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2020年04月29日
『危機下ではとても任せられ無い』安倍晋三 退任カウントダウン始まる
『危機下ではとても任せられ無い』
安倍晋三 退任カウントダウン始まる
〜プレジデントオンライン 4/29(水) 9:15配信〜
陽性率の高さを踏まえれば「延長」が濃厚との見方は強い
安倍晋三首相による緊急事態宣言発令後、日本は今後の行方を大きく左右する大型連休に突入する。3月20日に小中高校等の一斉休校は延長しない方針を決めて「3連休の気の緩み」を誘った同じ轍は踏むまいと、首相は大型連休中の「オンライン帰省」等を呼び掛けて居るが、安倍政権が頭を抱えるのは5月6日迄と設定した宣言期間の延長の是非だ。
増加する感染者数や陽性率の高さを踏まえれば「延長」が濃厚との見方は強いが、ソモソモ宣言発令に否定的だった政府は更なる経済への打撃を懸念する。命を最優先とするか、経済とのバランスをとるのか・・・究極とも云える「2択」を巡る綱引きは激しさを増して居る。「夏迄に終息出来無ければ日本社会は崩壊し兼ねない」との声も漏れる中、首相は如何なる決断をするのか。そのタイムリミットは刻々と近づいて居る。
「急速に悪化して居り、極めて厳しい状況」政府が4月23日に発表した4月の月例経済報告には、リーマン・ショックで苦境に立たされた2009年5月以来約11年振りに「悪化」と云う文言が使われた。西村康稔経済再生担当相は「過去に例を見無い極めて厳しい状況だ」と語ったが、その表情は先行きへの焦りを感じさせるものだった。
何時迄外出を自粛し、店を閉め在宅勤務を続け無ければ為ら無いのか
新型コロナウイルス危機で曖昧なのは「出口」を何処に設定するのかと云う点だ。これ迄安倍首相は「人と人との接触機会を最低7割・極力8割削減出来れば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせる事が出来る」と繰り返して来たが、その「出口」には触れて来なかった。
感染者数や陽性率・死者数等がどの程度落ち着けば良いのか、その「目安」が設定される事は無く、自粛や休業を只管我慢する「出口無き戦略」を突き進んでいる。
何時迄外出を自粛し、店を閉め在宅勤務を続け無ければ為ら無いのか。学校は何時から再開されるのか・・・安倍首相は4月末からの大型連休中に宣言の延長の是非を判断するが、緊急事態宣言を「解除」すれば感染再拡大のリスクを如何に防ぐのか「延長」為らば日本経済への影響をどの様に最小限に抑えるのか、その「目安」の設定と共に国民への説明が求められる事に為る。
元大阪府知事の橋下徹氏は4月21日放送のTBS系「あさチャン!」で、経済活動再開の判断に関し「政治家は凄い覚悟の居る判断に為る。でも、これを遣るのが政治家だ」と指摘したが、この「覚悟」を首相が持てるか否かが日本社会の分かれ道となる。
国民の命が懸かった場面で、自らの政治的な思惑に囚われた判断
安倍政権の初動の遅れと迷走振りには、国民の厳しい視線が向けられて居る。マスコミ各社の世論調査結果を見ると、コロナ危機下の安倍政権の対応を「評価しない」との回答は毎日新聞(4月18・19日実施)で53%に上り、感染拡大防止に向けて首相が「指導力を発揮して居ない」は朝日新聞社(同)で57%に達した。内閣支持率も低下傾向にある。
一度は閣議決定迄した減収世帯への「30万円給付」を急転直下、1人当たり「10万円の一律給付」に変更する等、前代未聞の迷走振りは国民の不安を増幅させている。
安倍政権に近い政治評論家の田?ア史郎氏は4月17日放送のTBS系「ひるおび!」で「公明党の山口那津男代表が連立離脱をチラつかせながら、安倍総理に10万円の事を求めた。公明党は以前に閣議で署名した事と全く違う事を遣って筋が通ら無いが、それが通ってしまった」と解説してみせたが、4月18日付朝日新聞は社説でこう厳しく指弾した。「政治指導者が、取り分け国民の命や生活が懸かった場面で、自らの政治的な思惑に囚われた判断を下す様な事は有っては為るまい」
「#橋下総理」がトレンド入り 安倍退陣も現実味
国民には「一丸」と為って感染拡大防止への協力を要請する一方で、政府内では安倍首相と今井尚哉首相補佐官等側近グループによる「Aチーム」と、菅義偉官房長官や和泉洋人首相補佐官等による「Bチーム」の確執が不安定な政府対応を招いて居るとされる。
緊急事態下で各国のリーダー達が指導力を発揮する中「一丸」と為れ無い今の政権・与党に辟易として居る人々は少なく無いだろう。
未だ「出口」の見え無い航路の先には何が待ち構えて居るのか。ツイッターでは4月22日に「#橋下総理」がトレンド入りしたが、その賛否は兎も角、これに脳科学者の茂木健一郎氏は「それ為りの反応がツイッター上で有ると云う事は、それだけ現状に対する危機感が強いのでしょうね・・・」と反応した。「1世帯に布マスク2枚配布」の例を挙げる迄も無く、急遽決まった「10万円支給」に付いても「要望される方、手を挙げる方に配る」(麻生太郎財務相)と国民感情を逆撫でするかの様な政権の姿勢は変わっては居ない。
自民党を担当する全国紙政治部記者は「安倍首相や麻生財務相達『世襲政治家』には庶民の苦労は判ら無いんだ、との思いを国民は抱いて居る。緊急事態宣言を延長する為らば、次は何時迄に終息させる積りなのかと云う『出口』も説明し無ければ為ら無い。それが失敗すれば『安倍退陣』が現実味を帯びる」と苦言を呈した。
『危機下では安倍首相に任せられ無い』と責任を問う声・・・
政府は6月迄の1カ月程度の宣言期間延長を検討して居るが、その場合には休業要請に応じた事業主に対する国からの「補償」が無い中で、活動縮小を余儀無くされて居る企業へのダメージは格段に増す。入学式や始業式すら行えず、勉強の遅れを心配する保護者や児童・生徒からの不安や不満も限界に近づく。
何時迄、何処迄、どう遣って・・・「その解を夏迄に見い出せなければ『危機下では安倍首相に任せられ無い』と責任を問う声が噴出するだろう」(自民党閣僚経験者)との声も漏れ始める。
「昨日の敵は今日の友」権力闘争が繰り返される政界とは云え「最速為らば『6月、首相退陣』説が囁かれて居る」(民放テレビ局記者)と云う。史上最長の宰相として「一強時代」を謳歌して来たものの、非常事態対応で信頼を失った安倍首相は危機を収束出来ず退陣を余儀無くされる事は有るのか。首相本人の意欲とは別に、既に「ポスト安倍」として一人の名前が挙がって居るという。
ポスト安倍は「叩き上げ男」か
その人物とは、 菅官房長官 だ。これ迄「ポスト安倍」としては石破茂元幹事長や岸田文雄政調会長等の名前が浮かんで来たが「衆院選による政権交代が出来無い状況を考えれば、トップ交代には一定の継続性が必要と為る」(同)と云うのだ。
現在は、首相や今井首相補佐官等「Aチーム」との亀裂により指令系統から外されて居ると云われるが、菅氏は「『そんなものは泳がせて置けば好い』と気にして居ない」(官邸関係者)とされる。全省庁の情報が集まる官房長官を長く務め、二階俊博幹事長や公明党とも連絡を密にする「叩き上げの男」に期待する声は徐々に膨らんで来て居ると云う。
コロナ危機で後手に回った政府対応は「菅外し」が影響して居るとの評論が多く有る事も待望論に繋がって居ると思われるが、霞が関の中には「菅氏が登板すれば官僚を使い熟し、スピード感の有る危機対応を出来るのではないか」(政府関係者)との声が有るのは事実だ。安倍首相との二人三脚で政権奪還を果たし「番頭」として数々の危機管理に対応して来た菅氏がコロナ下で抱いて居る危機感は強いと云う。
それに比べて安倍首相や麻生財務相等「政権中枢の危機意識は未だ乏しい」(民放記者)とされ、こうした声も届いては居ない様だ。麻生氏は2012年の自民党総裁選の際、谷垣禎一総裁を押し退けて自ら出馬した石原伸晃幹事長(当時)を「平成の明智光秀」と批判したが、膨らむ「菅待望論」を前に何を思うのだろうか。
麹町 文子(こうじまち・あやこ) 政経ジャーナリスト 1987年岩手県生まれ 早稲田大学卒業後 週刊誌記者を経てフリーランスとして独立 婚活中
政経ジャーナリスト 麹町 文子 以上
新型コロナ感染者数が答えられ無い
安倍首相答弁に不安の声
〜女性自身 4/30(木) 11:35配信〜
4月29日の参議院予算委員会で、国民民主党の森ゆうこ議員(64)からコンな質問を受けた安倍晋三首相(65)新型コロナウイルス対策費を盛り込んだ補正予算案を審議して居る予算委員会の場。当然、安倍首相は即答するかと思いきや、何と1分以上に渉って答えに窮してしまったのだ。
森議員が質問すると、手元の書類に目を落とした安倍首相。暫く書類を凝視した後、辺りをキョロキョロ見まわして、後ろに座って居る加藤勝信厚生労働大臣(64)の方に指を向けるが、森議員に「総理に」と言われてしまう。傍に近寄って来た官僚に書類を渡され、何やら説明を受けて、安倍首相は要約答弁に立つ。森議員の質問が終わってからおよそ1分10秒が経って居たが、 第一声は森議員への文句 だった。
「今の、その、現時点で、今の感染者数と云うご質問は頂いて無くてですね。今、アノ、コレに有るのは『緊急事態宣言を解除、延長する基準、判断時期を明確にされたい』、と云うのが、私への答弁・質問で御座いまして、今して居られる事に付いては、質問の通告はされて居ないと云う事は、先ず申し上げて置きたいと思います」
議場がザワ着くと、サモ心外と云った口調でこう続けた。
「それはソウですよ。だって・・・コ、コレに書いて、コレに、コレに、コレに書いて無いじゃないですか。その上でですね・・・」
安倍首相が云う「これ」とは、恐らく森議員の「質問通告」が書かれた書類の事を指して居る。「質問通告」とは、正確な答弁が出来る様に、質問する側が事前に質問の要旨を政府に通告する事。飽く迄も慣習なので、通告に無い質問をしてはいけ無いと云う決まりも無いのだが、安倍政権では「事前通告が無い」事を理由に、閣僚が答弁を拒否する例が常態化して居る。
だが、ここは新型コロナウイルス対策費などを審議している場。当然、ウイルスの感染者数は審議の前提に為るし、直前の答弁で安倍首相は「感染者の拡大状況」が緊急事態宣言の判断基準に為ると答えて居る以上、おおよそでも現状の数字は把握してそうなものだが・・・ちなみに安倍首相は新型コロナウイルス感染症対策本部の本部長でもある。
「全部書か無いと答えられ無いの? ソレももう許され無いよ。何を言ってるんですか」
そう森議員が声を荒げると、安倍首相は書類に目を落として、要約政府が取りまとめて居るPCR検査の陽性者数を読み上げたのだった。元々森議員は 「検査不足の為に政府が把握する感染者数は正確では無いのでは無いか」 と云う事を指摘する為にこの質問をした様なのだが、その前段階、把握して居る感染者数を答えると云う処で、安倍首相が躓いてしまうと云う予想外の結果に・・・一連の遣り取りが、ツイッター上等で広まると、こんな声が挙がった。
《感染者数聞かれた時の答弁、知ら無い事聞かれたから逆ギレ。情けない…》
《感染症対策をし無ければ為ら無い咳任者が感染者数すら把握して居ない。通告が無くても答え無ければ為ら無い数字だ。他人から言われ無くても毎日把握して置くべき数字だ》
《安倍ちゃん最高責任者なのに現在の感染者数すら知らんのか・・・挙げ句の果てに「質問通告書に書いてないんだから答えられ無いのは当然」みたいなこと言ってる》
更に、芥川賞作家の平野啓一郎氏(44)は遣り取りをまとめた動画と共にツイートした。
《「こ、これに、これに、これに書いて無いじゃないですか」彼が首相で、この危機を乗り越えられるとはとても思え無い》
以上
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