最近「雇用統計と平均賃金」「金利上昇と円安」のセオリーがおかしくなりだしていませんか??
最近、上記の指標と市場の動きを見ていて私が思っているセオリーと違ってきている気がするので、少し調べてみました。
「雇用統計と平均賃金」
6月の非農業部門雇用者数は20万9000人増で、市場予想の22万5000人増を下回った。
時間当たり平均賃金の前年比での伸びは4月以降、4.4%近辺で推移しており、米労働市場が引き続き売り手市場であることを示唆している。
雇用・求人が多い⇒平均賃金が上がる
逆に、
雇用・求人が減る⇒平均賃金が減る
これが普通だと思います。
今回、雇用統計は予想を下回り、伸びてはいるものの落ち着きつつある。
平均賃金は高い伸び率のまま、と言う指標が出ました。
私の中ではしっくりこなかったので理由を探ってみました。
いろんな要因が関係していたり、考え方もいろいろあるとは思いますが、その中でしっくり来たのが、
「賃金の高い職の人は雇用は減っておらず、賃金の低い単純労働者の雇用が減りだしている」
そうなると、賃金の高い人の賃金は横ばいで、賃金の低い人の賃金は下がり、平均賃金も落ち着きいずれ下がるはずですが、、、、、、、
ただ、それぞれの賃金帯で言うとそうなのですが、 賃金の高い人の人数は維持され割合が上がる、賃金の低い人の人数は減り割合が低くなる、そうすると平均賃金は上がる と言う理屈です。
確かに!!!
ただ、この理屈だと雇用が減少しだす転換期に一時的に起きる数値のマジックなので、更に雇用の減少が進むと平均賃金も下がりだします。
「金利上昇と円安」
アメリカの経済指標が好調だと、アメリカの金利上昇が予想される⇒ドル高、円安になる。
これがセオリーだと思います。
しかし、最近は好調な指標発表直後も円安にならない事が増えています。
・日銀の政策変更を警戒していると言う事もあるでしょう。
しかしその場合でも発表直後は円安に進むはずです。
・為替介入を警戒している。
これも発表直後は円安に進み、145円や150円に近付いた時点で為替介入を警戒して円高に戻すはずです。
◎ではなぜか??
これもいろんな要因があるでしょうし、考え方もいろいろあると思いますが、私が腹落ちしたのが
「指標が悪く利上げが進み過ぎた為、これ以上利上げが続くとアメリカの株価が下がる」
アメリカ経済・株価の下落が予測されるレベルになってきたため、 利上げによるドル高より、株価下落によるドル売りが警戒される ようになりだしている。
なるほど〜って思いました。
セオリーと違う動きになってきて気になっていたので投稿してみました。
ただ、そうなりだすともはや指標がどうならどうなのか分からない。
セオリー通りなのか、セオリーの逆なのか、はたまたその逆なのか