私はミニマルなアナログ TODO システムを模索していました。デスクワークの際に突然思い付いた TODO を記録するために、iCal やその他スケジュール管理ソフトを起動したり、ブラウザを立ち上げて Google カレンダーにアクセスしたりしているうちに、当の TODO を忘れてしまうということがあるからです。そこで、とりあえず手近にあるメモ用紙や RHODIA などに忘れないように書いておくのですが、それをまたキーボードで打ち直すのも面倒くさく感じます。このメモ用紙をそのまま使えないだろうかと考えたのが、私がミニマルなアナログ TODO システムを求めるきっかけになりました。
そこで、次に私は名刺を入れることができる封筒を利用してはどうかと考えました。名刺サイズのメモ用紙に TODO を記し、封筒に入れ、日付け順に管理しておいてはどうだろうかと考えました。しかし、このアイデアもメモが複数になっていくと封筒に入りきらなくなり、しかも、封筒を開けなくては、その日に TODO があるのかどうか分からないのです。いちいち中を確認するために封筒を開くのも面倒です。
また「生産計画とスケジューリングの用語集」のよれば、『To Do リストを管理する方式(コンピュータを利用するとは限らない)。仕切紙のタブに日付を記入し、これを使ってカードを時間の順に整理して、その日にやらなければいけない仕事がその日になると手元に現れてくるようなやり方がしばしば用いられてきた。』とあります。
当日に TODO があれば、情報カードや RHODIA が現れるので、タスクキャリア(メモ帳、手帳、PDA、iCal、Googleカレンダー、エディタ、ワードなどなんでも良い)に転記する。
一過性の TODO の場合は情報カードもしくは RHODIA を捨てる。繰り返しの TODO は情報カードを次の督促日に放り込む。
以上を繰り返す。
基本的には、タスクを書き、督促日に放り込み、日毎にタブをめくる、という3ステップになります。
タスクキャリア
タスクキャリアは、転記した TODO を見るためだけのビューアではありません。新たに思いついた後日実行すべき TODO を書き加えたり、 当日消化してしまうフラッシュタスクを処理したり、データとして情報を蓄えたり、という書き込み作業を行うためのものでもあります。そして、そのようなタスクキャリ アに求められるのは、持ちやすさ、書きやすさ、見やすさ、手軽さ、の四点だと思われます。