僕は本を買うとき結構アマゾンを使います。
新本でどうしても気になるもの以外は、本屋に出向いても
売り切れていたり無駄足になることが多いので、
中古でもいいので安く沢山本を買うようにしています。
その中でいいなと思った本をご紹介いたします。
新品価格 |
この本はあのトム・クルーズが小泉純一郎元首相に手渡すために来日したほど、
話題性のあった本です。
すでに知られた話ですが、トム・クルーズはディスレクシアという識字障害を持っています。
彼の場合はbとdの区別が付かなかったり、本の文字が重なり合って
なにがどう書いてあるのかわからないほど、厳しい状態だったようです。
だから、知能の発達には問題がないのに、音読ができないので
周囲からは相当ないじめを受けていたことを告白しています。
12歳までに7回も転校していることから、 想像を絶するものだったと考えられます。
大人になっても、台本をアシスタントに読んでもらい、それを録音したものを
耳で何回も聴いて記憶して撮影に臨んでいるようです。
それがどれほど苦しい努力かを考えると、涙が出ますよね。
彼がわざわざ日本にこの本を届けに来てくれた理由は、もちろん多少の商業的な部分も
ありますが、なにより発達障害、学習障害という概念が日本では全然知られていないことに
心を痛めたのが大きいようです。
彼と同じように自分に責任がないことでいじめられ、もともと持っている
才能を潰されて生きている子供がたくさんいることを考えると、
居ても立っても居られなかったのだと思います。
書いてある内容はいたってシンプルですが、
小さな子供から大人まで、何か学習していく中で壁にぶつかったら、
果たしてそれは何が原因でそうなっているかを、
たった三つの要素で説明してくれています。
- 誤解語
- マス(mass:質量)がないこと
- 段階の飛び越し
この3つが学習中に躓く大きなポイントであると述べています。
この中で最も大きな壁になるのが、
最初の誤解語という概念です。言葉を間違って解釈してしまうことについて、
ことのほかページを割いて重要性を説いています。
単に知らない言葉を勘違いで覚えること以外に、同音異義語や、
実際に見たことのないものについて名前だけ知っている場合なども
誤解語に含まれます。
要は、自分が目にしている単語について正確に意味を把握していない場合が
多いので、謙虚に逐一調べましょう、ということです。
もう2つについては長くなってしまうので短くしますが、
実際に目で見たり、触ったり、自分で経験してみたりといった
生きた体験のことです。
たとえば、猫という生き物を図鑑で知っているだけよりも、
猫を実際に見て触ってみるほうが経験としてははるかに濃いですよね?
他の例なら、英文法の文章を机の上で100個丸暗記しても、
アメリカ人との会話は流ちょうにはなりませんよね。
それなら短期留学したほうが明らかに早いです。
3つ目の段階の飛び越しは読んでのとおり、
今の自分の実力に見合わない課題に取り組んでも効果は薄いということです。
小1で金融工学とか勉強させても無理ですよね。
このようなことを、絵本形式で非常にわかりやすく説明しています。
たしかに当たり前のようではありますが、
意外とはっきり答えられないこと多いのではないでしょうか?
非常に面白くためになる本だと思います。
小さな子供から、大人まで何度でも壁にぶつかったら
立ち返るべき根本原理ではないでしょうか。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
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