14日に発表する。不正融資を見過ごしたとして、岡野光喜前会長ら旧経営陣に対し、同行は損害賠償を求めて提訴する方針。不正融資に絡む9月の第三者委員会報告は旧経営陣について、経営を任された取締役の責任を果たしていない善管注意義務違反を認定していた。金融機関では極めて異例の対応となる。
スルガ銀は、4月に経営破綻したスマートデイズ(東京)が運営していたシェアハウスの所有者らに購入費用を融資していた。3月末時点の融資残高は約2035億円に上り、18年3月期までに引き当てた約420億円から損失見積額が大きく膨らむ。第三者委の報告を踏まえ、シェアハウス向け融資の返済状況の他、物件の賃料収入、空室率などを精査した結果、引当金の積み増しが必要だと判断した。
このニュースを受けてネットでは、
「これ、優良地銀としてスルガをもてはやしていた金融庁も一定の責任を免れないと思うのですけどね。低金利で大きな利ざやを稼ぐには、消費者ローンやかぼちゃの馬車のような、今までやってこなかったグレーゾーンや違法行為に手を染めないと儲からないという銀行業務の根底の問題が潜んでいる。」
「いままで銀行が企業にそれなりの金利を貸したり、国債などの利子を還元する形で消費者の普通預金に利子をつけていて成り立っていた。自前でATMを作るより、相乗りしたり、コンビニATMと提携するほうが銀行としては負担が軽い現状を考えると、スルガだけの問題ではなく、銀行の収益構造を変革していく必要性が高いと思う。」
「順法精神が最も問われる銀行が法を犯したわけですから結果的な悪影響を国が補填することで事業を畳む(企業解散)のが当然です。何があっても銀行は保護されるという時代は終わりました。」
「当然の結果だ!更に信頼を取り戻すには相当な年数がかかりこれからが正念場。一刻も早くシェア問題も解決してほしいし地銀同士の合併も視野に入れたほうがいいかもしれない。」
「勘違いしてる人多いけど、リスクを取る代わりに金利を高く設定して融資をするというビジネスモデル自体は間違っていないし、それが銀行の本来の姿だからね。むしろ最近の銀行はリスクを恐れすぎて優良企業に低金利での融資しかしていない。そんな中で多少内容の悪い会社や立地の悪い不動産案件などで、リスクに見合う金利で融資をしていたスルガ銀行のモデル自体は、シーリングの管理や貸出ポートフォリオの管理が適正に行われていれば間違っていなかったと思う。ただ、そういうビジネスモデルでいくならば、他行で断られた流れ者的な案件が自然と集まってくるのだから営業なんぞにノルマは設定せず、出てきた数字が正確なものであるかのチェックに力を入れるべきだった。そうすればあとはスコアリングで貸せる貸せないの判断と金利がいくらかっていう判断が出てきて終わり。それで良かったのに欲張ってしまったから不正が起きたのでしょう。」
「融資が焦げ付いたのは、無理に融資を通そうとしたやり方に問題があったのは間違いないです。旧経営陣が責任を問われるのは当然だと思います。」
「スマートディズと共謀して欲にかられた投資家達に融資を決裁したズルカ銀行。融資をどんな手を使っても回収できるならば利益至上主義として汚名は残るが損はしないだろう。」
など、多くのコメントが書き込まれている。
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