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2020年04月14日
日本がコロナで「PCR検査抑制」を決めたロジックを 完全図解
日本がコロナで 「PCR検査抑制」を
決めたロジックを 完全図解
〜ダイヤモンド・オンライン 4/13(月) 6:01配信〜
Photo Chung Sung-Jun/gettyimages
新型コロナウイルスの感染が世界に広がる中、注目を集めて居るのが 検査 だ。検査を増やせば感染の封じ込めに繋がると云う意見も多いが、ソコには落とし穴がある。特集『健康診断のホント』(全18回)の#1では、日本が「PCR検査抑制」と云う戦略を採ったロジックを図解で分かり易くお伝えする。
ダイヤモンド編集部 鈴木洋子
「週刊ダイヤモンド」2020年4月4日号の第1特集を基に再編集 肩書や数値等情報は雑誌掲載時のもの
希望する全ての人に新型コロナウイルスの検査を・・・この様な使命に燃える経営者が増えて居る。米マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏は、自身の福祉財団で、米シアトル周辺地域の住民に向けて、家庭用の新型コロナ検査キットを配布する計画を発表した。自宅で鼻の内側を綿棒で拭って採取した検体をアマゾン配送網で検査センターに送ると、新型コロナへの感染の有無を調べられると云う。
日本でも「検査キット100万個を無料で配る」と孫正義・ソフトバンクグループ会長兼社長が発言(後に撤回)すれば、楽天の三木谷浩史会長兼社長も「日本は新型コロナ検査が遅れて居り、このママでは信頼感が無く為る。非対面やドライブスルーで検査し、先ず初診はスマートフォンを使った遠隔医療を」と主張して居る。
「検査を増やせば感染の実態が分かり、迅速な隔離と治療に繋げられる。モッと検査を」と云う声は、日本でも世界でも、政治家・企業人・一般人の別を問わず多い。しかし、今回の新型コロナの流行や、感染者が何処にいるか分から無い状態を生み出したその元凶の一端は、皮肉な事に「検査」にも有ると考えられるのだ。
鼻から頼りにされて居る検査だが、ソモソモこの検査とは何か。感染して居る人を正しく 陽性と判定する確率を「感度」 そして感染して居ない人を正しく 陰性と判定する確率を「特異度」 と呼ぶ。感度・特異度が100%の検査は存在しない・・・これが大前提だ。
上図を見て欲しい。左の20人中10人が感染して居る (有病率50%) 状態で、感度70%・特異度90%の検査をしたとする。感染して居る10人の内3人が陰性 (偽陰性) 感染して居ない10人の内1人が陽性 (偽陽性) に為る。この検査で陽性と為った人の中で実際に感染して居る人の比率 (陽性的中率) は88%だ。
一方、検査を受ける人の数が多く有病率が9%と低い右の集団では、陽性的中率は41%に下がってしまった。陽性判定の半分以上が「濡れ衣」を着せられた訳だ。病気の人を探したいのに「当たり」が半分以下では困る。為らば、検査前に有病率が高い集団に為る様絞り込ま無ければ行け無い。
現在新型コロナの検査は 医師の診察又は保健所や帰国者・接触者外来等の相談窓口を経由 して行う様に為って居る。「ナカナカ検査して呉れない」とブーイングも上がるが、将にこれは検査対象を フィルタリング して居るのである。
先の図の様に、先ず医師が診察し全体の中から発熱等の症状が有る人を 抽出 、更にその中から胸部X線画像等で新型コロナを疑わせる所見が確認出来た人を 抽出 する。此処に濃厚接触者や渡航歴から感染の疑いが有る人も含めて検査。これで要約 陽性的中率が高まる 。
「検査を意味無く渋って居る」のでは無い。病状の無い人に迄検査を乱発すると見逃しや濡れ衣を続出させるだけだ。正しい絞り込み無しに検査した処で真面に感染者は見付から無い。検査の数を増やせば増やす程 偽陰性・偽陽性 が増える。
仮に1000万人に広げるとしよう。すると先の図で示した通り、有病率が全体の90%と高くとも、最大で360万人の偽陰性者・・・詰り 「本当は感染して居るのに誤った陰性結果に安心して野に放たれる人」 を作り出す事に為る。
ダイヤモンド・プリンセス号の乗客の検査でも、陰性証明書を手に安心して街に出た偽陰性の人から感染が広がったと云う事があった。コレと同様のことが起きる。又 「検査数を無暗に増やすと、検査が患者にもたらす利点より エラーの問題 の方が大きく為るのではないか」 と東京大学公共政策大学院の鎌江伊三夫特任教授はみる。
と云うのも、現状で治療法が無い新型コロナ肺炎では、検査で陽性と為ると本人は 隔離 されるが、治療法は陰性の人と同じ 対症療法 だからだ。その為偽陽性者を収容する事に依って、より重症の真陽性患者の為に空けるべきベッドが塞がれるのも見逃せ無い。
機械だけじゃ無理 凄腕技術者が支えるPCR検査
但し、キチンとしたフィルタリングの上で「検査数」を増やすべきなのは確かだ。それには何が必要か。先ずは現行のPCR・ポリメラーゼ連鎖反応検査に付いて知る必要がある。新型コロナの確定検査として今の処唯一のPCR検査。その工程は大きく四つに分かれる。
先ずは医師・看護師等が患者から 検体を採取 する。新型コロナの場合、ウイルスは肺に近い下気道の方に居る為、国立感染症研究所は気道からの 吸引液 か鼻からスワブを突っ込み 咽頭から液を拭い取る 方法を推奨して居る。
この作業自体も 飛沫感染 の危険を伴う。その為個人防護具を着て1人終わる毎に毎回手順通りに着替える事が本来は必要に為る。検体を他の 検査機関に輸送 するにも二次感染を防ぎ検体の品質を維持する為厳重な 態勢 が必要だ。冒頭のビル・ゲイツ財団が計画する 「自分で検体を取って郵送する」 遣り方は大いに 問題 が有る。
検体が検査機関に到着すると、 臨床検査技師 の出番である。PCR検査では、検体前処理の図版中の写真の様にバイオハザード対応のキャビネットの中で、人手による 前処理作業 をする事が欠かせ無い。遺伝子検査業務は無資格者でも出来るが、経験の浅い人が遣ると 失敗や感染の危険 がある。
ここ迄遣ってイヨイヨ PCR反応 に掛ける。DNAと試薬の入ったチューブを、温度の変化を繰り返しながらDNAを大量に増幅させ見える形にして要約 「陽性」 と判定が出る。此処に辿り着く迄に数多くのハードルが有り、逆に言えば、検査の工程上落とし穴が多く 偽陰性 が出易いと云う事だ。検査精度を保ったママ検査数を増やすのは難しい。
感染拡大を機に様々な新検査方式が登場しては居るが、大半は実用化に至って居無い。迅速検査の イムノクロマト が普及すれば、クリニックで検査が出来る様には為るが、これは 感度70%・特異度99%程 と云われて居る現行のPCRよりも精度が落ちる見込みだ。又、 感染の初期 には使え無い可能性も高い。
ソモソモ、検査は何故行うのか。感染した個人の 治療 に役立て、社会の感染状況を科学的に 分析 すると云う二つの目的が有るが、
「最も大事なのは、重症化を抑え死亡率を上げ無い事。だから重症の人を正しく絞り込み、その分の医療キャパシティーを空ける。そして 経路調査と接触調査 を行いクラスターを突き止め、潰す為に検査をすると云う事を主眼に置くべきだ」
と米国立衛生研究所・アレルギー感染症研究所博士研究員の峰宗太郎氏は指摘する。韓国やイタリアは、当初から大量の検査件数を熟した結果、軽症者が病院に押し寄せて医療キャパシティーがパンクしたと云う経緯が在った。
下表は各国の検査数・感染者数・死亡者数の比較だ。見れば分かるが他の国でも 検査数と死亡者数は余り相関性が無い 。
検査対象の絞り込みは、社会全体の感染のフェーズに適した形で行うべきだ。しかし、その際にも検査のメリットとデメリットの冷静な見極めが必要なのは変わり無い。
「検査用キットや防護具・熟練した臨床検査技師等のリソースは有限で、直ぐにそれ等を急激に増やす事は出来無い。医師が病歴や身体所見等の情報から的確に絞り込んだ感染疑いの有る人を対象とし、必要な検査を精度と安全性が確保出来る環境で十分に行い、精度が担保出来無い環境での不必要な検査を乱発し無い事が、検査が社会全体にもたらすアウトカム(結果)を上げるのには重要だ」
と、日本臨床検査医学会名誉会員で日本感染症学会日本環境感染学会の評議員も務める、上尾中央総合病院の熊坂一成臨床検査科科長兼感染制御室室長は指摘する。新型コロナウイルスパンデミックは、日本と世界が持つ 検査や健診 に付いての認知の歪みを浮き彫りにした。
私達は日頃から健診・検査とどう向き合えば好いのか。特集『健康診断のホント』全18回を通じて詳しく見て行こう。
Key Visual by Kaoru Kurata, Graphic by Daddy's Home ダイヤモンド編集部 鈴木洋子
第一回 おわり 次回に続く 全18回予定 以上
【管理人のひとこと】
今回の政府コロナ対応の一番の疑惑が解明されそうだ。実に有り難いレポートだ、しかし、現場の医療専門家達のどれだけの方々が現状を納得しているのか・・・その疑問は残る。次のレポートを心待ちにしたい・・・オリンピック開催に向けた安倍氏の隠匿の陰謀では無いのかと訝って居たが、そうでは無かった様だとは理解出来そうだ・・・が、彼は無自覚で平気で嘘を着き通す、そんな前科が無数に有る・・・限り無く黒に近い人物、この様な人が人命に関わる責任者と為って居る不幸は一体誰の所為なのか・・・
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