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2013年07月28日
古事記ファンタジー
『古事記』の神話を調べて久し振りに読みたくなった本がありました
『空色勾玉 』です 15年以上前の話ですが、友人が「すごく面白かった」と言って貸してくれました
神話を下地にしたファンタジーですが、当時は『古事記』の話を詳しく知らなくて勧められるままに読んでみたら、その世界観に引き込まれ一気に読んでしまいました
早速購入しました
イザナミの子孫に伝わる勾玉を巡る物語の3部作の第一巻で、勾玉を受け継ぐ少女と、世界を滅ぼす力を持つ大蛇の剣を持つ少年の物語です
当時は不思議な力を持つ神や人を描く単なるファンタジーとしてしか読まなかったのですが、今回改めて読んでみると、神話でお馴染みのイザナギ、イザナミや天照大神が登場してきたり、征服者である神とそれに対抗する土着の民族(物語では土蜘蛛と呼ばれています)の戦いなど、神話と古代史の世界を堪能できました
今は三部作の二巻目 『白鳥異伝』 を読み始めています これはヤマトタケルの東夷伝を基にした物語で、もちろん勾玉と大蛇の剣も深く関わってきています
三部作の最後は 『薄紅天女』 で坂上田村麻呂の戎夷征伐の話が基になっています
『空色勾玉 』です 15年以上前の話ですが、友人が「すごく面白かった」と言って貸してくれました
神話を下地にしたファンタジーですが、当時は『古事記』の話を詳しく知らなくて勧められるままに読んでみたら、その世界観に引き込まれ一気に読んでしまいました
早速購入しました
イザナミの子孫に伝わる勾玉を巡る物語の3部作の第一巻で、勾玉を受け継ぐ少女と、世界を滅ぼす力を持つ大蛇の剣を持つ少年の物語です
当時は不思議な力を持つ神や人を描く単なるファンタジーとしてしか読まなかったのですが、今回改めて読んでみると、神話でお馴染みのイザナギ、イザナミや天照大神が登場してきたり、征服者である神とそれに対抗する土着の民族(物語では土蜘蛛と呼ばれています)の戦いなど、神話と古代史の世界を堪能できました
今は三部作の二巻目 『白鳥異伝』 を読み始めています これはヤマトタケルの東夷伝を基にした物語で、もちろん勾玉と大蛇の剣も深く関わってきています
三部作の最後は 『薄紅天女』 で坂上田村麻呂の戎夷征伐の話が基になっています
2013年07月20日
出雲大社への道ー番外編ー
出雲大社のもうひとつの顔 それは大国主神の怨霊を鎮めるための社です
『古事記』や『日本書紀』では天界からの使者に穏便に国譲りをしたように書かれていますが、実際はどうだったのでしょう
『古事記』のなかの国譲りの神話を簡単にするとこんな感じです
「天上の高天原を治める天照大神は、子供の天忍穂耳命に地上世界を支配するよう命令します
その国譲りの使者が地上世界の大国主神のもとに二度派遣されますが、大国主神に懐柔され交渉は失敗 ついに高天原は強力な武力神の武御雷之男神を地上界に送り国譲りを迫ります
武御雷之男神の武力に敗れた大国主神の息子建御名方神は諏訪に幽閉され、それを知った大国主神も自分を祀る大きな神殿を造ることを条件に幽界へ去っていった」
加茂岩倉遺跡や荒神谷遺跡、西谷墳墓群などが示すように、出雲を中心とした山陰地方には強大な王権が存在していたはずで、国譲りの話が大和朝廷による出雲の侵略だとすると、大国主神は国を奪われ(おそらく)殺された出雲の国の王を象徴していることになりそうです 出雲大社はその王たちを祀るための神殿ということになります
出雲大社の本殿は現在高さ八丈(24m)ですが、かつては十六丈(48m)あったと伝えられており、平安時代には平安京大極殿や東大寺大仏殿を抑えて日本一の高さを誇っていました
何故敗者を祀る場所をこんなに立派なものにしたのでしょうか
これは日本人独特の怨霊信仰によるもので、立派なお墓を造り神として祀ることで、恨みをのんで死んでいった人の祟りを防ごうとしていたのです
このように立派な扱いをする一方で、出雲大社は他の神社とは違った(正当ではない)神様の祀り方がされています
例えば有名な話ですが、大国主神は正面から見て左を向いて座っており、参拝者は大国主神の横顔に参拝するような構造になっています
出雲大社には他にもおかしなところがありますが、私の下手くそな文章ではうまく説明できないので、興味のある方はこちらを読んでみてください
ここまで人々に恐れられ、特別扱いされる出雲王朝とはどういうものだったのか
なぜ歴史から消えていってしまったのか 興味は尽きないところです
『古事記』や『日本書紀』では天界からの使者に穏便に国譲りをしたように書かれていますが、実際はどうだったのでしょう
『古事記』のなかの国譲りの神話を簡単にするとこんな感じです
「天上の高天原を治める天照大神は、子供の天忍穂耳命に地上世界を支配するよう命令します
その国譲りの使者が地上世界の大国主神のもとに二度派遣されますが、大国主神に懐柔され交渉は失敗 ついに高天原は強力な武力神の武御雷之男神を地上界に送り国譲りを迫ります
武御雷之男神の武力に敗れた大国主神の息子建御名方神は諏訪に幽閉され、それを知った大国主神も自分を祀る大きな神殿を造ることを条件に幽界へ去っていった」
加茂岩倉遺跡や荒神谷遺跡、西谷墳墓群などが示すように、出雲を中心とした山陰地方には強大な王権が存在していたはずで、国譲りの話が大和朝廷による出雲の侵略だとすると、大国主神は国を奪われ(おそらく)殺された出雲の国の王を象徴していることになりそうです 出雲大社はその王たちを祀るための神殿ということになります
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何故敗者を祀る場所をこんなに立派なものにしたのでしょうか
これは日本人独特の怨霊信仰によるもので、立派なお墓を造り神として祀ることで、恨みをのんで死んでいった人の祟りを防ごうとしていたのです
このように立派な扱いをする一方で、出雲大社は他の神社とは違った(正当ではない)神様の祀り方がされています
例えば有名な話ですが、大国主神は正面から見て左を向いて座っており、参拝者は大国主神の横顔に参拝するような構造になっています
出雲大社には他にもおかしなところがありますが、私の下手くそな文章ではうまく説明できないので、興味のある方はこちらを読んでみてください
逆説の日本史〈1〉古代黎明編—封印された「倭」の謎 (小学館文庫)
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ここまで人々に恐れられ、特別扱いされる出雲王朝とはどういうものだったのか
なぜ歴史から消えていってしまったのか 興味は尽きないところです
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2013年06月06日
出雲大社への道1
60年ぶりの遷宮で大盛り上りの
出雲大社
思い浮かぶのは太い注連縄、縁結びの神様、 大国主神 などでしょうか
この大国主神様 、『古事記』 の中の神話「稲 羽のしろうさぎ」で有名な神様ですが、出雲大社に祀られるまでにはなかなか波乱万丈な人生(神生?)を送ってきました
まずは家系図です
天皇家の祖先神である天照大御神の弟 須佐之男命 (八俣のおろち退治で有名な神様)の六代目の子孫です
ある日八上比売という女性に求婚しにいく兄弟たち(八十神)のお供で、稲羽にやってきた大国主様はワニ(本当は鮫)に体の皮をはがされたしろうさぎを助けてあげます こんな心優しい神様なので八上比売は八十神の求婚を断り大国主様と結婚すると宣言 それを聞いて嫉妬に狂った八 十神は大国主様を殺してしまいます 男の嫉妬は怖いですね
母親の助けで生き返った大国主様は、八十神から逃げるために須佐之男命が支配する根の堅洲国へ行き、さらに須佐之男命の娘須勢理比売と駆け落ちして出雲で国造りを始めます
八上比売はどうなっちゃったの?
正妻の須勢理比売の嫉妬を恐れて稲羽に帰ったと書かれてますが、自分という妻がありながら他に正妻を持ち、さらに何人もの女性と浮気を繰り返す大国主様に、愛想をつかしたのかもしれません
そんな精力的な大国主様にもついに破滅の時が 天上界を支配する 天照大御神 が自分の子供に地上界を支配させるため、大国主様に国譲りを迫る使者を派遣 最初は拒んだ大国主様も、自分のために出雲大社という壮大な神殿を建てることを条件に、国を譲り幽界に去っていきました
大国主神様に関する神話だけでも、かなりドラマチックですね
いじめ、動物虐待、駆け落ち、浮気、離婚、そして政争まで 現代にも通じる物語です
こんな ドロドロしたサスペンスドラマ を詳しく読みたい方はこちらから探してみてください(o^冖^o)
検索キーワードは『古事記』 です
思い浮かぶのは太い注連縄、縁結びの神様、 大国主神 などでしょうか
この大国主神様 、『古事記』 の中の神話「稲 羽のしろうさぎ」で有名な神様ですが、出雲大社に祀られるまでにはなかなか波乱万丈な人生(神生?)を送ってきました
まずは家系図です
天皇家の祖先神である天照大御神の弟 須佐之男命 (八俣のおろち退治で有名な神様)の六代目の子孫です
ある日八上比売という女性に求婚しにいく兄弟たち(八十神)のお供で、稲羽にやってきた大国主様はワニ(本当は鮫)に体の皮をはがされたしろうさぎを助けてあげます こんな心優しい神様なので八上比売は八十神の求婚を断り大国主様と結婚すると宣言 それを聞いて嫉妬に狂った八 十神は大国主様を殺してしまいます 男の嫉妬は怖いですね
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母親の助けで生き返った大国主様は、八十神から逃げるために須佐之男命が支配する根の堅洲国へ行き、さらに須佐之男命の娘須勢理比売と駆け落ちして出雲で国造りを始めます
八上比売はどうなっちゃったの?
正妻の須勢理比売の嫉妬を恐れて稲羽に帰ったと書かれてますが、自分という妻がありながら他に正妻を持ち、さらに何人もの女性と浮気を繰り返す大国主様に、愛想をつかしたのかもしれません
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※中身をちょこっとのぞけます
そんな精力的な大国主様にもついに破滅の時が 天上界を支配する 天照大御神 が自分の子供に地上界を支配させるため、大国主様に国譲りを迫る使者を派遣 最初は拒んだ大国主様も、自分のために出雲大社という壮大な神殿を建てることを条件に、国を譲り幽界に去っていきました
大国主神様に関する神話だけでも、かなりドラマチックですね
いじめ、動物虐待、駆け落ち、浮気、離婚、そして政争まで 現代にも通じる物語です
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