NTT-Xにて、KEIAN(恵安) RANABABY ファミリーロボット RB01-W がナイトセール割引されて22,800円の送料無料で販売されています。昨今、ルンバなどの実用系ロボットがブームですが、本製品はカメラとマイクとスピーカーを搭載した遠隔操作ロボットです。掃除機的なデザインはイマイチ感もあるのですが、デザインに似合わずキビキビ動いて、方向転換も俊敏にこなします。価格が二万円前半ですので移動式監視カメラとして使うというのはアリかなと思います。大きさは写真から受ける印象よりずっと小さく、17センチの立方体を想定するとわかりやすいです(正確には 長177×幅170×高151mm)。カメラは100万画素CMOSセンサーで、解像度は720p(15fps)で、画角は水平66度、垂直56度の監視カメラとしてはきわめて普通です。人によってはもう少し解像度を期待するでしょうが、ネットワーク越しにリアルタイム動画監視するには、この程度の解像度に抑えておく方が無難なのかもしれません。本製品は、恵安が販売代理店になっているだけで、製品そのものは www.ranababy.com のものです(おそらく中国の会社だと思います)。
本体は両脇に備えたホイールで駆動し、移動します。コントロールは Android もしくは iOS デバイスからの Wi-Fi 接続で行います。アドホック接続も使えますが、原則、自宅の無線ルーターに接続して、外部アクセス等を出来るようにしないとあまり監視カメラの意味をなさないと思います。Wi-Fiの設定は「ranababy」アプリから簡単に行えますので、初心者でも問題なさそうです。設定が終われば、スマホをリモコン替わりにして、アプリの十字キーでリモートコントロール走行が可能になり、前後左右に自在に移動することができます。本体の構造上、上下にも動かすことができるので、足元や天井をカメラに写して見ることもできます。本体には、マイク、スピーカーを搭載しているので、 周囲の音声をスマホ経由で聞いたり、本体のスピーカーからスマホに話しかけた音声を出力できるので、本体周辺にいる人と通常の音声通話が可能です。音声通話は、声色を高くしたり低くしたりして、ロボット感(ペット感)を演出したり、本体に触れると、ペットみたいにボディを揺らしたりする、お遊びの機能もしっかりついています。本体に搭載されるバッテリー容量は 3.7V 4200mAh のもので、充電時間が約8時間必要で、フル充電での稼働時間はカメラ起動のみの場合で約5時間と、ちっょとばかり心許ないのですが、スマホのアプリの充電ボタンを押すだけで、自動で充電スタンドに戻って充電を行ってくれるので、電池が少なくなったら充電スタンドでチャージ、そこそこチャージできたら再び動かすということができます。なんか、ロボット的で微笑ましい特徴の一つです。ただし、充電器からの距離が2m、角度左右30度内に本体が存在していないと、この自動機能は使えません。つまり、使いこなすためには、どこに充電スタンドを配置するかが重要なポイントになります。
大変面白いロボットなのですが、普通にフローリングの床などを移動させると、どうしてもペット目線になり、カメラに写る画像は対象物を見上げる感じになってしまいます。そのような絵も面白いのですが、監視カメラとしては使いにくい絵なので、設置するならダイニングテーブルの上など、目線がそれなりに高くとれる場所の方がいいように思います。この場合、コントロールミスをして本体がテーブルから転げ落ちたりすると(壊れるかも)事故になりますので、周りにクッションなどを置いておくなど、注意する必要がありそうです。これもアリかなと思うのは、自宅に二階がある方は、二階の階段周りに置いて、一階を監視するという方法です。ピロティなんかがあるおしゃれな住宅には、思いの外に使えるのかもと思いました。充電スタンドはアダプタのコードをテープで固定したりして、本体が引っかけない設置に気を配ってやる必要もありそうです。「移動型監視カメラ」として使える環境にいる方には、面白いアイテムだと思いますよ。
タグ: NTT-X