銭湯の脱衣所も映画館のロビーも人が集まり各々が自身のリズムでいることが出来る。
ただ、時代はどんどん進み、街は変化していく。
スパやシネコンはあるが、銭湯や昔ながらの劇場は消えていく。
そういった街も過渡期、世代交代も過渡期を迎えた時代の物語であるが、登場人物たちの遠い距離感が気になった。設定以上の何かが見えづらく、ふれあいが感じられない。だから人肌が感じられない。
ただ、劇中のカメラに残る映像には温かく危ういノスタルジーを感じた。
それは中川監督の『Plastic Love Story』(2014)に強く感じた儚げな残像のようなものである。
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