【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe

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2004.12.07
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テーマ: 世界の歴史(88)

大部分が引用となってしまうが、 ◆以下のブルー色部分は私の意見

      ★ ★ ★ ★ ★ ★

イギリス
正式名称は、The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland.
日本語の表記は、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国。
通称は、United Kingdom。(米国の United states と同様)
略称は、UK。(米国の USA と同様)

日本での「イギリス」という呼び名は、オランダ語のEngelschまたはポルトガル語のInglesから来ており、元々はイングランドを表す言葉である。

~~~~~~~~~

この「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」を、英語・スコットランドのゲール語・ウェールズ語でどう言うのかを比較対照してある。

 ○英語では
 = The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland

 ○スコットランド・ゲール語では
= An Ri`oghachd Aonaichte na Breatainn Mho`r agus Eirinn mu Thuath

 ○ウェールズ語(原語キムリ)では
= Teyrnas Gyfunol Prydain Fawr a Gogledd Iwerddon

◆ なんだ! なんだ?!
ゲール語とウェールズ語はもとは同じケルト語だというのに、全然ちがうじゃないの!!
これにはびっくり!
まだ、ゲール語の方は見当がつく気がするが、ウェールズ語にいたっては見当がつかない。

ゲール語の方は
An Ri`oghachd Aonaichte はThe United Kingdomだろう。
Naは ofだろう
BreatainnはBritainで間違いない
Mho`rは major=greatで間違いない
agusはand
Eirinnはわかる Ireland
mu Thuathは of northかな?

しかし、ウェールズ語の
Teyrnas Gyfunol Prydain Fawr a Gogledd Iwerddon
って、これ何?
見当がつくのはIwerddonがIrelandだろうというぐらい
Gyfunolはgreatかな?
PrydainはBritainかな? P ⇒ B
aはand
そうするとGogleddがnorthなのか?


~~~~~~~~~

国の標語 : Dieu et mon droit (フランス語で : 神と私の権利)
◆ つまり神と国民の契約関係。やはりそうか

~~~~~~~~~

イギリスの歴史
1066年にウィリアム征服王(William the Conqueror)がイングランドを制圧し、大陸の進んだ封建制を導入し、王国の体制を整えていった。
人口、経済力に勝るイングランドがウェールズ、スコットランドを圧倒していった。

1282年にウェールズ地方にもイングランドの州制度がしかれ、1536年には正式に併合した。
1707年のスコットランド合併法(1707年連合法)により、イングランドはスコットランドを併合し、グレートブリテン王国となった。
さらに1801年のアイルランド合併法(1800年連合法)によりグレートブリテン王国はアイルランド王国を併合し、グレートブリテンおよびアイルランド連合王国となった。
1922年に北部6州(北アイルランド;Ulster)を除く26州が、アイルランド自由国として独立した。
1927年に現在の名称であるグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国へと改名した。

政治
政治体制は立憲君主制をとっているが、一つに成典化された憲法典はなく、いくつかの制定法(議会制定法だけでなく「大憲章(マグナ・カルタ)」のような国王と貴族の契約も含む)、判例および慣習法(憲法的習律と呼ばれる)が憲法を成り立たせている。
議会は、上院(貴族院)と下院(庶民院)の二院制である。
◆ 英国と米国の法律は一口に英米法といわれていて、判例や慣習を中心とした法律制度。ドイツ・フランスの大陸法を踏襲した日本人にはなじみにくい。

言語
事実上の公用語は英語でありもっとも広く使用されているが、ウェールズの一部でウェールズ語、スコットランドの一部でスコットランドのゲール語とスコットランド語が話される。
ウェールズではウェールズ語が第一公用語であり、公文書はウェールズ語と英語とで併記される
◆ スコットランド語というのは思い切りなまったスコットランド風の英語。


イギリスのもうすこしくわしい歴史
イギリスの歴史はグレートブリテン連合王国の領域に展開した歴史である。
イギリスは中世にはイングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドに分かれていた。
イングランドはまずウェールズを併合し、アイルランドに植民を行い、スコットランドと連合、さらにアイルランドの大部分が独立して現在の形になった。

1 古代
イギリスは鉄器時代に大陸からケルト系民族が侵入し、各地にケルト系の部族国家が成立した。
紀元前55年ローマのジュリアス・シーザーが初めてイギリスに侵入し、西暦43年ローマ皇帝クラウディウスがブリテン島の大部分を征服した。
ローマ帝国時代のブリタニアはケルト系住民の上にローマ人が支配層として君臨した。
ただローマの支配はブリテン島北部のスコットランドとアイルランド島には浸透せず、ケルト系住民の部族社会が続いた。
5世紀になって西ローマ帝国がゲルマン民族の侵入で混乱すると、ローマ人はブリタニアを放棄した。
ローマの軍団が去ったブリタニアはゲルマン民族の侵入にさらされることになる。

2 中世
ゲルマン民族のアングロ・サクソン諸部族がブリタニアに侵入しイングランドを征服する。
その結果、この地域にアングロサクソン七王国が成立した。
5~7世紀にイングランドのピクト人はアングロ・サクソンによって吸収・消滅してしまう。イングランドの名称はアングロ・サクソン諸部族の中のアングル人に由来する。
一方、ウェールズにはゲルマン民族は浸透せず、ローマから取り残されたケルト系の住民が中世的世界に入った。
スコットランドとアイルランドもゲルマンに征服されることなく、ケルト系部族国家が継続した。それぞれの地域の歴史はこの項から分離する。

イングランドのアングロサクソン七王国はアルフレッド大王によって統一されたが、1066年にフランスのノルマンディー公ウィリアムによって征服され、イングランドの支配層はフランス系貴族に交代した。
その結果フランス語がイングランドの支配言語となり、英語の語彙に半分はフランス語起源とされるほどフランス文化の影響を受けた。

ノルマン朝の後、イングランドではプランタジネット朝が成立、イングランドとフランスに跨る帝国を形成した。
ノルマン人のイングランド征服以来、イングランド王はフランス国内の封土を守るためにフランス王に臣従しなければならず、これが原因で英仏百年戦争が起こった。
百年戦争は結果的にイングランドがフランスから追い出される形となり、これまで渾然としていた英仏の区別がはっきりし、近代的な国民意識が成立する前提となった。

3 近世
イングランドではバラ戦争の後、テューダー朝が成立し、ヘンリー8世が英国国教会を成立させたため、イングランドは宗教的に大陸のカトリック世界と分離される結果となった。
この頃、スコットランド王国でもプロテスタントが浸透した。
ただアイルランドだけはカトリックの牙城として残った。

テューダー王朝のエリザベス1世には後継がなく、イングランドは血縁関係のあるスコットランド王ジェームズ1世を迎えることとなる。
これをステュアート朝といい、イングランドとスコットランドは同君連合となった。

ジェームズ1世の後を継いだチャールズ1世は、「王権神授説」を主張し、プロテスタントを主体とする議会と対立。
フランスからカトリックの女王を迎えたことにより、スチュワート王朝に対する反感はさらに募った。
チャールズ1世は1629年議会を解散した以後11年間議会を召集せず、専制政治を行なう。
最終的に財政に破綻をきたしたため1640年、短期長期議会を召集するが、対立は避けられないところまですでに進んでおり、内乱が勃発(清教徒革命)。
オリバー・クロムウェル率いる軍勢により捕らえられ、1649年処刑された。

1649年から1653年までは共和制となり、その後クロムウェルが護国卿として個人独裁制を行ったが、1659年には共和制に復し、1660年には王制復古が行われてチャールズ1世の息子、チャールズ2世が即位した。
しかし、その弟ジェームズ2世がカトリックを重用したため議会と対立し、名誉革命が勃発した。
その結果、ジェームズ2世の娘であるメアリー2世とその夫であるウィリアム3世の共同統治となり、ふたりには後継がなかったため、ウィリアム3世没後はメアリーの妹アンが即位した。
アンの治世1707年にイングランドとスコットランドの合同法が成立し、両王国はこれまでの同君連合から単一のグレート・ブリテンとして一体化した。
このためアン女王が最後のイングランド王位とスコットランド王位の保持者となり、また大ブリテンの最初の君主となった。
なお、アイルランド王位は依然として分離されており、正式には大ブリテン及びアイルランド王国となる。
アン女王の後、イギリス国内に王位後継者が居なくなったため、イギリス議会は、ドイツから遠縁のドイツ貴族を王位継承者として連れてきた。
これがジョージ1世であり、ハノーヴァー朝の始まりとなる。
◆ これが現在の英国王家。つまりドイツ系なのだ。

イギリスはポルトガル、スペインに遅れること1世紀、17世紀初頭にオランダとともに大航海時代に乗り出す。
東インド会社はアジアに進出し、主にインドに拠点を確保する一方、北米大陸にも多数の植民者を送り出した。

4 近代
アイルランドは中世以来、イングランドがしばしば征服し、植民を行ってきたが、アイルランドのケルト系住民はイングランドに同化されることはなかった。
イングランドが宗教的にプロテスタントに傾くと、カソリック信仰が根強いアイルランドとは宗教的な対立も生じ、特にクロムウェルのアイルランド征服は残忍なものであったとされる。
◆ 特にここからアイルランド系の激しい復讐心が芽ばえる。

イングランドはすでに1707年の連合法でスコットランドと連合王国を形成していたが、1800年の連合法でアイルランドとも連合し(アイルランド王がいたわけではないが)、アイルランドの代表がロンドンの上下院に参加するようになった。
しかし、アイルランドは結局1916年に独立を宣言、1921年の条約で英連邦内のアイルランド自由国として正式に分離し、第二次世界大戦後はアイルランド共和国となってイギリスから離反していった。
イギリスに残された北アイルランドはカトリックとプロテスタントの紛争が続き、アイルランド革命軍の温床となる。

イギリスでは18世紀から世界に先駆けて産業革命が進展し、また19世紀初頭のナポレオン戦争でフランスを破ったことからヨーロッパだけでなく、世界的な覇権を握るようになる。
18世紀中葉にはインド帝国を成立させ、シンガポールや香港にも大拠点を建設した。
また中東や南米大陸にも経済的な覇権を振るうようになった。







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最終更新日  2004.12.12 23:30:14
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