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ともなりたかひろ
小説家界の革命児。 主な著作に『太郎取扱説明書』(インディーズ文庫)。『小説・神聖かまってちゃん』(Amazon Kindle)などがある。 もっと詳しい著作が知りたい場合は、以下を参照下さい。 メインホームページ(ニコニコ動画)→http://com.nicovideo.jp/community/co1841805 Twitterアカウント→https://twitter.com/jiga_from_jiga ちなみに、このブログはアフィリエイト(金稼ぎ)のためにやってみよう、と思って開設したんですが、まったくの無知(あるいはバカ)のため、そうですね、うん、まずまぁ、稼げないでしょうね。
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posted by fanblog

2015年06月11日

堂本剛の現在——最新の『ぼくの靴音』——

 どうも、こんばんわ。

 小学生の頃、一番好きだったドラマ『金田一少年の事件簿』の堂本くんのもみあげに憧れて、一時期もみあげを伸ばす=ファッショナブルと思っていた、小説家のともなりたかひろです。

 ええ、本日は、堂本剛ファンの方々のご機嫌を伺いに参りました。

 というわけで、今回は、


アイドル堂本剛という男をプロデュース!


 …というね。(?)

 今となっては、堂本剛というアイドルは、個性的なファッションをし、音楽もやり、俳優もやり、お笑いもやる、「個性的なアイドル」と見られているようですが、当時の僕としては、 堂本剛というアイドルは、「アイドル界で初めて心の闇をさらけ出した唯一のアイドル」として興味を持っていました。

それまでの男性アイドル史の中で、「心の闇をさらけ出した男性アイドル」は、剛くん以外にいなかった のです。


 それが、僕にとってはとても新鮮で、革命的なことに思えました。


 笑顔を与えなければならない職業であるはずのアイドルなのに、自己主張が下手で、内省的で、「世界」を哲学的に見ていて、とても思慮深く考える、苦悩する人。


 そんな堂本くんの「真の姿」が、克明に現れているのが、やはり著書『ぼくの靴音』でしょう。

ぼくの靴音



 この本は、1999年から2005年まで雑誌『MYOJO』に掲載されたエッセイをまとめたもので、——要は、主にバリバリにドラマに主演していた時期(=剛くんが最も苦悩していた時期)の彼の思いが吐露されています。

 エッセイ、といっても、日常に起きたことをダラダラ書き連ねているのではなく、日常に起きたことを通して、彼の「哲学」(主に“愛”や“強さ”についての考え)を展開したり、彼の悩みをさらけ出したりしているので、いわば 「エッセイ」というより、「当時の堂本剛の精神的自叙伝」 といった方が的を得ている内容となっております。

 この『ぼくの靴音』の中で、主に語られていること、つまり、当時の堂本剛としての主な「問題」は、たぶん2つに絞られると思います。

 ?@ 「愛」について

 ?A 「自分自身」について=「強さ」について

 誤解して欲しくないのは、?@の「愛」についてと?Aの「自分自身」について=「強さ」についての問題は、別個にあるのではなく、当時の堂本くんにとっては、分かち難く結びついている問題だった、という点です。

 簡単に言うと、 彼の中で「愛」と「自分の強さ」は結びついている

 『ぼくの靴音』の中で、こんな一節があります。
 ちょっと長いですが、彼の中でいかに「愛」と 「自分の強さ」の問題のウエイトが大きいのか、端的に分かる箇所なので、全部引用してみたいと思います。


独りでいるのは楽だよね。傷つかないし、傷つけないからね。それで、独りの世界にこもってしまったこともあった。外に出て、誰かに優しい言葉を掛けられたりしたら、思い切り甘えてしまいそうだったから。そんな自分は嫌いだったから。もっと強い人間になりたかったから。大切な人にね、本心で「愛してる」が言いたいし、将来結婚する相手には「貴方が生きて笑ってられる為になら、この命を捧げます」って言える愛の強さを持つ僕を目指したい


 どうです?

 堂本くんの「恋愛感」=「人生観」がよくわかる一節でしょう。

 要するに、 堂本剛という男は、自分が繊細で、臆病だからこそ、物凄く「強い自分」になりたい人なんですね。

 それは、他の文章にも現れています。

 『 僕の今の敵は、自分自身だと思う。自分に勝たなければ何も始まらない。

 『 困難に突き当たったときの痛み、言い換えれば、泣きたくなるくらいの孤独や、途方もない“攻撃”には負けたくない


 そこに、「愛」についての問題が絡んでくるわけですね。

 ——おそらく当時の彼は、若くして芸能界に入り、様々な陰湿な人間の「裏の顔」を見ることによって、多くの「心の傷」を受けたことでしょう。

 そして彼は、人間不信になり、「愛」に臆病になっていった。

 そりゃそうでしょう。

 なんせ当時は「天下の堂本剛」だったわけですから。

 もし付き合いたいと言い出した女性がいたとして、いざ付き合ってみたら、その女性がフライデーかなんかに暴露するような類の女だとしたら、心から「純粋」な堂本くんは、その「裏切り」を受け、さらなる人間不信に陥っていたかもしれないんですよ!

 けれど、——冷静になって分析してみると、やはり、当時の堂本剛くんにとって、一番重要な問題は、やはり「自分の強さ」で、「愛について」は、二の次だった感は否めません。

 だって、結局、自分の臆病さを乗り越えて、相手を愛することができる自分になりたいわけですから。
 結局、自己愛なわけですよ。

 でもまぁ、そんな細かい指摘は、無粋というか、・・・無視していいじゃないですか。

 なにせ、彼の言葉は「 純粋」なのですから。

 そう。

 堂本剛くんの良いところは、物凄く「 純粋」である、ということなんですよね。

 例えば、堂本剛くんの語る「哲学」や「思想」は、難解なものではありません。

 むしろ、ありふれている、当たり前じゃん、とすら言ってもいいかもしれません。

 けれど、なぜ無視できないか、と言えば、それはひとえに、—— 彼が本当に「純粋」だから、の一言に尽きると思います。

 彼自身、自分が「純粋」=「無垢」だということを、作中で次のように語っています。


僕は、人間という生き物でありながら、それをまったく理解し切れてないうちに社会の扉を開いてしまった。人間の強さ、脆さ、気高さ、愚かさ…について深く知る前に世の中を歩き始めてしまった。


 彼の語る「哲学」や「思想」は、決して「書斎の中で発見した哲学」ではなく、「実体験(自分の肉体)から得た哲学」なので、とっても「純粋」だし、・・・なんというんでしょう、なんかこう、——とっても「ピュア」なんですよね(同じやん)。

 だから、「 はじめてのおつかい」って、ありますでしょう?

 それじゃないけれど、堂本剛くんの場合は「 はじめての人生問題」みたいな感じで、その諸問題をとってもとってもピュアに考えているもんだから、——なんかこう、とっても「 かわいい」んですよね。

 なんか、母性本能をくすぐられる、といいますか。

 たぶん、現在でも堂本剛くんに女性ファンの方々が多くいらっしゃるのは、勿論、彼が個性的だとか、ユニークだとか、そういう理由もありましょうが、やっぱり根っこの部分では、 彼の「純粋さ」に対して母性本能を感じ取っているから、のような気がします。

 僕も、この『ぼくの靴音』を読んで、何度も何度も、「 こんな純粋な人がこの世にいるのか?」と思わされました。
 まるで、生前のマイケル・ジャクソンのように。


 ところで、ここからは余談になります。

 なぜこのエッセイ集のタイトルは『ぼくの靴音』なのでしょうね?

 結論を先に申し上げますと、おそらく、堂本剛という一人のアイドル・人間が、苦悩して、落ち込んで、でも、勇気を出して強くなろうともがいている、その一歩一歩の積み重ねの総称。

 だから、タイトルが『ぼくの靴音』なんでしょうね、たぶん。

 『靴音』というキーワードには、たぶん、広い解釈が可能だと思われます。

 例えば、この『ぼくの靴音』の中には、彼の故郷である奈良の話が出てきますが、その奈良での少年時代の懐かしい『靴音』。

 あるいは、草薙剛と飯島直子さんと出会って、会話し、別れたあとの、力強く生きていこう、と決心して踏み出したときの希望に満ちた『靴音』。

 悲しい『靴音』もあれば、希望に満ちた『靴音』もある、というね。

 果たして、現在の堂本剛くんの『靴音』は、どんな音を鳴らしているんでしょうかね?

 というわけで、以下に堂本剛くんの最新の『靴音』を紹介します。

【先着購入特典付】 TU ふつうよし(通常盤)(クリアファイル付)


 ファンの方々なら、もうとっくにご承知でしょうが、新しいアルバムを出されていたんですね。

 最新の『靴音』、僕もチェックしてみたいと思います。

 さらに余談ですが、堂本剛さんは、かの松本人志さんのお笑いに影響を受けていますよね?
 なので、ファンの方は、こちらもご覧になってはいかがでしょうか。

HITOSI MATSUMOTO VISUALBUM “完成” [DVD]


 ——と、まぁ、いつもは記事の最後に、この記事の末尾に表示される2つのアフィリエイトを紹介するのですが、・・・今回はやめておきます。

 いくらなんでも、そこまで僕も汚れていません。

 まぁ、普通にここまでの記事を読んで、満足してくれた方は、堂本くんが現在やっているツアーを見にいきたいでしょうから、以下の2つの格安旅行会社をご利用して頂くのも手だとも思います。

 それでは。
 『さぁ、進もう』(By 堂本剛)





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