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2014年07月29日

梅雨ただ中の奈良盆地(6)「最後はやっぱり明日香村」

b.ココはもう明日香村ですか、

a.いや、まだとなりの高取町やけど、 「このほこら 過ぎて下れば 明日香村」、

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b.このほこらあたりもそろそろ草刈りですね、

a.うむ、これからはクルマ同様草刈りも、進歩いちじるしいリチウムイオンバッテリーの時代なのか?



b.近鉄飛鳥駅前を過ぎていよいよ明日香村です、

P7110060.jpg

P7110062.jpg

a.しかし、いったい明日香村の魅力ってなんやろ、田んぼが広がってるふつうの田舎みたいやけど、

b.まさにそこなんじゃないすか、

a.でも、歴史的に重要な古墳や遺跡の方やろ、ふつうは、

b.でも、じっさい自転車で流して感じるのは、風景全体から漂ってくる、懐かしい日本の姿やないすか、

P7110064.jpg

P7110066.jpg

a.つまり、こういうことか、進んで国が守るほど重要な遺跡が集中してるんで、エリア全体の土地開発がきびしく制限され、結果なつかしい日本の景色が残ってると、

b.そんな事でしょう、それにやっぱり景色が秀(ひい)でてますねえ、地形が微妙に起伏して、意味ありげな森が点在してて、

a.ふつうなら、戦後の経済成長期にこれらの森はつぶされ、家や工場になってるとこやなあ、

b.だから、 「できるなら 旅の最後に 明日香村」っていうのがベストですね、

a.なんで?

b.この景色を知ったら、どこも見劣りしそうで、

a.ああそういうことか、たしかになあ、

P7110067.jpg

b.遊休農地解消事業としての花壇か、

a.上平田集落活性隊とあります、少子高齢化で跡継ぎの居ない田んぼを荒れ地にしない工夫、さすがに明日香村やなあ、

b.ものすごい分量のPDF文書もウェブに載ってます、

明 日 香 村 景 観 計 画
http://www.asukamura.jp/toshikeikaku/imgs/pdf/keikan.pdf

a.国も県も村も住民もみんなココを守ろうとしてる、こりゃココロ強いな、

b.777(スリーセブン)どころか7777(フォーセブン)すね、しかも国からの確変保証付き、

「由緒(ユイショ)ある 明日香(アスカ)の村は 7777(フォーセブン)」、

P7110068.jpg

a.そんな明日香村も自転車じゃあっという間、今度いつ来られるかも分からんし、ゆっくりタイヤをころがそう、

b.聖徳太子がお生まれになった、橘寺(タチバナデラ)

P7110069.jpg

a.いつも思うけど、手前のミニ棚田が効果的やなあ、リズム感があってお寺をさりげなく引き立ててる、

b.ここから飛鳥(アスカ)川の細い流れにそって自転車道がゆるやかに下ってゆきます、

a.ああ、このまま下界へ吸い込まれる、ちょっと待った、ここは小休止や、上流方面をもう1度ふりかえらしちくり、

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b.じゃあ、ついでに今回の旅も締めくくってくんしゃい、

a.2009年7月11日、朝7時過ぎには家を出て、京都駅から近鉄特急で西大寺駅まで輪行。梅雨明け間近な奈良盆地を西寄りに南下し、矢田丘陵の東麓(トウロク=東側の山すそ)にそって法隆寺へ。竜田川公園を見てから大和川を渡り、葛城川(カツラギガワ)にそって少し単調なルートで御所市(ゴセシ)へ。葛城山ふもとの高台からは葛城(カツラギ)古道にそって紀伊山地などの山並みをながめながら快走。五條市の手前から左旋回して、近鉄吉野線にそって明日香村ヘ。最後にゆっくり飛鳥(アスカ)めぐりをしながら、夕方5時前には京都行き特急の始発駅、橿原神宮前駅へ。

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「静か道 葛城(カツラギ)経由 矢田〜明日香」、




2014年07月25日

梅雨ただ中の奈良盆地(5)「左旋回で明日香村へ」

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b.ここもそうやけど、農村も高齢化して、竹林の手入れまで手が回んないんすね、

a.どういうこと?

b.竹は成長が早いから、いつも手入れしないと、伸びすぎて、かえって有害になるとか、テレビでやってました、

a.そういえば、お化けの居てそうな暗い竹林がほとんどやなあ、じゃあ日の差し込むスカスカの明るい竹林のほうがええわけか、

b.らしいっす、

「スカスカの 明るい竹の 生える村」、

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a.なんか心に残るええ木やなあ、

b.ときどき畑のわきに見かけますね、ぽつんと一本だけ味のある木が生えてる風景、農家のヒトは作業の合間にあの木陰で休憩するんかなあ、

a.遠くの山なみまでスッキリ見渡せる思たら、なんやかんやで標高300m近い高台に居てるんか、

b.虫も多そうやけど、ちょっとテント張りたいような、あの木のそばに、

a.農家の人に怒られそうやけど、事情を説明したら感じよく場所を貸してくれそうな気もする、一晩借りるか、

b.まさか、テントもないし、今日中に近鉄特急で京都までトノサマガエルが良いっす、gerogeーro、

a.じゃあ、このまま進もう、

b.しかし、山深いエリアですね、奥行きがハンパないっす、

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「紀伊山地 高さはないが 奥深い」

a.山波ってコトバどおり、奥からどんどん押し寄せてくるような、

b.ここからさらに正面、南方向へ進むと、左から流れてくる吉野川と出会うんか、

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a.そこが五條市、川ぞいに下流へ進めば、つぎの橋本市はもう和歌山県でござる、

b.もうそんな遠くへ来てるんか、なんか急に心細いなあ、

a.われわれの南下もここまで、切りがいいから一休みしようか、

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b.まだ2時過ぎか、もっと経ってるような気がしてたけど、

a.言うても相当な田舎やなあ、

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b.幹線道路はクルマ多いけど、ちょっとはずれると静かで良い感じ、明日香村にはどうやって行くんすか、

a.最寄りの国道24号線とは点で交わって、そのままクルマも来ない小峠をひとつ越えたら、JR和歌山線と近鉄吉野線が並んで走る、ひなびた谷あいの道に出る、あとは近鉄にそって道なりや、

b.休憩を終えて20分ほど走ってきました、小峠を越えて、歴史の深みを感じる細い道を進んできましたが、今どのあたりですか、

a.近鉄とJRが仲良く停まる吉野口駅の駅前、

b.このお屋敷は、このあたりで一番のお金持ちでせうか?

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a.そうかもなあ、でも、 全体に黒々してて、ちょっと怖いような・・・住んでるヒトに怒られるわ、

b.それから10分後、トトロのような田園風景、

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a.さっきまで、あの山すそを走ってたんやな、遠くに見える、

b.メイちゃんが迷子になったそうです、地元の消防団の人たちも捜索を始めたとか、我々も手伝いますか、

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a.そうやなあ、でも夕暮れには時間もまだたっぷりあるし、いざとなれば、奈良交通さんが子供の安全にと購入した猫バスが、何とかしてくれるはずや、向こうに猫バス専用の鉄塔や電線もあるしな、

b.さらに10分走って、ここは以前来たような、

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a.岡宮天皇陵からのながめ、ここまで来たら明日香村も高松塚古墳も目の前や、

b.まだ三時前やし、これならちょっとだけ明日香めぐりも出来ますね、

a.そうやな、せっかくここまで来て、明日香めぐりをはずすんはあまりにもったいない、めぐりながらそれとなく、京都行き特急の始発駅へ向かうことにしよう、




2014年07月19日

梅雨ただ中の奈良盆地(4)「葛城山の山裾あたり」

b.正面の山々は、

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a.たぶん手前が葛城山(カツラギサン)で、奥は金剛山、ちゃう(=ちがう)かなあ、自信ない、

b.あの山すそに向かうんすか、

a.うむ、やんわり左回転しながら、山すそをかすめて明日香村へ回り込みたい、

b. 「さくらばし、ほんまサクラの 欄干(ランカン)や」、

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a.そんな橋の西詰めに広がるすてきな芝生公園

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b.葛城(カツラギ)公園か、植え込みの奥にも何やら文化的なビルジングが、

a.市立図書館ちゃうか、

b.なんか、橋といい公園といい図書館といい、賢そうな町ですね、

a.葛城山が発するオーラが市民を賢くさせるんちゃうか、

「葛城(カツラギ)の パワーでかしこい 御所市民」、

b.なるへそ、そしてちょっと先には、こんなしっとりした歴史的町並みもあるんすね、いったいどんな町なんすか、御所(ゴセ)市って、

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a.ひとにきかんと、自分で検索してくれたまえ、

b.歌手の田中星児さんもここの出身か、

a.ビューティフルサンデーのお兄さんか、しかし、知ってる世代はかなり上の方やなあ、他には、

b.プロスノーボーダー世界チャンピオンの平岡卓(ひらおか たく)はどうすか、これなら若い世代にも、

a.雪も降らんのにスゴい選手が生まれてるんやなあ、やっぱり葛城(カツラギ)パワーや、

b.これも何やらパワーを感じさせますねえ、

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a.白龍大明神、御神木も変わった名前で、西柏(サイカチ)っていうらしい、

b.どんな木なんすか、

a.ウェブで検索してくれたまえ、この時代こればっかしやな、

b.よく泡立つので昔は石鹸の代用にされたり、豆はおはじきとして子供が遊んだり、樹液がよく出て、カブトムシやクワガタムシがよく集まるので、カブトムシをサイカチ虫と呼ぶ地域もあるそうです、

a.なるほど、知らん事だらけやな、世の中、

b.ところで、葛城(カツラギ)古道っていう道がこの辺にあるみたいですけど、

a.おお、それがまさに、これから進む道でござる、

b.もうちょっと、山すそも上の方かなあ、

a.残念ながら、交通量多めの県道30号線とけっこうかぶるから、ちょっと落ち着かない箇所もあるけど、それを差し引いてもなお素晴らしい道、

b.その口ぶり、もう何度か来てるんすか、

a.自転車で流すと明日香村だけじゃ物足りなくなって、自然とこのあたりまで足を延(の)ばすように、

b.なんか、京都の洛西(ラクサイ)あたり、かつて貴族が野に遊んだ、大原野の風景に感じが似てますね、

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a.そう言われたらそうやな、葛城山を小塩山(オシオヤマ)に代えたら、大原野そっくりやな、

b.そんな葛城山のふもとに広がる歴史的集落へやって来ました、

a.こじんまりした中にも風格ただよう天満宮、

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b.このあたり、神社やお寺が集中してます、

a.御所(ゴセ)市名柄(ナガラ)、東西南北の街道が交わる場所なんで、かつては宿場町としてけっこう栄えたらしい、

b.そういえば葛城(カツラギ)酒造って造り酒屋もある、

a.百楽門ってブランドでいろんな地酒を作ってるんやなあ、

「街道の交わる町にうまい酒」、

地酒「百楽門」とは
http://www.abetaya.com/hp/katuragi/100rakumon.html

葛城酒造について
http://www.kitora.com/menu-hyakurakumonn.htm

b.そんな名柄(ナガラ)の宿場町を過ぎて、高台から田園を見渡すポイントへ、

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a.田園とは言っても工場や住宅もけっこう多いな、

b.確かに、葛城山の向こうには大阪という大都会、道なりに進めば吉野川にそって和歌山ともつながってるし、それほどのんびりもしてらんないエリアなんすね、

a.でも、こっから見渡す遠くの山なみはきっと大昔のままや、

b.この美しい山なみが気に入って、ここに定住を決めたかもしれませんね、最初の人たちは、

「美しい 山なみながめ ここ住もか」、





2014年07月15日

梅雨ただ中の奈良盆地(3)「法隆寺プラスあれこれ」

b.さて、法輪寺へ来たし、次はいよいよ斑鳩(イカルガ)の本命、国内初の世界文化遺産、法隆寺ですが、

a.ヒトが多くて苦手や、

b.そんな親方も愛してやまないのは、ヒトもまばらな西大門のあたり、

a.そこは確かに素晴らしい、

b.どうやって行くんすか、こっからやと一番遠いけど、

a.境内にそって味わい深い土壁が続いてて、その小道もエエけど、そこを道なりになぞるだけ、

b.なるほどここかあ、五重塔と夢殿をむすぶ観光ルートから完全にはずれてるし、別のお寺みたいな静けさ、

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a.オマケに西大門からつづく町並みが昔の風情を留(トド)めてとても良い、

b.はるか昔からここに住みついて、法隆寺関連の仕事に就(ツ)いてるんかなあ、

a.ちょっと境内に入ってみようか、

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b.北に向かって登る石段の上に大きなお堂が、

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a.八角形の西円堂、すぐ横には親鸞上人がふた月滞在して勉強された円明院、

b.そんなお寺ありませんよ、

a.今は無き小さき寺院や、加えて昔あった案内板も無くなって、今じゃほとんど霧の中、

真宗大谷派 茨木別院のホームページから
http://ibarakibetsuin.or.jp/3-kotoba/tokusyu/2010-09-1.html

寛永年中法隆寺古図より
http://www.nihonnotoba3.sakura.ne.jp/2013to/horyuji_sin1.jpg

b.法隆寺の西に広がる歴史的集落を抜けると、急に視界が開けて、UFOみたいな円形の盛土(モリツチ)が、これは間違いなく古墳ですね、

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a.藤ノ木古墳、法隆寺の記録には「ミササキ山」とあるらしい、長い発掘調査も終わってステキな公園に生まれ変わってる、

藤ノ木古墳の解説
http://www4.kcn.ne.jp/~ikaru-i/spot2/huzinokikohunn.html

b.しかし、ここへ来て再び過密な住宅街が、世界文化遺産に向かって迫ってきてます、

a.そんな住宅街の住民が日々のウォーキングに活用するのがこの竜田公園、

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b.「たつた」って、あの竜田揚げのタツタ?

a.紅葉の名所なんで、赤味を帯びたら、とりあえず竜田ってことらしい、

「しょうゆ入り 赤みの衣(コロモ) 竜田あげ」、我ながらそのまんまや、

b.観光客はまったく居ないっすね、

a.せっかくこれだけまとまった景観やのにもったいない、

b.法隆寺からはちょっと離れてるし、レンタサイクルなら、自転車道にそって法輪寺の方へ行くしなあ、

a.さあ、この竜田川にそって大和(ヤマト)川へ出てみよう、

b.大和川からは?

a.川ぞいに少し進んで橋を渡り、西名阪道をくぐれば自転車道が南へずっと延びてる、

b.ちょっと振り返っていいすか、

a.なんや、

b.あれがずっと裾野を走ってきた矢田丘陵の端っこか、

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a.法隆寺は右端あたりか、

b.なんて事ない、ありふれた景色やけど、世界も注目するすごい場所なんやなあ、

a.それもそうやけど、そろそろ川底の雑草も刈り取らんとなあ、

b.ああ、そういう見方もできるか、

a.これもありふれた見晴らしやけど、大阪方面へ流れていく大和川、

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b.正面の山並みは?

a.生駒(イコマ)山地、この川から北へ30キロ続いてるそうや、

b.主峰(シュホウ )、生駒山(イコマヤマ)のふもとには生駒市って自治体があるくらいやし、きっと重要な山並みなんすね、

a.そりゃそうや、そもそもこの山並がないと、奈良と大阪がくっついてまうしな、

「奈良ナニワ 生駒はずすと くっつくで」、

b.このサイクリングロードもそろそろ草刈りの時期ですね、

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a.かれこれ正午も20分過ぎか、

b.大和川を渡って走り始めたけど、そろそろ昼めしにしませんか、

a.そうやなあ、休憩のタイミングをはずしてもうた、竜田公園でゆっくりメシにすれば良かったんや、

b.どっかにコンビニないかなあ、

a.そうこうするうちに踏切、

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b.何線かな、

a.近鉄田原本(タワラモト)線、もっぱら地域住民が乗り降りする地味な路線や、

b.しかし、この自転車道って、何かとりとめない感じがしませんか、

a.とりとめないか、確かにこれという見所も無いし単調なコースやなあ、

b.大和川と分かれてしばらくは変化もあるけど、第2浄化センターを過ぎて、葛城(カツラギ)川にそって進み出すと、同じような景色が続いて道もまっすぐばかりなり、

a.しかし、専用道でクルマが入ってこないのはありがたい、それにもうちょっと進むと、右手から葛城山も迫ってきてオモロなるはず、

b.なわけで、飛鳥(アスカ)葛城(カツラギ)自転車道もここまでか、

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a.いや、自転車道はここで終わりやなくて、向きを東に変えて、明日香村の石舞台古墳へ続いてる、

b.じゃあ我々は、

a.ここで自転車道と分かれて、葛城川上流へ向かってさらに南下しよう、





2014年07月03日

梅雨ただ中の奈良盆地(2)「矢田丘陵を斑鳩(イカルガ)へ」

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a. 「このヒモをツルがつたってナスになり」、我ながらそのまんまやな、

b.しかし、矢田丘陵といってもけっこうな山ですね、

a.いちばん高い松尾山のあたりは300m越えてるしな、丘というより山、

b.手前のこの茂みは古墳すか、

a.さあ、このあたりは全部そんな風に見えるなあ、

b.明日香村や山辺(ヤマノベ)の道にもこんな景色があったような、

a.明日香村も山辺の道もここと同じように丘陵のゆるやかな斜面に広がってたなあ、

b.畑の中に道しるべが、

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a.お地蔵さんで有名な矢田寺はこっちか、

b.行ってみますか、アジサイがきれいなことでも有名じゃ、

a.ホンマや、ちょうどアジサイの見頃やろうけど、それにあわせて人もそうとう多いし、特別に拝観料300円取られるし、貧乏やし、ここは遠慮しとこう、

b.ため池の高台から南が見晴らせます、

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a.前方のこんもりした森も古墳に見えるなあ、

「斑鳩(イカルガ)の あらゆる森が 古墳かな」、

b.中央左よりに何か見えてますね、大きなスポーツ施設かな、

a.大和郡山(ヤマトコオリヤマ)市の総合公園、見えてるのは体育館の大きな屋根と市営球場の照明やな、

b.そこから右手へ向かって、こちらも公園みたいな、

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a.ため池を一周できるように遊歩道が整備されてる、

b.自然の地形をそのまま利用した公園か、高台にあるせいか明るくて爽やかやなあ、

a.奈良盆地の山々を背景に住宅密集地がここへもせまって来てる、

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b.じわじわ、せまってますね、家々の屋根が、

a.手前のほこらはお地蔵さまかなあ、

b.しまいに、ほこらを囲んで家が建つのか、お地蔵さまもちょっと心配ですね、

a.できるなら、広い見晴らしの中でのびのび暮らしたいやろなあ、

b.しかし、矢田丘陵の東の山すそって、観光ルートやないけど、さりげなく良い道が続きますね、

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a.高台を進むから見晴らしもいいし、古代から人が住んでるせいか、まろやかな人間よりの自然を感じるなあ、

b.人間よりの自然ってどういうことすか、

a.古墳時代から人が住んでるようなエリアは、畑を耕したりして人がそうとう関わってるから、自然が人間寄りにマイルドになってるんや、

b.住宅街の横に見えてんのは学校かなあ、

a.矢田南小学校の校舎やろ、地図で見るとすぐとなりは幼稚園やし、この道のすぐ先にも高校が、

b.奈良学園高校か、

a.でもって、これは奈良社会福祉軽費老人ホーム、

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b.どんだけ人口密集地か分かりますね、

a.しかし、軽費老人ホームって初めて聞くなあ、早速ウェブで調べてくれたまえ、

b.60歳以上で介護不要な高齢者が低額で暮らせる施設のようです、食事付き、自炊型、車イス対応の3タイプがあるそうで、

a.なるへそ、

b.ここからはゴルフ場の中を進むんすね、

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a.うむ、法隆寺カントリークラブの中をぬって心地よく走れる細道が続いてる、クルマもめったに来ないし、

b.ここを抜けるといよいよ法隆寺ですか、

a.いや、ゴルフ場を抜けて最初に登場するのは法隆寺とちがって法輪寺のほうや、

b.どおりでこじんまりしてら、

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「ムラサキの 夏の茂みや 法輪寺」、

a. 「集落へ 溶けこむような 小寺かな」、

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b.この集落がまた雰囲気抜群ですね、ここもまるで寺の一部みたいな、

a.そういえば聖徳太子ゆかりの井戸が集落の中にあったような、

a.とうとう、紛れもない斑鳩(イカルガ)の地にやってきた、さすがにエエとこやなあ、




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