九州電力は12日、原子炉に核燃料を挿入する作業を続けている川内原子力発電所2号機(薩摩川内市、出力89万キロ・ワット)内を報道陣に公開した。
作業では、燃料棒を束ねた燃料集合体(縦横約20センチ、長さ約4メートル、全157体)を保管プールからクレーンでつり上げ、約50メートル離れた原子炉まで水中を移動させた後、ゆっくりと挿入していく。
原子炉上では、作業員4人が水中カメラの映像をモニターで見たり、燃料集合体の重量を表示した計器などを確認したりしながらクレーンを慎重に操作していた。1体あたりの運搬、挿入時間は約20分。
九電によると、作業に参加しているのは約50人で、11日午後1時10分から24時間態勢で続けている。12日午後5時までに全体の半数余りの83体を挿入した。14日までに完了する予定で、原子炉につながる配管に漏えいがないかなどの検査を受けた後、10月中旬に再稼働させる計画だ。
川内原発の米丸賢一次長は「これまでの経験や技術を生かし、一つひとつ丁寧、慎重に作業を進めていきたい」と述べた。
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