カムイサウルス・ジャポニクスの学名は、アイヌ語で「神のトカゲ」を意味する「カムイサウルス」と、「日本」を意味する「ジャポニクス」から来ています。カムイサウルスはハドロサウルス科に属し、体長は約8メートル、体重は4〜5.3トンで、頭にはトサカがあった可能性があります。
この化石は2003年4月に北海道むかわ町穂別地区で堀田良幸さんによって発見されました。当初は首長竜の化石と考えられていましたが、後に恐竜のものであることが判明しました。2010年に東京学芸大学の佐藤たまき准教授がクリーニングを行い、恐竜の化石であることを指摘し、北海道大学の小林快次准教授が鑑定しました。
発掘作業は2013年と2014年に行われ、後肢や尾椎骨、頭骨の一部などが発掘されました。カムイサウルス・ジャポニクスの化石は非常に良好な状態で保存されており、発見された化石の約8割が保存されています。この化石はむかわ町穂別博物館で管理・保管されており、一部が展示されています。
この発見は、ハドロサウルス科の進化と多様化に関する新たな知見を提供し、恐竜の生態や進化の理解を深める重要な成果です。
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