仮想通貨には似た性質を持ったり、値動きが妙にリンクするコインがある。どっちに投資するか悩む投資家が多いなか、より上昇率の高いコインを選べば多く儲けられるはず。そこで、投資家の’18年後半予測をもとに「似たものコイン3番勝負」を敢行した!
◆《バトル1》BTCvsBCH 仮想通貨界の基軸通貨の座を争う親子対決
仮想通貨界の基軸通貨であるビットコイン(BTC)。その座を虎視眈々と狙うのが、昨年8月に生まれたビットコイン・キャッシュ(BCH)だ。いずれは基軸通貨になることを期待されるBCHだが、いまだBTCの牙城は堅い。
「“デジタルゴールド”と異名されるとおり、BTCは実際に使われる用途より仮想通貨の基軸であり、象徴的な意義が大きくなっています。そのぶん取引が増加すると送金詰まりが起こるなど課題がある。そうした不安を解消するために生まれたBCHなので、今後は通貨としての実需が期待されています」
そう解説するのは、個人投資家のシャア大佐氏だ。では、今後の値動きはどうなってくるか。
昨年後半、BCHはBTCの時価総額の約50%に迫るほど急伸したが、現在は1BCH=15万円弱で、5分の1以下。ただ低迷は値上がり余地がある証しともいえ、シャア大佐氏によれば「5月中旬のイベントに注目」だという。
「BCHはハードフォークを行い、性能をUPさせる予定なんです。今は材料が少ないですがハードフォーク以降にまた材料が出て盛り上がってくるのではないか。おそらく’18年後半はBTCも値上がりするでしょうが、BCHはそれ以上に期待が持てる。僕は年内にBTCが300万円に達するころに、BCHは60万〜90万円にいると予測しています」
予測どおりになれば、500%以上の上昇も夢ではない。進化したBCHの大爆発に期待だ。
《期待上昇率》
・ビットコイン(BTC)期待上昇率約208%
・ビットコインキャッシュ(BCH)期待上昇率約552%
BCHは決済手段としての利便性向上を目指す。今月15日前後にハードフォークを控えBCH爆騰への準備は万全。「BTCが300万円に達するころBCHは90万円前後に上昇し差を詰めるはず」(シャア大佐氏)
※各銘柄の上昇率などは4月25日の終値から算出
◆《バトル2》ETHvsNEO 性能も似ているICOプラットフォーム対決
仮想通貨の2番手であるイーサリアム(ETH)。仮想通貨による資金調達であるICOのプラットフォームとして多用されるコインだが、今年に入ってから猛追するのは「中国版イーサリアム」の異名を持つネオ(NEO)だ。個人投資家のポイン氏が解説する。
「NEOはETHと同様にスマートコントラクト機能を持っている仮想通貨で、ICOのベースに使われるなど、かなり似た性質をしています。そのなかで最も違う点は中国との密接関係です。開発者や運営も中国人で、だからこそ中国系企業によるICOで利用されることが多いんです」
ちなみにNEOは日本の取引所に未上場なので、バイナンスなど海外取引所でのみ購入可能になっている。ただ、中国政府は昨年9月にICO全面禁止を布告するなど、NEOには逆風なのでは?
「それでも中国政府は管理下で仮想通貨を利用したいはず。そこで『中国政府公認の仮想通貨』的な位置づけを担うのがNEO。それを裏づけるように規制が解除されてから初のICOは中国の金融メディア『レッドパルス』によるもので、プラットフォームはNEOでした」(シャア大佐氏)
密接的な関係があればこそのICOだった可能性が高いわけだ。
「技術的なことを言えば、ETHの開発には独自プログラミング言語が必要なのですが、NEOはJava、Pythonなどポピュラーなプログラミング言語でいい。使える開発者が多いから、ICOや関連プロダクトも生まれやすいメリットがあります」(ポイン氏)
このようにポテンシャルは高いNEOだが、現状では時価総額6兆円のETHに対してNEOが同5000億円と、差は大きい。今後大きく成長するのはどちら?
「ETHにはメジャーなICOが集中しているメリットは大きいですね。ただ今年は、ETHがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)と呼ばれる新たなコイン発行形態に変わる予定で、うまくいけば性能は向上しますが、失敗する可能性もある。これを無事に通過できるかどうかが焦点になるでしょう。順調に移行できれば価格が上昇しやすくなるはずです」(同)
一方、シャア大佐氏はNEOが圧倒的に伸びると予測する。
「NEOのほうが上昇余地は大きい。目標は最低500ドルです。現在は100ドルにも満たない状態なので、今すぐにでも買うべき」
安定感のETHだが、爆騰期待のNEOが上昇率では圧勝か。
《期待上昇率》
・イーサリアム(ETH)期待上昇率約354%
・ネオ(NEO)期待上昇率約541%
「中国版イーサリアム」の異名を持つNEO。現状はETHが圧倒的有利も中国政府との密接な関係から、NEOに対する期待は大きい。「最低500ドルには到達する。今すぐ買うべき!」(シャア大佐氏)
※各銘柄の上昇率などは4月25日の終値から算出
◆《バトル3》XRPvsXEM 値動きが妙に連動する低単価コイン対決
最後は日本人投資家になじみの深いコインチェック銘柄のなかでも低単価である、リップル(XRP)とネム(XEM)。この2つは上場以来同じような値動きをするので、一部投資家の間では「仲良しコンビ」などといわれている。
「XRPは国際送金、XEMはプラットフォーム型と機能面ではまったく違うのに、なぜか価格が意識しあうことが多い」(ポイン氏)
ではこの異色のライバル関係をシャア大佐氏はどう見るか?
「今に限っていえばXEMの割安さが目立ちますね。コインチェックの不正送金事件もXEM自体の欠点があったわけではないし、過去にはETHが大規模な不正事件を乗り越えて大きく値上がりしました。XEMも事件を乗り越えれば未来は明るいでしょう」
XRPで仮想通貨デビューしたポイン氏も、“XEM推し”だ。
「時価総額が低いXEMのほうが値動きは“軽い”印象があります。また、NEMは仮想通貨のなかでもコミュニティの力が強く、ロゴを使ったグッズが有志によって生み出されたり、たむらけんじの焼き肉店がXEM決済を導入するなど芸能人にも“ネムラー”は多い。XEMは250円、XRPは400円の市場最高値更新を目指すでしょうが、爆発力ではXEM。まぁ正直なところ、現状はかなり価格が落ちているので“どちらも買っておく”のが正解かと思います」
限られた資金をうまく分散し、より高リターンを目指すべし。
《期待上昇率》
・イーサリアム(ETH)期待上昇率約354%
・ネオ(NEO)期待上昇率約541%
「中国版イーサリアム」の異名を持つNEO。現状はETHが圧倒的有利も中国政府との密接な関係から、NEOに対する期待は大きい。「最低500ドルには到達する。今すぐ買うべき!」(シャア大佐氏)
※各銘柄の上昇率などは4月25日の終値から算出
【ポイン氏】
個人投資家。’17年初頭に仮想通貨デビュー。アルトコイン中心の投資スタイルで1年弱で億超え。小社より5月末に著書が刊行予定。
【シャア大佐氏】
個人投資家。マウントゴックス事件を経験した古株。気になる仮想通貨は背景を徹底的に精査。henashamp氏とともに行うYouTube放送も好評。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180514-00165448-hbolz-bus_all
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180514-00165448-hbolz-bus_all