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「毎日更新」読レポ第2069
カール・ロジャーズ
~カウセリングの原点~
著:諸富祥彦
発行:㈱KADOKWA
第6章 1955年ロジャーズとジャンドリン
フォーカシングのステップ(3/7)
②何か出てきても、ただそのまま、認める。眺める。
自分自身をがんじがらめにしていたパターン化された思考に「ストップ(一時停止)」をかけることができたら、次におこなうべきことは、「自分の中から、何が出てきても、ただそのまま、認める。眺める」という姿勢を保つことである。
たとえば「こんな私、何やってもダメ」という感じが出たら、それをただ、そのまま、認める。眺める。「こんな私、生ごみでしかない。存在そのものが無駄だ」という感じが出てきても、それをただそのまま、認める。眺める。自分でも意外な「あれっ」と思うような違和感がうまれてきたら、それも ただ、認める。眺める。この「何が出てきても、そのまま、認める。眺める。」という姿勢を自分自身に対して取りとり続けることが、フォーカシングにおいて最も重要である。
何が出てきても、「あぁ、そういう感じ、ここにあるんだね」という姿勢で「ただそのまま、認める。眺める」を繰り返していく 。 すると、自分と自分の内側の感じ(フェルトセンス)との間におのずと「間」が取れていく 。 自分の内側から何かが出てきても、ただそのまま「認める。眺める」という姿勢を取り続けていると、自分の内側の間に「スペース」ができてくる 。 「一定の距離」を自分自身との間に、取ることができるようになっていく。これが、フォーカシンの第2フェーズである 。
と著者は述べています。
ここでは、フォーカシンの第2フェーズである「②何か出てきても、ただそのまま、認める。眺める」を具体的な例として述べている。
たとえば「こんな私、何やってもダメ」という感じが出たら、それをただ、そのまま、認める。眺める。そうすると、自分の内側の間に「スペース」ができてくる。「一定の距離」を自分自身との間に、取ることができるようになっていくと述べている。
これは、私的は、「スペース」は余白をつくることではないかと思う。その余白がないと、自分が陥っている思考の悪循環に囚われている狭い自分の思考から抜けて、俯瞰して見る、感じることはできないと思う。俯瞰して見れなければ、狭い一つのことに囚われ、別の選択が見れないからだ。別な広い選択を探索するためには、「スペース」の余白をつくり俯瞰して見る、感じることだと思う。
その俯瞰して見えてくる、感じたことを否定せずにただそのまま「認める。眺める」という姿勢を取り続けていると、自己受容することだと思う。
それがフォーカシンの第2フェーズであると理解することができる。
悪循環に囚われている人は、心を落ち着かせた後は、つぎは、自分の中に「スペース」の余白をつくることです。
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