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2020年07月21日

ランエボXの走りについて

crsm0000000000.jpg
※画像は拾い物です。

 世間ではスポーツカーと認知されているランエボX、はっきり言って素人の私ではランエボXの走行性能を引き出す様な走らせ方は出来ません。せいぜい他車が周囲にいない状況の高速道路でアクセルを踏み込んで 「暴力的な加速」 を体感したり、ブレーキテストを行って 「ブレンボ」のストッピングパワーを味わう事ぐらいでしょう。 ランエボXをランエボXたらしめている「S-AWC」のゲージは街中や首都高速等の高速を含めコンプライアンス的な速度域で走行、旋回している限りはほとんど振れる事もありません。 クルマの限界は恐ろしく高く、サーキットやジムカーナで走らない限りS-AWCが常時介入して来る様な速度では走れないでしょうね。

 日常、街中で転がす分には大きなクセもなく普通に運転出来ます。もちろん普通のクルマと比較すると「4B11」の存在感は大きく、アイドリングからして低騒音型の建設重機の様な振動や音が室内に入って来ますし、普通のクルマがしなやかに衝撃を吸収するような段差でもいちいち「ダダンッ!」みたいな感じで衝撃があり正直、好きで乗っていなければやっていられないだろうな…という感じはあります。

 では普通に運転していて楽しいか楽しくないか?と聞かれれば迷わずに「楽しいです」と即答出来ます。これはもう家の近所を流しているだけでも楽しいですね。WRCの リエゾン気分です。マツダ・ロードスターの様な軽快感はありませんが、そこら辺の街角でも狙ったラインで曲がっていく…という様な楽しさがあります。(…書いていて、これは別にランエボXに限ったハナシでもないか…と気が付きましたが。)

 4発エンジンなのでエンジンを回した時のパルス感は皆無ですが、一たび高速道路に上がってしまえば、高速走行時ターボが加給している時のタービン音は味わいがありますし、又、先ほどまで(街乗りでは)「動いていないんじゃないか?」と感じていた「ビルシュタイン+アイバッハ」の足回りが「ドシュッ!」と一発で段差の衝撃を収束させますので、高速道路での走行は快適そのものです。ただ高速コーナーリング時のロールや、ピッチングは制限速度内ではほぼ皆無のフラットライドで路面からの情報が乏しい様な気がしますので、クルマの限界より先に(履いている街乗り系の)タイヤが負ける様な気がして、その時はどうなるのかな…?と。その先の未知の領域には足を踏み込んでいません。私としては 「オトナの4シーターGT」として楽しみたいと考えているんですが、そういうのは本来は国産ではV35以降のスカイラインやBMWやアウディの領分なのかも知れませんね…。

 ランエボXを購入して思ったのは、もし20代の頃にこの手のクルマを購入していたらきっとすぐに免許を失いかねない様な運転をしてしまっていたのではないか…という事ですね。ある程度大人しく、こういったクルマを楽しめる現在の年齢になってから購入する事が出来たのはかなり幸運な事ではないかと思う訳です。そういう意味では40代以上の働くおっさんにはランエボXは 「回春剤」としても強くおススメできます。



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