40. 北北西に針路を取れ NORTH BY NORTHWEST (1959) ヒッチコックが、都会的なブロンドとして、エヴァー・マリー・セイントを起用し、喜劇的二枚目が得意の紳士、ケイリー・グラントが笑わせますね。 「北北西」という邦題ですが、英語では北北西を「NORTH BY NORTHWEST」とは言いません。 「ノースウェスト航空で北へ」と引っかけてある洒落です。 劇中にグラントがノースウェスト航空に乗り込む場面がありますね。
41. ウエストサイド・ストーリー WEST SIDE STORY (1961) これはもう、レオナード・バーンシュタインの名曲+ジェローム・ロビンスのダンスの振付+ロバート・ワイズ監督という素晴らしいコンビ。 リチャード・ベイマーとナタリー・ウッドの恋は、あきらかに「ロミオとジュリエット」をなぞっています。 プエルトリコ系の少年ギャング団のリーダー、ジョージ・チャキリス(実際の本人はギリシャ系)(この映画で一躍人気に)とイタリア系のリーダー、ラス・タンブリン(略奪された七人の花嫁)のダンス対決。 「マリア」「アメリカ」は名曲。 ただし、歌は「吹き替えの女王」といわれたマーニ・ニクソンが歌っています。 彼女は「マイ・フェア・レディ」でもオードリー・ヘップバーン、「王様と私」でも、デボラ・カーのために吹き替えをしています。 この舞台になったスラム街はハドソン川の西岸にありましたが、今は芸術の殿堂、メトロポリタン歌劇場などのあるリンカーン・センターになっています。 このころのNYでは、ウェストサイドがスラムの代名詞でしたが、ロンドンでは反対にテームズの東、ウェストエンドが、ロンドンの庶民の街。 イーストエンダーは、コックニーともいい、独特の訛りとメロディアスな話し方をします。
43. キングコング KING KONG (1933) 半裸の美女をかかえた(というより握っている)キングコングが、追いつめられてNYのエンパイヤー・ステートビルのてっぺんで大往生。 数年前、エンパイヤー・ステート・ビルの頂上の売店で、この「キングコング」と、同じくこのビルが舞台の大メロドラマ「めぐり逢い」(デボラ・カー+ケイリー・グラント)の土産物を探したら、キングコングのものだけがありました。 デボラ・カーがここでグラントとの待ち合わせをしようとして、途中で交通事故にあってしまい、身体障害者となってしまったと身をひく。 そのなかで「ここは天に一番近い場所」という有名なセリフをはきます。
44. 国家の誕生 THE BIRTH OF A NATION (1915)
45. 欲望という名の電車 A STREETCAR NAMED DESIRE (1951) あの絶世の美女、ヴィヴィアン・リーが性的な不満に悩む精神病の中年女性を演じるという合ってはいけない状況の映画ですね。 衰えた彼女が痛々しくて観る気がしませんでした。 舞台が退廃の香りのするニュー・オリーンズというのもピッタリ。
49. 白雪姫 SNOW WHITE AND THE SEVEN DWARFS (1937) これも名作。 幼児期はほとんどディズニーのアニメを観に映画館に連れて行かれました。 あのころのディズニーの世界は、まさに天国でした。 ただ、この白雪姫と「ピノキオ」の妖精は非常にセクシーで、子供心にも欲望を感じました。 すみません。
50. BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID (1969)
51. フィラデルフィア物語 THE PHILADELPHIA STORY (1940) エイズ患者の物語。