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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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2020年05月11日

2016年 怒涛の9月 3


 母の退院後初の検査が無事に終わった

 今度は自分の身体のことだ



 もちろん 夫からは何の言葉も無いまま
 どんより曇り空の中 病院へ


 O先生は 待ってましたの様相で椅子に座っていた

 促されてPET画像を見てみる



 あった・・・ 光ってる


 摘出したはずの右腎臓のあたり



 「見ての通り やはり転移しているようです

  ただ 画像を見る限り この右腎門部の周りと
  大動脈付近のリンパ節だけ・・・かな?」


 は? リンパ節って・・・まずいんじゃないの?

 また全身のどこにでも転移してそうなイメージ


 私が難しい顔をしていたのだろう

 O先生が表情を柔らかくして続けた


 「腫瘍マーカーが高い値になった原因は特定できたことですし

  播種ではなく ほとんど一か所だけ、と言ってもいいですから
  それほど 過剰な心配はいらないかと

  リンパ節転移といっても 
  切り離した肋骨断面と同程度の大きさと光具合で
  大動脈リンパ節のほんの一部の範囲ですから

  実際の治療は 右腎門部周辺への放射線治療になると思います」



 放射線治療か・・・  それだけで大丈夫なんだろうか?


 その治療の間にあちこちに転移したら やっぱり抗がん剤???

 そうなったとしたら 今度は入院で点滴だな・・・などと
 ボンヤリと考えていた


 ポンっと O先生が自分の膝をたたいたのでハッとした


 「ニャンままさん 大丈夫ですよ

  この範囲なら 放射線治療で効果は出ると思います

  ただ 私の一存で 治療方法を決めるよりも
  大学病院の放射線科できちんと確認してもらいましょう

  照射内容や回数を きちんと計画を立ててもらって
  お仕事のシフトも組んでもらったほうがいいでしょうから」



 放射線治療か・・・ もちろん痛みはないんだろうけれど

 入院?通院? 期間はどれくらいかかるんだろう?


 当時は 
 自分が放射線治療に対応できるとは思っていなかったので
 その内容が全く分かっていなかった


 一抹の不安を抱えながらも 
 O先生から大学病院への紹介状を書いてもらい
 病院から帰宅した



 きっちりと症状が判ったことだし
 うじうじクヨクヨしてる場合じゃない!


 さぁ ここでもうひと勝負だな!!!


 放射線でもなんでも やってやろうじゃないの!!!


 出迎えてくれた ニャンズ達の頭を撫でながら
 心の中で 雄叫びをあげた!!!








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