【不眠症カフェ】　Insomnia Cafe

< 新しい記事

新着記事一覧(全9060件)

過去の記事 >

2005.09.26

買った古本

(4)

テーマ：考えたこと　想い出したこと　読んだ本(435)

カテゴリ： 🔴 Ｂ【本・読書・文学】【朗読】

アニメ中心だから、興味深い本は少ない。
それで、下記の百円本を買った。

■ ドジ搭乗員（コン）物語　深田祐介著　文藝春秋　定価９５０円
■日本語練習帳　大野晋著　岩波新書　定価６６０円
■ ニッポン縦断歩き旅　クレイグ・マクラクラン著　小学館文庫　定価６１９円
■ 出口王仁三郎　あるカリスマの生涯　百瀬明治著　ＰＨＰ文庫　定価５００円
■ 私のとった外交官試験突破法　法学書院　定価１０３０円

　　　　　　　～～～～～～～～

■ ドジ搭乗員物語　深田祐介著　文藝春秋　定価９５０円
深田祐介(Fukada Yusuke)という人はＪＡLの広報室長をしていた時に、書き出し、みずからＪＡLの広告塔になった人だ。

生没年月日昭和6年7月15日～
受賞年齢 51歳0ヵ月
経歴本名＝深田雄輔。東京都生まれ。早稲田大学法学部卒。
処女作「あざやかなひとびと」（『文學界』昭和33年10月号）

受賞歴
第7回文學界新人賞（昭和33年）「あざやかなひとびと」
第7回大宅壮一ノンフィクション賞（昭和50年）『新西洋事情』
第49回文藝春秋読者賞（昭和62年）『新東洋事情』
国際報道文化賞（中国）（平成8年）
直木賞　『炎熱商人』（昭和57年5月・文藝春秋刊）

受賞以前に下記の作品で受賞候補になっていた。
『日本悪妻に乾杯』（昭和53年3月・文藝春秋刊）
『革命商人』(上)(下)（昭和54年8月・新潮社刊）
「アラスカの喇叭」
「バンコク喪服支店」（『小説新潮』昭和56年10月号）

　　　　　　　～～～～～～～～

ＪＡLの人だけあって、スチュワーデスものや海外ものが多い。

はじめは面白いと思ったのだが、この人の語り口が、だんだん甘口で、浪花節になってきてからは、あまり読まなくなった。

登場人物の感情に入り込み、思い入れが入りすぎて、くどくなるのだ。
例えば、女性であるスチュワーデスの心理に入り込み、いろいろとS/N比の低い、つまりノイズの多い考えをネチネチと、ユーモラス！に描くのだ。
言ってみれば、先日話題にした「ハードボイルド」の正反対にある文体・思考。
人情派なんだろうけれど、それほど思考性が高いわけでもないのに、くどいのは困る。
登場人物もくどいのが多い。
男性は中年の、航空業界がらみだからちょっとスマートな、浪花節なオヤジが、いかにもなれなれしい、世慣れた態度で、若い女性に古いお説教をする。
まあ、ひとりで喜んでいる小説だ。

この本の帯はこうなっている。
　　　　　　　～～～～～～～～
「スチュワーデス物語」につづくユーモア長編
チョッピリドジでもプロ根性は超一流！海外セット旅行搭乗員（ツアー・コンダクター）の新人ギャル・由美子の爆笑奮戦記
　　　　　　　～～～～～～～～

ああ！
こう言うのが、私はキライなんだよね。
ドジでも、けなげな子が、根性で奮戦！する爆笑ユーモア小説！なんていう紋切り型の小説？。

こう言うのは、女性の感性だと思うのだが。
男性が書かなくてもいいと思うのだが。

こういう事を書くのも、私は、・・・男脳だから・・・。
すみません。

いろいろ悪く言ったが、元商社員としては、関連産業？である航空・旅行業業界の内幕や、海外旅行にちょっと役に立つ知識があるかなと思って買ったので、そのうちに流し読みをしてみよう。

■日本語練習帳　大野晋著　岩波新書　定価６６０円
もう買ってあるのだが、ちょっと読んでみたくなって２冊目。

「どうすればよりよく読めて書けるようになるか　（中略）　日本語トレーニングの手順」

大野晋先生は、インドの原住民であるドラヴィダ人のドラヴィダ語が日本語の始祖語のひとつであるという珍説を真面目に主張してきた。
しかし、縄文人が、凍結したベーリング海峡を越えてアメリカ大陸に移住し、インカ・アステカ・マヤなどの、中南米古文化民族の一部を占めていたと言う驚愕の事実が判明した今となっては、「珍説」と評してはいけないかも知れない。

このトレーニング書？はポケットに入る新書版だから、電車の中とか、飯屋で待つ時間などで読んでみようか？

今、パラパラと流し読みをしようと思ったら、志賀直哉が「日本の国語が実に不完全で不便なので、フランス語を日本の国語に採用してはどうか？」というとんでもない事を提言している個所が目に入った。

私は世界語である英語を日本語と共に「公用語」として採用してもいいのではないか？という、とんでもない意見に賛成なのだが、フランス語とは！！

■ ニッポン縦断歩き旅　クレイグ・マクラクラン著　小学館文庫　定価６１９円
親日家ニュージーランド人の大笑い旅日記だという。
この人は「日本百名山」を７８日で踏破したそうだが、今日のテレビで、中学生の女の子がこの日本百名山を踏破したというニュースがあった。
これはびっくりである。

総じて、こういう異文化交流ネタの本を、私は好きである。

■ 出口王仁三郎　あるカリスマの生涯　百瀬明治著　ＰＨＰ文庫　定価５００円
無神論者の、いや、宗教嫌いの私であるが（歴史と共に興味の対象ではあるのだが）、この出口王仁三郎という人には興味がある。
ひょっとしたら、本当に巨人だったのかも知れない。
とにかく、読んでみよう。

■ 私のとった外交官試験突破法　法学所員　定価１０３０円
そのうちに外交官試験を受験しようという私の秘めた野望？を知る人は少ない！（笑）

本当のところは、外交官試験の試験科目が、どんなものであるのか？という興味がわいて、買ってみた。
（１００円で「買ってみた」というのも大げさだが）

外務公務員採用I種試験
第一次試験
・一般教養
・外国語和訳
・憲法
・国際法
・経済原論
・選択科目
（外交史・行政法・民法・財政学・経済政策から２科目選択）

第２次試験
口述試験
（憲法・国際法・経済原論）
筆記試験
（外国語作文・総合試験）
人物試験
（個別面接・集団討論・身体検査）

身体検査では、どんな点が重要視されるんだろう？