アフィリエイト広告を利用しています
検索
<< 2024年10月 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール
yamwataritabiさんの画像
yamwataritabi
登山歴は20年余り。スタイルは基本ボッチ登山です。 無雪期は、低山ハイクからテント泊縦走まで、雪山は日帰りハイクとテレマークでのBCスキーを楽しんでます。
日別アーカイブ
ファン

2024年03月11日

【登山の基礎知識】山の疲れない歩き方 〜登り編〜



疲れない登山なんて無い
疲れるから登山なんです!
だからこそ見れる景色がある!

というのは、私の持論です

でも、へとへとになるのは色々と問題があります。

基礎体力(脚力)は必要ですが、疲労軽減する歩き方はあります。

そこで、今回は疲れにくい歩き方を解説します。

tozansha1.jpg



?@平地の歩き方のままでは疲れます


初心者は、どうしても無意識に平地の歩き方と同じように山を歩いてしまいます。

平地の歩き方とは、
かかとで着地してそこから足裏を接地させ、つま先で次の一歩を蹴り出す
という運動です。

「歩く」はどちらかの足が接地していますが、蹴り出しを強くすることで歩幅を広くしながら両足とも宙に浮く動きが「走る」になります。
つまり、体を進めるためには、 「蹴り出す」「歩幅を広げる」 という運動が必要になります。
そして、この運動には意外と筋力を使います。

したがって普段無意識で歩いている歩法で不整地の坂道を登るということは、実はかなりの筋力が求められます。
更に普段以上の重量の荷物を背負えば尚更です。

また、この歩き方は、かかととつま先しか接地していないため、靴底のグリップ力を活かせません。
つまずきやスリップなどヒヤリハットの原因になりえます。

では、登山道に適した歩き方とは…

?A登山道の基本歩法〜フラットフッティング〜


登山道では、 フラットフッティング が安全で疲れにくい歩き方として推奨されています。

歩き方は、
足裏全体を同時に接地させ、蹴り出すのでは無く、重心移動を意識して足をスライドさせるように足を運びます。イメージとしては、ノッシ、ノッシと歩くゾウのような感じですね。

この歩法を意識すると、自然と歩幅は普段の半分ぐらいになります。
したがって、「蹴り出す」という筋力と「歩幅を広げる」という筋力を抑えることができるので、運動量を抑え疲労軽減につながります。

確かに、この歩法は歩行速度は落ちます。

しかし、登山はスピードを競う競技ではありませんので、歩行スピードをアップさせるのではなく、 自分に合ったコースタイム計画を練ることの方が重要です。

また、フラットフッティングすると、靴底全体を接地するので、靴本来のグリップ力を最大化できます。

?B歩幅


フラットフッティングすることによる疲れにくい歩幅は、
自分の足一つ分(22〜25?p程度)
が目安です。

足を前へ踏み出すというよりか、後ろ足に重心を残したまま前足をスライドさせて着地。前足の安定を確認しながら重心を移動させて、そっと後ろ足を地面から離すイメージで歩くと、おおよそこの幅になると思います。
そしてこの歩幅なら、お尻の筋肉、太ももの筋肉、ふくらはぎの筋肉の動きが最小限になっていることを感じられます。

?C姿勢


不安定な登山道で重い荷物を背負って歩くと、どうしても足元が気になってうつむきがちです。

確かに、予想外のつまずきやスリップを予防する上で、足元を確認することは間違いないのですが、
下ばかり向いていると猫背になり、肺に新鮮な空気が入りにくくなります。

呼吸も浅くなりがちで、これによって疲労感が増すようになります。
そのため、姿勢はできるだけ正しくしながら、こまめに目線を上げましょう。

これによって胸が開いて新鮮な空気をより多く肺に入れられるようになります。
特に下りより上りの方が運動量が多いので、たくさん空気を吸った方が疲れにくくなります。

?D登り坂・階段の歩き方のコツ


最も意識することは歩幅です。

そこそこの斜面や階段を見るとついつい歩幅を広げて登りがちですが、これでかなりスタミナを削られます!
歩幅を意識して、前足を踏み出そうとはせず、ジグザグに、ちょこちょこと、歩幅を狭めて歩きます。
早くやっつけようとしてまっすぐ直登することが一番疲れます。

歩き方の重心移動の基本は一緒です。
後ろ足に重心を残しながら体を持ち上げて前足を着地させます。
前足に重心を移動させながら膝を曲げ、前足に重心が移ったら後ろ足をそっと引き上げます。
この時、お尻の大きい筋肉を使うイメージで登ると、かなり太ももの筋肉の疲労感は抑えらえます。

?Eまとめ


最後までお読みいただきありがとうございました。

今回は、【登り編】でしたが、【下り編】【道具編】もご用意する予定です。

登山は登りが一番キツイです。

登ってるときは、
「なんでこんなキツイことやってんだろう?」とつらつら思ってますが
登った先のご褒美があるから下山後に、
「次どこ登る?」
と、あのつらさをを忘れているんですよね。(登山好きあるある)

今回の内容が参考になれば幸いです。

それでは、安心安全装備でクライムオーーーーン!!


posted by yamwataritabi at 09:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 登山

2024年03月07日

【登山初級者必見です】登山リュックの謎を解説します!

皆さんはご存じでしょうか?
登山リュックのほとんどには取扱説明書が付いていません!

それなのにあちこちにファスナーやらポケットやら、無駄に長いベルトがついていて、

これってどう使うの?
まったくわからなーい!

という人多いんじゃないですか?

初心者の方だけでなく、結構な年数登山されている方でも使い方が不明なパーツがたくさんあるのでは?

今回は、そんな登山リュックの疑問について、それぞれのパーツの使い方やその用途を踏まえてを解説します。

DSC_0036-1.JPG


もくじ
?@無駄に長く感じるベルトの数々
・ショルダーベルトの長さは必要?
・フロントコンプレッションベルトのあまりが長すぎる問題
・ボトムベルト
?Aリュックのボトム部にあるループ
?Bリッドにあるループ

?@無駄に長く感じるベルトの数々

・ショルダーベルトの長さは必要?

ショルダーベルトをの長さを調整するストラップ部分
「こんな長さいるっっっ」ってくらい長いですよね。
他のカジュアルスタイルのデイパックも長いけど、本格的登山リュックのストラップはわざと長くしています。

その最大の理由は、

ショルダーベルトのパッド部分を快適な位置に調整しやすい

グローブをしていてもしっかり握りやすく、滑らず引っ張りやすい

もし、ストラップが短かったり、ギリギリの設定の場合、
荷物の重量が増すほど、背負い心地を左右する肩のショルダーパッドの位置の調整範囲が狭くなり、
フィットする人が限られてしまい、快適ではなくなってしまいます。

また、長さ調整をする際、ストラップが短いと指でつまむ形になるのでしっかり引っ張れません。さらにグローブなどをしていると滑ったりしてベルト調整に手間取ってしまいます。

以上の事から、しっかり握って引っ張れるように長くなっています。

行動中、どうしてもブラブラして気になる!

という人には、別売りでベルトクリップがあるので試してみてはいかがでしょうか?



・フロントコンプレッションベルト

フロントコンプレッションベルトは、トップリッド(雨蓋)と本体をつないでいるバックル付きのベルトです。
デザインによって「一本締め」と「二本締め」の2パターンありますが、最近は「二本締め」が主流のようです。
トップリッドが動ないように締め付けるというのはお分かりと思います。

確かに引っ張るときにはある程度長い方が締め付けやすいけど、余ってるベルトがめっちゃ長い

でもこれにも使い方があるのです。

恐らくほとんどの方は、リュック本体から物を取り出す際、バックルを外して、トップリッドを上げて、
内側の巾着コードを緩めていると思います。

しかし、開け方の正解は
「バックルをスライドする」
です。実は

このコンプレッションベルトをギリギリまでスライドさせると、トップリッドが開くんです!
この余ったベルトをスライドさせると。。
DSC_0221.JPG


こんな感じでトップリッドが開いて荷物が取り出せます!
DSC_0222.JPG



そして、仕舞うときは、そのままベルトを締めれば元通り。

この操作のメリットは、
グローブをつけている場合(特に秋冬)、グローブの厚さで意外とバックルが押せなくて外せないからです!

想像してみてください。
雪が降ってる中、
一度グローブを脱いで→バックルを外して→中身を出して→再度グローブはめて
→バッグを閉じてバックルをはめる
手順が長いと思いませんか?グローブしたまま作業ができれば、寒くないし、時短になります。
トップリッドのスライドオープンはグローブしたままで簡単に操作できます!
※防寒対策でインナーグローブ着用してもアウターグローブの着脱手順が入るので変わりません。

特に最近リュックのバックルは軽量化のためかなり小さくなったので、なおさらです!

慣れるとメッチャ楽なんで
一度やってみて!


・ボトムベルト

このベルトは2気室タイプというリュックの下部からも出し入れできる機種に多く見られます。
そのため、多くは35リットル以上の中型〜大型リュックにつけられているベルトです。

使い方は2つ
・容量調節のためコンプレッション機能
・ウレタンマットの外付け用ベルト


◎装備の総量が少なくて、リュック内に隙間がある場合
中身が動かないようにサイドのコンプレッションベルトを締めます。
そして、中身の重心が下に降りてこないように、このボトムベルトを締めます。

30〜35リットルのリュックで日帰り登山をするとき、装備が少なく、リュック内がスカスカになります。
その時そのままパッキングすると中身の重心が下がってしまい、肩に余分なストレスを与えてしまいます。
そこで、ボトムベルトをしっかり締めて降りてこないようにするだけで、かなり疲労軽減します!

◎装備の総量が多くて荷物が入らない場合
テント泊登山では、ザックの中に日帰り装備にテント・シュラフが増えます。
でも、テントで寝るときはシュラフだけでは背中が痛くなるし、時期のよっては地面の冷えにより寒くて寝られません。
そこで必ずマットも装備として持っていくのですが、マットも大きく2パターンあります。

・インフレータブルタイプ:空気を入れて厚みを持たせる
・ウレタンタイプ:ウレタンの厚みがクッションになる。ロールタイプと折り畳みタイプあり

収納性や断熱性からインフレータブルのほうがメリットがありますが、かなり高価セッティング時と撤収時に時間がかかる、不意のトラブル(穴が開く)で使い物にならなくなる、といったデメリットがあります。
ウレタンは、安価だけど収納性ゼロ、といったデメリットがあります。

インフレータブルは、相当小さくなるのでリュック内に収納可能ですが、ウレタンマットは無理。
そこで、ボトムベルトが長くなっているモデルなら、ここに挟んで携帯できます。


【参考;マット外付けには3つの流派あり】
一、ボトム派
これは先ほど解説したようにボトムベルトを使った取り付け方です。比較的ロングトレイルする方に多いのでは。
二、サイド派
サイドコンプレッションベルトに挟む取り付け方です。ベルトの長さに余裕がないと難しいですが、岩場を多く通過するコースを選択する場合やULスタイルの方に多く見られます。
三、トップ派
トップリッドにあるループにコンプレッションベルトを通してそこにマットを挟む取り付け方です。
ややクラッシックスタイルですが、行動中のバランスはいいので、高重量装備の長期縦走する方に見られます。(最近は少数派) 

?Aリュックのボトム部にあるループ

スポーツバッグのリュックとアウトドアリュックの大きな違いの一つで、登山初心者が全く使い道がわからないパーツ??1ではないでしょうか。

このループの名称は
ピッケル/トレッキングポールループ
といいます。 ※諸説呼称あり
DSC_0219~2-thumbnail2.jpg

その名の通り雪山アイテムのピッケルやトレッキングポールを取り付けるためのループです。

だが、しかし!

これだけでは取付られません。相棒のホルダーがあります。

このループの真上をたどっていくと、リュックのやや上部にバンジーコード(ゴムひも)のループまたはベルクロのループがあります。
DSC_0220~3-thumbnail2.jpg
これが ピッケル/トレッキングポールホルダーです。


下部のループにピッケル/トレッキングポールを引っかけて、ホルダーを巻き付けて装着します。
このパーツの使い方がわからない方は、トレッキングポールをリュックのサイドポケットとコンプレッションベルトを使って取り付けていますね。

?Bトップリッドのループ

トップリッド(雨蓋)の上に2つまたは4つループがあるリュックがあります。
このループの名称は

トップギアリング

といいます。 ※諸説呼称あり


使い方は既出ですが、別売りのコンプレッションベルトやバンジーコードを通して、マットなどの装備を取り付けます。

私の個人的な使い方を紹介すると
縦走でごみが溜まってリュック内に収まらない時、厳重にラッピングしてこのトップリッドの上に取り付けます。

結構、レジ袋にごみを入れてリュックのフロントにあるループにぶら下げているハイカーを見かけますが、想像以上にブラブラ動いています。木の枝に引っかけてゴミをまき散らしてしまいそうなので(ていうか、現場に居合わせました)、私はこのやり方をおすすめします。

まとめ

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

登山リュックには取扱説明書がありません。
ブランドHPを閲覧しても新機能や推し機能の説明はありますが、基本的なパーツの説明はなかなかありません。

登山専門店に行かなくても最近はググればある程度は情報は得られます。
ただし、その情報が正しいかどうかはセカンドオピニオンが必要です。

いくつかのサイトを回るか、専門家(店員)の生の声を聴いたりして判断しましょう。

私の解説があなたの疑問を解くカギになればいいな、と思います。

それでは、リュックを正しく使ってクライムオーーーーン



posted by yamwataritabi at 22:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 登山

2024年03月01日

登山リュックの謎パーツ3選

みなさん、山渡ってますか?

いざリュックを購入したけど、これってどうやって使うんだろう?
他のブランドには付いてないし、取説無いからワカラナイ???

そんなアナタに謎パーツの解説します




?@MILLETのハンドレスト


こんな感じで、ショルダーベルトに取り付けられているループです。
DSC_0226-EDIT.jpg

MILLET独自のパーツです。登山経験者でも何に使うか知らないかとも多いはず。
人によっては「熊鈴ぶら下げるの???」といった感じです。

「ハンドレスト」というように「手(腕)を休める」パーツです。

腕は意外と重量があって、登山中腕を下げた状態が長く続くとかなり肩に負担がかかったり、手先が浮腫んで疲労感を感じます。
その解消法としては、「腕組み」があります。
あまり荒れていない登山道が長く続くときは腕を組んで歩くと疲労感が軽減され、手先がパンパンに浮腫まなくなります。

それをリュックのパーツ化したものが「ハンドレスト」です。

また、このハンドレストを適度に引っ張ると肩の荷重が解放されるので、長時間歩いて肩がしんどい時に使ったりします。
DSC_227.jpg
使い方は、親指を引っかけて腕をぶら下げたり、引っ張って肩の荷重を開放します。
手首全体をループに通してしまうと、とっさの時に手が抜けず危険です。





?AGREGORYのグラスホルダー


このパーツはGREGORY独自のパーツです。
「グラス」とは眼鏡を指し、主にサングラスを取り付けます。雨天や夜間ではサングラスをかけないので、歩行中落とさないために使います。

以前は左のショルダーベルトに取り付けられたループでしたが、リュックのデザインがリニューアルした際に進化しました。
DSC_0223.JPG
以前はこの上の部分にある眼鏡マークのループだけでしたが、
下にホールド強化のバンジーコードが付きました。

DSC_0224.JPG
使い方は、サングラスの片方のツルをループに通し、バンジーコードを引き出してノーズパーツに通して留めます。
サングラスは頭にそのままかけておくと、頭部からの湿気で曇ったり、頭上の枝に引っかけて落としたりするので、
使わない時は、このホルダーに留めておくと便利です






?Bkarrimorのヘッドクリアランス


トップリッドについた3つのベルトですが、容量調整のアジャスターベルトかと思いきや、
本来の機能としては「ヘッドクリアランス」ベルトとなっています。(アジャスター機能としても有効)
DSC_0233-EDIT.jpg
DSC_0234-EDIT.jpg

この赤丸で囲ったベルトです。

装備をリュックの限界まで詰め込むと、トップリッドもパンパンです。
すると、ハイカーの後頭部がトップリッドに接触してしまい、上を見上げるときや、ツバ広のハットを被るときに当たってしまって、ちょっとしたストレスになります。
こんな感じで上を向くと後頭部が触るので、はしごや鎖場で上を向くとにストレスになります。
ハットは特に!
karimmer2.jpg

そこで、このヘッドクリアランスベルトを緩めてリュックのフロント側にずらすことで、後頭部に空間が生まれてストレスフリーになります。
これはどちらこといえば、身長が低めの方(特に女性)にとって、イイね機能だと思います。

karimmer1.jpg
こんな感じでトップリッドを逃がすと後頭部の窮屈さが解消されます。





?Cまとめ
最後までご覧いただきましてありがとうございます。

快適な登山を以下の楽しむためにリュックメーカー各社独自の工夫がありますね。

最近はメーカーのHPを開けば、ある程度取説していますが、製品の下げ札にはほぼ取説はありません。
特に初心者ので方は、なんとなく背負ってベルトを締めたり、ファスナーを開け締めする具合で色々とついているパーツの使い方までは調べないかもしれません。

でも、実はこんな機能があれば便利だなぁというパーツは既についていたりします。
もしご質問などありましたらコメント下さい。

それでは、安全・安心装備でクライムオーーーン

posted by yamwataritabi at 09:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 登山

2024年02月12日

失敗しない登山リュックの選び方【容量編】

皆さん、山登ってますか?

今回は初心者だけではなく、ステップアップする際に悩む登山リュックの容量の選び方を解説します。

実際お店で実物を比較しながらある程度判断できると思いますが、近年人気のWEBレンタルでは基礎的な知識や基準がないと検討できないですよね。

基本的に装備の総量で決まりますが、「その差はなんなんだ?」という疑問にお答えします。


もくじ

?@登山リュックの容量の種類

?A容量を選ぶ基準はこれだ!

・〜15リットル
・20〜25リットル
・30〜35リットル
・40〜45リットル
・50〜55リットル
・60リットル〜

?BULというスタイルの注意点

?Cまとめ

DSC_1711.JPG

?@登山リュックの容量の種類


登山リュックのサイズの選び方は大きく3つあります。

〇バックレングス(背面長)
〇ジェンダー(性別)
〇容量


バックレングスとは、リュックのバックパネルの長さを指し、使用者の第七頸骨から腰骨の最上部までの長さを測定しフィッティングします。体格差によるより良いフィット感を得る選び方です。
S・M・Lといったサイズ固定のものや、バックパネルにサイズ調整機能があり、それぞれ調整するモデルがあります。
※実際メジャーで測った長さに対して、フィッティング段階では3〜5センチほど幅があり、最終的には
ベルト調整でサイズ確認します。

ジェンダーは、バックレングスに更にショルダーハーネスとヒップベルトの形状を男女の骨格の違いを反映してより背負い心地を向上させるための選び方です。
快適なフィット感を得るためにショルダーハーネスの形状やつけ方、ヒップベルトの長さや角度が各メーカーの研究により開発されいます。

容量は装備の総量に合わせて選びますが、メーカーによって 表示と見た目が大きく変わります

これが悩みの大きな原因です!

30リットルの表示でも、メーカの違いで見た目が1.5倍ほど差があるように見えることもしばしばです。

近年は、構造計算して容量表示をしているそうなのですが、メインコンパートメント(本体)のみで30リットルなのか、サイドポケットやトップリッドを最大にした合計で30リットルなのか、メーカーは明らかにしていません。

そのため、最終的には実物を見て、触って、広げてみないと判断ができませんが、今回は製品表示をベースに解説します。

容量の種類は、基本5リットルピッチで

10、15、20、25、30、35、…100

と表示されているメーカーがほとんどですが、一部メーカーでは、

32、34、36、38、44…

のような表示をしています。

これは、ジェンダー分けしているメーカーに多く、レディスモデルのほうがバックレングスが短いためバックパネル自体が小さくなります。そのためメンズと同等の機種なのでですが、計算上2〜3リットル小さく表示されます。
また、同様にバックレングスの影響で、SサイズとLサイズでは同表示でも詳細設定2〜3リットル差があります。 ※メーカーのHPカタログに表記されていることがあります。

したがって、私の容量の目安としては、5リットルピッチを基順に3捨4入で設定します。
例)32リットル≒30リットル、48リットル≒45リットル


?A容量を選ぶ基準はこれだ!


容量を選ぶ基準ですが、原則として以下の2点です。

?@コース別( 難易度)基本装備の総量
?A山飯スタイル

?@基本装備としては、

・コース別に大きく差が出ないもの
レインウェア、タオル、ヘッドランプ、エマージェンシーセット

・コース別で影響の出るもの
飲料水、行動食、防寒着、宿泊装備(テント、シュラフ、マット)、着替え
安全確保器具(ヘルメット、カラビナ、ロープ、スリングなど)、特別装備(登攀装備、雪山装備)
趣味アイテム(カメラ、コーヒー、お酒など)

以上の2グループがありますが、今回は、ざっくり夏季登山で「A.日帰り」「B .テント泊(ツェルト除く)」「C.山小屋泊(避難小屋除く)」
の3パターンの登山コースを想定したものを基本装備量とします。

「A. 日帰り」…レインウェア、タオル、ヘッドランプ、エマージェンシーセット
昼食、行動食、飲料水
「B.テント泊」…テント、シュラフ、マット、着替え、がAに追加されます
「C.山小屋泊」…着替え、がAに追加されます

?A山飯スタイルは2パターン。

「?@自炊しない」…弁当持参
「?A自炊する」…自炊道具、食材を準備

以上の5つの要素を組み合わせて自分のスタイルに合ったリュックの容量を選びます。

〜15リットル:A+?@ 推定必要水分量1〜1.5リットル

登山コースとしては、日帰り、短時間(2〜3時間程度)。またはトレラン的なハイキング

20〜25リットル:A+?@ 推定必要水分量1〜1.5リットル

登山コースとしては、日帰り、4〜6時間

30〜35リットル:A+?A、C+?@ 推定必要水分量1.5〜3リットル

登山コースとしては、日帰り4〜8時間、自炊道具と食材も携帯する
山小屋泊の場合は、初日昼食は弁当、小屋では1泊2食(夕飯と翌朝朝食or弁当)

40〜45リットル:C+?@、C+?A  推定必要水分量2リットル以上

登山コースとしては山小屋泊(1泊夕飯のみ)、他食事は自炊
または、山小屋泊(2泊4食)、他食事は小屋で購入

50〜55リットル:B+?A、C+?A 推定必要水分量3リットル以上(不足分は水場で補給)

登山コースとしては、テント泊(1泊)、食事はすべて自炊
または山小屋泊(2〜3泊)、食事はすべて自炊

60リットル〜:B+?A、C+?A 推定必要水分量4リットル以上(不足分は水場で補給)

登山コースとしては、テント泊(2泊〜)、食事はすべて自炊
または、山小屋泊(3泊〜)、食事はすべて自炊

もうお気付きかと思いますが
私のリュック容量の最後の決め手は食事装備です!

この中で、初心者が一つで日帰りから宿泊まで汎用性の高いリュックの購入を検討するなら、 30〜35リットル がおすすめです。


?B ULというスタイルの注意点


近年UL(ウルトラライト)スタイルの登山がインスタなどで取り上げられています。
確かに登山において 軽さは神ですが、

軽装と軽量は全く違う!

ということを覚えていただきたい。

軽装とは、必要な装備を自己判断で削ること
軽量とは、必要な装備の重量を軽くすること


同じULスタイルに見えて、軽装は大きなリスクを背負います。
自己の経験と照らし合わせて、必要最小限の装備で臨む為、登山IQが高くない初心者の方の軽装はある意味危険行為です。

またULスタイルだから体力は必要ない、という考え方も疑問があります。
登山には必要な基礎体力(特に脚力)というものがあります。
さすがこれは無視できません。

本来のULはそれぞれのアイテムを吟味して軽量化する、どちらかといえば経験者のテクニックです。

以上を踏まえて、初心者の方は安易にULスタイル(特に軽装スタイル)を選択しない方がいい
という個人的見解です。

?Cまとめ


最後までお読みいただきましてありがとうございます。

登山において最初はそんなに無理はしない、なんて思っていても
その魅力にはまると、使う道具が変わっていきます。

特に顕著なのが登山リュックです。

活動領域の変化に合わせて、容量及び背負い心地の良さを追求するようになります。

今回は、イチバン相談される適正な容量の解説でした。

皆さんの検討する一助となれば幸いです。

それでは、安心装備でクラムオーーーン!



posted by yamwataritabi at 13:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 登山
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: