大抵の方は、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
通常は、一時的な痛みのため、しばらくすると治まるのですが、それでもこの痛みをすぐに解消したい、もしくは痛くならないようにしたいと思うのが人の世の常。
私の住んでいる北海道では、冬になると室内の暖房が強くないと生きていけないので、部屋が半袖でも過ごせるくらい暖かくなります。
そこで温まりながら、アイスクリームを食べるという習慣があり、道外の人から不思議がられることがあります。
私自身も比較的よく、このアイスクリーム頭痛が起きるため、痛くならない方法が無いか、痛くなった時の解消方法が無いか、調査してみました。
アイスクリーム頭痛の原因
「アイスクリーム頭痛」は、医学用語として正式に命名されている頭痛の名称で、「寒冷刺激による頭痛」という二次性頭痛に分類されています。
しかしながら、はっきりとした原因は解明されているわけではありません。
健康に直接的な影響が無いこと、一時的なものであるため研究が難しいといった、いくつかの理由によって積極的に研究が進んでいないのが現状のようです。
そんな中でも諸説ありますが、主に以下の2つの説が有力とされています。
1. 冷たいものをいっぺんに食べると、急激に体温が下がってしまうと脳が判断して、血管を拡張させて体温を上げようとします。
拡張した血管が神経を刺激したり、圧迫したりするため、偏頭痛のような症状が発生します。
2. 冷たい食べ物が一気に喉を通過した際に、喉が急激に冷え、その刺激が関連痛として脳に伝えられます。
脳は痛みと勘違いするため頭痛が発生します。
いずれも、体温が下がらなかった、痛みじゃなかったと、脳がすぐに間違いに気づくため、しばらくすると頭痛は治まります。
対処方法
アイスクリーム頭痛が発生してしまった場合、一瞬とはいえ、ズキンズキンと脈を打つような強い痛みが起こります。
そうなってしまったら、できるだけ早く解消したいですね。
そこで、頭痛が出た場合の対処方法をいくつかご紹介したいと思います。
【頭部を冷やす】
アイスクリーム頭痛は、血管が拡張するために発生すると言われています。
頭部、特におでこやこめかみを冷やすことで、血管の拡張を抑え、頭痛を鎮めることができます。
【こめかみを押さえる】
拡張した血管を収縮させるために、こめかみを押さえることで血流を抑え、頭痛を早期に鎮めます。
【しばらく待つ】
アイスクリーム頭痛は、寒冷刺激によって一時的に起こるため、しばらくすると治まります。
したがって、そのまましばらくジッとして、痛みが引くのを待ちます。
予防方法
そもそもアイスクリーム頭痛を起こさないというのが、一番の対処方法とも言えます。
頭痛が起きないようにする方法をいくつかご紹介いたします。
【ゆっくり食べる】
もうこれを出したら企画が終了してしまうくらいの出オチのような答えです。
体温や血管、神経などに急激な変化を与えないように、ゆっくり食べるのが、もっとも効果的な対処方法になります。
個人的な経験則として、ソフトクリームよりかき氷の方が、頭痛率高い気がするので、その辺りも関係があるのでしょうか?
更なる研究の結果を待ちたいと思います。
【温かいものを一緒に食べる】
これも身も蓋も無い回答のような気がします。
口の中やノドが冷えすぎてしまわないように、適度に温かいものを一緒に食べたり飲んだりすることで、身体が冷えすぎないようにコントロールするということですね。
真夏の猛暑で冷たいアイスを食べながら、ホットコーヒーを飲みたいとは思わないのですが、頭痛になりたくなければ、このような対処方法も参考にして下さい。
【偏頭痛の予防を行う】
アイスクリーム頭痛は、実は偏頭痛の人の方がかかりやすく、痛みが引くまでに時間がかかると言われています。
アイスクリーム頭痛の予防は、偏頭痛の予防でもあると考えてよいかもしれません。
【偏頭痛予防の一例】
・空腹、睡眠不足、寝過ぎなどを避ける
・ストレスを抱え過ぎない
・光や音、匂いなどの刺激を避ける
・マグネシウムやビタミンB2を積極的に摂る
まとめ
アイスクリーム頭痛は、正式な医学用語として認められていますが、まだまだ研究は進んでいないようです。
発生は一時的なものですが、偏頭痛持ちの人は発生しやすく、痛みが長くなりがちだそうです。
おでこやこめかみを冷やしたり、押さえることで血管の拡張を抑えて痛みを和らげることはできます。
また、ゆっくり食べたり、温かいものと一緒に食べることで、頭痛の発生を抑えることが可能です。
くれぐれも、アイスクリームやかき氷の早食いなど、しないように注意して下さいね。
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