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2014年07月03日

梅雨ただ中の奈良盆地(2)「矢田丘陵を斑鳩(イカルガ)へ」

P7110007.jpg

a. 「このヒモをツルがつたってナスになり」、我ながらそのまんまやな、

b.しかし、矢田丘陵といってもけっこうな山ですね、

a.いちばん高い松尾山のあたりは300m越えてるしな、丘というより山、

b.手前のこの茂みは古墳すか、

a.さあ、このあたりは全部そんな風に見えるなあ、

b.明日香村や山辺(ヤマノベ)の道にもこんな景色があったような、

a.明日香村も山辺の道もここと同じように丘陵のゆるやかな斜面に広がってたなあ、

b.畑の中に道しるべが、

P7110009.jpg

a.お地蔵さんで有名な矢田寺はこっちか、

b.行ってみますか、アジサイがきれいなことでも有名じゃ、

a.ホンマや、ちょうどアジサイの見頃やろうけど、それにあわせて人もそうとう多いし、特別に拝観料300円取られるし、貧乏やし、ここは遠慮しとこう、

b.ため池の高台から南が見晴らせます、

P7110010.jpg

a.前方のこんもりした森も古墳に見えるなあ、

「斑鳩(イカルガ)の あらゆる森が 古墳かな」、

b.中央左よりに何か見えてますね、大きなスポーツ施設かな、

a.大和郡山(ヤマトコオリヤマ)市の総合公園、見えてるのは体育館の大きな屋根と市営球場の照明やな、

b.そこから右手へ向かって、こちらも公園みたいな、

P7110011.jpg

a.ため池を一周できるように遊歩道が整備されてる、

b.自然の地形をそのまま利用した公園か、高台にあるせいか明るくて爽やかやなあ、

a.奈良盆地の山々を背景に住宅密集地がここへもせまって来てる、

P7110012.jpg

b.じわじわ、せまってますね、家々の屋根が、

a.手前のほこらはお地蔵さまかなあ、

b.しまいに、ほこらを囲んで家が建つのか、お地蔵さまもちょっと心配ですね、

a.できるなら、広い見晴らしの中でのびのび暮らしたいやろなあ、

b.しかし、矢田丘陵の東の山すそって、観光ルートやないけど、さりげなく良い道が続きますね、

P7110013.jpg

a.高台を進むから見晴らしもいいし、古代から人が住んでるせいか、まろやかな人間よりの自然を感じるなあ、

b.人間よりの自然ってどういうことすか、

a.古墳時代から人が住んでるようなエリアは、畑を耕したりして人がそうとう関わってるから、自然が人間寄りにマイルドになってるんや、

b.住宅街の横に見えてんのは学校かなあ、

a.矢田南小学校の校舎やろ、地図で見るとすぐとなりは幼稚園やし、この道のすぐ先にも高校が、

b.奈良学園高校か、

a.でもって、これは奈良社会福祉軽費老人ホーム、

P7110014.jpg

b.どんだけ人口密集地か分かりますね、

a.しかし、軽費老人ホームって初めて聞くなあ、早速ウェブで調べてくれたまえ、

b.60歳以上で介護不要な高齢者が低額で暮らせる施設のようです、食事付き、自炊型、車イス対応の3タイプがあるそうで、

a.なるへそ、

b.ここからはゴルフ場の中を進むんすね、

P7110015.jpg

a.うむ、法隆寺カントリークラブの中をぬって心地よく走れる細道が続いてる、クルマもめったに来ないし、

b.ここを抜けるといよいよ法隆寺ですか、

a.いや、ゴルフ場を抜けて最初に登場するのは法隆寺とちがって法輪寺のほうや、

b.どおりでこじんまりしてら、

P7110018.jpg
「ムラサキの 夏の茂みや 法輪寺」、

a. 「集落へ 溶けこむような 小寺かな」、

P7110017.jpg

b.この集落がまた雰囲気抜群ですね、ここもまるで寺の一部みたいな、

a.そういえば聖徳太子ゆかりの井戸が集落の中にあったような、

a.とうとう、紛れもない斑鳩(イカルガ)の地にやってきた、さすがにエエとこやなあ、




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