜は早く寝たせいか起床が早かった。シャワーを浴びて8時頃にレストランに行ってみた。すでにレストランはオープンしており、トーマスもそこにはいた。トーマスにメニューを見せてもらいサンドイッチとジュースを注文した。アンジュナ・ビーチの海を眺めながらの朝が格別に良い。崖下のビーチを覗いてみると欧米人が数名泳いでいるのが見えた。サンドイッチが運ばれてきたのと同時にバイクに乗った日本人が到着した。昨日の日本人男性だった。食事を一緒に取り、ビーチに行ってみる事にしたのだが、彼はアンジュナ・ビーチ周辺の事も知り尽くしているのでガイドをしてくれた。ビーチを散歩していると一軒の白くて大きい家が見えてきた。彼は、あそこの家の持ち主は欧米系のインド人で知り合いになったから行ってみようと話出した。玄関でチャイムを鳴らしても出て来ないので、彼は家の中に入って行ってしまった。これは不法侵入じゃないのかな?と思って自分は恐る恐る入ってみた。誰もいないみたいだ。と思った瞬間、金髪で肌の浅黒いジャンキーみたいな男が現れた。日本人の彼は、機嫌良く挨拶をしたのだが、インド人は内気な性格なのか二言三言話して家の奥に入って行った。自分は、あの体格のいいインド人に気を使おうと家を離れるように促した。日本人の彼も、そうしようとビーチに戻った。彼がいなかったら、あのインド人に殺されていたかもしれないと思うと体がゾーッとした。


2015年05月01日

インドの旅79

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日本人の彼はバイクをレンタルしており、自分はバイクの後ろに乗ってノーヘルで彼の宿に向かった。バイクで3分ほど走ったら宿に着いたので、歩いても10分は掛からない近くの所だった。宿に着くと、すぐに宿の店主のオバちゃんに紹介されたので、挨拶をして部屋に入ってみた。彼は宿のオバちゃんとトーマスくらいしか話す人がいなかったので、自分に対して凄く優しく接してくれた。宿前の小さい食料品店でジュースを買ってきてくれて、部屋のダブルベッドに座り暫し話こんだ。彼は日本の巷では有名な大学を卒業して有名な某会社に就職したのだが良い先輩に恵まれずに退職をしたと話してくれた。親に辞めた事を伝えたら、かなり怒られたようで手持ちの金で日本を脱出して、インドを目指してゴアに辿り着いたと言う。ここにいれば、1日500円ほどで生活出来きてストレスもなく過ごせるのが楽しいらしい。葉っぱを吸いますか?と紙で巻いて渡してくれた。日本人が多くいるだろう、このアンジュナ・ビーチで、なぜ日本人の友達を作らなかったのか聞いた所、レストランで話す程度で自分が変わり者みたいに感じて友達が出来なかったと言う。特に変わった人とは思わなかったが、これから数日はゴアにいるから一緒に行動しようと言う事になった。明日はバザールがあるので行ってみないかと誘われたので行く事にして、レストランで待ち合わせする事にした。自分はマイソールから来たばかりで多少疲れていたので、自分の宿に帰り寝る事にした。時間が経つのは早く、21時を回っていたので、歩いて宿まで帰る事にした。帰り道、真っ暗な中を一人で歩いていたが、雲に覆われており月や星を見る事は出来なかったが暑さはなく、たまに体に当たる風が心地よかった。


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15年前のアジア放浪記をまとめております。 世界は広いです。一歩踏み出せば、そこは日本では通じない モラルが待っています。
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