冒頭、歩いてくる一組のカップル。二人はお互いを愛しあっているがその瞳には不安の影がある。
以後、二人のシーンはほとんど回想で、見つめ合うだけで、語らうだけで泣けてくる演出。じわあっとカメラが動けば、じわあっと感情が動く。
レコードは回り、雨音は続き、ベッドは軋む。実際には軋んではいないが尾崎豊「I LOVE YOU」の世界も重なる。
無実の罪で収監されたヒロインの家族のチームワークが温かい。家族が住む古い家は特別広くはないが品が良い。父親と話すテーブルも洒落ていた。
美術はジム・ジャームッシュ監督の『コーヒー&シガレッツ』『パターソン』なども手掛けたマーク・フリードバーグ。さすが、芝居場のムードを上げている。
ネチネチしたいやーな感じの巡査を演じたエド・スクライン、被害女性をかくまう男を演じたペドロ・パスカルなど少ないシーンでも印象付ける。
デートムービーではある。デート後の食事は少し言葉少なになってしまうかもしれない。ただ、どんな状況でもお互いを信じ続ける或るカップルのことを忘れることはないだろう。
タグ: ペドロ・パスカル
エド・スクライン
パターソン
コーヒー&シガレッツ
ジム・ジャームッシュ
マーク・フリードバーグ
バリー・ジェンキンス
ビール・ストリートの恋人たち
キャスリン・ビグロー
デトロイト
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image