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2013年02月28日

チャリンコで口笛吹いて川の道(スコットランド第2楽章)

「ヒザにジワーッと」

「腰にググッと」

「グルコンEX錠」
「効き目が違います!」


a.ところで、何してたんだ、俺たち?

b.メンデルスゾーンの第三シンフォニー「スコットランド」の途中ですよ、こんな事やってていいすか?

a.大好きな第4楽章済ませたら息切れしてきた、

b.だったら無理はいけません、もう止めますか?

a.たしかになあ、あまり聴いてない曲、無理に紹介してもつまんないしなあ、でも、第2楽章だったら自信もってオススメできるぞ、

b.じゃあ、金光先生、お願いします、

a.「の、の、いいかの、クレンペラーの、の、メンデルスゾーンの、の、の、」

b.「の」しか言ってませんよ、さっきから、

a.物まねしてスンマセン、金光先生お久しぶりです、の、というわけでの、第2楽章はの5分そこそこのの小品やけどの、だんだん疲れてきた、

b.じゃあ、いつもの調子で、

a.陰り( かげり )ある第1&第3楽章に挟まれて、透明な楽しさにあふれる第2楽章、クレンペラー盤は例によって時おりオーケストラに乱れが生じるけれど、それを忘れるほどゆったりと心静かなひとときを描き出していく、

b.たとえると?

a.受験に合格した喜びをひっそり噛みしめながら、早春の風と光を浴びてサイクリングするような、自分はどう思うんだ?

YOUTUBEで全曲聴けます

第2楽章は15分15秒から、再生中に白丸をドラッグすると秒単位で移動できます

b.仲間たちと盛り上がるんじゃなくて、ひとりでこっそり楽しいって感じかなあ、意味もなく立ち漕ぎや蛇行くりかえしたりして...というわけで、今回はクラシック音楽、これくらいにして、グルコンEX錠の紹介しますか、

a.そうだなあ、ブログに付き合っていただくありがたい読者の方々を退屈さすわけに行かんしなあ、しかし、 グルコンEX錠 の日本薬師堂さんや歌丸・好楽両師匠には済まないけれど、もっと目立たない良品を紹介してこそ、ブログの価値も上がろうというモノ、

b.って、それ自分で毎日飲んでるやつじゃないすか、

a.50過ぎてから、治りが悪くてなあ、ヒザとか腰とかちょっとひねっただけでも、一年くらい調子悪いんだなあ、若いころはすぐ良くなったのに、で、とうとう昨年は50肩、これは何とかしなければと、ついに立ち上がった、あ、いたた、

b.で、1年たってもそれほど良くなんない、

a.そう、治るならまだしも、なんだか今ひとつ、そこで自分も遅ればせながら、グルコサミン&コンドロイチンってやつ試しに飲み始めたんだ、ちょうど1年前くらいから、

b.で、どうだったんすか、

a.1年たった今だから、ハッキリ効果は実感できるけど、2〜3ヶ月くらいじゃ分かんなかったなあ、半信半疑ってのが正直なとこで、とりあえず三ヶ月つづけて、とか言われたような気もするんだけど、

b.でも、良く続けられましたねえ、

a.そうだなあ、良くなった実感って言うより悪くならないっていう実感、だったらまあ続けてもいいか、それほどカネかかんなきゃ、

b.そんな頃合いを見計らって「まとめ買いや定期購入で断然お安く」とか、そういうメールがやってくるわけっすね、

a.そうそれに乗ったクチ、で、半年過ぎたあたりから、あれハッキリ違うぞって分かり出した、

b.どんな違い?

a.ヒザの軟骨がグリグリ音を立てなくなってきた、音や違和感はあるけど、ハッキリ前よりスムーズに動かせるようになった、まあ個人差はあるだろうけど、自分の場合はそうだった、

b.じゃあ一応広告入れときますか、楽天市場っすね、




a.いろいろ当たったけど、ここが一番お買い得だったなあ、まとめ買いがオススメです、そうとう安くしてくれるから、品質も自分が飲んでる限り、まったく問題ありません。エビ・カニのアレルギーがなければ大丈夫なはずです、詳しくは 福屋さんのホームページ でどうぞ、


2013年02月27日

スコットランドは最後から(YOUTUBE付き)

YOUTUBEで全曲聴けます

再生中に白丸をドラッグすると秒単位で移動できます

b.じゃあ次は日本史という事で、吉岡先生お願いします、

a.「コラ、ちゃんと前向け、かまくらばく のしぇいりつ(鎌倉幕府の成立)」、先生どうされてるかなあ今ごろ、まったく勉強しなかったな高校時代、書見台に立てかけた教科書を目隠しに、好きな文庫本を熱心に読みふけっていた若き青春の日々・・・

b.で、なぜか、いきなり全部すっ飛ばして最終楽章、いいんすかそんな乱暴なことして、高尚なクラシック音楽の世界で、



a.それでいいのだ、ワシはこの最終楽章が一番気に入っているのだ、だから前半の3楽章は後回しなのだ、

b.ではバカボンパパ、メンデルスゾーン作曲、交響曲第3番「スコットランド」の第4楽章をよろしくお願いします、

a.クレンペラー盤だと12分かかる第4楽章、8分と4分でハッキリふたつ、違った味が楽しめるのだ、

b.というと、

a.最初の8分(30分4秒〜38分27秒)は旅先の印象。嵐のエディンバラ城や廃墟の城跡ごしに心細く眺める北の海。旅先の不安や感動・・・

じっさい心細いなあ

b.ラスト4分は? 

a.8分27秒から最後のフィナーレ、突然、まったく別の曲みたいに気分が晴れ晴れして盛り上がりだす、

b.こう言っちゃなんだけど、いつまでも陰気なスコットランドには長居できねえ、花王のバブ入れたお家のお風呂が恋しいよう、ってことすか、

a.19世紀ドイツの風呂事情はよく分からんが、人生初の海外旅行、懐かしい我が家へ帰れる嬉しさにあふれてるようだ、

b.じゃあドーバー海峡渡りながら、この曲流れたかもしれませんね、心の中で、

a.ところで、スコットランドから帰って、すぐ作曲に取りかかる 弱冠 ハタチの若者メンデルスゾーン、長い中断ののち完成は13年後か、そりゃ、どっかつながり悪くなるわな、

b.で、つながり悪くいきなり始まる、晴れがましいフィナーレですが、

a.40分26秒と30秒の二回、クレンペラーの踏んばる声が入ってる、ホルンが高らかに吠えるとこ、ほらそこじゃ、聞こえるじゃろ、

b.そうかなあ、そう言われたらそうも聞こえるけど、ま、どうでも良いじゃないすか、

a.いや、ここにクレンペラーマジックが隠されておる、例によってさり気なく地味にやってるけど、ホルンがしっかり全体を押しとどめて立ち上がる、というか、同じ箇所は少し手前、40分10秒と14秒にも登場するんだが、

a.どういうことです?

a.ふつうスローテンポだと全体がドターと重くべたついて地面を這うようになるんだ、「千と千尋」に出てくるドロドロに汚れた川の神様みたいに、

b.それがクレンペラーの手にかかると、

a.このホルンの雄叫びが遅く重い流れをしっかり区切って高さを出すというか、節目をつけるというか、重厚でいて透明というか、クスリ湯でスッキリして砂金のこして飛び去っていくというか、


b.「よきかな〜」

a.ホルンを中心に音響全体がしっかり区切れるというか、説明しづらいわ、

b.まあ、そんなとこらしいです、あとは各自で感じ取っていただければと、


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超お買い得なCD10枚組のCD2に収録のスコットランドシンフォニー。メンデルスゾーンていうとバイオリン協奏曲なんかで甘ったるいイメージがあるけれど、クレンペラーが鳴らすメンデルスゾーンにはそんなイメージのかけらもない。これはドボルザークの「新世界」(CD8)やチャイコフスキーの「悲愴」(CD9)にも言えるけど、ベタな通俗的名曲に対して、本気で真正面から立ち向かう巨匠の演奏からは、初めて聴くような新鮮な驚きと感動が伝わってくる!


2013年02月26日

トーカ堂からのスコットランド

YOUTUBEでも聴ける、
クレンペラーの「スコットランド」



a.さて、今日はメンデルスゾーンの「イタリア」じゃない方、

b.地理的に愛称を考えたら「イタリア」は南シンフォニー、「スコットランド」は北シンフォニー、ところでクレンペラーの「イタリア」はそれなりに評価もされてるようですが、

a.どうも今ひとつ、重さが裏目に出て、お勧めできない、だけど、「スコットランド」の方は断然すぐれてる、というか、こんなじっくり腰の据わった「スコットランド」はクレンペラー以外できないし、この演奏に馴染んでしまうと他がオモチャみたいに聞こえてしうまうんだ、この曲の決定版と言っても良いほど格調高い演奏、

b.スコットランドねえ、イギリスの北かあ、イメージ湧かないなあ、

a.二十歳のときドイツから初めて海を渡り、英国各地の名所旧跡を訪れ、特にインスピレーションをかき立てられたのがこのエディンバラ城、

エディンバラ城

b.スコットランドの首府にそびえるランドマークか、いわくありげなお城ですねえ、ちょっと怖いくらいだなあ、晴れた昼間でもこれだから、嵐の夜とか、絶対なにか起こりますよ、ああ嫌だ、 くわばらくわばら

a.若いのによくそんな昔のコトバ知ってるなあ、それに第一、スコットランドの人たちに失礼じゃないか、「 エディンバラ 」っていう知る人ぞ知る、すごいスピーカーだってあるんだし、

b.スピーカー1台、39万8000円か、こんなカネどこにあるんすか、トーカ堂で、安くしてもらえませんかねえ、北社長、

北社長 「いや〜、今回すねえ、数量限定で特別にもう1台おつけして、2台で39万8千円ってことで・・・」



八波一起(はっぱいっき) 「エッ、1台じゃないの?、いいんですか北さん、そんなお安くしてもらって、」



北社長 「いやあもう、ぎりぎりってことで、39万8千円、それに今回限りなんすけど、これもお付けしようかと・・・」



奈美悦子 「えー、これドイツの名門 ゼンハイザー社のイヤホン じゃない、あこがれのエディンバラ2台にこれまでオマケしてもらって40万円でお釣りよ、これ安いわ、北さん、私さっそく注文する!」

a.えー、で、ナニやってたんだっけ、

b.メンデルスゾーンです、

a.メンデルスゾーンといえば、その曾孫(ひまご)とレコード店に入ったときの有名な逸話があるが、詳しくは こちらのブログ でどうぞ、素晴らしく良くまとまっています。

b.じゃ、まあ長くなったんで、次回の予告だけしてお茶を濁しますか、

a.メンデルスゾーンの北シンフォニー「スコットランド」、次回、ここだけ押さえれば6〜7割聴いたことになると言われている(誰が言ったんや)、最終楽章から先に見て行きたいと思います。



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没後40周年記念盤。超お買い得な10枚組セットです。スコットランドはCD2に収録。クレンペラーの録音は1950年代のモノーラル録音もたくさん出ていますが、ステレオ時代に入ってからは一皮むけて別人のような風格が備わってきます。70歳を過ぎてなお、むける皮があるとは・・・典型的な大器晩成タイプなので、聴くなら迷うこと無くステレオ時代のクレンペラーがお勧めです。

2013年02月25日

君のシューベルト、しっかりくびれてるか

サクラ咲く春まだはるか 遠見山


a.今ごろ寒波か、今年は寒いのう、

b.でも、北国はもっと過酷ですね、

a.映画「砂の器」の出だしに登場する羽後亀田駅がある秋田県 由利本荘市 もきょうは一日中マイナス2〜3度あたりか、加えての雪だしなあ、

b.雪雲が高い山にぶつかって雪が降るなら、その山を削ればいいんだっていう、田中角栄氏の乱暴な発言も雪に苦しむ地域の本音を代弁してるんでしょうね、

a.田中角栄といえば、もやもやさまぁ〜ず2に長崎の角栄が出ていた、

b.「モヤさま」かあ、来月いっぱいで中年男性の星、 大江麻理子 に会えなくなるのか、聞くところによると前世はお人形さんで、当時も人形ながらアイドル並の人気があったとか、

a.う〜ん、そういわれて見ると、そんな気もするが、そうでもないような、じゃ、そろそろ、シューベルトの5番の紹介、

b.4楽章あわせても、20分台、ブルックナーの1楽章に収まるサイズ、

a.シューマンの春よりもっと穏やかで、まれに短調があってもすぐ晴れるし、寝坊した休みの昼下がり、晴れて暖かいし、春の日差しを浴びて鼻歌まじりにチャリンコで近所の河原へ行くような、

b.ところで、クレンペラー盤の聞き所は、

a.他の録音も一貫してそうだけど、石のイメージ。「運命」の終楽章が燃える岩石だとしたら、こっちの5番は春の日をたっぷり浴びた河原のまるい石、ポケットに入るほどの、

b.石って言うのは、音が流れないってことっすか、

a.小さな音や目立たないパートにも太くハッキリとした輪郭があって、存在感があるというか、味がしっかりしてる、細部が全体に負けないで主張する、

b.例を挙げると、

YOUTUBEからシューベルト第5シンフォニー第三楽章

再生中、白丸をドラッグすると秒単位で移動できます


a.第三楽章の中間部分、ファゴットを伴って2分57秒、3分2秒・18秒・23秒と、おなじ出だしを繰り返すんだけど、この部分が流れることなく、存在感をもって鳴ることで、曲がしまってくるし、何が言いたいか分かってくる、

b.何が言いたいんっすか、

a.この中間部の見通しがハッキリするっていうか、鼻づまりが解消してス〜とする、もしこれをハッキリ目立たせなかったら、BWHオール90で、全体像がぼやける、この4カ所でしっかり区切れるかどうかって意外に難しいんだぞ、一見地味にやってるけど、

b.やはりくびれは大事ですか、

a.いや、区切れ、



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超お買い得なクレンペラー10枚組! シューベルトの第5シンフォニーはCD2に収録。あすは同じCD2のメンデルスゾーン、交響曲第3番「スコットランド」をお届けします。


2013年02月24日

第一楽章はこれしかあり得ない!!ブーレーズの「運命」(1968年)

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しばらくは、超お買い得なこの10枚組から、とくに優れた録音を選んで紹介してゆきます。シューマンは終わったので、つぎは韻を踏みつつシューベルトのはずですが・・・


b.シューベルトのシンフォニーは、

a.ベートーベンのように全曲通して聴かれてないんで、5、8、9押さえたらまずは問題ないけど、

b.8番は「未完成」ってやつですね、

a.むかし、レコードの時代は、表と裏あわせて60分ちょっとしか入らなかったから、運命(ベートーベンの第5シンフォニー)をメインにして、短めの「未完成」をオマケすることが多かったらしい、2枚組のばあいは、第9を1枚半に収めて、残り1面に「運命」をあてるとか、

b.しかし、ベートーベンの「運命」、オススメはクレンペラーじゃないんすね、 ブーレーズ か、

a.第三楽章で、楽譜にない反復記号を印刷時の見落としって主張したもんだから、ベートーベンを神とあがめる人々から当時かなり批判されてなあ、

b.それにすごく遅いっすね、

a.とくに第一楽章は9分18秒かかってる。遅めのクレンペラーでも8分55秒、しかし、納得できるのはこれしかないんだ、特に第一楽章はコレ以外ありえない素晴らしさ、

b.1968年の録音、オーケストラはクレンペラーの手兵ニュー・フィルハーモニア管弦楽団か、

a.威張って英語で書くと、「New Philharmonia Orchestra」、略すと「NPO」か、そういや昔はこんなコトバ無かったなあ、ともかくクレンペラーが決定的名演を録音してた時期なのでハンパなく響きが充実してる、それに彼自身、ブーレーズを作曲家としても指揮者としても高く評価してたから、クレンペラーよりもクレンペラーらしい「運命」が生まれた、ちょうど坂本龍一「 NeoGeo 」の4曲目が龍一よりも龍一らしいように、

b.聞くところによると、こないだ日本国籍を取得された ドナルド・キーン 博士も当時のインタビューに答えて、ブーレーズ盤しか興味が湧かないと、話されてましたね、

a.当時の記事を再現できなくて残念だけど、誰もこの演奏を評価してなかったので、救われた気持ちになったのを良く覚えてる、


ベートーヴェン : 交響曲第5番 「運命」他

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この値段でクレンペラーの10枚組が買える。この価格差はいったいどこから?ともあれ、第1楽章はこれ以外受けつけないカラダになってしまったから挙げざるを得ない。ちなみに第4楽章は磨崖仏というか巨石像というか燃えさかる岩盤のようなクレンペラー盤が、今でもやはりすごいと思うのだが・・・

2013年02月23日

大魔神交響曲(シューマンの4番)

YOUTUBEで全曲聴けます!ってコレじゃ売れねえじゃねえかCD!

再生中に赤いラインの先っぽをドラッグすると秒単位で移動できます。


b.「怒り心頭」、出だしからいきなりおっかないタイトルっすね、

a.これしか思いつかなんだ、

b.怒りシンフォニーか、「大魔神怒る」、

a.大学の自主ゼミで雑談中、ふと先生が学生時代のことを話し始めて、この「大魔神」にエキストラで出演したそうだ、巨石像の前で祈る大勢の村人役で、

b.京都太秦撮影所、華やかなりしころっすね、

a.第一楽章(〜11分26秒)を聴くと悪代官に虐げられた村人たちのやり場のない怒り・恨み、その果てに希望を見いだそうとする闘争心みたいなものが伝わってこないか、

b.悪代官ってのがそもそもイメージ湧かないんで、

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a.これが悪代官のイメージじゃ、今の時代にもいるだろ、たくさん、法律に守られて「道義的責任?ナニそれ」っていうような輩(やから)が、

b. 道義的責任 ってのも、

a.おい、イチからやり直すか、

b.第二楽章(11分26秒〜)は恨みや怒りも少し収まって、「これからこの村さ、どうすべえ」と、村人がしんみり話し合ってるようだ、

a.第三楽章(15分23秒〜)はどうだ、ABAのスケルツォだけど、まずAは?

b.こりゃハッキリ戦いの音楽っすね、勝てる見込みのなさそうな戦(いくさ)だけど、やるしかない、

a.Bはどうかな、17分07秒から、

b.取り止めない音楽、小川のせせらぎを無表情に眺めてるような、戦いに疲れて休憩してんのかなあ、

a.で、戦闘再開か、とおもったらまた小川のせせらぎ眺めて、あれ、背後の山かげから地鳴りがして大魔神登場か・・・そのまま途切れることなく勝利の第4楽章へ、

b.たしかに勝てそうな気分になってきたぞ、

a.24分47秒から、勝利のホラ貝じゃなくホルンが二度吹き鳴らされ、

b.26分50秒から、村人に大魔神も加わって万歳三唱シーン、

a.大魔神そんな事するかなあ、

b.ところで、 万歳三唱 ってなんすか、

a.たしかに見なくなったなあ、万歳、むかし駅のホームなんかでよく見かけたんだがなあ、


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2月7日のブログで取り上げたブルーレイ盤は円安を受けてか、さっそく少し値上がりしていますが、それでも三部作プラス30分の特典映像付きで2000円台、レビューにもあったけど確かに、国内盤、高すぎ。

というわけで、
YOUTUBEでさわりだけでもどうぞ、




posted by なおいのおじさん at 08:13| 映画

2013年02月22日

羽後亀田、砂の器に青い波

国鉄時代の羽後亀田駅

b.俳句って、なんか取り留 (ト) めない感じがしませんか、さらさらの砂が指の間からこぼれ落ちるような、つかみ所ない感じ、

a.俳句といえば、映画「砂の器」を思い出すなあ、真夏の東北地方、秋田県の羽後亀田駅周辺で捜査を終えて、東京へもどる車中、急行「鳥海」の食堂車で、ベテラン刑事、今西が若手の吉村刑事に自作の俳句を紹介するシーン、19分あたりか、

b.しかし、食堂車見ないっすね、最近、

a.良くも悪くもスピードアップしたからなあ、右肩上がりで、旅も食事もいそがしいわ、

b.いまや「10秒メシ」の時代、楽は楽なんすけどね、ある意味、

a.で、これが食堂車でのやりとりだ、ちょっと引用してみよう、


(食堂車のテーブルで向かい合わせ)

吉村「僕は捜査上のメモかと・・・」

今西「そいつは悪かったな」

吉村「(2句読んだあと)「北の旅、海藍色に、夏盛り」、よく分かんないけど、これがいちばん良い感じですね。」

今西「そうか、(間を空けてお茶を一服)ぜいたくな旅行をさせてもらったよ。」

今西刑事「ぜいたくな旅行をさせてもらったよ」


b.ところで、シューマンの春はいいんすか、途中ですがまだ、

a.忘れるとこだった、じゃあ第三楽章、

b.スケルツォは繰り返しが多くて覚えやすい、しかし、春にしてはきびしい雰囲気、ちょっとした嵐みたいな、寒のもどりっすか、

a.その嵐もすぐ収まって明るくなる、そうこうするうち気分も高まってきて、終楽章は、

b.ヤマザキ春のパン祭、

a.たしかに祭りっぽい、ヤマザキのパン祭りかどうかは不明だが、仕事や受験で多忙なら、休憩がてら、5分35秒からラスト4分間だけでも、聞いてやっておくんなせえ、元気出まっせ、


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クレンペラーの録音でしばしば気になるのがオーケストラの乱れ。これについて彼はこう述べている。「結局のところ、音楽は人間のものです。ホルン奏者が唇に少しばかり唾がたまって、音がうまく出せなくても、大勢には影響がない。まあ、彼も人間ですから。それが何にもましてもっとも大切なことなのです。」(白水社「クレンペラーとの対話」より)クレンペラーの録音に接していると、鳴りひびく音よりずっと深い所から気高いココロみたいなものが伝わってくる。それだから、演奏に乱れがあっても熱心なファンであり続けてるんだと思う。





<あの頃映画> 砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]

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アマゾンの日本映画売り上げランキング13位か。やはり、みんな観てるんだなあ。何度みても飽きないということは、クラシック音楽ならぬクラシック映画。この 羽後亀田駅 から始まる地道な捜査で日本各地を転々とする今西刑事、観ている我々もいつしか昔懐かしい昭和を旅しはじめる。犯人を追いつめる内にこの旅はさらに戦前の昭和へとタイムスリップして意外な展開を見せ始める・・・




posted by なおいのおじさん at 11:55| 映画

2013年02月21日

シューマンに大根ねむり逃げそびれ

二年前の秋、たまたま訪れていた 「逃げる大根」 のふるさと、兵庫県たつの市御津(みつ)町。海辺の静かな村で、瀬戸内海に浮かぶ家島諸島がすぐそこに見えていた。近所に有名な梅林もあるし、この春は相乗効果でもう賑(にぎ)わい始めてるのかな。


b.前回はシューマンの交響曲第一番「春」の第一楽章で終わってますが、

a.クレンペラーが残したレコーディングでも最高ランクに入るのに、なぜか取り上げるヒトも少ない、だからここでじっくりこの春シンフォニーに取り組もう、

b.次の第二楽章は「春の海 ひねもすのたり のたりかな」と、眠くなりそうです、7分24秒かかるけど、体感30分くらいに感じるなあ、

a.顔立ちのハッキリしたテーマも出てこないし起伏も少ない、コンサート中、どうしてもトイレ行きたかったら、この7分間に済ますべきだな、

b.そんなこと言っていいんすか、

a.だんだん暖かくなって、畑のまえに広がる瀬戸内海の春風を受けながらこの曲を聴くと、大根たちも逃げるの忘れてウトウトしそうじゃ、

大根畑と海水浴場

b.しかしのどかなとこですね、大根畑は右手のほうっすか、

a.左手は新舞子海水浴場で、宿泊施設もけっこうまとまってあったなあ、 綾部山梅林 もすぐそばだし、人気のエリアなのかも、

家島諸島を眺めながら波打ち際を散歩する

b.こちらは、

a.畑から海水浴場へ向かう途中、家島諸島の手前に岩礁(がんしょう)が三つ、右端には海鵜(うみう)の家族がつばさを休めている、


岩礁にたむろする海鵜の家族


b.では、ここで一句、大根もウトウト春のシンフォニー、

a.大根もうたた寝するや春の海、

b.春風に野菜ウトウト逃げおくれ、

a.シューマンの春に眠るや珍野菜、


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2013年02月20日

クレンペラーが残したロマン派シンフォニーの決定版(YOUTUBE試聴あり)

牛窓の春


b.しかし、さみいなあいつまでも、そろそろあったかくなんないかなあ、

a.子供のころは乾布摩擦(かんぷまさつ)といって、乾いたタオルで皮膚が真っ赤になるまでこすりまくって寒さしのいだけど、最近見かけないなあ、

b.寒いから野菜もずっとじわじわ高値だし、春が待ち遠しいっす、

a.二月は「光の春」といって見かけよりずっと寒いもんだ、と思ったら一気に暖かくなったりする、気圧が不安定なので春一番という強風で船も難破する危険な季節。こういう時期、心にいちばんよく効く音楽はシューマンの交響曲第一番「春」、クレンペラーが素晴らしい録音を残してくれているよ、というわけで、真冬並みの寒さのなか、営業開始じゃ、

b.たしかに第一楽章の出だしは二月の天気みたいだ、晴れたと思えばいきなり吹き降りになるような気まぐれな激しさ、

a.しかし、春が近いような嬉しさも徐々に高まって、双方がごちゃ混ぜになってオーケストラ白熱して2分20秒、ここから春本番、ときに、8分12秒から8分46秒まで寒のもどりはあっても、海へ山へと行楽シーズンの始まり、

b.ところで、クレンペラー盤はバイオリンが左右に分かれて聞こえますね、コントラバスもふつうとは逆に左手から鳴ってる、

a.戦前はこれが一般的な配置だったようだ、全員右利きだったとして、第一第二バイオリンを共に左側へ並べると音がみな客席側に向かうんで響きが良くなるらしい。ただ、バイオリンを左右に分けたほうが両者のやりとりがはっきり聞き取れて面白いんだけど、


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10枚組でこの値段、圧倒的安値ですなあ。ところで、もっと早く気づくべきだったけど、この没後40周年記念シリーズは限定盤だったので、売り切れたらこんな値段じゃ買えないのかも・・・しかもこの10枚組、6枚目には今回初と思われる、序曲やウィンナワルツまで入ってる。


ところで、この10枚組にはこの場を借りて強力にオススメすべき名盤がいくつも入っている。シンフォニーだけでもこの「春」をふくめて8曲は間違いなく決定的な名演。つまり、この8曲については一生これだけで行けるほど高い音楽性をそなえている。以下その8曲を挙げるので、YOUTUBEなどでいくつか試聴してほしい。(クリックするとYOUTUBEにリンクします)

シューベルト 交響曲第5番
メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」
シューマン 交響曲第1番「春」
シューマン 交響曲第4番
ベルリオーズ 幻想交響曲
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」
チャイコフスキー 交響曲第4番
チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」

交響曲ではないけれど、これも絶対オススメです。
メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」




シューマン:交響曲第1番「春」&第2番

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シューマンの「春」だけでいいということであれば、これもありか。しかし、逆に今回の限定盤がどれほど破格の安値か思い知らされるようじゃ。



2013年02月19日

メガドラとサターンとりもつ名機かな(スーパー32X)

b.この仕事、一見ラクそうやけど、実際どうなんかなあ、意外にきついんかなあ、

a.「 吉田類の酒場放浪記 」か、酒飲めないし、オレはまず無理、

b.やっぱり、これはこれで仕事と割り切り、終わったらまた別の酒場で飲むんかなあ、それもそれできついなあ、翌朝、

a.夜の仕事だし、酔いつつも番組の運びとか計算しながらだし、そうとう難しいやろ、バランス感覚ないと、

b.正気なくしたら番組にならんし、かといって酒飲まないわけにいかんし、出された小料理にも、酔いながら気の利いたコメント求められるわけやし、ふらつきながらも次の店まで歩かにゃならんし、

a.吉田類さん。高知県観光大使、パリでアート活動してから、日本でイラストレーター、旅や酒場の執筆に加えて、俳句愛好会もか、

b.世の中いろんなヒトがいるもんすね、

a.BSといえば、今年BSフジで始まった、「 鉄道伝説 」とてもおもろい、ぜんぜん鉄道ファンじゃないけど、週末の30分が待ち遠しい、

b.寺嶋民哉さんっていう方の音楽もいいっすね、

a.テレビゲームやアニメも手がけてるヒトらしく、場面場面にあったテーマがいいタイミングで入ってくる、重要なセリフ時にかぶすテロップもいいし、昔の写真資料などもきちんと押さえてるし、60分でも行けそうな濃い中身を30分に閉じ込めたあたりにセンスが光る、

b.こんなので日本史の授業やって欲しかったなあ、

a.これという変わったことはしてないんだけど、全体のバランスやリズム感がとても良くて、永久保存版を目指してるような、BSフジの意気込みが伝わってくる、

b.テレビゲームといえば、むかしセガがノリノリだった頃、幻のゲーム機があったとか、

a.ゲーム機メーカーだった事さえ知る者が少なくなる現在、メガドラとサターンの間 (はざま) に橋渡し的存在の「スーパー32x」があったことを知る者はさらに少ない、


メガドライブに乗っかる子ガメ、スーパー32X

「脳天直撃セガ・サターン」のCM すら知らない世代が主役の時代、これよりさらに古いのがセガの名機メガドライブ。このカセットスロットにぶっ刺して使うのが子ガメゲーム機「スーパー32X」だ。このころゲーム界には「ポリゴン」という革新的技術がもたらされ、我々はカクカクのレーシングカーでカクカクの山河を駆け抜けながら、新しい時代の幕開けに心躍(おど)らせていたのだ。
タイヤまでカクカクなんだぜ、これで300キロ出すんだぜ、ワイルドだろ〜


メガドライブより数段スムーズになった32X版がオススメ、っていったい誰に勧めたらエエんや。操作性の良いカクゲー(格闘技ゲーム)用コントローラーをこのためだけに買い求め、毎日夜遅くまで遊んでいたあのころ。



あまり遊び過ぎて、ゲームやらなくなった今も時々聴いてるCD、それが二枚組のこれだ。ボリューム満点でなおかつ非常に音楽性の高いアルバムに仕上がっている。





YOUTUBEのコメントにもあったけど、リプレイで流れる音楽がなかなか良くて、コレと次の名作「デイトナUSA」の勢いある充実した音楽はそれ単体でもじゅうぶん楽しめる。事実、今でもデイトナUSAの音楽はiPodにレギュラー入りしているのだ!!


というわけで、セガサターンのデイトナUSAから
「The King of Speed」、ホンマ、ええ曲や!!
(この曲だけはアーケード版よりこっちがずっと良い!)



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