写真 私物化が過ぎる(自民党の二階俊博幹事長)/(C)日刊ゲンダイ
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安倍首相の辞任。ともなって次の自民党の総裁を決めなければならなくなった。
自民党は、党員投票も加えた選挙を経て総裁を決めることになっている。だが、党員投票を行うことなく、議員のみで決めることもできる。
毎度のことだが、先生方の『思惑が働く』結果は、ご存知の通りだ。
そして、安倍政権で首相を支えた、官房長官が総裁に立候補するという。私が言うまでもなく、安倍は森友・加計学園問題、加えて桜を見る会の招待者と会計問題を、ウヤムヤにしたままだ。
それを支えた、内閣官房長官も、同罪というもの。普通の感覚なら、とても総裁選には出ることができない。と言うのが、気持ちの好い姿なのだが、どうも昭和の感覚は、先生方に持ち合わせがないようだ。
前首相と同罪の者に、総裁にと押すのだから日本は大分壊れた。いかんな、まことにイカン。
以下、日刊ゲンダイ。
二階幹事長“私利私欲”密室総裁選主導の裏に選挙区での危機
公開日:2020/09/02 13:30 更新日:2020/09/02 13:31
自民党総裁選は、日程や方式を一任され、キーマンとなった二階幹事長の独壇場となってきた。
1日、党員投票をせず、両院議員総会で次の総裁を選ぶことが決定。主導したのは、安倍首相の辞意表明直後から党員投票なしの流れをつくってきた二階執行部だ。菅官房長官の有利な戦いを確実なものにしようという狙いだが、ここに至るまでも、二階氏の動きは素早かった。
辞意表明翌日の土曜(先月29日)に、二階氏は菅氏と密会。日曜には菅氏が出馬の意向を固め、二階派が支援すると報じられた。週明けから本格的な動きになると見ていた他派閥は狼狽。麻生派や安倍首相の出身派閥である細田派は、乗り遅れないように菅支持で追随するしかなかった。
■「お家断絶」の危機を回避
恐るべき電光石火の仕掛けと密室談合。これは二階氏が「キングメーカーになることが絶対だと考えて動いた」(二階派関係者)結果だという。
二階氏がキングメーカーにこだわるのは、幹事長続投で権力を維持し、党のカネや国政選挙の公認権を握り続けることにあるのは想像に難くないが、加えて、地元事情も関係しているという。
「安倍首相は、9月の党役員人事で二階氏を幹事長から外そうとしていました。実はそれだけでなく、81歳という高齢の二階氏を、次期衆院選で公認しない方針でも動いていたのです。二階氏の選挙区(和歌山3区)では、世耕参院幹事長が衆院への鞍替えを狙っていると言われてきた。しかし、安倍首相サイドが二階氏の代わりの公認候補として想定したのは、世耕氏ではなく県議。複数の県議の中から選ぼうとしていました」(安倍周辺の関係者)
これに二階氏は大慌て。というのも、二階氏は自身の後継として秘書をしている三男を想定しているとされる。
地盤を確実に息子に引き継ぐためにも、次期衆院選は自ら出馬し、次の次に息子に譲るシナリオを描いているという。そのためには、何が何でも幹事長を続投する必要があるということだ。
「安倍政権のままなら『お家断絶』の危機だった。自らが主導する菅政権の誕生には、二階家の生き残りがかかっているのです」(前出の安倍周辺の関係者)
醜悪な派閥の論理だけじゃなく、二階氏の私利私欲で次の首相が決まるのか。国民は次の選挙で自民党に鉄槌を下さなきゃおかしい。
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