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珍しく21時に帰宅したので、NHKニュースウォッチを見ました。サイトウ・キネン・フェスティバルで小澤征爾さんと共演した、若手ダンサーの二山治雄さんが取り上げられていました。彼は若いのにすでに優雅さが備わっていて、今回の短いダンスでも魅了されます。小澤さんは、なんとバレエの伴奏は初めてだとか。小澤さんの反応を見て、「そうか・・・オペラを演奏したことがあっても、バレエの伴奏をするのとはまた違うんですね」と思いました。そういえばヴィシニョーワもその昔、ゲルギエフの指揮では踊りにくいなんて言ってましたっけ。それでも、すぐに2人の息が合いました。芸術家同士というのは世代がこんなに違っても通じ合うものがあるんですね。
2014.09.08
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全米オープン男子シングルス準決勝をWOWOWで録画していたので、午後のほとんどをこれを見て過ごしました。家に持ち帰った仕事もあったんですが、片手間に見るということができませんでした。特に第3セット以降は。スポーツ観戦は、こちらがヤル気を触発されることが多いのですが、テニスのように個人競技だと、やっぱりトップ選手は別格だな、と思います。自分にフィードバックできる何かを見つけるのが難しいですね、すご過ぎて。さて、錦織クンは、ある意味“力が抜けている”ように見えました。彼の特性なのか、上り坂の人間の余裕なのか。両方なのかも。ジョコビッチは追われる側の辛さを感じさせました。錦織クンが勝ってうれしかったけど、浮かれるほどでもなかったのは、ジョコビッチへの共感も少なからずあったからかな。・・・と言いながら、9日は録画でなく、早起きして決勝を見るつもりです!
2014.09.07
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長らく、体調不良と仕事の混迷(と愛犬の死亡)から立ち直れませんでした。でも、そろそろ「ちゃんと生きているのか」と確認されることが多くなったので、ブログ記載を再開します。気分直しにテンプレートなど変えてみました。さて、6日はマシューボーンの「白鳥の湖」を途中で切り上げてこちらへ。あの「白鳥」は何回見ても飽きないほど好きなのだけど、ヴェルディのオペラの中では一番気に入っている「ドン・カルロス」が1日だけの上演とあらば、シアターオーブで「白鳥」前半だけ見て、それから池袋へ向かったのでした。指揮:佐藤正浩管弦楽:ザ・オペラ・バンドドン・カルロス:佐野成宏エリザベート:浜田理恵フィリップ2世:カルロ・コロンバーラロドリーグ:堀内康雄エボリ公女:小山由美宗教裁判長:妻屋秀和修道士:ジョン・ハオティボー:鷲尾麻衣天の声:佐藤美枝子レルマ伯爵:ジョルジュ・ゴーティエコーラス:武蔵野音楽大学(合唱指揮:横山修司)パリ初演版(フランス語全5幕[日本初演])*演奏会形式私のお目当てはカルロ・コロンバーラと佐野成宏さん。特に佐野さんの甘い声が大好き。この二人の調子は最初は万全とは思えなかったけど、後半は安定してきて予定どおり楽しめました。それ意外では、浜田理恵さんのエリザベートと妻屋秀和さんの宗教裁判長も、なかなか聞かせてくれました。浜田さんは威厳のある歌いっぷりで最後のアリアをキメましたし、妻屋さんはやはり楽譜を持たないところが得点が高い。エボリ公女の小山さんは、ちょっと残念だったと思います。熱唱に会場は沸いていましたが、金切り声になってしまってツラかったです。オケはこんなものかもしれません。先般、某ガラで東フィルのワーグナーを聞いてからは、ちょっとやそっとでは文句は言わないことにしました。ただ、演奏会形式ということは、音楽がぐっと前に出てくるので、それには荷が重かった気はしないではないです。
2014.09.06
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シェークスピア作品の上演となれば、はずせません。古谷一行と長谷川初範というイケメン・オジサマズも楽しみでした。作:ウィリアム・シェイクスピア翻訳:松岡和子演出:白井 晃美術:小竹信節 音楽:mama!milk演奏:生駒祐子 トウヤマタケオ 清水恒輔キャスト:古谷 一行、高野 志穂、羽場 裕一、伊礼 彼方、野間口 徹、櫻井 章喜、碓井 将大、河内 大和、山野 史人、田山 涼成、長谷川 初範、原 金太郎、大林 洋平、近藤 隼、平良 あきら、林 浩太郎、野坂 弘、依田 朋子、福島 彩子、酒井 幸菜やっぱり、今回の一番の見ものは、新国立中劇場の設備をフルに活用した装置。ダンボール箱が中劇場舞台奥までずっと続く様は、壮観です。どこかの物流業者のセンターのような感じ。たくさんのダンボール箱の1つ1つが何かを表わしているんでしょうか。この舞台奥まで続くスケール感をどこかで感じたことがあるなあ・・・と一瞬考えたら、思い出しました。昨年ベルリンでみた“トンネル・リング”の装置の奥行感と同じ。演劇の舞台装置としては、このスケールのものは見たことがありません。不思議な音楽がずっと流れているのも、ファンタジー性を強めていたと思います。テープでなく、mama!milkが舞台の上で演奏しているのですが(決して舞台端でなく)、それが違和感なく存在して、時には途切れたりしながらもずっと静かな音楽が流れていました。肝心の演技そのものは、誰が突出しているという感じがしませんでしたが、古谷さんの声がTVほどには舞台で通らないのが、魔法を使うプロスペローとしては残念でした。
2014.05.18
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海老蔵は本当に台詞に凄みが出てきました。幡随院長兵衛には、ベテランの深みはまだなくとも、“侠客”の雰囲気が出ていて、舞台を引っ張っていたと思います。最後まで見て、思いのほか「春興鏡獅子」を気に入りました。清楚なお嬢様⇒獅子に変わっていく様が見事でした。一、歌舞伎十八番の内 矢の根 曽我五郎:松緑大薩摩主膳太夫:権十郎馬士畑右衛門:橘太郎曽我十郎:田之助二、極付幡随長兵衛「公平法問諍」 幡随院長兵衛:海老蔵女房お時:時蔵唐犬権兵衛:松緑出尻清兵衛:男女蔵極楽十三:亀三郎雷重五郎:亀寿神田弥吉:萬太郎小仏小平:巳之助閻魔大助:尾上右近笠森団六:男寅慢容上人:松之助坂田公平:市蔵伊予守頼義:右之助渡辺綱九郎:家橘近藤登之助:彦三郎水野十郎左衛門:菊五郎三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子 小姓弥生/獅子の精:菊之助
2014.05.17
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ゼッダが指揮するロッシーニを聞きにサントリーホールへ。指揮: アルベルト・ゼッダメゾ・ソプラノ: テレーザ・イエルヴォリーノ *シューベルト/交響曲第3番 ニ長調 D. 200ロッシーニ/カンタータ『ジャンヌ・ダルク』*マリピエロ/交響曲第2番 『悲歌』ロッシーニ /歌劇『ウィリアム・テル』より 第1幕「パ・ド・シス」 第3幕「兵士の踊り」ロッシーニ/歌劇『セミラーミデ』序曲ロッシーニ・クレッシェンドもこなす東フィル。奮闘してました。珍しい曲を聞けてよかったです。来年の藤原の「ファルスタッフ」を指揮するのを楽しみに待っています。
2014.05.16
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評判のMET「ラ・ボエーム」を見に東劇へ。指揮:ステファーノ・ランザーニ 演出:フランコ・ゼフィレッリ出演:ヴィットーリオ・グリゴーロ(ロドルフォ)クリスティーヌ・オポライス(ミミ)スザンナ・フィリップス(ムゼッタ)マッシモ・カヴァレッティ(マルチェッロ)パトリック・カルフィッツィ(ショナール)オレン・グラドゥス(コルリーネドナルド・マックスウェル(ブノア)これはやはりグリゴーロを堪能すべきでしょう。イキがよくて見映えもして、なおかつ役柄にあった雰囲気を持ち、声に輝きがあるスター・テノールなんて最近は滅多にお目にかかれません。昨年のパリ・オペラ座デビューを見て以来、すっかりゾッコンなのでした。劇的な代役登場を果たしたオポライスは、これが本当に偶然の出来事ならかなりの幸運の持ち主ですね。もっともそれにふさわしい実力はありました。スザンナ・フィリップスのムゼッタも、かなり存在感のある登場で、絵に描いたような典型的なムゼッタでした。ゼフィレッリの演出は今更コメントする必要はないのですが、これまで何回も見たのに、最後の幕でボヘミアンな悪友たちが屋根の上でチャンバラごっこをするところは、あまり記憶に残ってなかったのでした。屋根裏でなく、「屋根の上」でふざけるんですね。若者たちの「悪ガキ」風なところがよく表わされていて、面白く見ていました。平日なのになかなかの入りで、作品も歌手も演出も揃っているとあっては、それもうなづけるのでした。
2014.05.15
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「ドンキ」と「海賊」のエッセンスが合わさったようなバレエでした。とにかく主役級のダンサーが踊りまくるので、とても盛り上がって楽しくはありますが、ずっと同じハイテンションなので飽きてくるのと、最後のオチがあまりにあっけなくて肩すかし・・・とちょっと難ありの作品ではありました。、【音楽】ダニエル・F・E・オーベール【原振付】ジョゼフ・マジリエ【新振付・装置・衣装】ピエール・ラコット(2013年)マルコ・スパダ:デヴィッド・ホールバーグスパダの娘 アンジェラ:エフゲーニャ・オブラスツォーワローマ知事の娘 サンピエトリ:オルガ・スミルノワフェデリッチ公爵:セミョーン・チュージンペピネッリ伯爵:イーゴリ・ツヴィルコ一番驚いたのは、デヴィッド・ホールバーグ。かなりボリショイ風を仕込まれた感じがします。足さばきといい、大ぶりな動きといい・・・。だけどすごく上手くなりました。そして、外見も随分スリムに。顎が以前よりさらにとがって見えるほどでした。オブラスツォーワ&スミルノワの競い合うような踊りも見ごたえがあり、セミョーン・チュージンの優美さもすばらしかった。だけどこの3人もマリインスキーの系統。ボリショイ生え抜きが少ないのが残念です。このシアタスは、東京の都心ではほとんど上映されず、今回も郊外にまで出向きました。都合がついたからよかったものの、頻繁には通えそうにありません。少なくとも上映館だけは、勤務先から直行できる都心にもっと増やしてほしいです。
2014.05.14
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紀尾井ホールでの「シューベルト三大歌曲集連続演奏会」の初日。私の参戦は初日の「美しき水車小屋の娘」だけですが、周囲の会話から察するに、げるね3日間とも聞くという人が多いようでした。マティアス・ゲルネ(Bar)アレクサンダー・シュマルツ(Pf)曲目シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」D.795ゲルネは、声の美しさとともに、オペラティックな表現力で圧倒されます。時として激しいので、シューベルトの描いた世界とは異なるテイストなのではと思うのですが、ゲルネの紡ぎだす世界にはすぐに引き込まれました。職人肌のピアニストの存在も大きかったです。
2014.05.13
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シナイスキー&読響のオール・ロシアもの。なんか腹の底にグッとくるものがあるに違いない・・・と期待してサントリーホールへ。指揮=ワシリー・シナイスキー ピアノ=デニス・コジュヒングリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調作品18ストラヴィンスキー:「プルチネルラ」組曲ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1919年版)(ピアノ・アンコール)グルック(ズガンバーティ編曲):「オルフェオとエウリディーチェ」からメロディシナイスキーと読響って相性いいんだな、とわかる演奏でした。最後の「火の鳥」が、ダイナミックでよかった。ハルサイといい、この「火の鳥」といい、ストラヴィンスキーのバレエ音楽は、こういう風にオケの演奏会で聞くのが好きです。ダンサーを気にしなくていいので、音楽だけで物語性を感じることができます。
2014.05.12
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お目当てはゲルネのワーグナー。というか、彼がワーグナーを歌うのは聞いたことがなかったので。日本ではゲルネはリートを歌うことが圧倒的に多いですから。フランク/交響曲 ニ短調 ワーグナー/歌劇「さまよえるオランダ人」から オランダ人のモノローグ「期限は過ぎた」 ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲」ワーグナー/楽劇「ワルキューレ」から「ウォータンの別れと魔の炎の音楽」*ワーグナー/楽劇「神々のたそがれ」から「ジークフリートの葬送行進曲」指揮:ガエタノ・デスピノーサバリトン*:マティアス・ゲルネゲルネの美声を堪能できてよかったです。いつもの3階後方でなく3階Rの前方(私にしてはすごく奮発!)で聞いた甲斐がありました。しかし・・・暗めの声がオランダ人には合っていましたが、ヴォータンはちょっと(声の)キャラが違いました。いや、声に役柄があまり表出していない気がしました。そこが少々惜しかったと思えるところです。
2014.05.11
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歌舞伎座からサントリーホールへ。マゼールからデュトワへ指揮者が変更となっても、お目当てはオケそのものだったので、払い戻しはなしで臨みました。でも、デュトワでこのプログラムは珍しい。。。モーツァルト: 交響曲第38番 ニ長調 K504 「プラハ」マーラー: 交響曲第5番 嬰ハ短調「プラハ」は何となく“本調子でない”感がいっぱいでしたが、マーラーはすごかった。何がすごかったかと言うと、「豪華絢爛」なフルサウンドを目いっぱい満喫しました。こう言ってはなんですが、日本のオケだとストレスが溜まる冒頭の金管の艶のある美しさと言ったら、あぁアメリカの一流オケが来たんだなと実感させてくれます。そのアメリカらしさを十分に発揮させたところがデュトワらしくもあり、一方でマーラーらしからぬあっけらかんとした音楽にも聞こえました。・・・でも本当にボストン響って上手いですね。
2014.05.10
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1年ぶりに歌舞伎座へ。海老蔵と菊之助の「勧進帳」というメジャーな演目を見てみたかったからです。実在の富樫は、このときかなり年配だったと聞いたことがありますが、菊之助は外見だけでなく所作も若々しさを感じました。海老蔵は、なんだか重みが出てきたような。人気役者の絡みでこっちの興奮度は高まりましたが、緊迫感はそれほどでもなかったというのが実感。一、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき) 粂寺弾正:左團次小原万兵衛:権十郎小野春風:松江腰元巻絹:梅枝秦秀太郎:巳之助腰元若菜:廣松錦の前:男寅秦民部:秀調八剣玄蕃:團蔵小野春道:友右衛門二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう) 武蔵坊弁慶:海老蔵富樫左衛門:菊之助亀井六郎:亀三郎片岡八郎:亀寿駿河次郎:萬太郎常陸坊海尊:市蔵源義経:芝雀三、魚屋宗五郎(さかなやそうごろう) 魚屋宗五郎:菊五郎女房おはま:時蔵磯部主計之助:錦之助召使おなぎ:梅枝茶屋娘おしげ:尾上右近小奴三吉:橘太郎菊茶屋女房おみつ:萬次郎父太兵衛:團蔵浦戸十左衛門:左團次
2014.05.10
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■プログラム(指揮:十束尚宏)ハイドン作曲 交響曲第104番ニ長調『ロンドン』(指揮:小澤征爾)バルトーク作曲 弦楽のためのディヴェルティメントベートーヴェン作曲 序曲『レオノーレ』第3番 op.72b小澤さんがお元気になられたのを確認する気持ちで、NJPの特別演奏会へ。立ち上がって指揮されると不安になるし、曲の合間に座り込んで水を飲まれると「まだまだ本調子ではないんでは?」と思ってしまいます。しかし「レオノーレ」の演奏を聞いて、そんな心配をしたことを失礼だったなと思いました。新日本フィルからこんな音が出るんだ・・・と改めて驚きを覚えました。
2014.05.08
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LFJの空いた時間にスバル座で見た映画。私的には好きな歴史映画ですが、あんまりメジャーな作品ではないので、きっと映画館はガラガラだろうと勝手に思っていました。意外にも(!)客の入りがあってびっくり。監督:レンツォ・マルチネリ 修道士マルコ:F・マーレイ・エイブラハムポーランド王ヤン3世ソビェスキ:イエジー・スコリモフスキカラ・ムスタファ:エンリコ・ロー・ベルソ神聖ローマ皇帝レオポルト1世:ピョートル・アダムチク2012年 イタリア・ポーランド合作第二次ウィーン包囲を映画化した作品。ウィーンだけでなくオスマントルコの衣装も豪華で、そういう点ではすごく楽しい。ただ、ウィーンとイスラムと修道士のどこに力点を置こうとしているのか不明瞭で、どの人物像も薄っぺらい感じがしました。私はカラ・ムスタファに肩入れしてほしかったのですが。。。
2014.05.05
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腰痛がひどくなって、LFJでホール座席に座っていれるかどうか不安になったので、午前は急遽「中国鍼」の治療に向かいました。結果・・・なんとか小康状態です。◆公演番号 : 383 よみうり大手町ホール「音楽の捧げもの<回想する音楽>」ドヴォルザーク:スターバト・マーテル(抜粋)マリー・ヤールマンマリー=エレーヌ・リュシェクリストフ・アインホルンピーター・ハーヴェイサイモン・サヴォイローザンヌ声楽アンサンブルミシェル・コルボ他の会場でのローザンヌ声楽アンサンブルより、はるかに音響がよかった。やはり・・・ホールAはないよねえ。。。◆公演番号 : 345 ホールC1st stage ”ガーシュウィン×ガーシュウィン”ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー ほかガーシュウィンの楽曲小曽根真 feat. No Name Horses◆公演番号 : 346 ホールC2nd stage ”ガーシュウィン×OZONE”ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー ほか小曽根真の楽曲とのスペシャル・コラボレーション小曽根真 feat. No Name Horses345・346と小曽根真さんが出演するチケットをゲットしていました。ですが、どちらの演奏会もほぼ同じ曲。セット券を買った私は、なんとなくスッキリしない。それに、選曲も含めて、もっとクラシックとのつながりがあるような構成だとうれしかったのに。あの衝撃のモーツァルト・ピアノコンチェルトのようなサプライズを期待して、毎年通っているのですが。
2014.05.05
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LFJを中抜け(?)してキーシンを聞きにサントリーホールへ。私にとっては、アルゲリッチとキーシンは別格なのです。シューベルト: ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 op.53 D850スクリャービン: ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調 op.19 「幻想ソナタ」 : 「12の練習曲」 op.8 から 第2番 嬰へ短調、第4番 ロ長調、第5番 ホ長調、 第8番 変イ長調、第9番 嬰ト短調、第11番 変ロ短調、第12番 嬰ニ短調 「悲愴」(アンコール)J.S.バッハ/ケンプ:「シチリアーノ」(フルート・ソナタ変ホ長調) スクリャービン:8つの練習曲第5番 嬰ハ短調 作品42-5 ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄ポロネーズ」op.53後半のスクリャービンが超絶すばらしかった。音が“見える”ようなんです。お隣のおばさま方2人は、すごくキーシン・ファンのようでしたが、それでいてほとんど寝ていらした。不思議だ。キーシンの弾くピアノの音のうずの中にいるだけで、幸せなのかも。こういったリサイタルの常で、アンコールの「英雄ポロネーズ」には興奮しました。「自家薬籠中の・・・」という表現がピッタリです。
2014.05.04
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5/3の最後の公演が11:30過ぎまでかかったので、若干疲れが残っていましたが、予定どおり朝からLFJ参戦。◆公演番号 : 271 よみうりホールシューベルト:弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D810「死と乙女」プラジャーク弦楽四重奏団手慣れた感じの「死と乙女」。ベテランで渋いカルテットなのに、空席が多いのは「?」。朝一だからでしょうか。◆公演番号 : 212 ホールAラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30レミ・ジュニエタタルスタン国立交響楽団アレクサンドル・スラドコフスキー今年のLFJにおける唯一のMy発見。新星レミ・ジュニエがなかなかgood!テクニックはもちろん、詩情を感じました。ホールAでなく、もう少しこじんまりしたところで、彼の演奏を次に聞く機会があれば、絶対に逃さないようにしたいと思います。◆公演番号 : 215 ホールAモーツァルト:レクイエム K.626レティツィア・シェレールキャサリン・ピロネル・バチェッタクリストフ・アインホルンピーター・ハーヴェイローザンヌ声楽アンサンブルシンフォニア・ヴァルソヴィアミシェル・コルボ人気のモツレク。ホールAでの演奏であることが残念でした。やはり、「遠くで合唱が響いている」感じがします。2階後方の席を取る方も悪いんですけどね。。。
2014.05.04
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昨年秋からの長い体調不良のあと、ようやく心身ともに落ち着いてきた感じがする昨今です。それで今年もLFJに参戦しました。チケットは例年より入手しやすかった。テーマが焦点を絞り切れず、「思わぬ発見がある」なんていうことはあまり期待できなかったのが私的には残念。◆公演番号 : 181 よみうり大手町ホール「音楽の捧げもの<回想する音楽>」チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 op.50 「偉大な芸術家の思い出に」トリオ・ヴァンダラー毎年LFJで一度は聞くこのトリオ。あぁ、今年もLFJに来ているな・・・と実感します。この新しいホールが国際フォーラムからはかなり距離があり、図らずもバスで移動することに。あまりありがたくないロケーションです。◆公演番号 : 122 ホールB7リスト:十字架への道ジャン=クロード・ペヌティエヴォックス・クラマンティスヤーン=エイク・トゥルヴェリストとは思えない調性。ベヌティエがもったいないような、地味なピアノパート。途中で飽きてダダをこねてた前列のお子様の気持ちが、ちょっとわかるような曲です。◆公演番号 : 143 ホールCフォーレ:レクイエム op.48シルヴィ・ヴェルメイユファブリス・エヨーズマルチェロ・ジャンニーニローザンヌ声楽アンサンブルシンフォニア・ヴァルソヴィアミシェル・コルボ今年は自分には「目玉」がなかったので、声楽に重点を置いてみました。フォーレのレクイエムが聞けてよかったです。◆公演番号 : 114 ホールAラフマニノフ:ヴォカリーズ op.34-14ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18ボリス・ベレゾフスキーウラル・フィルハーモニー管弦楽団ドミトリー・リスホールAでピアノ演奏を聞くのはイマイチだと思っていましたが、そうでもなかった。手元がアップでスクリーンに映写されるからです。ベレゾフスキーの手がすごく大きい(鍵盤比)ことに感心し、ずっと手ばかり見てしまいました。彼にしてみればラフマニノフのピアノ協奏曲の2番なんてルーティンでは、と思うような弾きっぷり。それにしても、いくらボリスのラフマニノフでもホールAが完売になるなんて・・・と思っていたら、真央ちゃん効果だとのこと。◆公演番号 : 166 G409ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 op.24 「春」ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 op.47 「クロイツェル」セルゲ・ツィンマーマン伊藤恵おなじみのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ。アーティスト2人の息は後者の方が圧倒的に合っていました。ツィンマーマンは、その生真面目さが伝わってくるような演奏でした。◆公演番号 : 136 ホールB5ケージ:18の春のすてきな未亡人ラング:墓地よグレゴリオ聖歌:昇階曲ラング:イブニング・モーニング・デイケージ:花ラング:再びグレゴリオ聖歌:アレルヤラング:アイ・ウォント・トゥー・リブラング:愛は強いからヴォックス・クラマンティスヤーン=エイク・トゥルヴェ「リストの十字架・・・」よりは取っつきやすい演目でした。グレゴリオ聖歌とその他の曲の組み合わせの妙が冴えています。◆公演番号 : 117 ホールA“祝祭の夜”ストラヴィンスキー:春の祭典(2台ピアノ)サン=サーンス:動物の謝肉祭マルタ・アルゲリッチ酒井茜ギドン・クレーメル堀米ゆず子川本嘉子ギードゥレ・ディルバナウスカイテ吉田秀ジュリエット・ユレルラファエル・セヴェール安江佐和子アルゲリッチとクレーメルが出演するというだけで追加購入しましたが、やはりこの日の満足度NO1の公演でした。アルゲリッチ姉と酒井茜さんの「春の祭典」は、プリミティブな生の喜びを、これでもかと感じさせる演奏でした。お見事!そして・・・やはりスクリーンに映し出されたアルゲリッチ姉さんの指の長さに驚嘆しておりました。後半はクレーメルも混じって「動物の謝肉祭」。しかし、他のアーティストも、そうそうたる顔触れではありませんか!すごく贅沢で楽しい謝肉祭でした。
2014.05.03
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今月の仕事の山場はとりあえず越えたこともあって、それにこのシアタスの上映は19:15~というありがたい設定なので、十分余裕を持って新宿のバルト9に向かいました。今回はROHの新プロダクションの「ドン・ジョヴァンニ」。【出演】Don Giovanni:マリウシュ・クヴィエチェンLeporello:アレックス・エスポジトDonna Elvira:ヴェロニク・ジャンスDon Ottavio:アントニオ・ポーリDonna Anna:マリン・ビストロームZerlina:エリザベス・ワッツMasetto:ダーウィッド・キンバーグ【演出】カスパー・ホルテン【指揮】ニコラ・ルイゾッティ事前に写真↓で見て、なかなか素敵なセットだと思っていましたが、プロジェクターで投影するものを次々と変えていくのが面白くもあり、多弁なので鬱陶しくもあり。実物で見ると、微妙かもしれない。演出家いわく「設定は性が抑制されてたヴィクトリア時代」なんですね。(英国という設定?)男性の衣装が地味でつまらない。ドン・ジョヴァンニはスペイン貴族という設定そのものが、すでに放蕩なイメージをもたらすのに。2階建てのセットは効率よく使われていましたが、なんだかその辺のご近所の家の中のできごとのような妙なコンパクト感がありました。あ・・・そうそう最後の演出は、どう解釈してみてもがっかり。あそこの盛り上がりに欠けたのが、残念でなりませんでした。肝心の歌唱の方は、D.G.がマリウシュ・クヴィエチェンですから、手慣れたものです。暗い影を持つドン・ジョヴァンニ。レポレッロのアレックス・エスポジトも歌唱も演技も見事で、この主従は呼吸もしっかり合っていました。女声陣は、当初はキャスティングに「?」な感じがしましたが、だんだん演出に合っている気がしてきました。ドンナ・アンナは欲しいものが明確になった強い女性、ツェルリーナは損得に目端の利くしたたかな女性・・・といったところでしょうか?音楽の点ではパフォーマンス・レベルが全体に高く、シネマで見てもお値打ちがあったと思います。
2014.02.13
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帰宅して友人のメールを開けたら、「アバド死去」の報告でした。さすがに、しばらく茫然としてしまいました。ルツェルン祝祭管との来日が叶わなかったときから、確かに不安感は強まってはいました。若かりし日の映像の方が印象的で、最近の姿の方が違和感があったくらいなので、まだ信じられません。ご冥福をお祈り致します。
2014.01.20
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上野で友人とランチをし、そのままおしゃべりしていたら16時半。あと1時間で開幕なので、急いで渋谷に向かいました。作:古川日出男演出:蜷川幸雄出演:上田竜也、井上芳雄、鈴木杏、立石涼子、大石継太、石井愃一、沢竜二、勝村政信ほか川上兄弟の弟・多根彦役を演じるのは上田竜也(KAT-TUN)、兄・一役は井上芳雄、兄弟の高祖父にあたる伝説の熊猟師役を演じるのは勝村政信・・・と配置は豪華です。演劇ファンというより上田さんファンが多かった気がします。100年の時代を越え語られる、伝説の熊猟師と熊、そして犬の聖なる戦いの物語を縦軸に、奇妙な家訓をもつ良家で育った川下兄弟と女詩人が絡む。あらすじはなかなかつかめなかったものの、視覚効果は凝っていました。回転寿司のシーンのときは、客席通路から⇒舞台へ回って⇒また客席通路へ本当にベルトコンベアーで寿司が運ばれていきます。そして、最初目が釘づけになったのは「犬」役。着ぐるみ(秋田犬か?)を着て四つん這いで動くのですが、その様が本当の犬にそっくり。犬が舞台上にいる間はずーっと見ていました。この舞台は、ちゃんと話が落ちたのでしょうか。私は例の咳が止まらなくなり、周囲の方に迷惑をかけそうだったので、前半だけ見て休憩時間に出ていきました。残念ですが、仕方ありません。。。
2014.01.11
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腰痛は立っていればなんともなく、長時間座ると痛くなってくる。咳は、心なしか以前よりひどくなった気が。内科のお医者様に行かず、フレックスを取って呼吸器科へ向かいました。さて・・・診断はやはり「風邪」。2か月も続く風邪ってあるの?!マイコプラズマでもなかったことだし。来週までは、新たにもらった薬を飲んで、しばらく様子見です。フレックスついでに、クリニックから王子ホールへ。ゲルハーヘルのコンサートの、第二夜のチケットをゲットしていたのでした。クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)ゲロルト・フーバー(ピアノ)オール・シューマン・プログラム<第2夜 1/10>◆6つの歌曲 Op.107 全曲 1.心の哀しみ 2.窓ガラス 3.庭師 4.糸を紡ぐ女 5.森の中 6.夕暮れの歌◆詩人の恋 Op.48 全16曲 1うるわしい、妙なる5月に 2.ぼくの涙はあふれ出て 3.ばらや、百合や、鳩 4.ぼくがきみの瞳を見つめると 5.ぼくの心をひそめてみたい 6.ラインの聖なる流れの 7.ぼくは恨みはしない 8.花が、小さな花がわかってくれるなら 9.あれはフルートとヴァイオリンのひびきだ 10.かつて愛する人のうたってくれた 11.ある若者が娘に恋をした 12.まばゆく明るい夏の朝に 13.僕は夢の中で泣き濡れた 14.夜ごとにぼくはきみを夢に見る 15.むかしむかしの童話のなかから 16.むかしの、いまわしい歌草を◆ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」による歌曲集 Op.98aより4曲 2.竪琴弾きの歌/4.涙を流しながらパンを食べたことのない人たち 6.孤独にひたりこんでいるものは/ 8.わたしは家々の裏口へそっとしのび寄っては ◆メランコリー Op.74-6(スペインの歌遊び Op.74より)◆哀れなペーター Op.53-3(ロマンスとバラード 第3集 Op.53より) a.ハンスとグレーテ/b.私の胸に/c.哀れなペーターはよろよろと◆僕は心深く苦痛を抑え Op.138-2(スペインの恋の歌 Op.138より)◆悲劇 Op.64-3(ロマンスとバラード 第4集 Op.64)◆隠者 Op.83-3(アンコール)◆シューマン:牛飼のおとめ(「6つの詩」 第4曲 Op.90-4)◆シューマン:君は花のごとく(「ミルテの花」 第24曲 Op.25-24)感情豊かな声ですね。特に弱声のときの、響きの美しさに惹かれます。あぁ、幸せ。。。この声でヴォルフラムが聞きたいな。
2014.01.10
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ぎっくり腰から1週間。普通はこの辺で完治するような気がする。(周囲を見ていると)でもまだ、座ってから立ち上がるときなどはすごく痛くて、しばらくは腰を曲げたままの状態となる。やはり、最初に温めたのがマズかったのか。何しろ正月だったので、お医者も整体・整骨のような治療院も開いていない。素人としては「腰の故障は温める」と思いこんでそのとおりにしたら、却って悪化して痛くなったのでした。最初は炎症を鎮めるために冷やすんですね。。。読響は、指揮はカンブルランでソリストがロジェ・ムラロとなれば、いつもの読響と異なる音色を堪能できると思っていたのに、さすがに会社からまっすぐ家路につきました。もちろん、残業もなし。
2014.01.09
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遅ればせながら・・・あけましておめでとうございます。2013は長年やっていた仕事とは異なるジャンルで仕事をし始め、おまけに10-11月は出張三昧で、以降はすごく体調が悪い。11月に風邪をひいた後、まだ咳が止まりません。激しい咳が続くので背中や腰が固まったなあと思っていたら、正月1/2にぎっくり腰になりました。ブログはほったらかしでした。体調管理が今一番のMyテーマです。 それでも、1/6にはなんとか出社し、1/8のこのツィメルマンのコンサートにも無事行くことができました。ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111クリスチャン・ツィメルマン[ピアノ]そういえば、ツィメルマンも急性の腰痛で公演が延期になったのでしたね。噂では、まだコルセットははめているとか。そして肝心の演奏は・・・なんだかとても弾き急いだ感じがしました。速い。現在の彼の解釈でしょうか。前半は「(もちろん)悪くはないけど・・・」と思いましたが、後半に行けば行くほどテンションが上がってきました。32番を聞いた後は、しばらく余韻に浸りました。彼が弾くベートーヴェン後期3大ソナタであれば、這ってでも行くと決心してはいたものの、自分の腰の緊張もあって、すごく疲れました。トホホ・・。
2014.01.08
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■プログラムマーラー作曲 交響曲第7番ホ短調■出演者指揮:エリアフ・インバルもちろん、インバル&都響のマーラーを逃すはずはありません。私の周囲は昨日のハーディングを気に入った人多し。それは新鮮で面白かったけど、私はやっぱりインバルの遅めのテンポのこの曲がいいなあと。若干テンポを落としていても、なんか歯切れのいい(?)マーラーでした。それに、こうして聞いていると・・・都響って名手揃いですね。この日の布陣は、強化されていたように思います。都内同日同プロへの対応でしょうか。聴衆のひとりとしては、充実した演奏に浸れて、幸せな土曜の午後でした。
2013.11.09
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■プログラムマーラー作曲 交響曲第7番ホ短調『夜の歌』■出演者指揮:ダニエル・ハーディング珍しい曲なのに、インバル&都響と日程も曲目もバッティングしたこの週末。片方行く人は、都合さえつけば両方行くのではないかと思っていますが、さていかに。ハーディングの7番は、明るく元気でハツラツしていました。「そうか、こういう曲だったのか!」と開眼しました。あまり演奏されない曲(というか自分が聞き込んでいない曲)って、発見があります。。。
2013.11.08
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シューベルトの「ます」を、それもレーゼルのピアノで聞けるとあらば、やっぱり足が向きます。ペーター・レーゼル(Pf)ライプツィヒ弦楽四重奏団(弦楽四重奏)河原泰則(Cb)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第3番ニ長調Op.44-1シューマン:弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.41-3シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調Op.114 D667「ます」(アンコール)シューベルト:ピアノ五重奏曲イ短調「ます」より第4楽章レーゼルのピアノは明晰で軽やかで、ますが跳ね回るかのような第4楽章はすごかった。前半のカルテットに続いて、ライプツィヒ弦楽四重奏団はすばらしかったですが、私はレーゼルのピアノをもっと聞きたかった。今後はチャンスを逃さないようにしたいです。
2013.11.07
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ルイゾッティの指揮とフルラネットにつられて購入したチケットでした。指揮:ニコラ・ルイゾッティ出演ソプラノ:アイノア・アルテータ メゾ・ソプラノ:マーガレット・メッザカッパ テノール:フランチェスコ・デムーロ バス:フェルッチョ・フルラネット 副指揮&合唱指揮:ジュゼッペ・サッバティーニ 合唱:藤原歌劇団合唱部 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団フルラネット、さすがでした!しかし…仕事も佳境なのに、4日連続でサントリーホールに来るとなると、睡眠時間にしわ寄せがきます。気を失いそうになることが何度もあり、自戒しています。。。
2013.11.06
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私的には心待ちにsていたP.ヤルヴィ&パリ管です。シベリウス: 組曲『カレリア』 op.11リスト: ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S125サン=サーンス: 交響曲第3番 ハ短調 op.78 「オルガン付」(アンコール)ラヴェル:『クープランの墓』から「メヌエット」(ピアノ・アンコール) ビゼー:管弦楽のための小組曲op.22『子供の遊び』より「ギャロップ」 ベルリオーズ:『ファウストの劫罰』より「ハンガリー行進曲」 ビゼー:オペラ『カルメン』序曲ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェオルガン:ティエリー・エスケシュパリ管弦楽団ヌーブルジェのリスト、思いのほか良かったです。リストのコンチェルトの2番は、あまり親近感を持ったことがなかったのですが、今回初めて「美しくて面白い曲」だと思いました。アンコールを聞くと、また違った面が見えて、多様性のある上手いピアニストだと実感しました。よくLFJに出演していたのに、そんなにキャッチアップしてなかったのが残念。これからはMY注目株です。(ですが毎年LFJでお見かけしていた、白皙の美青年然としたお姿よりかなり体積が増し、何があったかと…)サン=サーンスのオルガン付で、パリ管は本領発揮!オケのメンバーの力量が格段に高い。特に金管のレベルには、唸ってしまいます。フランス人=他の人と共同作業が苦手、ということはほとんど感じません。個々のレベルがすごく高いと、他人と目線を合わせることは容易なのかも。アンコールの『カルメン』序曲を聞いて、その勢いとキレの良さにも興奮しました。秋の来日オケのシーズン皮切りですが、この公演に来てよかったと思いました。
2013.11.05
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任期も少なくなったスダーンのブルックナーを聞きに、サントリーホールへ出かけました。シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47(アンコール)パガニーニ:24のカプリスより第21番ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」指揮:ユベール・スダーンヴァイオリン:レイ・チェンレイ・チェンは、情熱を率直に表現するタイプの若手演奏家でした。シベリウスにしては生硬な気がしましたが、合ってなくはない。今後も期待して聞いていきたいと思いました。レイ・チェンは「東京オリンピック招致おめでとう」みたいなことをスピーチしてたでしょうか?(P席なのでよく聞こえなかった)最近、外国人からは「東京にオリンピックが招致できてうれしいでしょう?」とよく聞かれますが、すごく意外です。そうか、もっと喜ぶべきものなのか…。ブルックナーは安心して聞けます。ちょっと軽めな触感が、私的には好みでした。
2013.11.04
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内田さんならモーツァルトをこう弾く・・・というのがわかってて、元々はそれを聞きたいから出かけたコンサートでした。モーツァルト: ピアノ・ソナタ ヘ長調 K332モーツァルト: アダージョ ロ短調 K540シューマン: ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 op. 22シューベルト: ピアノ・ソナタ ト長調 D894(アンコール)J.S.バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV816 からサラバンド場所:サントリーホールモーツァルトの次に演奏されたシューマンは、不思議な感じがしました。シューマンってこうだったけ?と思わせるような妖しい熱情を感じたのでした。それも過ぎ、最後がシューベルトのピアノ・ソナタ「幻想」。ああ、やはりこの曲が好きです。晩秋の夜には、この音楽を、音の粒が際立つこういった演奏で聞くのが至高の幸せ。終って、「今日はこの公演に来てよかった」と素直に思える数少ない公演の1つでした。
2013.11.03
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インバルのマーラーであれば、複数の公演のうち、何としても1度は出かけることにしています。やはり、それだけのことがあるからです。指揮:エリアフ・インバル曲目:《マーラー》交響曲第6番 イ短調「悲劇的」場所:東京芸術劇場 マーラーにしては、すっと聴けてしまいました。完成度が高くて、支離滅裂な面白さが薄らいだというか。でも、この言い方はあまりに贅沢ですね。マーラーでありながら、構築されている感じがするのは、すばらしいことだと思います。地震。。。なんか「さやさやさや」という音がするので(それも結構無視できない大きさ)きょろきょろしてしまいました。あれは、天井からの吊り物の揺れる音だったような。3階席の私は内心びびりましたが、うろたえる人は周囲にはおりませんでした。聴衆の集中力もすごかったです。
2013.11.03
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10月中旬からのひっきりなしの出張は、この3連休が中休み。劇場通い再開で、その手始めがMETライブビューイング2014のオープニング。このオペラはすごく好きなものの1つです。旋律の美しさが、感情をかきむしるようようです。バレエの「オネーギン」の音楽ではそれほどではない(同じチャイコフスキー作曲とは言え、いろんな曲の寄せ集め)のが、いつも残念でなりません。印象的だった最後のシーン↓指揮:ワレリー・ゲルギエフ 演出:デボラ・ワーナー出演:アンナ・ネトレプコ(タチヤーナ)マリウシュ・クヴィエチェン(エフゲニー・オネーギン)ピョートル・ベチャワ(レンスキー)オクサナ・ヴォルコヴァ(オリガ)アレクセイ・タノヴィッツキー(グレーミン)MET上演日:2013年10月5日前評判は上々でしたので、すごく楽しみにしていました。そして、アンナ・ネトレプコの歌唱力はすごいと思うものの、声の魅力をいまいち感じていない私は、ネトレプコの人気で引っ張った公演だろうと勝手に想像していました。うーーん、才能のある歌手は、成長し続けるんですね。。。タイトルロールはオネーギンなのに、プリマドンナぶりを見せつけるネトレプコ。タチヤーナ(特に公爵夫人になってからの)は当たり役かも。威風堂々として、「もしかして地?」と思うほどです。一方で少女時代にオネーギンに説教されて耐えるシーンでは、女優並みの演技力も確認できました。さすがです。そして、開幕のこのプロダクションが成功したと言えるのは、ネトレプコだけでなく、オネーギン@クヴィエチェンとレンスキー@ピョートル・ベチャワの熱唱が伴ったからでしょう。レンスキーのアリアは、涙が出そうなほど心に迫りました。私は、前の演出でオネーギン@ホロストフスキーがタチヤーナにすがりつくシーンが大好きだったんですが(笑)、クヴィエチェンもなかなかです。「抑えた演技をした」とクヴィエチェンがインタビューで言ってましたけど、いえいえ、ここまでやれれば十分では。細かい演技も見られるのが、ライブビューイングならではですね。METでリアルに大勢の観客に見せる演技と、映像で魅力的に見せる演技は違うと思うのです。映像的に、オネーギン@クヴィエチェンには無茶苦茶同情心が湧きました。最後のシーンを室内にしなかったのは正解です。すごくスタンダードな演出なんですが、最後に雪のふる中でのあれやこれや・・・って、ドラマ的にはすごく美しい。ネトレプコのコート姿も、体型をカバーして(!)かつ気品がありましたし。昨今はいろいろ政治的暗躍の噂の多いゲルギエフですが、紡ぎだす音楽はとても繊細で抒情的でした。
2013.11.02
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先般の「盲導犬」がとても良かったので、原作&演出が同じ組み合わせのこの「滝の白糸」を見に行きました。スタッフ作:唐十郎 演出:蜷川幸雄出演大空祐飛、窪田正孝、平幹二朗、鳥山昌克、つまみ枝豆、井手らっきょ、マメ山田、プリティ太田、赤星満、ミスター・ブッタマン、澤魁士、野辺富三、谷中栄介、浦野真介、堀源起、砂原健佑、續木淳平 ほか「盲導犬」は“昭和度”が適度でよかったんですが、この「滝の白糸」の方がもっと“平成の世にはあり得ない”感が漂っていました。なんででしょうかね。きっと「女の人の役割」が古臭いからかも。そこが昭和的だし、宮沢りえさんならそれにピッタリのセクシーさがありました。今回は、そこまで全体を引っ張る役者さんがいなかったように思います。うーん、私の事前期待ははちょっと裏切られたかも。もっとも、元宝塚トップスターの大空祐飛さんがお目当ての人も多かったかもしれませんが。
2013.10.12
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<Bプログラム>Shakespeare THE SONNETS構成・演出・出演:中村恩恵/首藤康之振付:中村恩恵音楽:ディルク・P・ハウブリッヒ照明:足立 恒音響:内田 誠衣裳協力:株式会社ヨウジヤマモト舞台監督:黒澤一臣出演:中村恩恵/首藤康之2人の身体能力に関心したものの、素材を十分楽しめるところまでは達しませんでした。やっぱり時差ボケが激しくて、公演に集中できなかったこともあります。
2013.10.09
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指揮チョン・ミョンフン出演ピアノ:アリス=紗良・オットフランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団ラヴェル: 組曲「マ・メール・ロワ」 : ピアノ協奏曲 ト長調サン=サーンス: 交響曲第3番 ハ短調 「オルガン付」 op.78前日までの旅行のせいで、時差ボケから回復しないままコンサートへ。体調は超不調でした。そのせいかどうかわかりませんが、アリス=紗良・オットのピアノは線が細くて(この日の私には)インパクトが弱かったです。
2013.10.08
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キャストが発表されないうちにチケットを購入したら、9/24と9/27の主要キャストはほとんど同じでした。でも、まあ・・・オペラから予定を入れているので、他に選択肢はなかったのですが。Marguerite : Eleonora Abbagnato Armand Duval : Benjamin Pech Monsieur Duval : Michael Denard Manon : Myriam Ould Braham Des Grieux : Christophe DuquennePrudence : Melanie Hurel Gaston Rieux : Nicolas Paul Olympia : Eve Grinsztajn Le Duc : Samuel Murez Le Comte de N. : Adrien Bodet Nanine : Christine Peltzer お父さんがMichael Denardに戻った以外は、マルグリットもアルマンも同じ。Eleonora Abbagnatoにはやはりピンときませんでしたが、Pechにはアルマンが似合うと思いました。役柄の心情に、ぐっと入っていくタイプのダンサーです。若さゆえの無謀さと熱情を感じました。彼については、2回めはさらに良かったと思います。役とダンサー個人の個性がシンクロして、最後には同情心が湧いてきました。(椿姫に対してでなく、アルマンに。)この日も満足して見ていたのに、後ろの日本人親子(年配のママ&大人の息子)のおしゃべりが少々耳触りでした。なんでその組み合わせで「椿姫」を見に来るかな。。。何はともあれ、これで遅めの夏休みの計画は終了してしまい、あぁまた日本の日常に戻るんだ・・・と内心ガックリしながらオペラ座を後にしました。
2013.10.07
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グスターボ・ドゥダメル(指揮)ロベルト・タリアヴィーニ(バス/エジプト王)ダニエラ・バルチェッローナ(メゾ・ソプラノ/アムネリス)ホイ・ヘー(ソプラノ/アイーダ)ホルヘ・デ・レオン(テノール/ラダメス)マルコ・スポッティ(バス/ランフィス)アンブロージョ・マエストリ(バリトン/アモナズロ)ジェヒ・クォン(テノール/使者)サエ・キュン・リム(ソプラノ/巫女)ミラノ・スカラ座合唱団(合唱)ヴェルディ / 歌劇 「 アイーダ 」 ― 全4幕・演奏会形式 ―バルチェッローナとマエストリ狙いでしたが、他の歌手も皆レベルが揃っていました。幕間の友人たちとの会話も「レベル高いよね!」ということで一致。ドゥダメルはここに来て、やっとスカラ管や合唱のコントロールの仕方をつかんできたかのよう。(それでもまだちょっと、オケのみの演奏部分の方が輝いて聞こえましたが。)満足度に対して、コストパフォーマンスは高い公演でした。
2013.10.04
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グスターボ・ドゥダメル(指揮)マリア・ホセ・シーリ(ソプラノ)スチュアート・ニール(テノール)【曲 目】ヴェルディ歌劇「 ナブッコ 」序曲歌劇「 アイーダ 」から「清きアイーダ」「勝って帰れ」「運命の石が ~さらばこの世」歌劇「 椿姫 」から前奏曲歌劇「 ルイザ・ミラー 」 序曲歌劇「 トロヴァトーレ 」から「ああ、あなたこそ私の恋人~見よ、恐ろしい火よ」「静かな夜~この恋を語るすべもなく」歌劇「 シチリア島の夕べの祈り 」序曲歌劇「 運命の力 」序曲マスカーニ/歌劇 「 カヴァレリア・ルスティカーナ 」から間奏曲合唱指揮者の三澤さんはそのHPで、ドゥダメルを「天才指揮者」だと褒めたあと、音楽はスカラのルーティン並み、とおっしゃっていました。これからの彼に期待したメッセージでした。そうですね。。。すでにビッグネームなので、オペラの世界でもっと場数を踏んでほしいものです。
2013.10.03
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フィリップ・オーギャン(指揮)エヴァ・ヨハンソン(ソプラノ)サイモン・オニール(テノール)【曲 目】ワーグナー舞台神聖祭典劇「パルシファル」から前奏曲、「役立つのはただ一つの武器」楽劇 「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲と愛の死 」楽劇 「神々のたそがれ」から「夜明け」、「あなたの新しい働きを」、 「ジークフリートのラインの旅」、「ブリュンヒルデよ、神聖な花嫁よ」、 「ジークフリートの葬送行進曲」、「ブリュンヒルデの自己犠牲」10日ほど前にベルリンでジークムントを聞いたばかりのサイモン・オニールにここでまた会うとは!彼は、あとから追加されたキャストだったんですね。ジークフリートは初役だったとか。そのせいか、NHKホール3階席で聞いたせいか、パートナーが少々くずれ気味のエヴァ・ヨハンソンだったせいか、ベルリンでのあの興奮は再現されませんでした。大人しかったです。でもまあ・・・ワーグナーをヘルデン・テノールで聞けて幸せではありました。
2013.10.02
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1年前に開館したルーブル美術館のイスラム館へ行きました。ガイド機の日本語訳が対応してなかったのがちょっと残念ですが、なかなかの充実ぶり。特に地下の展示物がすばらしいです。絨毯と壺類がたくさん展示されています。 ブルーが美しい!細かい細工が繊細です。刀剣類も独特な美しさがあります。このクジャクの羽根は広げて展示してほしかった。しばらく見とれてしまいました。一応モナリザにはご挨拶。この人だかりは異常だと思ったら、館内のあちこちに「モナリザはこちら⇒」張り紙が。この音声ガイドは優秀で、今どこにいるか一目でわかります!ルーブルは何回来ても、新たな発見がありますね。
2013.10.01
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この夏休みのお楽しみの1つだったのが、バスティーユでの「ランメールのルチア」でした。正直言って、グリゴーロがお目当てだったんですが。Direction musicale : Maurizio BeniniMise en scene : Andrei SerbanDecors et costumes : William DudleyLumieres : Guido LeviChef de Choeur : Alessandro Di Stefano Enrico Ashton : Ludovic Tezier Lucia : Patrizia Ciofi Edgardo di Ravenswood : Vittorio GrigoloArturo Bucklaw : Alfredo Nigro Raimondo Bidebent : Orlin Anastassov Alisa : Cornelia Oncioiu Normanno : Eric Huchet Orchestre et Choeur de l'Opera national de Paris同じプロダクションをナタリー・デセイで見ています。そのときのエドガルドが思いだせない(ポレンザーニだったか…)けど、エンリーコは同じテジエでした。デセイの声が好きだし、演技で見せる身体能力(やぐらの上ほどの高さでピョンピョン飛び回っていました)にも驚いたものでした。今回、一番客席の評価が高かったのはPatrizia Ciofi。彼女のことを「悪くはないけど、それほどすごくもない」と思っていました。ですが、「進境著しい」というのはこういうことを言うんですね。ルチアの様式性もそのままに、感情表現が細やかでした。声の質そのものが、それほど私の好みでないところがちょっと残念。お目当てのグリゴーロは張りのある声で、期待どおりでした。録音等で聞くより若干低めの声ですが、すっと高音まで伸びるので、なかなか高揚感があります。この日は半音下げたところもあったのは、お疲れだったのでしょうか。生グリゴーロは初めてでした。やんちゃな雰囲気が残っていて、道でナンパする町のイケメン兄ちゃんという感じ。(親しみやすいハンサム、と褒めてるつもり)そして何より、彼は「スター」オーラ全開でした。けれんみすら感じます。最近、そういう歌手は少ないので、見ていて聞いていてうれしくなってしまいました♪テジエ・・・大好きなんですが、久しぶりに見たら、なんだか地味でした。美声は健在ですが。エンリーコは、もっとエドガルドと張り合ってほしかったですね。グリゴーロのパリ初登場成功をこの目で確認でき、注目しようと思ったソプラノが増えたことは大きな収穫でした。
2013.09.26
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ヴェルサイユから取って返して、オペラガルニエ「アルチェステ」へ。ホテルに一旦もどって着替えて、⇒ガルニエに向かって走りました。(こういうこともあるので、やっぱりオペラ座近くに泊まりたいんですよね。)最初からこれ狙いでパリに行ったわけではないですが、こういうスケジュールになったからには見ておきたい「アルチェステ」なのでした。私は、8月末までアラーニャが出演すると思っていました。例の東京での幻となった(?)アイーダに出た後、すぐにこれに出演するなんて、なんて彼は働き者なんだろうと。ですが、彼だってこのオペラであればかなり準備がいるし、ちょっと考えればそんなはずはない。東京ドームでのアイーダのために、キャンセルしていたんですね。そして結局はその公演が中止になったので、ウィーンで「カルメン」に出ることになったんだとか。まあいいですけど。アラーニャが目的ではなかったし。ミンコフスキ指揮で、この稀有なオペラを見られれば・・・くらいの気持ちでしたが、向こうでは日本よりはるかに(当たり前ですが)ミンコとその楽団への評価は高く、オペラが始まる前の客席も期待に満ち満ちていました。Direction musicale : Marc Minkowski Mise en scene : Olivier Py Decors et costumes : Pierre-Andre Weitz Lumieres : Bertrand Killy Admete : Yann Beuron Alceste : Sophie Koch Le Grand Pretre d’Apollon : Jean-Francois LapointeEvandre / soli tenor : Stanislas de Barbeyrac Un Herault d’armes, Apollon : Florian Sempey Hercule : Franck Ferrari Coryphee / soli soprano : Marie-Adeline Henry L’Oracle, Un Dieu infernal : Francois LisSoli alto : Bertrand Dazin Choeur et Orchestre : des musiciens du Louvre Grenoble席に着いたら舞台の上には、大きな黒板にチョークで描いた絵が存在しており、まだ2人ばかりの職人(?)が続きを描いている最中でした。この、チョークで絵を描くプロセスも演出だったんです。私はほとんど専門の職人が描いた絵に、助演の方が絵描きのふりして線の1つや2つを描き入れているのかなとしばらくは思っていました。しばらく見ているとどうやらそうではないことがわかってきました。ちゃんと、舞台上の皆さんが描いたものが、全体として1つの絵に仕上がっていきます。これ↓はオペラ座ですが、王と王妃の宮殿に見立てているんでしょう。これがなかなか面白く、完成したと思ったら濡れたモップで全部消してしまい、以降は何もない舞台かと残念に思っていると、また別の絵を描き始める。面白くて、その過程にずっと見入ってしまいました。バロック・オペラを見るときには、割と覚悟が必要で、同じフレーズを何度も繰り返すので、正直言って視覚上退屈するときがあります。METだと、カラフルな装置とダンスで見せるところですが、あぁこういう手法もありだなと面白がって舞台を見つめていました。演出が楽しいとは言え、ストーリーは病気の王の身代りに后のアルチェステが黄泉の国に行くことにし、前半は嘆きや悲しみが主流です。後半は結局王と王妃2人で死ぬと言い出し、アポロが死ななくていいと許したので、結果めでたしめでたし。ミンコフスキとル・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブルの音楽は本当に生き生きとしている。感情がそのまま音楽になっているかのように思えます。もちろん、終演後はスタンディング・オベイション(少なくとも私の前の席の方々は総立ち)でした。これは「他の演目のついでに見た」というのは失礼でした。見に行ってよかったと本当に思った公演でした。
2013.09.25
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この日も、オペラの開演までに何をするかと考えて、前回までのパリ行でできなかったことをしようと思いました。それは、ヴェルサイユ宮殿の庭園散策です。この宮殿には3回ばかり行きましたが、いつも真夏か真冬で、とても外に出られそうにない季節でした。今度こそ、あの運河までたどりつきたいと思ったのでした。そういえば、小トリアノンにも行ったことないことに気づき、別の入口から入って小トリアノンと王妃の村里を一周してから、ヴェルサイユ宮の表から入って宮殿を抜けて庭園に・・・という計画。さて・・・守備は!?(小トリアノンに一番近い入口から)一番近い入口からでもこの距離。車で行ってよかった。(トリアノンの庭にあった東屋)(王妃の村里 遠景)(王妃の村里 近景)マリー・アントワネットが疑似農村生活を楽しんだそのままに、家畜が飼われ野菜が植えられていました。1時間ほどここにいて、表に回ってヴェルサイユ宮殿正面から入り直しました。多々あるお部屋をするすると通り抜けて、鏡の間がすっかり修復し終わったのを確認してから、まっすぐ庭園へ。(ヴェルサイユ宮殿から庭園へ出る)(庭に出てすぐ)(まだ花が咲いていた)(いろいろにトリミングされた木)(まるで迷路)「ル・パルク」を思い出しました。貴族たちの逢引き場所だったのでしょうか。(横道も迷路)(運河に近づく)運河は果てしなく遠かった。あそこでボートに乗りたかったけど、そんなことしてたらオペラに間に合わなくなりそうなので、このあたりで切り上げたのでした。
2013.09.25
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前日、遅い便でパリ入りし、この日は朝からフリー。もちろん19時半開演のバレエの前は時間があるわけで、市内の観光地巡りは飽きたなあ…けkkと思っていたら、日帰りでシャンパーニュ地方とランス大聖堂を見学する現地ツアーが目に止まりました。ワインであれシャンパンであれカーヴとういうものを一度見てみたかったし、オペラにも取り上げられているランスという町も見てみたかった。結果、これが大正解。午前はまずシャンパンメーカーのマム社へ。F-1グランプリの公式指定のメーカーとのことでしたが、レーサーが表彰台で景気良くかけあう大きなボトルのシャンパンが、このマム社のものらしい。ガイドの方が、シャンパンの作り方を教えながら、カーヴ内を案内してくださいました。私は、シャンパンそのものの薀蓄よりも、カーヴ内の寒さとその広大さに圧倒されました。地下迷路のようです。試飲は甘口か辛口かと聞かれ、好みの辛口を選んだのですが、かつて飲んだことがないほど辛かった。。。このマム社のすぐ近く(マム社敷地内だそう)に「シャペル・フジタ」がありました。あの藤田嗣治画伯が作り上げた教会。オープン期間だったのに、まだ開館時間ではなかったので、外から写真を撮るだけになったのが残念です。その後、シャンパーニュ地方の中心であるランスの町へ。やはり何と言ってもここでは大聖堂が見もの。歴代のフランス国王の戴冠がなされたところです。「フランク王国のクロヴィス1世がこの地で聖別戴冠式を挙行した…」というガイドの説明を聞きながら、高校の世界史でしかご縁のなかった「クロヴィス1世」という名前を思い出しました。ジャンヌ・ダルクが手を貸したシャルル7世が戴冠したのもここなら、オペラ「ランスへの旅」はシャルル10世の戴冠式に出かける話だった。。。ランス大聖堂-13世紀ゴシック芸術の粋ステンドグラスには、シャガール制作のものも午後は、ブドウ畑を通りエペルネーへ向かい、モエ・エ・シャンドン社のカーヴ見学とシャンパン試飲。ブランドとしては「モエ・エ・シャンドン」と「ドンペリニヨン」があり、製造法が違うのだとか。ドン・ペリニヨン像総距離25キロのカーヴ内訪問したナポレオンが使った部屋がいまだにあり、VIP用のラウンジがあるモエ・エ・シャンドンはやはり格が違いました。ここでの案内役は日本語を上手に話す、モエ・エ・シャンドン社の女性の方。ユーモアも交えながら説明してくださり、楽しく過ごせました。また、シャンパンの製造についての知識も増えました。(そもそもヴィンテージの正しい意味も知らなくって、間違って使っていた。。。)そして試飲の辛口は、2004(一番最近のヴィンテージ)でした。写真は2004のヴィンテージマネ社のものより、ぐっとまろやかでした。最近、酒断ち(!)していたので、グラスでの試飲でもちょっと酔ってしまいました。とても幸せな1日でした♪(そしてこのあとに、ガルニエでバレエ「椿姫」に出かけたのでした。)
2013.09.24
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久しぶりのオペラガルニエで、わくわくしました。ガルニエそのものに、そういう雰囲気がありますね。アッバニャートとペッシュの「椿姫」は以前見たことがあったけど、あのときはまだルグリが踊っていて、彼を見るために1週間昼夜ほとんど毎日「椿姫」を見ました。キャストが発表されていなくても、そうすればどこかでルグリを見ることができるので。そのときの1回がこのペアでした。悪くはなかったけど、ルグリの他はエルヴェ・モローにやられてしまい、ペッシュの印象は薄いままでした。(ごめんなさい・・・ペッシュ)Marguerite : Eleonora Abbagnato Armand Duval : Benjamin Pech Monsieur Duval : Laurent Novis Manon : Myriam Ould Braham Des Grieux : Fabien RevilionPrudence : Melanie Hurel Gaston Rieux : Nicolas Paul Olympia : Eve Grinsztajn Le Duc : Samuel Murez Le Comte de N. : Adrien Bodet Nanine : Christine Peltzer さて、今回はどうかというと、「ペッシュが思いのほか若い」(笑)。愛の情熱あふれるアルマンは似合っていますが、長めのヘア(ウィッグ?)がお似合いで、より若く見えました。アッバニャートは・・・そうですねえ、どうしても椿姫に見えなかった。咳をするところ以外は、なんだか元気そう。それよか、後方で踊るミリアムのマノンに目が釘づけになりました。ピアニストが上手くて、しばし聞き惚れてしまいました。ショパンのオンパレードは、これくらいのレベルでないと。日本では、バレエの伴奏とはいえ、聞いているのがツライことが多い。(あ、先般の菊池洋子さんは違いましたが)もう1枚同じペアの27日の「椿姫」のチケットを持っていたけど、オペラを見に行くことにしようかと日本を発つ前は迷っていました。でも、やっぱりオペラ座で見る「椿姫」は雰囲気があり、ペッシュに思いのほか共感したので、27日も「椿姫」を見ることにしたのでした。
2013.09.24
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ベルリンからペリへの移動日でしたが、LHは早朝か夕方しか便がないので、夕方にパリ入りすることにして、昼間はベルリンをぶらぶらしていました。前回行っていないところに行く!という方針でアレクサンダー・プラッツからスタートしたのですが、マリーエン教会はミサ中で入れず。「舞姫」モードに浸れず、そのままDDR博物館へ。東ドイツの生活を展示してあるこの博物館は興味深いのですが、同時代の日本の生活水準からすると、なんというかそれでも余裕があるように見えてしまう。つらかったのは精神生活なんでしょう。トラバントの実物が展示してありましたが、日本の軽自動車を見慣れた目には、さして違和感を感じないのが悲しいです。高いところが好きなもので、ベルリン大聖堂の屋上へも上りました。目の前はテレビ塔。そして驚いたことに、まだまだ工事中の土地が多い。下の写真以外の角度のショットには、全部クレーンが写っています。(大聖堂屋上から)このあたりで時間が厳しくなってきて、手近を回ることに方針変更。ペルガモン博物館は以前も行ったのですが、そのときはとても疲れていて、イシュタル門だけ見て満足していました。今回は入口で自動的に日本語音声ガイドを渡されたこともあり、じっくりと鑑賞。(大好きな美しいイシュタル門)本当に空港へ行く時間が迫ってきて、ブランデンブルク門に到達したところで、ホテルに戻って預けてあった荷物をピックアップ。急ぎ、空港へ向かったのでした。ほんと、観光は束の間です。
2013.09.23
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17時からの「ワルキューレ」に備えて、観光もお昼にちょっとだけ。30℃近い東京から最高気温16℃のベルリンに来て、身体が付いていけてないというのもありましたが。コートを持って行ってよかった。[Der Ring des Nibelungen - Die Walkure]Musikalische Leitung : Sir Simon RattleInszenierung : Gotz FriedrichBuhne, Kostume : Peter SykoraSiegmund : Simon O'NeillHunding : Reinhard HagenWotan : Thomas Johannes MayerSieglinde : Eva-Maria WestbroekFricka : Doris SoffelBrunnhilde : Evelyn HerlitziusHelmwige : Heidi MeltonGerhilde : Manuela UhlOrtlinde : Martina WelschenbachWaltraute : Rachel HaugeSiegrune : Dana Beth MillerRossweise : Christina SidakGrimgerde : Ronnita MillerSchwertleite : Ewa WolakOrchester : Orchester der Deutschen Oper Berlin「ワルキューレ」って主人公格が多い。前半はSiegmundとSieglinde、後半はBrunnhildeとWotan。どっちも良かったけど、東京から聞きに行った価値があったなと思ったのは前半組。客席も実は、SiegmundのSimon O'NeillとSieglindeのEva-Maria Westbroekにすごく沸いて、それ以外の歌手と明らかに評価に差をつけていました。O'NeillとWestbroekは声量からして圧倒的で、声の中に自分がいるような感じ。Wotanもなかなかよかったと私は思うのだけど、事前のキャスト発表ではJuha Uusitaloだったのに、今確認するとThomas Johannes Mayerだったらしい。声の違いを知らないし、メイクばっちりだったこともあって、Wotanが誰だったか自信が持てないのがちと悔しい。あぁこれは損(?)だわ・・・と思ったのは、Siegmund&Sieglindeは室内で歌うので、トンネル前方を囲ってあるのだけど、Brunnhilde&Wotanはトンネル全開で歌う。あの奥深いトンネルに、声が吸い込まれていっているような。。。まあそれを差し引いても、悲しい運命の兄妹カップルに、思い切り共感してしまう歌唱ではありました。それに比べると、BrunnhildeのHerlitziusも若干小粒でしたでしょうか。この日もやっぱり最大の賛辞は指揮者(とオケだと思う、きっと)に。ラトルがこの演出で振るのは、2013年9-10月のチクルスだけだし、どうせならチクルス全部聞きたかったと思いました。演出はすべてトンネルの中で行われているのは「ライン」と変わりませんが、2作目はさすがにトンネルの存在感が薄れます。ワルキューレたちがどう登場してくるかが、この作品のお楽しみの1つであり、そのシーンを心待ちにしてましたが、トンネルの向こうから歌いながらやってくるというのは、ちょっとあっけなかったです。それでも角の生えた兜をかぶり、マントを広げて歩いてくるブリュンヒルデは、まるでヒーロー(ヒロイン?)の登場のような高揚感がありました。あとのワルキューレたちは、不良めいたボンデージ姿がちょっと昔風。最後の、岩山が火で包まれるシーンは迫力満点でした。(カーテンコール)ラトル、ブリュンヒルデ、ヴォータン、ジークリンデ「ワルキューレ」は休憩が2回あり、劇場でなにかグッズが販売されていないかと探しましたが、CD・DVD・書籍以外はないようでした。マラーホフの写真集や彼が出演しているDVDが数多く売られていて、日本でアデュー公演は済ませたものの、まだ彼はここのバレエ団の芸術監督だったのだわ…と思い出しました。功績はいっぱいあると思うのに、それが忘れられているかのような最近の扱いを思い出して、しみじみしていました。。。
2013.09.22
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フランクフルトで乗り継ぎ、定刻どおり17時前にベルリン・テーゲル空港着。ホテルには17:30には入れたのですが、バタバタと着替えたり腹ごしらえしたあげく、地下鉄の乗る方向を間違えるということをしてしまい(ベルリンは久しぶりだったもので・・・)、19:30の開演2分前くらいに劇場到着。あ…それなのに、私の席には別の人が座っている!満座で指揮者を待つ静寂の中、係りの人を連れてきて席交代の交渉をしてもらって恥ずかしかった。その後、サー・サイモン・ラトルがピットに入り、開演。[Der Ring des Nibelungen - Das Rheingold]Musikalische Leitung : Sir Simon RattleInszenierung : Gotz FriedrichBuhne, Kostume : Peter SykoraWotan : Markus BruckDonner : Juha UusitaloFroh : Thomas BlondelleLoge : Burkhard UlrichAlberich : Eric OwensMime : Peter MausFasolt : Reinhard HagenFafner : Tobias KehrerFricka : Doris SoffelFreia : Martina WelschenbachErda : Dana Beth MillerWoglinde : Siobhan StaggWellgunde : Christina SidakFlosshilde : Okka von der DamerauChore : Kinderchor der Deutschen Oper BerlinOrchester : Orchester der Deutschen Oper Berlinトンネル・リングを見たくて行ってきました。ゲッツ・フリードリヒは、このトンネルは「タイムトンネル」だと言っていたというのを何かで読んだ気がします。神々の悠久な時間を表しているんでしょうか。最初の幕開けから、セットの荘厳さを感じさせます。しかし、トンネルそのもの以外は、やっぱりちょっと古臭い。最近のド派手な演出にこちらが慣れてしまったか。歌手は、もちろん全体にバランスが取れていますが、LogeのBurkhard UlrichとAlberichのEric Owensへの拍手が多かったように思います。確かにこのLogeは芸達者で、狂言回しのように立ち回っていたので、どこか中心人物のように見えたのでした。ですがやはり、最高に称えられていたのはサイモン・ラトル。最初の一音からワーグナーの世界へあっという間に連れていかれ、うねるような音の渦を堪能しました。
2013.09.21
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