基本的には会話劇で溢れて来る会話から金、性、自意識が不気味に染み出て来る。
核心には近づきそうで近づかず、腹の探り合いでもあるような雰囲気もあり、気がつけば狂気の沙汰である。
餌に操られる鳩たち、高層ホテルの廊下を歩く女の子のロングショット、マンションの一室に充満してから終わっていく思春期、自販機前の二人を狙う望遠、などなど魅惑の時間。
ラブホでのカッターのやり取りは、すーっと恐怖の世界に落とされた。
そして帰り道に卵焼きを食べたくなった。
この高円寺の劇場・シアターバッカスは30名ほどしか入れない小さな劇場であるが雰囲気がとても良い。ふと昔、高田馬場にあったACTミニシアターを思い出す。
夕飯は千歳船橋の寿司清。旨い。
つまみの玉子もとても旨い。
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