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2014年07月15日

梅雨ただ中の奈良盆地(3)「法隆寺プラスあれこれ」

b.さて、法輪寺へ来たし、次はいよいよ斑鳩(イカルガ)の本命、国内初の世界文化遺産、法隆寺ですが、

a.ヒトが多くて苦手や、

b.そんな親方も愛してやまないのは、ヒトもまばらな西大門のあたり、

a.そこは確かに素晴らしい、

b.どうやって行くんすか、こっからやと一番遠いけど、

a.境内にそって味わい深い土壁が続いてて、その小道もエエけど、そこを道なりになぞるだけ、

b.なるほどここかあ、五重塔と夢殿をむすぶ観光ルートから完全にはずれてるし、別のお寺みたいな静けさ、

P7110020.jpg

a.オマケに西大門からつづく町並みが昔の風情を留(トド)めてとても良い、

b.はるか昔からここに住みついて、法隆寺関連の仕事に就(ツ)いてるんかなあ、

a.ちょっと境内に入ってみようか、

P7110023.jpg

b.北に向かって登る石段の上に大きなお堂が、

P7110022.jpg

a.八角形の西円堂、すぐ横には親鸞上人がふた月滞在して勉強された円明院、

b.そんなお寺ありませんよ、

a.今は無き小さき寺院や、加えて昔あった案内板も無くなって、今じゃほとんど霧の中、

真宗大谷派 茨木別院のホームページから
http://ibarakibetsuin.or.jp/3-kotoba/tokusyu/2010-09-1.html

寛永年中法隆寺古図より
http://www.nihonnotoba3.sakura.ne.jp/2013to/horyuji_sin1.jpg

b.法隆寺の西に広がる歴史的集落を抜けると、急に視界が開けて、UFOみたいな円形の盛土(モリツチ)が、これは間違いなく古墳ですね、

P7110026.jpg

a.藤ノ木古墳、法隆寺の記録には「ミササキ山」とあるらしい、長い発掘調査も終わってステキな公園に生まれ変わってる、

藤ノ木古墳の解説
http://www4.kcn.ne.jp/~ikaru-i/spot2/huzinokikohunn.html

b.しかし、ここへ来て再び過密な住宅街が、世界文化遺産に向かって迫ってきてます、

a.そんな住宅街の住民が日々のウォーキングに活用するのがこの竜田公園、

P7110028.jpg

b.「たつた」って、あの竜田揚げのタツタ?

a.紅葉の名所なんで、赤味を帯びたら、とりあえず竜田ってことらしい、

「しょうゆ入り 赤みの衣(コロモ) 竜田あげ」、我ながらそのまんまや、

b.観光客はまったく居ないっすね、

a.せっかくこれだけまとまった景観やのにもったいない、

b.法隆寺からはちょっと離れてるし、レンタサイクルなら、自転車道にそって法輪寺の方へ行くしなあ、

a.さあ、この竜田川にそって大和(ヤマト)川へ出てみよう、

b.大和川からは?

a.川ぞいに少し進んで橋を渡り、西名阪道をくぐれば自転車道が南へずっと延びてる、

b.ちょっと振り返っていいすか、

a.なんや、

b.あれがずっと裾野を走ってきた矢田丘陵の端っこか、

P7110029.jpg

a.法隆寺は右端あたりか、

b.なんて事ない、ありふれた景色やけど、世界も注目するすごい場所なんやなあ、

a.それもそうやけど、そろそろ川底の雑草も刈り取らんとなあ、

b.ああ、そういう見方もできるか、

a.これもありふれた見晴らしやけど、大阪方面へ流れていく大和川、

P7110030.jpg

b.正面の山並みは?

a.生駒(イコマ)山地、この川から北へ30キロ続いてるそうや、

b.主峰(シュホウ )、生駒山(イコマヤマ)のふもとには生駒市って自治体があるくらいやし、きっと重要な山並みなんすね、

a.そりゃそうや、そもそもこの山並がないと、奈良と大阪がくっついてまうしな、

「奈良ナニワ 生駒はずすと くっつくで」、

b.このサイクリングロードもそろそろ草刈りの時期ですね、

P7110031.jpg

a.かれこれ正午も20分過ぎか、

b.大和川を渡って走り始めたけど、そろそろ昼めしにしませんか、

a.そうやなあ、休憩のタイミングをはずしてもうた、竜田公園でゆっくりメシにすれば良かったんや、

b.どっかにコンビニないかなあ、

a.そうこうするうちに踏切、

P7110032.jpg

b.何線かな、

a.近鉄田原本(タワラモト)線、もっぱら地域住民が乗り降りする地味な路線や、

b.しかし、この自転車道って、何かとりとめない感じがしませんか、

a.とりとめないか、確かにこれという見所も無いし単調なコースやなあ、

b.大和川と分かれてしばらくは変化もあるけど、第2浄化センターを過ぎて、葛城(カツラギ)川にそって進み出すと、同じような景色が続いて道もまっすぐばかりなり、

a.しかし、専用道でクルマが入ってこないのはありがたい、それにもうちょっと進むと、右手から葛城山も迫ってきてオモロなるはず、

b.なわけで、飛鳥(アスカ)葛城(カツラギ)自転車道もここまでか、

P7110033.jpg

a.いや、自転車道はここで終わりやなくて、向きを東に変えて、明日香村の石舞台古墳へ続いてる、

b.じゃあ我々は、

a.ここで自転車道と分かれて、葛城川上流へ向かってさらに南下しよう、





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