遊心六中記

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2023.10.14
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カテゴリ: 探訪

清流園の和風庭園から一旦、内堀の方に向かいます。
北側内堀の東北側から内堀を眺めた景色 です。

東橋と本丸櫓門の北側面

ふと、内堀の水面に目を向けると、


内堀の上を風が吹き過ぎた結果でしょうか。小波を生み出し 一種の抽象画 を描いたようです。


内堀沿いに右折して、 東側内堀に 回ります。内堀の北東隅に立てば、松の木越しに 本丸の正面(東側)の石垣と北側石垣 が見えます。

    少し南に移動し、 北側内堀を西方向に眺める と、

内堀の突き当たりには、 17間の長さの土蔵の白壁 が見えます。
背後の樹木と併せて視界を完全に遮る形にもなっています。強固な城壁のようにも見えます。

北側内堀の郭側の石垣に目を移せば、 北中仕切門の内堀側に延びた石垣 が見えます。
かつてはこの石垣の上に、土塀が立ち、本丸の西橋、西櫓門の方への侵攻を防御する役割を担っていたのでしょう。



内堀沿いに南に歩めば、桃山門から見えていた 「鳴子門」 が、東橋、本丸櫓門への中門となっています。前回ご紹介した桃山門と比較すると、こちらの門はいささか軽量級の門構えという印象を受けます。大きなお寺の中門でも見かけそうな門という感じ・・・・。
脇戸付一間門、一重、切妻造、本瓦葺 」(重要文化財)です。 (資料1)


鳴子門前から、再び清流園に戻ります。 左側に内堀の東北角辺りの景色 を眺め、

右側には 、二の丸御殿の北側境界となる 屋根付塀と外(北)側の庭部分 が見えます。
    内堀のと東北角の東側には、休憩所が設けてありますが省略します。

 正確な位置を記憶していないのですが、
「大政奉還百五十周年記念植樹」と刻された石標 が目に止まりました。


清流園の南側の空間で、東方向に広がる景色 です。

清流園前の東西方向の通路に戻り、右折します。

東方向に広がる並木の 眺め

 清流園前 の真っ直ぐな通路の先 が遠望出来ます。 ​ズームアップで。

一方、通路の左(北)側には、清流園が広がり、

こんな 円柱が目にとまります 。近づいて行き、通り抜けると

「清流園」と刻した石碑 が立っています。 円柱は清流園の正面入口 になるようです。


石碑の西側から、清流園の東方向の眺め です。 芝生の洋風庭園 が広がっています。
パノラマ合成した写真です。

清流園前の通路を東に進みます。

広がる芝生の東端に、南北方向に大きな木が一列になって 植樹されています。


その東側に は、幅の広い道が北に延び、 「北大手門」 が遠くに見えます。

ズームアップ してみました。
現在は、 二条城運営の業務上の通用門の役割 を果たしているようです。小型バンの車両が出入りしているのを見かけました。 門衛所 が設けられています。
櫓門、入母屋造、本瓦葺 」(重要文化財)です。 (資料2)


道路を挟んで東側にも芝生地が広がっています。城内マップに 「緑の園」 と表示されたエリアです。
詳細不詳。


通路の傍に、これが 置かれています。
ひらがなで名称が陽刻されていますが、頭の文字が欠落しているようです。かつての建造物の一部を、モニュメントとしてここに保存されているのか・・・と想像します。なんとなく「□でうおほはし」と読めそうで、そうならかつての二条大橋の一部かな・・・・と。まったくハズレているかもしれません。

この辺りで振り返ると

南側には、立入禁止ですが、 閉じられた門と腰板張りの白壁 が見えます。二条城のホームページで入手した「将軍と巡る二条城」によりますと、ここは 「土蔵」 と表記されています。さらに調べると、建物は「 土蔵造、門番所付、一重、入母屋造、本瓦葺 」(重要文化財)です。 (資料3)

この地図によれば、 この辺りは桜並木 になっているそうです。
桜の開花期に訪れると景観が華やかになっていることでしょう。

順路はこの土蔵の東側へ右折 して、真っ直ぐ南に進めば、東大手門に戻ることになります。
南北の通路を南に進みます。 東側には「二条城障壁画展示収蔵館」 が建てられています。探訪した時は閉館中でした。写真を撮りませんでした。
障壁画(原画)収蔵し、展示する施設で、二の丸御殿の障壁画を間近で鑑賞することができます (小冊子より転記)
つまり、二の丸御殿のかなりの部分が、現在は模写された障壁画が使われていることになります。ホームページにはこの展示収蔵館の公開期間が開示されています。
次回は季節を変えて、この公開期間に改めて探訪したいなと思っています。


通路の右(西)側は、振り返って眺めると、この景色。 上掲の土蔵の外側壁面と同様 です。
この南北方向の建物は 「収蔵庫」 と称されています。

南端側はオープンな空間が出入口となっています 。もちろん、右折して足を踏み入れました。
収蔵庫はこんな感じの建物 です。文化財登録の指定外のようですので、土蔵と同形式で整合させた後世の建造物ということでしょうか。詳細不詳。


北側の土蔵をズームアップ して見ました。この土蔵の左(西)側が、上掲写真の門になります。


西側を見ると、屋根付き塀に通用門(埋門) があります。扉が開いていましたので、入れたのでしょうが、うっかりこの景色を撮っただけでスルーしてしまいました。
城内マップの位置関係で考えると、 門の先が「御清所」 の建物のようです。


南方向を眺めると、築地塀と塀重門(塀中門) があります。


通路の左(東)側には事務所の屋根とその先に番所の屋根が見えます。
二の丸御殿を囲う東側の築地塀の北端を正面に眺めている ことになります。

          築地塀に連なる屋根付き塀を指示する石柱と木柱の組み合わせ。
          下部に石柱を組み合わせるのは、耐久性が考慮されているということでしょうか。

築地塀の屋根 の破風板の各所と桁先に 唐草文様の飾金具 が使われています。
破風の合掌部の拝、桁先の端面、蟇股には、 菊の紋章 が打ち出されています。
また、拝の部分にたれさげた装飾彫刻として 蕪懸魚 が使われています。

この後、塀重門を通り抜け、二の丸御殿の東側面に設けられた団体観光客対応の出入口傍を通りすぎて、唐門を再度眺めながら、東大手門に向かいます。

二条城を出る前に、番所の背後辺りだったかと記憶しますが、

「被爆アオギリ」と題した案内板 が目にとまりました。

「このアオギリは広島平和記念公園内に生息する被爆アオギリの子孫です。爆心地より1.3kmにあった被爆アオギリは、原爆の熱線と熱風で大火傷を負いながらも生き長らえました。その子孫は各地に植樹され、現在も命や平和の大切さを後世に伝え続けています。
 平成25年10月、遊悠舎京すずめ、被爆アオギリ里子運動関西事務所の企画により、福島県立会津高校と京都市立堀川高校の生徒たちの交流活動の一環で植樹されました」 (説明文転記)

被爆アオギリの向こうには、 井戸 があります。これが最後の細見一項目になりました。


城内マップ (小冊子より)
二条城内の探訪は、これで一区切りです。
このあと、二条城の外堀の周囲を反時計回りに一周してみました。こちらは初試みです。
つづく

参照資料
*観覧日に入手の小冊子「世界遺産 元離宮二条城」  京都市
*「将軍と巡る二条城」(元離宮二条城事務所オリジナルしおり)
*『図説 歴史散歩事典』  監修・井上光貞  山川出版社
1) ​ 二条城鳴子門 ​     :「文化遺産オンライン」
2) ​ 二条城東大手門 ​    :「文化遺産オンライン」
3) ​ 二条城 土蔵(米蔵) ​ :「文化遺産オンライン」

補遺
二条城二の丸御殿台所 ​  :「文化遺産オンライン」
二条城二の丸御殿御清所 ​ :「文化遺産オンライン」
【内覧会レポート】「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」にて、二条城 二の丸御殿 台所・御清所で高木由利子 「PARALLEL WORLD」開催中(4/15~5/14) ​:「ONBEAT」
世界遺産 元離宮二条城 ​ ホームページ
  ​ 二条城の紹介 二条城障壁画展示収蔵館 ​ 

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Last updated  2023.10.15 18:20:18
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