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2019年05月14日

この窮状を救えるのはいつか?  〜北朝鮮 電力事情〜

北朝鮮の「食糧事情」が危機的な状況だと報道があるが
電気事情も深刻なようだ。

「使えるのは1日たった3時間」北朝鮮の電力難、制裁で悪化
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
5/9(木) 11:04

北朝鮮は慢性的な電力難の状態にあるが、最近の一時期は改善の兆しも見えていた。しかし国際社会の制裁が長引くにつれ、各地から電力事情の悪化が伝えられている。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、首都・平壌郊外の流通の拠点、平城(ピョンソン)の電力事情を伝えた。現地では朝に1時間、夜に2時間、合わせて1日3時間だけ電気が供給されており、朝は電気が来ないこともしばしばある。

これが今後、さらに悪化する見通しとなっている。理由は「 田植え戦闘」だ。

北朝鮮では、都市住民を大量に農村に送り込み、一気に田植えを済ませる「田植え戦闘」が行われるが、当局はそれが本格化する 今月中旬から電気を農村に優先的に供給する 。そうなると、 都市部には電気が来なくなってしまう のだ。



住民の間からは「問題は石炭生産ではなく、発電所設備の改善」との指摘が上がっていると情報筋は伝えた。順川(スンチョン)と北倉(プクチャン)の火力発電所は、それぞれ1基しか発電機が使えない状況だという。つまり、設備の老朽化が問題ということだ。また、老朽化が今ほど進んでおらず石炭生産が順調だった1980年代でも、電気を満足に使えたことはなかったというのが、現地住民の証言だ。

北朝鮮の内部文書にも、発電設備の老朽化を示す数字が記されている。

週刊エコノミスト5月7日号が報じた、北朝鮮の極秘文書「国家経済発展戦略)(2016〜2020年)によると、発電設備の現存能力は設備の7割の518万キロワットに過ぎず、2014年の生産実績も518万キロワットに過ぎない。これでも2003年から2013年の年平均244万キロワットに比べたら改善したものだ。

これに対して北朝鮮は水力だけでも2022年までに600万キロワットの設備を増やし、火力は150万キロワット以上、自然エネルギーは30万キロワット以上の供給量を確保する方針を示しているが、昨今の電力事情は計画通りに進んでいないことを示している。



この数字通りなら、まともな生活など出来ないのではないか?
日本なら、パニックになる状況だろう。

中国も本格的に「制裁」を始めているようで、今までの「黙認」も
無くなっていると言う情報もある。

更に「セドリ」と呼ばれる「海上での石油受け渡し」も、貨物船が
アメリカに拿捕されたりして、出来なくなってきている。


今、日本では、安倍さんが「無条件で日朝会談を検討する」と言っているから
北朝鮮は、日本を揺さぶってくるかもしれない。
今までのような「温情外交」では、又、騙される可能性もある。

北朝鮮の人民は、可愛そうではあるが、耐えてもらうしかない。

アメリカは、韓国の「人道支援」を支持しているという報道があり、
一定の支援は、黙認する構えらしい。

しかし、この支援が本当に、困っている人民に届くのかは
全く不透明である。
確認のしようがないからだ。

支援に当たっては、韓国は、検証可能な方法を考えるべきだ。
期待は出来ないが・・・。


いつの時代でも、被害者は「一般国民」である。
国家には「自国民を守る義務」があるのだが、独裁政権では
それは期待できまい。

ピョンヤンでさえ、電気が無い状態では、食糧配給が
一般の国民に行き渡るとは、到底期待できない。


金正恩は、いつまでこの状態を続ける気か?



   BY いいとこどり


タグ: 電力 北朝鮮
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