ロケ地はニュージャージー州とのこと。エキストラ、車の動きも秀逸で広い画を多用したダイナミックな映像だ。モブシーン、外さないカーアクション、美術を含め「荒れきった都会」を表現している。
ホアキン・フェニックス演じるアーサーは脳の損傷に起因した笑う発作を持つ。そう言えばホアキンの兄のリバー・フェニックスは『マイ・プライベート・アイダホ』(ガス・ヴァン・サント監督)で強い眠気の発作を発症する青年を演じていた。
暴動のように何かしら気持ちが伝播していくものではなく、もっと自分だけの「悪」。
気づかないふりをしてもおそらくみんな知っている事だと思う。
ネット上に気味悪いほどに流れて来る数多の情報は信じたくないが、アーサーが見てきたこと、感じた孤独は信じたい。
共感ではなく日々の風景として。
アーサーが見た(観客も一緒に見た)妄想は寂し過ぎる。
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