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2015年10月18日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part41 実力差
愛知選抜 19
秋田選抜 20
森重も珍しく感情をむき出しで喜んだ。
諸星「ふんっ。はじめっから本気でやれってんだ。」
さすがに、全国制覇を経験している森重は、勝負所をわかっていた。
美紀男は、本来ならそのステージに立つはずだったのだ。
山王工業が無名の湘北に負けなかったら・・・。
重さを経験していた美紀男が当初は有利だったが、それ以上の経験を森重は積んでいたのだ。
その経験の差が徐々に表れてきた。
5分後になると少しずつ点差が開いてきた。
愛知選抜 29
秋田選抜 24
河田「美紀男、お前の実力は今はそんなもんだ。しかし、来年以降、
お前がこのチームのセンターを務めていかなければいけないんだ。
もう少し踏ん張ってみろ。」
美紀男「兄ちゃん・・・。もう少し頑張ってみる。」
美紀男も汗びっしょりになっていた。
堂本監督はそれでも全く動じていなかった。
堂本監督は、2Q終了時点で10点差以内なら問題ないと思っていたのだ。
現時点で、森重のファールも3と予定通りのペースで増えていたから、それも
安堵感に繋がっていた。
ここで、リードしている愛知がタイムアウトを取った。
徳川「どうだ。王朝どもは。お前らには、ちょうど良い相手だろ。
今までは歯ごたえがなさ過ぎたからな。」
諸星「勝手なこといってら。沢北がいねぇのに十分強いじゃねぇか。」
上杉「森重、ファール3つだぞ。気を付けろ。監督、少し休ませては?」
徳川「バカヤロー。てめぇら相手のセンターを見てモノ言いやがれ。
ヒロシ以外に誰がアイツの相手するんだ。
ヒロシがファールアウトしたらその時点でてめぇらの負けだ。
そうならないように周りの奴が気を使えっ!!」
田代「森重っ。ポカリ飲んでおけっ!いつもより、汗がすごいぞ。」
森重「ありがとうっす。」
諸星「(確かに汗の量が多いな。思ったより点差も開かねぇし。
俺ががんばらねぇとな。)」
その頃、観客席では、安西が宮城と話をしていた。
宮城「安西先生、どっちが勝つと思いますか?」
安西「宮城君もわかっているでしょう。」
宮城「(・・・、試されてるのか?)さ、山王、い、いや秋田だと思って
います。」
安西「そうだね。私もそう思います。ただ、思ったより愛知も頑張って
いますよ。ここからの諸星君の動きもよく見ておいてください。
少し雰囲気が変わっていますよ。
深津君、上杉君が気になると思いますが、諸星君を見てください。
彼は周りを活かすだけでなく、自分で点も取れます。
今年の冬は、赤木君、三井君がいますが、来年はこの二人がいません。
あなたの得点能力が必要です。そのためには諸星君が一番のお手本です。」
宮城「あ、アイツが!?」
その頃、深津がボールを運んでいた。冷静さを保っていた。
深津「もう少し森重を疲れさすピョン。」
そういいながら河田と美紀男の位置を確認していた。
一瞬中山がフリーになりかけたとき、諸星が一瞬でマークについた。
上杉「伊達に愛知の星って言われてないですよ。あの人は。」
一ノ倉「こっちだ。」
守備の人、一ノ倉が切り込んだ。予想外の動きに陣形が少し崩れた。
そこを立て直そうとした瞬間、
上杉「な、なにっ!!」
(パスッ!!)
彦一「ス、スリーやっ!」
愛知選抜 29
秋田選抜 27
上杉「ちっ。さすがだな。」
しかし、上杉は、落ち込んでいなかった。メンタルも強かった。
さっとフロントコートへボールを運んだ。
森重に秋田の意識がいっているのを見越していた。
あっさりと諸星にボールが回った。
諸星「一ノ倉だろうが、中山だろうがオレを止められるわけねぇだろう。
沢北連れてきやがれってんだ。」
一瞬でフリーになり、スリーポイントを決めた。
愛知選抜 32
秋田選抜 27
(続く)
2015年10月11日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part40 ライバル?
愛知選抜 16
秋田選抜 15
愛知の攻撃が意外な形で終わった。
秋田はこういう相手のミスを逃さなかった。
深津から、河田のゴールデンルートで、あっさり逆転。
愛知選抜 16
秋田選抜 17
宮城「アイツらスキを見せたらどんどん来るからな。」
赤木「勢いに乗せないことが大事だな。」
上杉「チッ!ナンバーワンになるのはそんなに簡単じゃねぇなぁ。
森重っ!ボール回すから気にせず点を取れよ。」
森重「うぃっす。」
再び、愛知はアイソレーションで森重を中心に攻める形を見せた。
徳川「ヒロシっ、負けるなよ。そいつは3年間、ずっと戦う相手だぞ。」
堂本「美紀男っ、そいつを倒さないと来年から優勝できないぞ。」
徳川「来年から!?今年は勝てるとでも言いたいのか!?」
堂本は今年敗けることは一切考えていなかった。
たとえ、森重の力がすごくても、チームとしての戦力は圧倒していると
考えていたからだ。ただ、それは油断ではなかった。
自信があったのだ。
美紀男「この人、すごいパワーだ。桜木君と同じくらい。でも、何とかなる
ような気がする。」
美紀男も、森重の重さになれてきていた。
森重の苛立ちもピークに達してきた。思わず腕を振った瞬間、
「ピピーーー」
諸星「またか!」
深津「速攻ーーーー」
愛知は、森重のファールで少し落ち込んでいたが、その隙をついてきた。
一瞬油断した諸星のマークが外れて中山があっという間にフロントコートへ
走っていた。
フリーの中山を見逃さなかった深津は、中山へボールを渡すと、マークが
つく前に、中山はスリーポイントを放った。
愛知選抜 16
秋田選抜 20
諸星「きたねぇまねしやがって。」
上杉「そんなことはないですよ。今のは諸星さんのミスです。」
諸星「くっ、わかってるよ。ボール回してくれ!」
森重「上杉さん、ボール下さい。今度は決めますから。」
予想外だった。ほとんど会話をしなかった森重が自分からボールを求めたのだ。
諸星「!! 仕方がねぇなぁ。もう一回チャンスをやるか。」
諸星は上杉からボールをもらって、フロントに運んだ。
深津のマークがついている上杉より、中山がマークしている自分の方が、
タイミングを逃さずパスが出せると判断したからだ。
クロスオーバーであっさり中山を抜いた。
しかし、森重はフリーにならずあえて、美紀男の前で待っていた。
諸星「ちっ、こいつには負けねぇってことか。そこまでして負けんなよ。」
森重は諸星からボールを受け取った。
美紀男「な、なんかさっきより重い。」
河田「んっ。さっきより腰を落としてやがる。」
そう、森重は今まで上半身の力が強すぎたため、上半身だけに頼っていた。
それを誰から教わるわけではなく下半身を使って、美紀男を押し込んでいった。
美紀男「と、止めなきゃ」
河田「美紀男っ。飛ぶな!!」
河田はフェイクだとわかっていた。それは誰が見ててもフェイクだとわかる
くらい稚拙なフェイクだった。しかし、当事者である美紀男には、それに
気づけないくらいプレッシャーを感じていた。
森重がフェイクで交わした瞬間、ダンクに行った。
美紀男はバランスを崩して森重に倒れ掛かったが、ものともせず森重は
ダンクをかました。
「ピピーーー、バスケットカウント!」
彦一「おおーっ!3点プレーや。さっきまでは河田弟に押されていたのに、
すごいダンクやーー」
確かにムードを変えるには効果的な一発だった。
森重は、倒れこむ美紀男を見下ろし、「フンッ!」と言わんばかりに
にらみつけた。
徳川「それでこそヒロシだ。ヒロシが負けるはずがねぇ。河田弟ごときが
ライバルになるはずがねーんだ。」
珍しく森重はフリースローも決めた。
愛知選抜 19
秋田選抜 20
(続く)
2015年10月04日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part39 河田弟!?
愛知選抜 16
秋田選抜 13
「おおーっ!第2Qは河田弟が出てるぞ!負けているのに秋田は、余裕だな」
「なんかでけぇのがいるぞーー。河田弟だーーー。」
観客も美紀男が出ているのに気づいて盛り上がっていた。
牧「ありゃデカいな。赤木、河田弟の印象はどうだった?」
赤木「フン。たいしたことはなかったわ。夏の時点ではな。安西先生も
桜木の方が上だと判断した。しかし、そこからどれくらい成長してい
るかはわからん。兄と同じくらい練習したのであれば、急成長してい
てもおかしくはない。」
牧「それなりの素材だってことか。あまり成長していないことを祈りたいぜ。」
コートでは深津が美紀男に声をかけていた。
深津「美紀男、お前は誰よりもセンターの練習をしてきたピョン。
森重に負けないだけの練習はしているピョン。
自信をもってプレーするピョン。お前は、河田の弟と言われるような
男じゃないピョン。お前も立派な戦力だピョン。」
美紀男「はいっ。深津さんありがとうございます。」
河田「フッ。深津の奴。緊張していた美紀男がすっかりリラックスしたわ。」
一ノ倉「(今日の深津さんは、中山のフォローといい、大人の対応だな。)」
そんな中、第2Qが始まった。
秋田は、野辺が美紀男に代わったが、愛知はメンバーは変わっていなかった。
それだけ、愛知はメンバーが手薄だったともいえるが逆に結束は固かった。
深津がフロントにボールを運んだ。
早速美紀男がローポスト付近に進出した。それをマークするのは森重。
森重「おっ。なんか重いぞ。」
美紀男「う、動かない。」
両者、互角でのポジションの奪い合いだった。しかし、それは、経験の差に
なって表れた。
美紀男「深津さん、こっちです。」
素早く体を入れ替えて、美紀男がボールを受け取った。
そして、美紀男はそばにいた河田へボールを回した。河田は難なくシュートを
決めた。
愛知選抜 16
秋田選抜 15
宮城「な、なんだ。あのデブあんなに早く動けたかーー?」
彩子「(バシッ!)デブとかいうんじゃないわよ。」
早速、彩子のハリセンを食らった宮城だった。
彩子「しかし、あの動きは夏にはなかったわね。」
牧「成長してるようだな。」
赤木「そのようだな。心してかからないと。」
美紀男は同じくらいの圧力をすでに湘北戦の桜木で経験していた。
そのため、互角のプレッシャーがあっても動じなかった。
その反面、森重は、今まで自分が押すことはあっても、互角に押され返される
ことはなかったのだ。そのため、面食らってしまったのだ。
徳川「こらっ、ヒロシ。そいつはお前と同じ一年だぞ。負けんじゃねー」
大きな声でどやされた森重だった。しかし、それは徳川の焦りでもあった。
まさか、森重がパワーで互角の相手が出てくるとは思わなかったからだ。
森重「わかったよ。おっちゃん。」
そういって、森重は走り出した。
上杉「やられっぱなしのわけにはいかないよな。」
そういいながら上杉もボールを運んだ。
ローポストに森重が侵入したタイミングでほぼマンツーマンに近い形で、
美紀男がマークにつく。
彦一「ア、アイソレーションや。」
ほぼ、左フロントに、愛知陣営が集結して、森重中心で攻める戦略を愛知が
取ってきた。
徳川「同じ一年に舐められるな!」
強気の戦略でもあった。
河田は、ダブルチームに行くべきか迷ったが、ここは美紀男に任せた。
やはり互角のポジション取りを行っていた。
しかし、そこへ中々パスが出ない。
深津がしっかり上杉をマークしていたからだ。
上杉「ちっ。やっと本気を出してきたってことか。」
深津「そう簡単に、好き勝手させないピョン。」
ポイントガードが火花を散らしている間に
審判「ピピーーー!」
赤木「3秒ルールだ。」
徳川「(なかなか、細かいところまで教えれなかったからな。)」
深津のファインプレーのように見えるが、実際は、美紀男がそれ以上進出させ
ないように、体を張っていたことも大きかった。
(続く)
2015年09月26日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part38 互角?
愛知選抜 14
秋田選抜 13
このまま試合は、第1Qを終わろうとしていた。
しかし、この膠着状態を破ったのはやはり怪物森重。
1Q 終了間際、諸星が放ったミドルシュートのように見えた軌道のボールを
勝手にアリウープで決めた。
しっかりマークについていた野辺だが、虚を突かれ、身動き一つできなかった。
愛知選抜 16
秋田選抜 13
河田「やれやれだな。」
野辺「すまん。」
深津「今のは仕方がないピョン。」
ここで第1Qが終了した。
弥生「さすがに優祥子穂同士の対戦ね。目が離せないわ。」
中村「そうですね。(このままいくと寿司をゲット。)」
弥生「なに、ニヤついているのよ。このままいくとは思えないわ。
何より、河田、深津の両名がおとなしすぎる。本当に互角なのかしら?」
この弥生の指摘は、神奈川軍団でも話題になっていた。
赤木「河田はなぜ森重のマークにつかないんだ?」
宮城「・・・。深津も上杉ごときにやられ過ぎている。なぜだ?それほど
いい選手なのか?」
牧「赤木よ。河田というよりかは堂本監督の考えではないかな?
見てみろ。第1Qが終わったばかりなのに、森重はかなり汗をかいているぞ。
まあ、野辺の方はもっとひどいがな。」
藤真「深津は、何か遠慮している感じがするな。宮城がいうように、
このまま黙っている深津ではないだろう。」
清田「どっちが勝ちますかね?」
神「決まっているさ。強い方が勝つ。」
清田「(ひ、ひでぇ。神さん・・・。)」
彦一「(信長君も苦労しているな・・・)」
その頃、愛知のベンチは、
徳川「どうだ?王朝の力は?」
森重「ん?あんなもんなのかね?」
諸星「そんなわけあるはずがない。まだまだ、深津、河田は本気になって
いないぞ。当然、俺もな!」
その言葉を無視し、徳川は話を続けた。
徳川「ヒロシ!蹴散らして来いよ。」
徳川は、森重を気持ちよく戦わせることに専念していた。
諸星「・・・。ひ、ひでぇ。」
上杉「まあ、そういわずに、愛知の星は、結果で示せばいいでしょ。」
半ば、バカにしたようなトーンで、上杉がフォローしたから余計に諸星が
カーッとなった。
諸星「第2Qは見ておけ。一ノ倉ごときにこれ以上構ってられるか。」
一方、秋田陣営は、
堂本「よくやったぞ。第1Qは野辺の頑張りがすべてだ。森重はかなり体力を
削られているぞ。第2Qは美紀男。頼んだぞ!」
美紀男「が、がんばります。」
河田「まあ、そう緊張するな。現時点でお前は森重にはかなわない。
だが、今後3年間、アイツとは戦っていかなければいけないんだ。
肌で強さを感じてこい。ただ、お前が勝っている体力で、アイツの
体力を奪えばチームとしては、勝ちだ。」
そういいながらも河田は少し寂しそうだった。
正々堂々と勝負しても森重に勝つ自信があるが、それをさせてもらえない
からだ。
これは、勝つための作戦でもあったが、深体大から声がかかっている河田に
対して、万が一でも森重にやられて、悪い印象を与えたくないと考えた
堂本の親心も少し入っていた。
中山「・・・。」
深津が気付いた。
深津「中山、お前はもっと自分を出すピョン。
沢北の代わりではなく、自分のバスケをするピョン。
諸星に負けないくらいの力は持っているピョン。」
中山「ふ、深津さん・・・。」
中山は泣きそうだったが、決意を新たにコートに向かって、シュート練習を
始めた。
そして、2Qが始まった。
(続く)
2015年09月13日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part37 よどんだ流れ
愛知選抜 10
秋田選抜 9
彦一「ターンオーバーや!」
深津が河田からボールをもらって、秋田の速攻が始まった。
宮城「速いぞ!あの中山ってやつ。」
中山はすでにゴール前に詰めていた。
藤真「確かに。しかし、諸星もマークについてるぞ。」
諸星「そう簡単にフリーにさせん。」
諸星にもエンジンがかかってきた。動きがスムーズになってきた。
深津「なかなか速攻をさせてくれないピョン。」
上杉「深津さん。こっちは本気で優勝を狙ってますからね。負ける気は一切
ありませんよ。チームも、そしてあなたにもね。」
上杉もしっかり腰を落として深津をマークしていた。
深津も少し悩んでいた。ディフェンス重視のチーム編成をしているため、
攻撃面が少し弱くなっているのは自覚していた。
今まで、こういう局面では、沢北がいたのだ。沢北にマークが集中すれば
河田が手薄に。その逆もしかりだった。
しかし、沢北の代わりの中山は諸星の徹底マークを受けている。
河田には、怪物森重。
今までは、両方にマークがついたときは、松本がいい仕事をしていたのだ。
だが、松本も一ノ倉をスタメンにしているため、いないのだ。
深津「仕方がないピョン。」
深津は、別の選択をした。
彦一「スリーや!」
しかし、それを呼んでいた男がいた。
上杉「そうくるしかないよなっ!!」
あっという間に、深津との距離を詰め、深津の3Pをたたいた。
深津「・・・っ!!」
そして愛知のカウンターだ。しかし、愛知は、速攻が出せなかった。
速攻は、諸星という選択肢しかなかった。森重の高さを生かすチーム編成だ
からだ。その諸星が中山のマークのため、自軍のゴール前でディフェンスを
するとどうしても攻撃がワンテンポ遅れてしまう。
当然、もう一人のキーマン森重が速攻が得意ではなかったため、上杉も
速攻を出せないため、攻撃のパターンが限られていたのだ。
どちらのポイントガードも、攻撃の選択肢が少なかったため、苦労していた。
逆に守る方も、一定のパターンの攻撃を許すほど簡単なチームではなかった。
そうこうしているうち、3分以上両チームとも点が入らなかった。
弥生「重いわ。」
中村「そうですね。なんとなく空気がよどんでますね。」
弥生「残り時間を考えると、1Qはこのままいく可能性が高いわね。」
弥生の読み通り、どちらのチームも2回ずつゴールを決めるにとどまり、
1Q は、かなりのロースコアになった。華々しいゴールラッシュで始まったが
試合が膠着状態になった。
愛知選抜 14
秋田選抜 13
牧「どちらもディフェンスを重視しているため、攻め手に欠けてるな。」
花形「どっちの流れともいえない。微妙な流れだな。」
池上「どっちが流れをつかむと思う?仙道?」
仙道「っえ!?」
仙道は、あまり試合を見ていなかった。
それは、いつもの居眠りではなく、考え事をしていたのだ。
仙道「すみません。ちょっとトイレに。」
そういって仙道は、トイレとは違う方向に歩き出した。
何かを感じた桜木も席を立った。そーっと仙道のあとをつけた。
その横で相変わらず流川は寝ていた。
(続く)
2015年09月06日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part36 野辺の底力
愛知選抜 8
秋田選抜 7
上杉がボールをフロントに運び、諸星にパスを回した。
上杉「愛知の星でしょ!がんばってください。」
諸星「ちっ、うっせーな!」
そういいながら諸星はボールを受け取った。すかさず一ノ倉の厳しいマークが
ついてきた。
一ノ倉「自由にはさせないよ。」
諸星「ちっ、どいつもこいつもうっとうしいな。」
そういいながらもさすがに諸星も百戦錬磨だった。シュートフェイクをいれ
たかと思いきや、間髪入れずすかさずシュートを放った。
一ノ倉「そんな慌てたシュート、は、入りっこねぇ!」
諸星「どうかな?」
諸星には考えがあった。入っても入らなくても良いと。
諸星「こっちには、化け物がいるんだぜ?」
そう、リバウンドになっても森重がぶんどると考えたのだ。
(スパッ!!)
宮城「うぉーー、入れやがった。」
諸星「まぁ、外さねえがな。」
一ノ倉「あのタイミングでも決めるのか・・・。くっそぉ。」
愛知選抜 10
秋田選抜 7
河田「さすがに、リラックスして打ってきてるから、成功率も高いか。
深津、オレに返させろ!」
さすがに、河田も流れが愛知に行きそうな雰囲気を感じていた。
深津もそれは感じたようだ。
深津「行くピョン!」
深津は、フロントで、大きく手を挙げた。3本の指を挙げた。
サインプレーだ。
その指を確認した野辺がローポストに切れ込んだ。
そして、その瞬間、深津と交差した一ノ倉が上杉をガードし、深津をフリーに。
森重が野辺に動きを取られた瞬間に、深津からとんでもないパスが飛び出た。
(どっがーーーん!!)
河田のアリウープが炸裂した!
彦一「ア、アンビリーバブルや!なんやあのタイミング。河田さんもどこに
おったんや。一瞬でゴール前に詰めて、あっという間に決めたで。」
宮城「上杉のマークを外した瞬間に河田の動きも確認し、あのパスを出すか。
さすが深津だな。」
安西「桜木君、今の野辺君の動きもよく見ましたか?
本来なら、相手ディフェンスに気づかれないようにローポストに入る
べきだが、あえて、森重君の視線に入るように逆にフェイントを入れて
切れ込んだ。ちょっとしたことだが、そのプレーに森重君はつられて
しまった。野辺君のプレーは、チームのために必要なプレーだ。」
桜木「この天才は、常に警戒されているから、何もしなくても大丈夫。」
赤木「馬鹿モン!!全国の戦いはそんなに甘くない!
一人一人がやるべきことをしなければいけないんだ。」
晴子「大丈夫よ。桜木君が普段通りのプレーをすればいいんだよ。」
桜木「(ホンワッ)さすがに晴子さんはわかっていらっしゃる。
(それに比べこのゴリラは・・・。)」
何か気配を感じた赤木は再び桜木にゲンコツをお見舞いした。
愛知選抜 10
秋田選抜 9
弥生「さすがね。この流れの中であれを決めてくるとは。」
中村「(ポカ———ン)」
弥生「いつまで見とれてるの!次のプレーが始まってるわよ。」
上杉から梶原にパスが出た。中山は守備がそこまでうまくなかった。
梶原は、思い切ってシュートを放った。
が、外れた。
森重が体を入れようとするが野辺も全力でスクリーンアウトをし、森重を中に
入れさせないようにした。
森重「おっ。」
森重は驚いていた。さっきまでは簡単にいい位置をとれていたのに、今回は
取れなかったのだ。
野辺「簡単には、オフェンスリバウンドは取らせないよ。」
場所どり、パワー、高さいずれも全国屈指のリバウンダ—である野辺が、
全ての能力を出して森重を抑えかかった。
その間に、河田があっさりリバウンドを取った。
諸星「ふーん。森重でも簡単じゃないってことか。
さすがにめんどくせーチームだな。」
しかし、野辺の体力も相当消費していた。
(続く)
2015年08月30日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part35 森重の圧力
愛知選抜 6
秋田選抜 5
赤木「河田は、どうして突っ込まなかったのか?それほどあの1年の圧力が
あったのか?」
観戦している神奈川チームも盛り上がっていた。
桜木「はっはっは。ゴリ、ビビってるのか?引退伸ばしたんだろ?
アイツらくらい軽くやっつけるくらい・・・」
桜木がしゃべっている間に赤木のゴリラゲンコツが炸裂していた。
赤木「誰がビビっておるか。」
その頃コートでは、森重が早速フロントコートへ走っていた。
森重「やっぱ守備より攻撃だな。」
上杉「まあ、どんどん点を取っていくしかないか。」
上杉は、割と切り替えが早かった。深津にやられたこともあまり気にしない
プラス思考の持ち主だった。
一ノ倉「諸星のマークはもう外さん。」
一ノ倉もしっかり諸星をマークしていた。
徳川「ドンドン点を取れ!」
早速、森重にボールが回った。
森重「おっ!」
野辺がしっかり体を入れてゴールの方を向かせないようにしていた。
野辺「くっ!」
野辺も体格がよく頑張っていた。が、森重のパワーは圧巻だった。
森重がじりじり押しこんでいった。気づいたら、ゴール下まで追い込まれ、
シュートを押し込んだ。
愛知選抜 8
秋田選抜 5
野辺「本当に一年か?すごい圧力だ。単純なプレーだけに防ぎにくいな。」
河田「まあそういうな。本当はボールを持たさなければいいだけだが、
体力を削っていく作戦だ。悔しいかもしれんが、頼んだぞ。」
深津「取り戻すピョン」
中山「深津さん!」
中山が走っていた。
諸星「おっと、お前のマークは外さねぇぜ。」
諸星は中山のセンスを警戒していた。
しかし、中山のセンスは諸星の想像を超えていた。
深津からのハイボールを左手で受け取ったかと思った瞬間、そのままボールを
フリーの一ノ倉にはじいた。
一ノ倉「ナイスパス!!」
諸星「ちぃぃいい」
一ノ倉がレイアップに向かったが大きな影が襲った。
森重がシュートを強烈に叩き落とした。
一ノ倉「な、なにぃ!フリーだったはずなのに。」
森重はゴール下の動きは素早かった。
自分ができることは知っていた。それ以上のことはしようとしなかった。
ゴール下で番をする。
それが徳川監督に指示された唯一の言葉だった。
愛知が攻撃を防いだかと思ったが、ルーズボールの先にいたのは、中山だった。
河田「(なぜかルーズボールがアイツのもとに集まるんだよな。)」
中山は、諸星が来る前に、シュートを決めた。
愛知選抜 8
秋田選抜 7
諸星「アイツ、想像以上に面倒だな。」
弥生「中山君も生き生きとプレーしているわね。周りがすごい選手達ばかり
だから、気を遣わずにプレーできるのは大きいわね。」
中村「しかし、愛知の森重君は目立ってますね。さすがに1年生でインターハイ
を制しただけありますね。」
弥生「そうね。しかし、河田君はなぜ森重君につかないのかしら。
堂本監督の作戦かしらね。」
その頃、安西監督はベンチで宮城を呼んでいた。
安西「宮城君、君が愛知を攻略するとしたらどう攻めますか?」
宮城「・・・。」
宮城は突然の安西の問いに即答できなかった。
安西「逆に、秋田を攻略するとしたら?そういう観点で自分がフィールドに
立っているイメージで試合を見て下さい。
PGは瞬時の判断が必要です。
あなたのスピードでどれだけかき回せ、湘北のメンバー、神奈川の
メンバーを使うとしたらと仮定しながらゲームをコントロールする
ことを想定してください。
この試合のレベルは、それだけでも宮城君を成長させることができますよ。」
宮城「あ、安西先生。」
横で三井が寂しそうに見ていた。
三井「(ちぇ、俺にはアドバイスがないのかよ。)」
赤木「三井よ。今日の午後は暴れるぞ。こんな試合を見せられて体の
疼きが止まらん。」
三井「そうだな。俺はウォーミングアップしてくるよ。」
(続く)
秋田選抜 5
赤木「河田は、どうして突っ込まなかったのか?それほどあの1年の圧力が
あったのか?」
観戦している神奈川チームも盛り上がっていた。
桜木「はっはっは。ゴリ、ビビってるのか?引退伸ばしたんだろ?
アイツらくらい軽くやっつけるくらい・・・」
桜木がしゃべっている間に赤木のゴリラゲンコツが炸裂していた。
赤木「誰がビビっておるか。」
その頃コートでは、森重が早速フロントコートへ走っていた。
森重「やっぱ守備より攻撃だな。」
上杉「まあ、どんどん点を取っていくしかないか。」
上杉は、割と切り替えが早かった。深津にやられたこともあまり気にしない
プラス思考の持ち主だった。
一ノ倉「諸星のマークはもう外さん。」
一ノ倉もしっかり諸星をマークしていた。
徳川「ドンドン点を取れ!」
早速、森重にボールが回った。
森重「おっ!」
野辺がしっかり体を入れてゴールの方を向かせないようにしていた。
野辺「くっ!」
野辺も体格がよく頑張っていた。が、森重のパワーは圧巻だった。
森重がじりじり押しこんでいった。気づいたら、ゴール下まで追い込まれ、
シュートを押し込んだ。
愛知選抜 8
秋田選抜 5
野辺「本当に一年か?すごい圧力だ。単純なプレーだけに防ぎにくいな。」
河田「まあそういうな。本当はボールを持たさなければいいだけだが、
体力を削っていく作戦だ。悔しいかもしれんが、頼んだぞ。」
深津「取り戻すピョン」
中山「深津さん!」
中山が走っていた。
諸星「おっと、お前のマークは外さねぇぜ。」
諸星は中山のセンスを警戒していた。
しかし、中山のセンスは諸星の想像を超えていた。
深津からのハイボールを左手で受け取ったかと思った瞬間、そのままボールを
フリーの一ノ倉にはじいた。
一ノ倉「ナイスパス!!」
諸星「ちぃぃいい」
一ノ倉がレイアップに向かったが大きな影が襲った。
森重がシュートを強烈に叩き落とした。
一ノ倉「な、なにぃ!フリーだったはずなのに。」
森重はゴール下の動きは素早かった。
自分ができることは知っていた。それ以上のことはしようとしなかった。
ゴール下で番をする。
それが徳川監督に指示された唯一の言葉だった。
愛知が攻撃を防いだかと思ったが、ルーズボールの先にいたのは、中山だった。
河田「(なぜかルーズボールがアイツのもとに集まるんだよな。)」
中山は、諸星が来る前に、シュートを決めた。
愛知選抜 8
秋田選抜 7
諸星「アイツ、想像以上に面倒だな。」
弥生「中山君も生き生きとプレーしているわね。周りがすごい選手達ばかり
だから、気を遣わずにプレーできるのは大きいわね。」
中村「しかし、愛知の森重君は目立ってますね。さすがに1年生でインターハイ
を制しただけありますね。」
弥生「そうね。しかし、河田君はなぜ森重君につかないのかしら。
堂本監督の作戦かしらね。」
その頃、安西監督はベンチで宮城を呼んでいた。
安西「宮城君、君が愛知を攻略するとしたらどう攻めますか?」
宮城「・・・。」
宮城は突然の安西の問いに即答できなかった。
安西「逆に、秋田を攻略するとしたら?そういう観点で自分がフィールドに
立っているイメージで試合を見て下さい。
PGは瞬時の判断が必要です。
あなたのスピードでどれだけかき回せ、湘北のメンバー、神奈川の
メンバーを使うとしたらと仮定しながらゲームをコントロールする
ことを想定してください。
この試合のレベルは、それだけでも宮城君を成長させることができますよ。」
宮城「あ、安西先生。」
横で三井が寂しそうに見ていた。
三井「(ちぇ、俺にはアドバイスがないのかよ。)」
赤木「三井よ。今日の午後は暴れるぞ。こんな試合を見せられて体の
疼きが止まらん。」
三井「そうだな。俺はウォーミングアップしてくるよ。」
(続く)
2015年08月19日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part34 上杉対深津
深津「中山、落ち着くピョン。お前はいつも通りのプレーをすれば相手に
負けないだけの実力はあるピョン。」
やはり山王工業は大舞台になれているが、中山は全国の舞台は初めてで、
接戦になるだろう試合は初めてだったのだ。
河田「どうした。お前は俺たちの練習についてきただろう。自信を持て!!」
中山「は、はいっ・・・・。(このおっさんたちおっかねぇ。)」
深津から一ノ倉へそして再び深津へボールが回ってフロントエリアへ。
上杉「深津さん、沢北がいないと大変ですね。それとも沢北がいないと
こんなもん・・・。」
って上杉がしゃべっているうちに深津から中山へパスが出た。
上杉「き、きたねぇ。」
諸星「そいつは緊張しているから大丈夫だ。ほっとけ。」
諸星がそういうか言わないかの間に、中山はシュートを放った。
田代「へっ。あわてやがって。カッコ悪いぜ。」
(パサッ)
田代「な、なにぃ。あのタイミングでは、入るのか。ま、まぐれだ。」
3Pが決まった。
河田「(あれが、まぐれじゃないからタチが悪いんだが・・・。)」
諸星「・・・。あのフォーム。やばいかもしれん。」
愛知選抜 4
秋田選抜 3
諸星「上杉ッ。田代ッ。中山のマークは当分俺がつく。」
上杉も直感的に嫌な感じがしていた。
上杉「諸星さん、頼んます。さて、今度はこっちが点を取る番だ。」
上杉は、じっくり攻めようと考えていた。下手にペースアップしない方が
良い感覚を持っていたからだ。
深津「どうした?攻めてこないピョンか?」
しかし、上杉は無視していた。森重がローポストに入るタイミングを計って
いたのだ。
徳川監督「まあ、野辺がヒロシをマークしている間はヒロシ一本でいいだろう。
舐められたものだ。」
20秒が経過した瞬間、森重がローポストに入った。
一ノ倉「森重が入ったぞ。」
深津は、先程のパスを警戒していた。
しかし、その瞬間、上杉は、クロスオーバーからのバックロールターンで
鮮やかに深津を交わした。
その瞬間、中山と一ノ倉が上杉を囲みに行った。
上杉は、一瞬マークが外れた諸星を見逃さなかった。
諸星「よっしゃー。」
河田を警戒してミドルレンジからの諸星のシュートは鮮やかに決まった。
愛知選抜 6
秋田選抜 3
弥生「秋田はいいようにやられているわね。深津君が裏の裏を毎回かかれて
いるわ。」
中村「そうですね。上杉君も、伊達に愛知代表のポイントガードではないって
ことですね。」
深津「・・・。なかなかやるピョン。」
河田「深津。やられっぱなしではいかんぞ。野辺、森重はどうだ?」
野辺「ん。圧力はさすがだな。ハンパない。体力がかなり消耗しそうだ。
しかし、湘北の赤坊主と同じで技術力がまだまだだ。飛ばさなければ
リバウンドは取れそうだ。」
河田「そうか。予定通り、1Qは頼むぞ。」
そう、堂本は試合前に伝えていた。
堂本「森重が厄介だな。アイツの力で夏のIHは優勝している。
アイツを3人がかりで止めよう。
1Qは野辺。2Qは美紀男。3Q、4Qは河田。
アイツの体力を削れ!そしてファールを取っていけ。アイツを
退場させたら俺たちの勝ちは揺るがん。」
そう、野辺が森重の相手をするのは1Qだけなのだ。だから体力を削ることに
重きをおき、体をぶつけていっていた。
一ノ倉「すまん。諸星のマークを外してしまった。もう外さない。」
深津は燃えていた。圧勝ばかりでイマイチ国体が面白くなかったのだ。
そこに同じポイントガードで燃えさせてくれる相手が出てきたのだ。
深津「取り返すピョン」
深津はフロントへボールを運ぶとキョロキョロとし始めた。
上杉「へっ。どこもパスなんか出せねぇよ。」
深津「ならば抜くピョン。」
そういうと深津は、ヘジテーションから、クロスオーバーで、フェイントを
入れバックロールターンで上杉を一瞬で交わした。
宮城「相手より技を一つ多く出して抜きやがった。意地だな。」
上杉「げっ。このタイミングで切り込んでくるのかよ。」
そういっている間に、河田へボールが渡った。
赤木「河田対森重!!」
諸星「森重っ。そいつが高校ナンバーワンのセンターだ。ぶったおせ!」
森重は完全にシュートコースをふさいでいた。
河田「(さすがに簡単じゃないな。)」
しかし、河田は涼しい顔をしてバックステップしてシュートを決めた。
愛知選抜 6
秋田選抜 5
徳川監督「ちっ。逃げやがった。」
河田「うっし。」
森重「おっさん。逃げんなよ。」
河田「そういうな。お前からシュート決めるのも大変なんだ。」
森重「まぁな。」
諸星「こらぁーーー。そいつはSFもこなすって言っただろう。」
(続く)
負けないだけの実力はあるピョン。」
やはり山王工業は大舞台になれているが、中山は全国の舞台は初めてで、
接戦になるだろう試合は初めてだったのだ。
河田「どうした。お前は俺たちの練習についてきただろう。自信を持て!!」
中山「は、はいっ・・・・。(このおっさんたちおっかねぇ。)」
深津から一ノ倉へそして再び深津へボールが回ってフロントエリアへ。
上杉「深津さん、沢北がいないと大変ですね。それとも沢北がいないと
こんなもん・・・。」
って上杉がしゃべっているうちに深津から中山へパスが出た。
上杉「き、きたねぇ。」
諸星「そいつは緊張しているから大丈夫だ。ほっとけ。」
諸星がそういうか言わないかの間に、中山はシュートを放った。
田代「へっ。あわてやがって。カッコ悪いぜ。」
(パサッ)
田代「な、なにぃ。あのタイミングでは、入るのか。ま、まぐれだ。」
3Pが決まった。
河田「(あれが、まぐれじゃないからタチが悪いんだが・・・。)」
諸星「・・・。あのフォーム。やばいかもしれん。」
愛知選抜 4
秋田選抜 3
諸星「上杉ッ。田代ッ。中山のマークは当分俺がつく。」
上杉も直感的に嫌な感じがしていた。
上杉「諸星さん、頼んます。さて、今度はこっちが点を取る番だ。」
上杉は、じっくり攻めようと考えていた。下手にペースアップしない方が
良い感覚を持っていたからだ。
深津「どうした?攻めてこないピョンか?」
しかし、上杉は無視していた。森重がローポストに入るタイミングを計って
いたのだ。
徳川監督「まあ、野辺がヒロシをマークしている間はヒロシ一本でいいだろう。
舐められたものだ。」
20秒が経過した瞬間、森重がローポストに入った。
一ノ倉「森重が入ったぞ。」
深津は、先程のパスを警戒していた。
しかし、その瞬間、上杉は、クロスオーバーからのバックロールターンで
鮮やかに深津を交わした。
その瞬間、中山と一ノ倉が上杉を囲みに行った。
上杉は、一瞬マークが外れた諸星を見逃さなかった。
諸星「よっしゃー。」
河田を警戒してミドルレンジからの諸星のシュートは鮮やかに決まった。
愛知選抜 6
秋田選抜 3
弥生「秋田はいいようにやられているわね。深津君が裏の裏を毎回かかれて
いるわ。」
中村「そうですね。上杉君も、伊達に愛知代表のポイントガードではないって
ことですね。」
深津「・・・。なかなかやるピョン。」
河田「深津。やられっぱなしではいかんぞ。野辺、森重はどうだ?」
野辺「ん。圧力はさすがだな。ハンパない。体力がかなり消耗しそうだ。
しかし、湘北の赤坊主と同じで技術力がまだまだだ。飛ばさなければ
リバウンドは取れそうだ。」
河田「そうか。予定通り、1Qは頼むぞ。」
そう、堂本は試合前に伝えていた。
堂本「森重が厄介だな。アイツの力で夏のIHは優勝している。
アイツを3人がかりで止めよう。
1Qは野辺。2Qは美紀男。3Q、4Qは河田。
アイツの体力を削れ!そしてファールを取っていけ。アイツを
退場させたら俺たちの勝ちは揺るがん。」
そう、野辺が森重の相手をするのは1Qだけなのだ。だから体力を削ることに
重きをおき、体をぶつけていっていた。
一ノ倉「すまん。諸星のマークを外してしまった。もう外さない。」
深津は燃えていた。圧勝ばかりでイマイチ国体が面白くなかったのだ。
そこに同じポイントガードで燃えさせてくれる相手が出てきたのだ。
深津「取り返すピョン」
深津はフロントへボールを運ぶとキョロキョロとし始めた。
上杉「へっ。どこもパスなんか出せねぇよ。」
深津「ならば抜くピョン。」
そういうと深津は、ヘジテーションから、クロスオーバーで、フェイントを
入れバックロールターンで上杉を一瞬で交わした。
宮城「相手より技を一つ多く出して抜きやがった。意地だな。」
上杉「げっ。このタイミングで切り込んでくるのかよ。」
そういっている間に、河田へボールが渡った。
赤木「河田対森重!!」
諸星「森重っ。そいつが高校ナンバーワンのセンターだ。ぶったおせ!」
森重は完全にシュートコースをふさいでいた。
河田「(さすがに簡単じゃないな。)」
しかし、河田は涼しい顔をしてバックステップしてシュートを決めた。
愛知選抜 6
秋田選抜 5
徳川監督「ちっ。逃げやがった。」
河田「うっし。」
森重「おっさん。逃げんなよ。」
河田「そういうな。お前からシュート決めるのも大変なんだ。」
森重「まぁな。」
諸星「こらぁーーー。そいつはSFもこなすって言っただろう。」
(続く)
2015年08月15日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part33 怪物森重
ジャンプボールは、野辺と森重だ。
中村「野辺君ですね。河田君ではないんですね。」
弥生「まあ、身長差を考えると妥当なところね。」
安西「始まりましたね。」
ジャンプボールを制したのは、やはり森重。
観客「おおーっ!高い!」
野辺「くっ!」
森重「よっし。」
そのボールを拾ったのは諸星。
諸星「先制点はもらった!」
しかし、速攻の愛知の攻撃を止めたのは、一ノ倉。
一ノ倉「諸星、今日はマークを外さないよ。」
タイトマークで諸星をしっかりマークした。
諸星は、カットインすると見せて、上杉にボールを戻した。
諸星「まあ、最初から無理しなくてもいいわな。」
上杉「諸星さん、意外と冷静ですね。しっかり行きますよ。」
その間に、秋田もディフェンスを固めてきた。
宮城「おっ。森重のマークは、野辺なのか?河田ではないのか?」
桜木「リョーちん。あのポールも、リバウンドは強いぞ。
この天才ほどではないけどな。」
流川「・・・。」
三井「確かに、桜木もアイツからリバウンドとるのは苦労していたもんな。」
安西「彼の身長と手の長さ、ジャンプのタイミングは全国屈指です。
桜木君以外だとリバウンドとるのも厳しいかもしれない。
ただ、愛知には森重君がいる。注目ですよ。」
上杉は、2年生ながら愛知を引っ張るポイントガードだった。
上杉「深津さん。この試合ではあなたを超えさせていただきますよ。」
深津「負ける気はないピョン。」
そういうやり取りをしているうちに、ローポストに森重が侵入してきた。
野辺「むっ。こ、こいつの圧力は・・・。」
じりじりと野辺が押し込まれていた。その瞬間を見逃さず、上杉がパスを
出した。
中村「ちょっと高いっ!!」
どっがーーーん!!
彦一「ア、アンビリーバブルや。あれをアリウープで決めるなんて。」
当然決めたのは、森重。
森重「へへっ。」
先制点を決めて、気持ちがよかった森重はリングにぶら下がっていた。
審判「ピピ———ッ」
諸星「な、何をやってる。今日は普通の試合じゃないんだぞ。」
森重「まあ、まあ、王朝も大したことないな。」
徳川(名朋工業監督兼愛知監督)「ちっ。ヒロシのやつ、もったいねぇ。」
その時、桜木は背中に冷たい汗が流れたのに気付いていなかった。
赤木「あ、あれを決めるか。」
三井「あれは化け物だな。ちょっと、桁が違うな。うちの1年坊主どもは、
アイツと3年間戦わないといけないのか。かわいそうに。」
流川「蹴散らすだけだ。」
桜木「ふん。アイツも俺が倒す!」
安西「避けては通れませんよ。彼との戦いは。」
その時、宮城は別の目線でいた。
宮城「あのポイントガード。深津にマークされて、あのパスを出すとは・・・。」
彩子「ライバル出現ね。今までは、年上のポイントガードばかりだったけど、
初めて同級生で目を輝かせるほどのライバルが出たわね。」
宮城「アヤちゃん。」
そういいながら宮城は微笑んでいた。彩子が言った通り、牧、藤真といった
ライバルは年上であり、来年は自分の時代と思っていたところに全国はまだ
広いと思ってうれしく思ったのだ。
深津「なかなかやるピョン。しっかり取り返すピョン。」
そういって、深津はボールを中山に回した。
しかし、中山は緊張していたのかボールを取り損ねた。
上杉「甘いなっ!」
上杉はボールを取って、まだのんびり秋田のゴール前でうろちょろしていた
森重にボールを回した。
森重「おっ。ナイスボール」
どっがーーん!!
森重のダンク2連発だった。
徳川「ヒロシっ!すぐ降りろ!!」
森重「おっちゃん。わかってるよ。」
諸星「すげぇな。」
序盤は完全に愛知ペースで試合が始まった。
愛知選抜 4
秋田選抜 0
(続く)
中村「野辺君ですね。河田君ではないんですね。」
弥生「まあ、身長差を考えると妥当なところね。」
安西「始まりましたね。」
ジャンプボールを制したのは、やはり森重。
観客「おおーっ!高い!」
野辺「くっ!」
森重「よっし。」
そのボールを拾ったのは諸星。
諸星「先制点はもらった!」
しかし、速攻の愛知の攻撃を止めたのは、一ノ倉。
一ノ倉「諸星、今日はマークを外さないよ。」
タイトマークで諸星をしっかりマークした。
諸星は、カットインすると見せて、上杉にボールを戻した。
諸星「まあ、最初から無理しなくてもいいわな。」
上杉「諸星さん、意外と冷静ですね。しっかり行きますよ。」
その間に、秋田もディフェンスを固めてきた。
宮城「おっ。森重のマークは、野辺なのか?河田ではないのか?」
桜木「リョーちん。あのポールも、リバウンドは強いぞ。
この天才ほどではないけどな。」
流川「・・・。」
三井「確かに、桜木もアイツからリバウンドとるのは苦労していたもんな。」
安西「彼の身長と手の長さ、ジャンプのタイミングは全国屈指です。
桜木君以外だとリバウンドとるのも厳しいかもしれない。
ただ、愛知には森重君がいる。注目ですよ。」
上杉は、2年生ながら愛知を引っ張るポイントガードだった。
上杉「深津さん。この試合ではあなたを超えさせていただきますよ。」
深津「負ける気はないピョン。」
そういうやり取りをしているうちに、ローポストに森重が侵入してきた。
野辺「むっ。こ、こいつの圧力は・・・。」
じりじりと野辺が押し込まれていた。その瞬間を見逃さず、上杉がパスを
出した。
中村「ちょっと高いっ!!」
どっがーーーん!!
彦一「ア、アンビリーバブルや。あれをアリウープで決めるなんて。」
当然決めたのは、森重。
森重「へへっ。」
先制点を決めて、気持ちがよかった森重はリングにぶら下がっていた。
審判「ピピ———ッ」
諸星「な、何をやってる。今日は普通の試合じゃないんだぞ。」
森重「まあ、まあ、王朝も大したことないな。」
徳川(名朋工業監督兼愛知監督)「ちっ。ヒロシのやつ、もったいねぇ。」
その時、桜木は背中に冷たい汗が流れたのに気付いていなかった。
赤木「あ、あれを決めるか。」
三井「あれは化け物だな。ちょっと、桁が違うな。うちの1年坊主どもは、
アイツと3年間戦わないといけないのか。かわいそうに。」
流川「蹴散らすだけだ。」
桜木「ふん。アイツも俺が倒す!」
安西「避けては通れませんよ。彼との戦いは。」
その時、宮城は別の目線でいた。
宮城「あのポイントガード。深津にマークされて、あのパスを出すとは・・・。」
彩子「ライバル出現ね。今までは、年上のポイントガードばかりだったけど、
初めて同級生で目を輝かせるほどのライバルが出たわね。」
宮城「アヤちゃん。」
そういいながら宮城は微笑んでいた。彩子が言った通り、牧、藤真といった
ライバルは年上であり、来年は自分の時代と思っていたところに全国はまだ
広いと思ってうれしく思ったのだ。
深津「なかなかやるピョン。しっかり取り返すピョン。」
そういって、深津はボールを中山に回した。
しかし、中山は緊張していたのかボールを取り損ねた。
上杉「甘いなっ!」
上杉はボールを取って、まだのんびり秋田のゴール前でうろちょろしていた
森重にボールを回した。
森重「おっ。ナイスボール」
どっがーーん!!
森重のダンク2連発だった。
徳川「ヒロシっ!すぐ降りろ!!」
森重「おっちゃん。わかってるよ。」
諸星「すげぇな。」
序盤は完全に愛知ペースで試合が始まった。
愛知選抜 4
秋田選抜 0
(続く)
2015年08月09日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part32 愛知対秋田
大きな声援に包まれていた。
王者山王工業を中心とした秋田が入場してきたからだ。
深津「今日からが本番だピョン。中山、お前も沢北の代わりをしっかり
してもらうピョン。」
中山「さ、沢北の代わりなんて。あの人は天才ですよ!!」
堂本「まあ、お前に期待してるってことだ。お前は変なプレッシャーに負けず
いつも通りプレーしてくればよい。周りの連中がしっかりフォローして
くれるさ。」
野辺「今日は大変になりそうだな。俺たちがゴール下で踏ん張らないと。」
河田「向かってくる奴は容赦しない。たとえ1年であってもだ。
ちょっと森重とやるのは楽しみだな。」
野辺「・・・。そう簡単ではなさそうだぞ。あのサイズは。」
河田「楽しみじゃないか。今までは燃えさせてくれる相手がいなかったんだ。」
堂本「今日は、一ノ倉、お前がスタメンだ。お前は、諸星につくんだ。
しっかり押さえてくれよ。」
一ノ倉「はいっ!!しっかり押さえます。」
そうこうしているうちに、愛知選抜が入ってきた。
森重「王朝の人気はすごいな。会場がすでに湧いてやがる。」
諸星「・・・。沢北がいない今回はチャンスだ。秋田に勝つぞ!」
上杉「諸星さん、パスをたくさん回しますよ。遠慮なく決めて下さい。」
諸星「おう!どんどん回せ。今日こそ、森重よりたくさん点を取ってやる。」
諸星の後輩で2年生の上杉は、PGとしてここまで愛知選抜を引っ張ってきた。
陰の主役といっていいほどの活躍ぶりだった。
安西「さて、この試合もしっかり見ておきましょう。
桜木君、あなたの将来のライバルたちの試合ですよ。」
桜木「ぬ。この天才にライバル?」
安西「森重君は、夏にブレイクしましたが、やはり厄介そうな選手です。
あなたが今後全国制覇するためには大きな壁になりますよ。」
桜木「(あの巨漢か・・・)。まあ高みの見学と行くか。」
田岡「俺たちは、夏見ていないからな。どの程度の選手かしっかり見て
おこう。冬の選手権もあるからな。
(負けませんよ。安西先生)」
その頃、神奈川選抜も会場入りし、試合を見学する体制になっていた。
高頭「牧、どっちがやりやすい?」
牧「夏のリベンジをしたいですね。愛知としたいです。
秋田ともしてみたいですが、どちらかといえば愛知ですね。」
高頭「そうか。
(湘北のメンバーは山王に勝っているとはいえ、チームの完成度は
秋田だな。うちは、愛知の方がやりやすそうだが・・・)」
宮城「深津・・・。アイツのディフェンスも面倒だったな。
この相手にどんな動きをするか客観的に見させてもらうぜ。」
三井「なんだ、客観的なんて難しい言葉使いやがって。まあ、この試合は
面白くなりそうだ。愛知には夏の借りを返したいがな。」
高頭「(そうだったな。湘北は愛和学院に負けたんだったか・・・。)」
スターティングメンバーが発表された。
秋田選抜
深津
野辺
河田
一ノ倉
中山
愛知選抜
諸星
梶原
上杉
森重
田代
弥生「早速、堂本監督が勝負をかけてきたわね。調子が良かった松本君では
なくて、一ノ倉君を起用しているわ。愛知はいつも通りのメンバーね。」
中村「確かに。諸星君を警戒しているんでしょうか?」
弥生「そうね。森重君も注意しなければいけないけど、やはり
ポイントゲッターは諸星君ね。」
中村「山王工業は、そういう小細工をしないで王者らしく振舞ってほしかった
ですが。」
弥生「小細工ではないわ。最善を尽くしているのよ。
(もう負けは味わいたくないってことね。)」
そんな中、準決勝第1試合が始まった・・・。
(続く)
王者山王工業を中心とした秋田が入場してきたからだ。
深津「今日からが本番だピョン。中山、お前も沢北の代わりをしっかり
してもらうピョン。」
中山「さ、沢北の代わりなんて。あの人は天才ですよ!!」
堂本「まあ、お前に期待してるってことだ。お前は変なプレッシャーに負けず
いつも通りプレーしてくればよい。周りの連中がしっかりフォローして
くれるさ。」
野辺「今日は大変になりそうだな。俺たちがゴール下で踏ん張らないと。」
河田「向かってくる奴は容赦しない。たとえ1年であってもだ。
ちょっと森重とやるのは楽しみだな。」
野辺「・・・。そう簡単ではなさそうだぞ。あのサイズは。」
河田「楽しみじゃないか。今までは燃えさせてくれる相手がいなかったんだ。」
堂本「今日は、一ノ倉、お前がスタメンだ。お前は、諸星につくんだ。
しっかり押さえてくれよ。」
一ノ倉「はいっ!!しっかり押さえます。」
そうこうしているうちに、愛知選抜が入ってきた。
森重「王朝の人気はすごいな。会場がすでに湧いてやがる。」
諸星「・・・。沢北がいない今回はチャンスだ。秋田に勝つぞ!」
上杉「諸星さん、パスをたくさん回しますよ。遠慮なく決めて下さい。」
諸星「おう!どんどん回せ。今日こそ、森重よりたくさん点を取ってやる。」
諸星の後輩で2年生の上杉は、PGとしてここまで愛知選抜を引っ張ってきた。
陰の主役といっていいほどの活躍ぶりだった。
安西「さて、この試合もしっかり見ておきましょう。
桜木君、あなたの将来のライバルたちの試合ですよ。」
桜木「ぬ。この天才にライバル?」
安西「森重君は、夏にブレイクしましたが、やはり厄介そうな選手です。
あなたが今後全国制覇するためには大きな壁になりますよ。」
桜木「(あの巨漢か・・・)。まあ高みの見学と行くか。」
田岡「俺たちは、夏見ていないからな。どの程度の選手かしっかり見て
おこう。冬の選手権もあるからな。
(負けませんよ。安西先生)」
その頃、神奈川選抜も会場入りし、試合を見学する体制になっていた。
高頭「牧、どっちがやりやすい?」
牧「夏のリベンジをしたいですね。愛知としたいです。
秋田ともしてみたいですが、どちらかといえば愛知ですね。」
高頭「そうか。
(湘北のメンバーは山王に勝っているとはいえ、チームの完成度は
秋田だな。うちは、愛知の方がやりやすそうだが・・・)」
宮城「深津・・・。アイツのディフェンスも面倒だったな。
この相手にどんな動きをするか客観的に見させてもらうぜ。」
三井「なんだ、客観的なんて難しい言葉使いやがって。まあ、この試合は
面白くなりそうだ。愛知には夏の借りを返したいがな。」
高頭「(そうだったな。湘北は愛和学院に負けたんだったか・・・。)」
スターティングメンバーが発表された。
秋田選抜
深津
野辺
河田
一ノ倉
中山
愛知選抜
諸星
梶原
上杉
森重
田代
弥生「早速、堂本監督が勝負をかけてきたわね。調子が良かった松本君では
なくて、一ノ倉君を起用しているわ。愛知はいつも通りのメンバーね。」
中村「確かに。諸星君を警戒しているんでしょうか?」
弥生「そうね。森重君も注意しなければいけないけど、やはり
ポイントゲッターは諸星君ね。」
中村「山王工業は、そういう小細工をしないで王者らしく振舞ってほしかった
ですが。」
弥生「小細工ではないわ。最善を尽くしているのよ。
(もう負けは味わいたくないってことね。)」
そんな中、準決勝第1試合が始まった・・・。
(続く)