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2024.01.17
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カテゴリ: 観照

神社や寺院の建物およびそこにある付属物に数多くの龍が棲んでいます。
冒頭の建物は、 「北野天満宮」の拝殿 です。

北野天満宮境内の西側には、 紙屋川 が流れています。 この左岸に沿って築かれた土堤が御土居跡 として残っています。豊臣秀吉が京の都の周囲に築造したこの御土居の一部です。この 御土居の内側が洛中 と呼ばれます。東の鴨川に沿っても御土居が築かれていましたので、 鴨川より東は洛東 ということになります。

そこで洛中の北、 北野にある北野天満宮から 始めます。

拝殿正面の柱には頭貫が通り、その上に 蟇股 が組み込まれています。
この蟇股の一つに、 龍が透かし彫りで極彩色に 彩色されています。
吊り灯籠 が下げてあります。

その 吊り金具に巻き付く形で龍が 造形されています。  
もう一つの吊り灯籠にも。 

北野天満宮から南に飛びますと、 北野の南辺近くに

通称「だるま寺」 で知られる 「法輪寺(法輪禅寺)」 (臨済宗妙心寺派、行衛町)があります。
 この 衆聖堂 の二階の中央に
釈迦涅槃像 が安置されています。

正面の背後に祭壇があり、その両開きの扉の上の 欄間に龍が透かし彫りで 彩色されています。

引き返し、 北野の東、紫野に向かいます。

                        2018.9.13
大徳寺の塔頭「龍源院」 の特別公開が行われた時に拝観しました。臨済宗大徳寺派です。
寺名に龍が
軒丸瓦の 瓦当面に「龍」の字 が陽刻されています。


方丈の襖に「龍と波」 が描かれています。江戸期の作。



ここから 東へ、寺町頭(寺町通の北端)に飛びましょう。
寺町通は鴨川の流れに沿った通りです。寺町通と鴨川との間に、かつては御土居が築かれていました。


寺町通の北端に位置するのが「上善寺」 (浄土宗)です。鞍馬口通寺町東入ル北側。
京都六地蔵巡りの第一番 で知られるお寺です。
本堂へ



本堂の向拝の蟇股に龍が 彫刻されています。

 2014.2.17
寺町通を南に進むと、 「阿弥陀寺」 (浄土宗鎮西派、鶴山町)があります。
「大正6年、勅使来訪織田信長公正一位階追陞、『織田信長公本廟』として公認された寺」です。 (資料1)



本堂の北側にある建物、庫裡だったと思います。その 玄関口に龍が います。

阿弥陀寺の南隣りが「十念寺」。その南隣りに

「仏陀寺」 (西山浄土宗、鶴山町)があります。大蔵院と号する古刹で、朱雀・村上両天皇を開基とするそうです。ある史跡探訪講座で訪れました。

本堂を拝観したとき、荘厳する装飾の中に 龍が彫刻されていることに 気づきました。
その時、撮ったのがこの1枚。

余談ですが、山門の手前、左側に 南面する形でお堂が あります。
「王城地祭地蔵尊」記された扁額 が掲げてあります。こういう形で地蔵堂があるのはちょっと珍しいかなと思います。


寺町通をさらに南へ 、丸太町通を横断すれば、 中京界隈に 至ります。
  2020.8.26(*付記)
まずは、 「行願寺(革堂)」 (天台宗延暦寺派、行願寺門前町)です。
革堂という通称 の方が、たぶんよく知られていると思います。​
 2014.2.17
本堂の向拝の正面に、
 *
      龍がいます。 金網で覆われているのが、残念ですが・・・・。


寺町通から新京極通に飛びます 。新京極通六角下ル東側にあるのが、
 2018.3.26(*付記)
「誠心院」 (真言宗泉涌寺派)です。 俗に「和泉式部寺」として 知られています。
寺名が和泉式部の法名に由来し、また境内には和泉式部塔と称される巨大な宝篋印塔 があります。
 2018.4.9
ここの本堂は、向拝の庇部分が唐破風の屋根になっています。

 *
         その 虹梁の上に龍が います。
 *
 *

ここで一区切りとして、次回は洛中内の下京に向かいます。

つづく

参照資料
*『昭和京都名所圖會 5 洛中』 竹村俊則著  駸々堂 
1)​ 信長忌 [寺町・阿弥陀寺]  ​ :「京都観光Navi」

補遺
北野天満宮 ​  ホームページ
だるま寺[法輪寺 ​   :「ふらふら京都散歩」
「京の冬の旅」非公開文化財特別公開 大徳寺 龍源院 ​ :「京都観光Navi」
上善寺 ​    :「京都観光Navi」
阿弥陀寺 ​   :ウィキペディア
仏陀寺 ​    :「京都風光」
和泉式部 誠心院 ​  ホームページ

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Last updated  2024.01.17 18:32:27
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